尖閣諸島決戦 VS中国軍【空母いぶき】 作:カカシ
20XY年
4月28日
18時
オペレーション「はやぶさ」始動
電測員「スパロウ、ビーコック、ガルム、全機発艦!」
電測員「高度3000で編隊を組み、方位2-8-5へ向かいます!」
池谷(カラスではなく・・・フクロウを潰せ・・・か)
18時30分
沖縄那覇港
アナウンサー「只今、埠頭係留中の海上自衛隊輸送艦二隻に動きがありました!」
アナウンサー「「しもきた」「くにさき」の二隻は静かに埠頭を離れようとしています!」
アナウンサー「この動きが何らかの作戦の発動によるものかどうかは分かりません!」
アナウンサー「現在、那覇海域で第2、第4護衛隊群が展開しており」
アナウンサー「この2隻の新たな動きが、合流を目指したものか、又は独自の動きかは今のところ不明です!」
18時45分
多良間島上空8000メートル
中国艦載機パイロット<<!!>>
中国艦載機パイロット<<いぶきから上がったF-35!?小鳥としか認識できん!>>
中国艦載機パイロット<<我々の南をすり抜けた!どうやら多良間上空は回避か・・・>>
中国艦載機パイロット<<我々との戦闘ではないとしたら・・・一体何だ?>>
中国艦載機<<追え!逃がすな!>>
電測員「スパロウ、ビーコック、ガルム隊予定コースに侵入!」
電測員「現在多良間島南西150キロ!」
電測員「パトロール中の中国機6機が捕捉!追撃態勢に入った!」
秋津(池谷三佐、カラスは相手にするな)
秋津(貴官の獲物はその先の高空だ!)
池谷(コンタクト!いたぞ、フクロウ「空警500」だ!)
池谷(尖閣諸島北西50キロ!高度1万メートル!)
池谷(現在反時計回りで周回機動中!)
池谷(いけ!)
サインを送る池谷
ガルム2<<・・・・・>>
・・・・・・・・・・・・・・
池谷「我々に先制攻撃をやれと?」
秋津「そうだ、先島諸島上空は「広東」艦載機の殲20が警戒飛行中だ」
秋津「その殲20を背後から操ってるのが、中国空軍早期警戒管制機「空警500」だ」
秋津「空警500を潰さなければ沖縄から与那国までレーダー監視下におかれ、我々は身動きが取れない状態となる」
池谷「ですがその空警500はデータでは乗員約20人・・・・」
池谷「そいつを先制攻撃でやれ・・・と?」
秋津「各機のウェポンベイには全て対空ミサイルを装填せよ」
池谷「我々は戦闘回避を第一に掲げ・・・」
池谷「皆、そのために戦いをここまで来たと思っています」
池谷「専守防衛を放棄するのですか?」
フォルク「・・・・一言いっていいか池谷三佐」
池谷「な、なんでしょうか?」
フォルク「今までは理想で空が飛べてたかもしれないが」
フォルク「コレは戦争だ」
フォルク「理想で空を飛ぶと死ぬぞ」
フォルク「以上だ」
池谷「・・・・・・・・」
池谷(ここでやらなきゃ・・・死ぬ!)
中国AWACS<<4時の方向!F-35接近!>>
中国AWACS<<ロックオンされた!>>
スパロウ1<<FOX2、fire!>>
中国AWACS<<ミサイル4基接近!距離20キロ!チャフ散開>>
中国AWACS<<ダメだ!間に合わん!>>
中国艦載機パイロット<<各機、ミサイル射程距離を確保!F-35を攻撃せよ!>>
中国艦載機パイロット<<!?エラー発生!>>
中国艦載機パイロット<<これは・・・データリンクが!>>
中国艦載機パイロット<<ブラックアウト・・・だと>>
中国艦載機パイロット<<AWACSがやられた!>>
スパロウ1<<こちらスパロウ1、目標撃墜を確認!>>
スパロウ1<<護衛機の動きに注意しろ!>>
ガルム2<<了解だ>>
スパロウ1<<護衛は4機の殲15!>>
池谷(どうした殲15!?レーダー能力などの全てスペックで殲20より劣る機だ)
池谷(そっちの護衛任務は解除されて、データリンクが使えない闇の中で戦うことはない!)
池谷(さっさと空母・・・・って戻るわけ無いか)
ガルム2<<俺は後ろ1機をやる、相棒はもう1機を、スパロウ1、2、3は前方を頼む!>>
スパロウ2<<了解!>>
スパロウ3<<了解>>
スパロウ1<<了解!>>
ガルム2<<FOX3!>>
ガルム1<<FOX3>>
中国艦載機パイロット<<ぐあ!主翼があああああああ!>>
中国艦載機パイロット<<エンジンに火が!落ちる!>>
池谷(流石、傭兵だ・・・・問答無用に撃墜している・・・)
池谷(やるしかないのか!)
スパロウ1<<FOX1、fire!>>
スパロウ2<<FOX1、fire!>>
中国艦載機パイロット<<ぐあああああああああああ!>>
中国艦載機パイロット<<ダメだ!だめだああああああああああ!>>
パイロット「スパロウ、ビーコック、ガルム隊が敵AWACSと護衛の4機、パトロールの3機を撃墜した!」
パイロット「残った中国機は空母に引き上げたということは・・・大勝利か?」
迫水「・・・・」
涌井「よくやってくれた・・だがな」
涌井「航空優勢は維持しなければ意味はない」
涌井「我が艦隊も宮古まで150キロに接近している」
涌井「Hアワーの明朝3時までは絶対に確保だ!」
淵上「は!」
通信員「早期警戒管制機からの報告!」
通信員「空母広東からの戦闘機全15機を捕捉しました!」
通信員「天津からの発艦はありません!」
淵上「数に物を言わせるつもりか?」
秋津「ターキー隊の発艦準備を!」
淵上「は!」
20時20分
宮古島東150キロ洋上
海上自衛隊第1輸送隊
おおすみ型輸送艦「しもきた」・「くにさき」
第2護衛隊群
はるな型ヘリコプター搭載護衛艦「はるな」(旗艦)
ゆきなみ型ヘリコプター搭載護衛艦「あすか」
ひゅうが型ヘリコプター搭載護衛艦「いせ」
こんごう型ミサイル護衛艦「きりしま」
むらさめ型汎用護衛艦「はるさめ」
たかなみ型汎用護衛艦「たかなみ」・「おおなみ」
あさぎり型汎用護衛艦「あまぎり」
あきづき型汎用護衛艦「てるづき」
しもきた内
水陸機動団連隊長「上陸ポイント沖合到着は0230」
水陸機動団連隊長「あと六時間!」
水陸機動団連隊長(さすがに皆緊張で無口になっている・・・・・)
水陸機動団連隊長(今までの訓練どおりやってくれよ?)
水陸機動団連隊長(だが問題は上陸近く普天間港にある敵対艦ミサイル陣地・・・)
水陸機動団連隊長(これだけは上陸前になんとしても叩いてもらわんと・・・)
「はるな」内
沼田「航海長、現状の航路を維持せよ!」
航海長「了解!」
沼田「先行する第5護衛隊群に恥じぬよう、徹底的に対空・対潜見張りは厳とせよ!」
砲雷長「はっ!」
21時
那覇空港
航空自衛隊C-2輸送機
特殊作戦群隊員「離陸が0200、効果地点到達が0300」
特殊作戦群隊員「到達即与那国島への降下だ、忙しいな」
深掘「情報秘匿上窮屈だろうが、少しは眠っておけよ」
深堀進
特殊作戦群副群長
階級 二佐
特殊作戦群隊員「は!」
「いぶき」内
電測員「広東からの15機、接近中!スパロウ、ビーコック、ガルムとの距離あと1分で90キロに入ります!」
涌井「やはり真っ直ぐ来るか・・・」
涌井「失った空警500、そして護衛4機、パトロール3機・・・・甚大な損耗だ」
涌井「その仇を取らずにはおられぬか・・・」
秋津「だが感情的になっている今、相手はこちらに挑まないでしょう」
電測員「15機は5機編隊3隊に分離!進路変更!」
スパロウ1<<スパロウ1よりいぶきCICへ!向こうは戦闘を回避する模様!!>>
秋津「ああ、スパロウ隊、ガルム隊はターキー隊及び空自基地航空隊と交代せよ」
スパロウ1<<は!>>
池谷「ふう・・・・やはり理想では空は飛べないようですね」
フォルク「ああ・・・・俺も昔は理想でも空は飛べると信じていたが・・・」
フォルク「戦争を知ると・・・そんなことも思えなくなった」
池谷「・・・・・そういえば一尉の相棒さんは?」
フォルク「相棒はすぐに仮眠しちまった・・・昔っからそうだ」
フォルク「どんな戦いをしてもすぐに寝ちまうから」
池谷「そうですか・・・私も一眠りしてきます」
フォルク「ああ・・・」
21時50分
「いぶき」第5護衛隊群は宮古島まで80キロに迫った
続く