尖閣諸島決戦 VS中国軍【空母いぶき】   作:カカシ

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ここからはなりふり構っていられません・・・

現在単行本を沿って話が展開しますが・・・(現在は3巻)
完全分岐するのは4巻の多良間島上空での中国の早期警戒機撃墜らへんになるかな・・・・・



第七章 撃墜

航空自衛隊

第602飛行隊所属

早期警戒管制機

E-767

コールサイン「コスモアイ」

 

観測員「中国海軍の空母部隊が動いているぞ!」

 

観測員「EEZ超えて南東に・・・・尖閣方面に向かっている模様です!」

 

管制官「ついに来たか・・・・防衛出動に対応した動きか?」

 

観測員「空母「広東」を中心として、旅滬型駆逐艦1隻、江衛型フリゲート2隻、そして艦隊防空を務める蘭州級駆逐艦2隻の模様!」

 

管制官「揚陸艦と展開していた「天津」は?」

 

観測員「以前展開中!どうやら天津と広東を同時展開する模様!」

 

管制官「第5護衛隊群に連絡を!」

 

通信員「了解」

 

 

4月27日

00:35

沖大東島

200キロ東方沖

 

護衛艦「いぶき」

 

観測員「補給艦「おうみ」「とわだ」潜水艦救難母艦「ちよだ」及びその護衛の「じんつう」「あさゆき」視認!」

 

観測員「方位0-5-0、艦隊右の2時の方向に接近」

 

新波「はるばる横須賀よりご苦労」

 

新波「本艦減速!第一戦速、針路は維持!」

 

航海員「第一戦速に減速!針路そのまま!」

 

新波「補給艦達も防衛出動が掛かって大忙しだろう」

 

観測員「「ふゆづき」、「おうみ」に接近!補給位置に入ります!」

 

観測員「「さざなみ」、「とわだ」に接近!補給位置に入ります!」

 

観測員「「けんりゅう」、浮上し「ちよだ」に接近!補給位置に入ります!」

 

新波「各艦一時間ほど掛かりますが補給作業を並行して行うので、3時間ほどです」

 

涌井「終了は夜明け前か・・・」

 

秋津「その間、艦隊は10ノットまで減速、微速を維持しなければなりません」

 

涌井「うむ・・・・危ないな」

 

涌井「早期警戒管制機からの報告も気になる」

 

涌井「中国海軍の空母「広東」の艦隊がこちらの排他的経済水域に入り、東に移動中だ」

 

涌井「そして「天津」はその場を動かず・・・・か」

 

秋津「こちらの動きに合わせた動きと思われます」

 

涌井「・・・・・対空、対潜警戒を厳にせよ」

 

 

 

潜水艦「たつなみ」

 

速水「艦長、こういう時は補給知らずの原子力潜水艦が羨ましいですね・・・」

 

深町「馬鹿野郎!腹が減ったら飯を食う、艦が生きている実感があっていいじゃねえか」

 

深町「原子力潜水艦やスターなんとかエンジン搭載艦なんかより、よっぽど潜水艦らしいじゃねえか、この「たつなみ」は」

 

速水「そ、そうですね・・・・」

 

 

01:50

尖閣諸島

北方100キロ洋上

 

中国海軍の空母「広東」「天津」は殲20を発艦させた

 

その数10機である

 

 

 

 

通信員『コスモアイより第5護衛隊群旗艦「いぶき」へ』

 

通信員『中国海軍空母「広東」「天津」に動き!』

 

通信員『0150、戦闘機と思われる10機が発艦した模様!』

 

通信員『編隊を組み、針路0-9-0、東に向かっています!』

 

秋津「やはりきたか・・・」

 

電測員「ですが、艦長」

 

電測員「かすかな小さい輝点です。鳥にしか見えません」

 

秋津「マッハで飛ぶ鳥はいない、こいつはステルス機の殲20」

 

秋津「我が艦隊との距離約1200キロ」

 

秋津「向こうのミサイル射程圏内まで、約35分!」

 

秋津「CICより艦橋!副長、本艦の給油完了までの時間は?」

 

新波「は、急いで50分」

 

新波「腹八分で切り上げるなら30分、そこから10分で最大戦速に」

 

秋津「では25分でお願いする、補給中の他の艦にも伝達を」

 

新波「了解」

 

涌井「秋津艦長、全艦に対空戦棟を」

 

秋津「は!」

 

秋津『旗艦「いぶき」より全艦へ』

 

秋津『対空戦闘用意!』

 

カンカンカンカン

 

鳴り響くアラーム

 

 

01:55

元麻布

中国大使館

 

中国大使「本国より帰国命令が出た」

 

中国大使「我々はこの朝、ロシア機でハバロフスク経由で帰国する」

 

中国大使「馬大校、あなたは残る・・・と?」

 

馬「見届けろ、という命令です」

 

中国大使「何をかね?」

 

馬「あの大戦でアジア諸国に多大な厄災をもたらしたこの敗戦国」

 

馬「非戦を誓いながら戦後80年もせぬうちにこれを忘れ」

 

馬「空母まで持つ軍事国となった」

 

馬「その忘却と自己欺瞞と自惚れ・・・・」

 

馬「我が海軍・・・・人民解放軍が懲罰に加えそれを問う」

 

中国大使「見届ける価値がある・・・と?」

 

馬「大使、彼らは今、初の対領土侵略国の「防衛出動」をかけ我々を力で排除しようとしている・・・」

 

馬「それをやるのかやれぬのか・・・・」

 

馬「見てみたくてな」

 

中国大使「・・・・そうか」

 

 

中国艦載機パイロット<<こちら、「いぶき」らを捕らえました!>>

 

張<<了解だ、俺は後から低空で行く!>>

 

中国艦載機パイロット<<・・・・ご武運を!>>

 

 

護衛艦「いぶき」

 

電測員「殲20よりレーダー照射!」

 

警報音が鳴り響く

 

電測員「ロックオンされました!」

 

秋津「殲20の方向は?」

 

電測員「方位2-9-10、高度一万!」

 

電測員「本艦との距離65キロ!」

 

電測員「全9機、速度マッハ1.8!なおも接近してきます!」

 

秋津「こいつは撃ってくるぞ!」

 

 

 

中国艦載機パイロット<<発射!>>

 

9機の殲20が18基のミサイルを発射した

 

電測員「目標機!ミサイル発射!全部で18基です!」

 

電測員「距離40キロ!」

 

涌井「頼むぞ・・・「あたご」と「ちょうかい」」

 

 

 

護衛艦「あたご」

 

浦田「皆、全ての訓練はこの時のためにあったと思え!」

 

浦田「対空戦闘!」

 

砲雷長「SM-2発射始め!」

 

砲雷長「前部VLS、1番から8番開け!」

 

砲術長「目標データ、インプット!」

 

砲雷長「発射用意、撃てっ!」

 

 

護衛艦「ちょうかい」

 

浮船「対空戦闘用意!一発も外すわけにはいかん!」

 

砲雷長「前部VLS、1番から8番開け!」

 

砲術長「目標データ、入力完了!」

 

砲雷長「発射用意、撃て!」

 

 

護衛艦「いぶき」

 

電測員「「あたご」、「ちょうかい」対空ミサイル18基発射!目標との距離10キロ!」

 

電測員「インターセプト10秒前、9、8、7」

 

電測員「6、5、4、3、2、1!」

 

電測員「スタンバイ!」

 

秋津「・・・・」

 

新波「・・・・」

 

涌井「・・・・ゴクリ」

 

 

 

 

電測員「撃墜を確認!」

 

涌井「18基全てか!?」

 

電測員「はい!18基全てです!」

 

涌井「ふぅ・・・」

 

涌井「よくやった、浦田一佐、浮船一佐」

 

秋津「待ってください、先程殲20は10機空母より発艦したと言ってたはず」

 

秋津「そうだな?」

 

電測員「はい、コスモアイからの情報では・・・・」

 

秋津「目標のミサイルは18基・・・1機が2基撃ったとすればあと1機撃っていない!」

 

涌井「では一体!」

 

電測員「・・・・!?」

 

電測員「早期警戒管制機のデータ入りました!」

 

電測員「機影1、接近してきます!」

 

電測員「11時の方向!距離25キロ!」

 

電測員「しかもこちらのレーダーを逃れる超低空で!」

 

秋津「群司令、こいつは1機による第二次攻撃です」

 

涌井「そのようだな・・・・迎撃用意!」

 

秋津「「いぶき」CICより「みらい」へ!」

 

青梅「「みらい」CICです!」

 

秋津『殲20の1機が超低空で侵入してくる!』

 

秋津『敵は攻撃位置で必ずポップアップするはずだ!』

 

秋津『迎撃はその瞬間を捉えるしか無い!』

 

秋津『殲20は30キロ以内に接近している!対応を!』

 

青梅「了解」

 

 

 

涌井「・・・・・・・」

 

秋津「群司令、撃墜の許可を!」

 

涌井「よかろう!撃墜せよ!」

 

秋津「「いぶき」より「みらい」へ!」

 

秋津「侵入機を捕捉し、撃墜せよ!」

 

 

護衛艦「みらい」

 

青梅「了解!」

 

菊池「対空戦闘、後部VLS1番から3番!発展型シースパロー発射用意!」

 

ピッ

レーダーに映る殲20

 

青梅「殲20、コンタクト!方位2-8-9、距離20キロ!高度300メートル!」

 

青梅「いぶきがロックオンされました!」

 

梅津「・・・・・」

 

榎本「追尾データ、インプット!」

 

菊池「シースパロー発射始め!サルボー!」

 

 

 

電測員「「みらい」ミサイル発射!」

 

電測員「目標に接近!、距離10キロ!」

 

電測員「5キロ!3キロ!1キロ!」

 

対艦ミサイルを迎撃するESSM

 

張<<!?>>

 

電測員「ミサイル2基撃墜!」

 

電測員「残る1基、殲20に向かいます!」

 

秋津「・・・・・・」

 

張<<・・・・フッ>>

 

 

 

 

 

 

電測員「・・・・・」

 

新波「・・・・・」

 

涌井「・・・・・・」

 

秋津「・・・・」

 

電測員「殲20、撃墜、確認・・・・」

 

涌井「秋津一佐、パイロットは脱出したのか?」

 

秋津「わかりません、ですがこの距離では・・・・」

 

 

菊池「・・・・・」

 

梅津「砲雷長、考えすぎては体が持たんよ」

 

梅津「休憩を許可する、ゆっくり休んでてくれ」

 

菊池「ですが・・・・」

 

角松「大丈夫だ、菊池がいなくたって俺らは動ける」

 

米倉「そ、そうです。砲雷長は休んでてください!」

 

尾栗「おう!休んでくれ、菊池」

 

菊池「・・・・では」

 

 

通信員『「ふゆづき」より「いぶき」CICへ!中国機の残骸を確認!右の主翼の模様です』

 

通信員『パイロットの生存は確認できません!』

 

秋津「了解・・・・全艦給油が終了する0630まで捜索を続行してくれ」

 

 

 

空母「広東」「天津」

 

管制「9機全て着艦!」

 

管制「第2飛行隊、未帰還機なし」

 

管制「第1飛行隊、未帰還機1!」

 

管制「第1飛行隊の2番機、張少校機は撃墜されたと思われます!」

 

劉「張少校、よくやってくれた・・・貴官に何らミスはない」

 

劉「だが・・・・あの輸送機の護衛機にベイルアウトさせた日本空軍の戦闘機・・・」

 

劉(・・・・・・只者ではない・・・・そんな気がするな・・・・)

 

劉「これから戦う日本空軍機はあのレベルなのかもしれない」

 

劉「注意させなければ・・・」

 

続く

 


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