出来れば今日中か明日に次話を投稿します。
それでは「風紀委員初仕事」どうぞ!
放課後
「なぜお前たちがここにいる!」
現在森崎が達也と俺に向かって指をさしながら吠えている。なんか…………こういうキャラって必ずこういうこと言う運命なのか?
「いや、それはさすがに非常識じゃないか」
そしていつものごとくクールに喋る達也。女子から人気あるのも納得だな。
「なんだと!」
「おい、新入り」
委員長が口を挟む。
「ここは風紀委員会本部、つまりここに来るのは風紀委員だけ、ならば二人がここにいる理由もわかるはずだが」
「は、はい!すいませんでした!」
直立不動の森崎君、面白い。
「さて、会議を始める」
会議とはこの一週間、新入部員勧誘期間について。勧誘と表向きでは言っているが先輩たちでは[新入部員獲得合戦]と言われ、委員長に至ってはバカ騒ぎの一週間となっている。…………風紀委員長がそんなこと言っていいのか?
会議では新しく入った俺たちに三人の自己紹介から始まり、今回の担当について委員長が言った。
各風紀委員は主に一人で校内を巡回する、これだけだ。ただ、一年にいきなり一人でやれと言うのは少し驚いたが、委員長の度胸の大きさによるものだと自分の中で思った。
会議が終わると先輩たちは先に行き、俺たちに三人には腕章とビデオレコーダーを渡された。ちなみにビデオレコーダーは違反行為の証拠になるため巡回の時は常に持っていくように言われた。そして軽い説明を受けた後俺はすぐに巡回に向かった。なぜって?もちろん森崎と達也のやりとりを見ていたら俺にも飛び火が移りそうだかったから。ちなみに達也は見えなくなるまで俺を睨んでいた…………怖ぇよ。
さてさて、今現在の状況を説明しよう。
巡回に回っていた俺は、過激な部活勧誘を見つけるとすぐに被疑者を拘束し風紀委員の先輩に任せた。これを大体十回ぐらいの繰返し。ちなみに魔法は使わず関節を極めたらなんとかなった。いちいちモブに魔法使うのもめんどくさいからな。んで、引き続き巡回を続けていると…
「止まれ!萬谷、風祭!過剰な勧誘行為は禁止されているぞ!」
委員長の怒鳴り声が聞こえた。見てみると、鬼の形相をしてスケボーみたいなのに乗っている委員長と、同じくスケボーに乗って、二人の女性が人を抱えてながら逃げていた。
目を凝らして抱えられている人を見ると…………
「止めて止めて、止めて!」
「目が回る……!」
ほのかと雫だった。
「何やってんだあいつら。てかこんなこと原作に書いてあったっけ?」
余談だが悠一は劣等生の方は読んでいるが、番外編の優等生の方は見ていないのでそっちの展開は分からない。
「まぁ、とりあえず委員長に聞きますか」
俺は魔法を使わずに走った。使わずに走っても50m4秒の記録を出せるほど足は早いので問題ない。
あっという間に委員長に追い付き。
「委員長、何があったんですか?」
「悠一くんか……って君!魔法を使わずに走っているのか!?」
「そうですよ。人間努力すれば魔法なしでもこれくらいは誰でも出来ます」
「それは君だけのような気がするが…………」
気にしない。
「それで、何があったんですか?ほのかと雫が拉致されている光景に見えますけど」
「そのまんまだ。今逃げているのは
「へぇ…………って卒業生!?なんでこんなところに?つかなんで雫たちを拉致してるんですか?」
「あたしが知るか!とにかく、捕まえて吐き出させる。悠一くん、手伝え!」
「まぁ元よりそのつもりですがどうします?」
「……あの二人は相手の妨害に関しての魔法が得意………出来れば萬谷たちを封じ込めれるといいんだが…………」
悠一は少し悩んで一つ思い付いた。
「なんとかなりますよ」
「…………確率は?」
「100%です」
問いに即座に答えた悠一に摩利は一瞬キョトンとして笑った。
「あはは!まさか100%が出るとは思ってなかったぞ。…………いいぞ、やってこい!」
「了解、です!」
俺は自己加速術式を使いあっという間にOGの前に立ちふさがる。元々の足の速さ+魔法による加速により音速にちかい速さで移動することが可能になった。……なんかニュルフフフとか言いうタコを思い出したがそれは隅に置いとく。
「止まってください!風紀委員です!」
「悠一さん!?助けてくたさい!」
「悠一さんナイスタイミング」
とりあえず雫たちは大丈夫そうだな。
「おぉ!まさか追い付かれるとわね」
「でも、ごめんね。来るならお姉さんたち本気で迎え撃つから!」
「どうぞご自由に。あぁ雫、ほのか」
「力ずくでやるから多少の被害は許してくれよ」
「「え?」」
やることは単純。俺は
「「きゃぁぁぁぁぁ!!」」
「委員長半分お願いします!」
「君は見かけによらず強引だな!」
俺と委員長で4人をゆっくり降ろし、萬谷先輩たちはすぐに逃げようとしたが委員長に捕まってそのまま連行された。残ったのは放心状態のほのかと相変わらず表情が読みにくい雫だ。
「ふわぁぁ~怖かった!」
「悠一さん、少し乱暴」
「悪い悪い、でもおかげで助かっただろ?」
「そうだけど………それに」
俺を少し睨みながら
「下から私たちの下着見てたくせに」
「え、えええ!」
「いやいや、見てないから!」
「じゃぁ私のは何色?」
「黒なんか履くのは少し以外だった……って、あ」
「…………嘘つき変態入試1位」
「変なあだ名はやめろ!」
「も、もしかして、わたしのも見たんですか!?」
「見てない!ほのかは角度的に見えなかったから」
「見るつもりだったんだ」
「違う違う!そんなつもりはございません!」
「…ふぅ、今日から1ヶ月私の命令を必ず聞く。それでゆるしてあげる」
「いや雫さん?それだと雫がS系女王様にみたいになるのでやめたほうがいいかと…………」
「しょうがない。生徒会長に報告を…「わかりました。お願いしますそれだけは」ならいい」
「さっそくだけどこれを返しに一緒に来て」
萬谷先輩たちが使っていたスケボーが忘れ去られて置き去りにされていた。
「わかったが、一緒に行くのか?」
「うん、バイアスロンに少し興味が出たから」
「じゃ行くか」
「うん」
俺たちはバイアスロン部に返しに行くために歩き始めた。
「……………………あれ?これわたし空気扱い?」
ほのか…………すまん。
雫たちとバイアスロン部に行き、雫はそのままバイアスロン部に入ることになった。ほのかは雫と部長に押しきられる形で入ることになった。そんなのであいつは大丈夫なのだろうか………?俺も入らないかと言われたが風紀委員があるので断った。勿論風紀委員をやりながら部活に入ることは禁止されてはいないが、俺の場合家の開発時間を1秒でも必要なため、なるべく家にいたいのだ。雫は俺が入らないことに残念な表情になったがなんでそんなことになったかはわかない。何でだろう。
さて、この調子で勧誘期間も無事に終わらせることが出来そうだと思っていたが、二科生の中に赤と青で縁取られたリストバンドを付けている生徒を何人か見つけた。
「(エガリテ…………確かブランシュの傘下みたいなものだったっけ)」
ということはもうすぐテロが起こるということだ。
「出来るだけ急ぐか」
今の悠一でも普通のテロリスト相手なら何にも問題ないが全て原作通りにはいかない。念には念を、だ。
「とりあえず本部に戻るか」
特になにもなく、悠一は帰った
アンケートですが期限を書き忘れていたので今日の夜12時に打ち切らせていただきます。
それでは次回もお楽しみに!