フラン「魔法が何か失敗して娘出来ちゃった。テヘッ☆」紅魔館一同「ファッ!?」   作:鋭利な刃

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外から来た緑の方々によって、いろんなネタがちょっと広まってる。
なお意味は分かってなく、ノリで使ってる模様。
そしてやっとレナちゃんが喋る。


2017/6/27
後書きを修正。
2017/7/4
レナの容姿に関する事を削除。


人間で言う誕生日(下)

 ーー紅魔館の主であるレミリア・スカーレットは、妹&その娘キチである。

 ーー文々。新聞一面より。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もともと私は、人間の言う『時間の価値』なるものの意味が理解できなかった。何故なら私は吸血鬼で、人間で言うと9~10歳辺りの見た目だが、実際は既に500年程生きていて、只でさえ退屈な日々をどうにか潰せないかと、幻想郷に来る前は必死になっていたからだ。

 

 だからまぁ、私が時間の価値……それも、10年とか100年とかではなく、1年とか、1ヶ月とか、1日とかの価値が分からなかったのは、ほぼほぼ確定演出と言える……らしい。

 

 

 だがまぁ、こんな変なことを言って悪いが、あくまでも今のは過去の話だ。

 

 今では1日どころか、1分、いや、1秒出すら大事にしたい。というかする。

 

 何故か? 大体もう分かるでしょ? そう……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「さぁお前ら! 宴の準備は出来ているか! 酒の準備は出来ているか! 今日1日MAX大テンションで、騒ぎ続ける準備はできているかぁぁぁ!!!」

 

 

 「「「何時だって、ハイパー大テンションだぁぁ!」」」

 

 

 

 私の妹であるフランと、その娘であるレナちゃんを愛でるのには、1分1秒。いや、1fですら惜しいからだ!!

 

 

 「さぁ準備は良いな? 覚悟は決めたな? それではいくぞ!!」

 

 

 「「「Start your engine!!!」」」

 

 

 

 

 「我が最愛の!! レナちゃんの3歳の誕生日を祝って!!」

 

 「「「我らが女神の!! レナちゃんの3歳の誕生日を祝って!!」」」

 

 

 

 

 「「「「乾杯だぁぁぁぁぁ!!!!!」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「……凄いことになっちゃってるなぁ……」

 

 「……お腹空いた。まー」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 ーー悪魔の妹こと、フランドール・スカーレットには、魔法の暴走により生まれた娘がいるらしい。

 ーー文々。新聞二面より。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「レナ。あーん」

 

 「……あーん」

 

 ……レナの誕生日パーティーの本当の目的の『レナに私の魔力から卒業させる』と言うことを、お姉様と咲夜たちは忘れてはしゃぎまくってしまっているようだった。

 

 しかもMAX大テンションって……あれって外の神社の緑の人が、よく変なポーズをとって叫んでるやつじゃん。

 

 ……大丈夫かな? 理由は分からないけど。

 

 

 ……まぁ、そんなことは置いておいて。

 

 

 

 「どう? 美味しい?」

 

 「……ふしぎなかんじ……。でも、たべれる……」

 

 そう言って口を開けて、次の一口を催促してくる。……うん。ちょっととは言え、成長したなぁ……。

 

 

 

 「どう? フラン。レナの様子は」

 

 「大丈夫、かな。結構美味しそうに食べてるよ。……レナ? そろそろ私以外とお話出来るようにならないとダメよ?」

 

 「……」

 

 

 レナは、パチュリーが近くに来た途端に私の背中に隠れ、癖なのか頭をスリスリ擦り付けてくる。……まったく。

 

 

 「ごめんなさいパチュリー。……ほらレナ。せめて目を合わせるぐらいはしなさいって」

 

 そう言ってレナを持ち上げ、私の膝の上に乗せることで、レナの逃げ場を無くす。……だけど。

 

 「……やーぁ!」

 

 

 ジタバタと暴れられ、危うくテーブルをひっくり返されそうになり、慌ててレナを放す。

 

 すると、すぐさま私の背中に隠れ、頭をスリスリスリスリスリスリスリスリ……。

 

 はぁ……。一体誰に似て…………私、だよねぇ……。

 

 

 

 スリスリスリスリスリスリ……

 

 

 「分かった! 分かったから! だから頭スリスリはやめて? ちょうど翼のところに当たってくすぐったい……」

 

 

 私がそういうと、ようやくスリスリをやめてくれた。……って。

 

 「もう、帽子を被ってないから髪がクシャクシャになっちゃってるじゃない……。ほら、治してあげるからここにおいで」

 

 そう言い、私は膝をポンポンと叩き、レナを膝に座らせ、クシャクシャになった銀の頭をゆっくりと撫で、少しずつ、丁寧に治していく。ゆっくり、ゆっくりと。

 

 

 「……ねぇ、まー」

 

 「どうしたの?」

 

 「……あのね。……えっと……」

 

 そう言い、私の膝に座ったまま首だけを私の方に向け、

 

 「えっと……ね。…………わ、私を……ね? う、生み出してくれて……」

 

 ……なんとなく、レナの口をそっと手で塞ぐ。

 

 別に何か気になった訳じゃない。ただ……ねぇ?

 

 「フフッ。なら、レナを生み出したお礼は、お姉様たちと早くお話が出来るようになる……が良いかな?」

 

 「……うん。頑張る……」

 

 頷くレナ。あぁ、可愛い。

 

 

 

 

 ……まぁ、そんなこんなで、レナの誕生日パーティーは終わった。

 

 もう少ししたら、魔理沙に会わせたい……かな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「お姉様……。それ、何本目?」

 

 「ひぁはひゃひゃひゃひゃぁ~。ま~だ39ぐらい~」

 

 「……お片付け、ちゃんと寝る前にやってよ?」

 

 

 

 

 

 

 

 




レナちゃんの生まれて初めてのご飯。
どうやら、案外大丈夫だったようで、問題も割りとアッサリ解決。
まぁ、長引かせるわけにもねぇ。


レナ・スカーレット
現在3歳。フランの魔法が暴走したことにより生まれた。
四割ほどは外の世界から紅魔館に迷い混んだ女の子の、残りの六割はフランの血が流れている。
母親であるフラン以外にはまだ警戒心を消せず、故にフラン無しでは地下室から出てこようとしない。
容姿

【挿絵表示】


レミリア・スカーレット
本当はレナちゃんを抱き締めて一日中撫で回したいのだが、まだレナちゃんがレミリアに警戒心を解けてないのでぐっと我慢。代わりにレナよりかは遅く寝るフランを、ちょこちょこと愛でてる。

フランドール・スカーレット
レナの母親。最近幻想郷の新聞記者と取引して、カメラを手に入れた。ちょくちょく家族の写真を撮っているらしい。
ちなみに、レナ:紅魔館一同:魔理沙=5:4:1

パチュリー
最近、魔理沙を本気で叩きのめしてから、自分が看病すれば好感度荒稼ぎ出来ていいんじゃないかという危険な思想が生まれてきた。
イマスグトマーレ! 

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