フラン「魔法が何か失敗して娘出来ちゃった。テヘッ☆」紅魔館一同「ファッ!?」   作:鋭利な刃

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パソコンでキャラクターを作るソフトを弄くってたら、いい感じにレナちゃんっぽいのが出来たので『人間で言う誕生日(下)』に、挿し絵を入れました。
それにより、レナちゃんの容姿に関わる内容をちょい削除したり訂正したり。


吸血鬼だって夏は暑い

 前話と今話の間に起こったちょっとした出来事。

 

 ・レミリア

 あの後本当に一週間分の仕事を片付け、週二で寺子屋に通い始める。

 

 ・咲夜

 寺子屋で教われることを2日で全てマスターしやがった。今度は教える為の力をつけるため、週二で教師として通っている。

 その間の仕事? 咲夜さんは時を操れますから!

 

 ・フラン

 週二で当主代理兼メイド長代理になる。代理の仕事を始めてから、レミリアの仕事処理能力の高さを知った。後家事スキルが上がった。

 

 ・レナ

 咲夜のクッキーに若干はまりかけるが、フランの作った方が良いと言ってしまい、こっそり聞いていた咲夜が若干涙目でレミリアに励まされてた。

 

 ・美鈴

 またもや門番をサボって、今度は太陽の畑の主『風見 幽香』と、植物談義に花を咲かせた。

 勿論お説教コースまっしぐら。

 

 ・妖精軍団

 美鈴がサボったときの門番代理に就任。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「暑い……暑すぎるぅぅぅ~。あぁぁぁ!!」

 

 唐突に、紅魔館にお姉様の叫び声が響く。

 

 「お姉様うるさい!」

 

 

 

 

 

 

 季節は夏。ミンミンミンミンと蝉はうるさく鳴き叫び、太陽はジリジリと照り付け、かき氷は五分と経たずに溶けきってしまう夏。

 

 私とお姉様は、バルコニーに美鈴が貰ってきたビーチパラソルとか言うものをセットし、真っ白な椅子に座り、これまた真っ白な机に、グダァーと体を預けていた。

 

 理由? 暑いから。紅魔館って窓が少ないから夏は空気がこもって蒸し暑い。いくら吸血鬼が人間より丈夫でも夏は無理。と言うか夏は太陽の力が強まるので、今の私たちはバテやすさだけなら人間と変わらない。

 

 そんな状態のなか、耳元で叫ばれたらたまったもんじゃない。と言うわけで、お姉様の頭をぺシーン。

 

 

 「いたっ。ちょっと、なんで頭を叩くのよ」

 

 「イライラするんだよ……」

 

 「ええっ!? ま、まさか! OH☆邪モード!?」

 

 「ファイナルベント」

 

 もう一度、頭をぺシーン。……良い音鳴るなぁ。

 

     

 勿論、あまり力は込めてない。ただのおふざけだ。

 でも、そんなおふざけも直ぐに面倒になり、結局二人してだらぁ~っと庭の方を見る。

 

 

 「あ、美鈴がお肉とスイカ抱えて飛んでった」

 

 「またサボったな……」

 

 後で熱湯風呂にでも押し込んでやろうかな。

 

 

 

 

 …………お風呂?

 

 

 

 「そうだ、お風呂だ。水風呂に入ろう」

 

 うん、ナイスアイデア。

 吸血鬼は流水に弱いというが、別に死ぬ訳じゃない。後、お風呂の水は流れるというよりも、貯まる、だ。

 

 「あ~水風呂かぁ。確かに良いわね。一緒に入りましょうか」

 

 と言うわけで、浴場へとお姉様と一緒に向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「マー。暑い……」

 

 その途中、珍しくレナが部屋から一人で出ていた。

 ……パジャマ姿で目を擦っているところを見るに、暑さで目が覚めちゃったのだろう。

 

 ちなみに、今の時刻は午後2時くらい。私やお姉様はあまり睡眠を必要としていないから平気だが、レナのような生まれて間もない吸血鬼には睡眠は必須だ。

 

 それに加え、レナには四割程、過去に紅魔館に迷い混んだ人間の女の子の血が流れている。(ちなみに、その女の子が死んだから、私は人間を作れないか試してみた) つまり、私たちより体が脆いし、力は弱いし、更に暑さの耐性が低い。つまり人間に四割ほど私とお姉様より近い。

 

 私たちでもこの暑さに軽くへばってしまったのだ。むしろここまでよく耐えれたねと、誉めて上げるべきだろう。

 

 というわけで、汗でびっしょりなレナの頭を撫でて上げる。

 

 いつもはさらさらとしている髪が、汗でべったりと張り付いている。

 別に汚いとか、そんなことは一切思わない。

 それよりも、あれだろうか。ちょっと前にお姉様が言っていたが、これが『目に入れたら癒される』とかいうヤツなんだろうか?

 

 ……なんとなく、名言な気がする。

 

 

 「レナちゃん。こんにちわ」

 

 「……こんにちわ」

 

 おや、珍しい。レナが私以外にちゃんと挨拶を返した。

 いやまぁ、すごい早さで私の後ろに隠れてはいるが。

 

 

 「ねぇマー。レーさんと何処に行こうとしてるの? お部屋はこっちだよ?」

 

 「暑いからちょっと水風呂に入ろうとしてるのよ。レナちゃんも一緒に入る?」

 

 お姉様が答える。

 ……それにしても、レナはいつの間にお姉様に気を許したんだろう。何だかんだ、今まであまり接点は無かったはず……いや、誕生日パーティーとか色々あったか。

 

 「水風呂? ……マー。涼しい?」

 

 「ええ。涼むために入るのだから、涼しいわよ」

 

 「……レナも、入る」

 

 よしっ! と、お姉様が途端にガッツポーズ。しかもどや顔……まぁ、いいか。さっさと入ろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 まぁ、なんやかんやあって、私たちは結構涼しむことが出来た。

 お風呂の中での出来事? 色々よ、色々。

 

 お姉様がレナに飛び付いたり、それからレナが必死に逃げてたり、私にも飛び付いてきたり、それを受け止めてくすぐったり、レナが私にもたれ掛かってきたり、なんやかんや仲良くなれたのか、お姉様にももたれ掛かってたり、咲夜が乱入してきたり、レナが咲夜に直ぐなついたことにお姉様がショックを受けていたり、そんな感じ。

 

 ともかく、良かったねお姉様、咲夜。やっとレナの警戒心が解けて。

 

 

 

 そんな感じで水風呂で涼しみ、さっきのビーチパラソルの真っ白な椅子に座って、美鈴が抱えていったのとは別のスイカを皆で食べて、のーんびりと談笑。

 

 レナはまた眠くなったのか、お姉様の膝の上で寝てしまって、それにお姉様のテンションがフルスロットルになっちゃったのをレナが起きないように皆で押さえて、最後には皆で寝室まで運んで、ベットの上に寝かせる。

 

 「おやすみ」

 

 最後に頭を軽く撫でて、私たちは地下室をあとにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 オマケ

 その頃の美鈴

 

 「いやー。それにしても、やっぱり暑い夏はあっつい焼き肉ですよねぇ~。ねぇ? 霊夢さん」

 

 「……フンフン」←無言で頷く様子。

 

 どうやら、博麗神社の巫女『博麗 霊夢』と、このあっつい中また焼き肉パーティーしているようです。

 

 「あ、スイカもありますよ?」

 

 「……ブンブンブンブン」←無言で連続で大きく頷く様子。

 

 ……餌付けのような、なにかを見た気がする。

 

 

 

 

 

 

 オマケ2

 その頃のパチュリー

 

 「こあ。暑いから一緒に水風呂入りましょう」

 

 「はぁ。まぁ良いですけど」

 

 考えることは同じである。

 




今回のまとめ
レミリアと咲夜。レナちゃんと仲良くなる。


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