尖閣諸島決戦 VS中国軍【空母いぶき】   作:カカシ

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暫くの間
原作をそってます・・・・どこかで分岐するはず(オイ


第四章 潜水

東京

 

サラリーマン「さてと・・・仕事行く前にテレビでも」ピッ

 

アナウンサー『繰り返しお伝えします』

 

サラリーマン「ん?」

 

アナウンサー『午前四時頃、多良間島、尖閣諸島が中国軍により占領された模様です』

 

サラリーマン「占領って・・・まさか・・・」

 

 

 

 

 

アナウンサー『与那国島は現在中国軍が上陸していないものの実質孤立し』

 

アナウンサー『宮古島のレーダーサイトは爆撃により破壊されており・・・』

 

アナウンサー『なお住民の避難は完了、与那国島分屯基地の陸自部隊は退避完了している模様です』

 

アナウンサー『なお領空侵犯してきた輸送機は那覇基地に着陸した模様です』

 

アナウンサー『中国大使館前にはネットの呼びかけにより人々が集まりつつあり』

 

アナウンサー『大使館前には機動隊が出動、大使館周辺を封鎖し警戒にあたっています』

 

アナウンサー『また民間航空各社は全路線に運行を見合わせる方針を検討していると発表しました』

 

女性「これって・・・戦争?」

 

 

 

 

垂水「防衛大臣!自衛隊の緊急対応策はどうなっておる!」

 

沖「は!現在佐世保・相浦駐屯地の水陸機動団、習志野駐屯地の特殊作戦群をオスプレイにて」

 

沖「那覇駐屯地に向け移送中であります!」

 

垂水「着陸した中国輸送機の乗員は?」

 

沖「現在取り調べをしていますが・・・・何も話してくれません」

 

垂水「・・・・・」

 

沖「あと総理!戦闘行動ができない限定がありますが警察官職務執行法の準用たる」

 

沖「「海上警備行動」の発動を願います」

 

垂水「電話閣議のあとに直ちに承認する!」

 

沖「はっ!」

 

 

 

 

秋津「3000キロ・・・このまま全速で行ったとして、時間は?」

 

新波「3日はかかります、給油が不可欠となります」

 

新波「現在地と先島諸島を結ぶライン、南大東島沖が給油ポイントでしょう」

 

新波「だとしたら佐世保の補給艦「おうみ」です」

 

秋津「至急佐世保基地に打信を」

 

新波「佐世保に連絡をとれ、補給の打ち合わせを行いたいと」

 

海自隊員「はっ!」

 

 

潜水艦「たつなみ」

 

深町「海上警備行動・・・」

 

速水「先程発動されたようです」

 

深町「たく、国土が占領されているのに防衛出動ではなくて海上警備行動とはな」

 

深町「せめて「防衛出動待機命令」くらい出せばまだ優秀なんだがな・・・」

 

速水「一部の反乱軍の可能性があるらしいですから仕方がないですよ」

 

深町「反乱軍が用意周到に敵国領土を占領するか?俺ならまず首都でクーデターを起こすぞ」

 

速水「それは・・・」

 

深町「どう考えてもこれは「中国政府」の意向に決まっているはずだ!」

 

南波「艦長!」

 

南波「未確認潜水艦二隻らしきものを確認!」

 

深町「なに!?」

 

 

 

哨戒ヘリ「SH-60K」

 

柿崎「ソノブイNo.7、音源探知!」

 

柿崎「方位 北緯24.25633512!東経152.11355218!」

 

柿崎「水深320メートル!」

 

柿崎「スモーカーマーカー投下!」

 

柿崎『「みらい」哨戒ヘリより「いぶき」CICへ!』

 

柿崎『中国潜水艦二隻と覚しき音源探知!』

 

柿崎『艦隊前方距離50キロ!水深320メートル!』

 

柿崎『2艦とも艦隊を待ち受けるように機関を停止!』

 

新波「「いぶき」CICより哨戒ヘリへ、敵味方識別反応は?」

 

柿崎『応答ありません!』

 

新波「群司令、やはり中国潜水艦です」

 

新波「おそらく横須賀より我々をマークしている元級かと」

 

海自隊員「なぜ前方、しかも探知してくれと言わんばかりの深度に!?」

 

新波「向かってくれば撃つぞ、という警告だろう」

 

新波「群司令、このままの速度と針路を維持すれば」

 

新波「我々は70時間で先島諸島現場海域に達します」

 

新波「2艦の目的は迂回針路を取らせて現場への到着を遅延させることでは?」

 

涌井「・・・中国側はここまでの戦力を投じながら、現在まで大規模な戦闘を起こしていない」

 

涌井「彼らの目的は軍事衝突を起こさず、速やかに占領を達成することだろう」

 

涌井「だが戦端を開いているのは間違いない」

 

涌井「直進すれば撃って来る可能性がある」

 

秋津「涌井司令、これは時間との戦いでもあります」

 

秋津「中国側の速やかな占領を許してしまったら」

 

秋津「占領地域の防衛体制が整うにつれ占領が既成事実化され、奪還は難しくなります」

 

秋津「我々の任務は被占領地区の奪還で、そして避難している島民を故郷に帰還させることでしょう」

 

涌井「だが魚雷を撃って来たら応戦しなければなるまい」

 

涌井「戦闘・・いや戦争になる」

 

秋津「防御できなければ相手を無力化するしかありません」

 

秋津「・・・あの2艦は、我々が脅しに負けて屈するか、それとも闘う姿勢を取るか」

 

秋津「それを見ようとしているのです」

 

涌井「・・・・・意見具申はそれだけか?」

 

秋津「はい」

 

新波「・・・」

 

涌井「よかろう、直進だ」

 

 

 

秋津「全艦に達す、総員、対潜戦闘用意!」

 

秋津「総員戦闘配置につけ!」

 

動き出す艦の隊員

 

 

護衛艦「みらい」

 

梅津「「いぶき」の前に出る!取舵20度、機関全速!」

 

梅津「艦幅1000メートルにとれ!」

 

麻生「了解!」

 

菊池「アスロック、対潜短魚雷発射準備!」

 

米倉「了解!」

 

いぶきを護衛する「みらい」「あたご」「ちょうかい」「さざなみ」「ふゆづき」の5艦が対潜戦闘に入る

 

元級潜水艦

遠征102

 

ソナーマン「艦隊に動き!いぶき右舷、護衛艦速力をあげ前に出ます!」

 

ソナーマン「単縦陣を形成しつつあり、艦隊速度針路、相変わらずです!」

 

遠征102艦長「・・・昨日までの自衛隊と違うと言いたいのか?」

 

遠征102艦長「勇ましいことだ、「いぶき」」

 

 

 

 

 

浦田「中国潜水艦の交戦限界は9000メートルと聞いている」

 

浦田「あと一キロで、艦隊はその射程圏内に突入する!」

 

あたごCIC員「まだ動きません!」

 

浦田「チキンレースのつもりか!?」

 

 

柿崎『哨戒ヘリ一号機より、「みらい」CICへ』

 

柿崎『中国潜に動きなし!』

 

梅津「チキンレース・・・か」

 

 

潜水艦「たつなみ」

 

深町「図々しいヤローだ」

 

速水「え?」

 

深町「探知されているのに、動かねえとな・・・・」

 

深町「一発魚雷をぶちこんでやりたいもんだ」

 

南波「艦長!ピンガーです!」

 

深町「たく、滝艦長もお盛んだな・・・こっちも打っとけ」

 

南波「はっ!」

 

 

 

ソナーマン「ピンガーです!」

 

ソナーマン「右舵2時の方向!自衛隊の潜水艦!」

 

ソナーマン「深度350、おそらく「けんりゅう」「たつなみ」です!」

 

遠征102艦長「・・・・・・」

 

 

 

南波「前方「元級」に動き!」

 

南波「1艦機関始動!」

 

深町「どっちにだ?」

 

南波「左です!」

 

深町「ほうまず俺らを対処するつもりか?」

 

深町「だからどうなんだ?」

 

南波「回頭終了!本艦の正面です!」

 

南波「・・・・・・!?」

 

南波「両艦、魚雷発射管、外扉開口!」

 

速水「ここで戦闘するつもりか!?」

 

深町「こっちも脅かしてやれ!1番、2番、89式魚雷装填!」

 

深町「念のため前方の元級のエンジンデータをインプットだ!」

 

速水「う、撃つつもりですか!?」

 

深町「あくまでも脅しだ、だが・・・・やるときはやるつもりだ!」

 

渡瀬「発射管室より発令所、1番、2番注水完了!」

 

深町「1番、2番、外扉開け!」

 

 

 

護衛艦「いぶき」

 

ソナーマン「「けんりゅう」「たつなみ」魚雷発射管注水!」

 

ソナーマン「発射管、外扉開口音探知!」

 

涌井「秋津艦長、判断はどうか?」

 

秋津「は、これは正当防衛を成立させる要件、「急迫不正の侵害」に当たることは明白です」

 

秋津「相手は先にこちらに突きつけた銃の引き金に指をかけたのです。やらなければ殺られる状況」

 

涌井「・・・・」

 

秋津「ここは公海上ですが、中国はすでに我が領海で敵対行動をとっています」

 

秋津「明らかに攻撃意思を持っている「敵」です」

 

秋津「群司令、洋上の我々は魚雷を回避できても近距離で対峙している「けんりゅう」「たつなみ」は危険です」

 

秋津「二隻の潜水艦は攻撃命令がなければ先には撃てません」

 

秋津「洋上からの攻撃を探知するしか攻撃命令を把握できません」

 

秋津「滝一佐以下の「けんりゅう」及び深町二佐以下の「たつなみ」」

 

秋津「その乗員の命がかかっています!」

 

秋津「群司令、これは戦場で我々が超えなければならないハードルです」

 

秋津「直ちに全艦攻撃の命令を!」

 

涌井「・・・・・」

 

涌井(すでに輸送機の護衛戦闘機の一部を撃墜している・・・・つまり中国側は我々に攻撃してもおかしくはない)

 

涌井(だが・・・・我々がもしここで潜水艦を攻撃すればさらにあちらも攻撃をしてくる・・・ここで・・・やるわけには・・・・)

 

涌井「・・・・・・・・・けんりゅう、たつなみの隊員の操艦技量を信じよう」

 

涌井「ここでもし攻撃してしまったら・・・・中国はさらにこちらに攻撃してくるに違いはない」

 

涌井「あちらが撃ってくるまで撃ってはならぬ・・・・攻撃態勢を維持したまま」

 

涌井「前進せよ」

 

 

 

 

 

遠征102艦長「・・・・・・」

 

深町「・・・・・」

 

滝「・・・・・」

 

梅津「・・・・・・」

 

秋津「・・・・・・」

 

新波「・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

元級二隻は攻撃に入ることもなく上の第5護衛隊群を通過させ

その後、針路を東西にとり姿を消した

 

艦隊は第二戦速に速度を落とし、元の輪形陣に移行した

 

4月25日 17時30分

海上自衛隊第5護衛隊群は先島諸島方面まであと2400キロに迫った。

 

続く

 

 

 

 

 

 

 




今更ながら世界観の解説

数年前に「やまと」事件発生
世界政府発足などに動いていたがテロの勃発、中小国の紛争の激化
アメリカの大統領選の結果、強いアメリカを取り戻す候補が当選し、アメリカ第一主義の復活
日本では怪獣の大量襲来に伴い自衛隊の軍備強化や野党の民自党の政権奪還による大幅な政策変化などが起こり、それどころではなくなってしまったのである
なお怪獣はしばらくの間姿を見せず、「もはや怪獣はいない」と言う人々もいるが自衛隊のメーサーの配備などはまだ継続中である

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