フラン「魔法が何か失敗して娘出来ちゃった。テヘッ☆」紅魔館一同「ファッ!?」 作:鋭利な刃
……なんだこれ。
2017/07/06
レナはクッキー作りたいと言うより、食べたいと言うほうが自然なので変更。
「フラン! 私今から寺子屋に通うことにしたわ!!」
「……はい?」
レナの誕生日パーティーから4日程たった。
あの日以来、レナは物を食べるという行為にも慣れ、私の膝の上に乗っているという条件を付ければ、お姉様たちと一緒に食事を摂るようになってきた。
そして、ちょこちょことレナにおやつの素晴らしさを語っていたのが功をさしたのか、レナがクッキーを食べてみたいと言ってくれた。咲夜は前々から、自分が作ったおやつをレナに食べてほしいと言っており、ついでに私も作り方を覚えたかったので、その準備のために咲夜を探して紅魔館をウロウロしていた。
そして、ちょうどお姉様を見つけ、咲夜の居場所を聞こうとしたその時、お姉様がその一言を私に言ったのだ。
「フラン! 私今からちょっと人里の寺子屋で、勉強教わりに行ってくるわ!」
……寺子屋? 勉強?
「えっと……ゴメン。ちょっと意味がよく分からない」
「だから! 私は今日から人里で開かれる、妖怪とか専門の授業をする寺子屋に通うことにしたのよ!」
……お姉様が、寺子屋?
……何でだろう。想像してみると、まったく違和感が思い付かない。
「……ちなみに、お姉様が通ってる間の当主としての仕事は誰がするの?」
「え? 美鈴だけど、それがどうし「やめて! 美鈴にだけはやめて!!」……と言われてもねぇ、咲夜もしばらくはメイドの仕事できないのよねぇ……」
「咲夜が? なんで?」
「何かねぇ、昨日突然私に「私が寺子屋で、レナちゃん様へ勉強を教えている夢を見ました。と言うわけで、寺子屋へ勉強を教える為の技を伝授してもらいに行ってきます」って言って、今日の早朝から人里に泊まり込みで教わりに行ってるのよねぇ」
「……道理でいくら探しても見つからない訳だよ……」
「まぁそれは置いておいて、とにかく咲夜は今いないのよ。そしてフランはレナちゃんを見ていないといけないし、パチェは本を読んでないと禁断症状で喘息の発作が起きちゃうし。そうなると、もう美鈴にしか頼めないじゃない? 後が怖いけど」
「……そもそも、お姉様が行かないという選択肢は無いの?」
「無いわよ?」
「……お姉様。もし寺子屋へ行かないで、美鈴に仕事を押し付けずにちゃんとしてくれるなら……今日から1週間、お姉様が前言ってたあれ、してあげても良いわよ? さらにレナちゃんと私特製のクッキーも付けるわ」
「!?」
私のこの発言に、驚愕したような表情を浮かべ、プルプル体が震え始めた。
「フランの、フランのメイド姿! レナちゃんとフラン製のクッキー! ……でも、でも! 私もレナちゃんに勉強教えてあげたい!! どっちを、どっちをとるべきなの!? 私は!!」
「……レナと一緒に咲夜と勉強するという選択肢は無いの?」
すると、( ゚д゚)ハッ!と顔を上げ、「それだぁぁぁ!!!」と叫んだ。……ウルサイ!
「そうよね! その手があったわよね! よし、今から仕事してくるわ! 30分も掛からずに一週間分の仕事片づけてくるわ! だからフラン! このカメラに、レナちゃんとフランのクッキー製作中の動画を撮りなさい! 良いわね? それじゃぁ!」
そう言うと、天井を突き破って、3階にあるお姉様の仕事部屋へと向かって行った。……そこは横着しないでよ。
「……まぁいいか。仕事するって言ったんだし。咲夜もいないし、勝手に厨房使っちゃおう」
……一週間分ってことは、今日行ってたら、明日も続けて行くつもりだったのかしら?
オマケ
その頃の美鈴
「テンテンテンテンテンテンテンテン、テッテレ、テレレ、テッテレ、テレレ、テレレテレレテレレテレレ、テテテテテ! 上手に焼けましたぁ~」
……どうやら門番の仕事をサボって人里にお肉を買いに行って、門の前でこんがり肉パーティーをしているようです。
え、仕事代わってって言われてから何も言われて無いんだよねぇ?
……ダメだこいつ。
オマケ2
その頃の咲夜
「いいか? つまりこのxの式は、120÷20x=1ということになって、x=6となるんだ」
「なるほど……」
人里の子供たちと一緒に、真面目に勉強を教わっていたようです。
美鈴と咲夜の問題点集らしきもの
1、ニンニクが嫌いなレミリアの夕食に、二人してニンニクを大量に使用した料理を出した。(勿論仕返しされて、枕元に大量のニンニクを置かれた)
2、美鈴の場合、何も言わずに門番の仕事をサボって色々するが、咲夜の場合、ちょっとやってからレミリアに押し付けて色々しに行く。余計たちが悪い。(勿論後でフランのお説教タイムが待っております。当然のように5時間ぐらい正座+お説教。ついでに非公式のレナちゃんグッズ(写真とか)を全て回収)