【素質:【1D10:9】】
【武勇:【1D100:90】+30】 【魔力:【1D100:88】+30】 【統率:【1D100:83】】
【政治:【1D100:34】】 【財力:【1D100:15】】 【天運:【1D100:37】】
このダイス結果が納得行くようにしたつもりなのですが、まぁ剪定事象ということで。
それでも大魔王に勝てなさそうなんだけど。
それは、この
【魔剣】が砕け、大魔王たる存在が生まれ出づるこの
邪龍の進撃によって村が焼け落ちることなど、当たり前のことなのだから。
――そこに、一人の少年が居た。
少年は、【希望】に満ち溢れた存在だった。
そのまま時が経てば自らの才能を開花させ、いずれは【英雄】と称される存在になったかもしれない。
だが、既に瀕死となっている少年の【未来】は、閉ざされようとしていた。
そんな少年の傍には、村を守ろうと奮闘し死亡した冒険者達によって作り上げられた、邪龍の屍骸が存在した。
瀕死となったことで本能が叫んだのか、はたまた神の手による運命なのか。
少年は、最後の力を振り絞って――
「なるほど、キミは実にオモシロイ」
――そんな声が、少年の耳に聞こえた気がした。
時と場所は移り変わり、
そのとある一画にある、お昼時で混み合ったその飯屋では、剣呑な空気が漂っていた。
その
一人は、帽子とマフラーで顔を隠した、『
もう一人は、長い黒髪をツインテールにしいささか露出の激しい衣装を纏った、全体的に黒い印象を受ける少女。
かたや
「おや、どうかしたのかな?せっかくの料理だ、楽しまないと損だと思うがね?」
「ふん。その料理の魅力を損ねているのは貴様の気配だがな。まったく、この店がお昼時で混雑などしていなければ、相席などしなかったものを。」
「それは至極残念だ。私はキミの姿を見ているのがとても楽しいというのに。完成していた
「黙れ。そしてさっさと料理を食べろ。」
「おや、連れないことだ。まぁ、料理を早く食べるというのには同意しよう。いつ、何が起きるかわからないからね?」
――微かに。ほんの微かにだが、空気が爆ぜる音と悲鳴が、
「やれやれ、いつだって彼らは人の都合など知ったことではないか。店主、料金はここに置いておくよ。今度はゆっくりと楽しませてもらうから、しっかりと生き延びてくれ。」
「…………おい、その金はどこから持ってきた?」
「勿論、愚かで脆い私の玩具の懐からだよ。安心するといい、キミの分も払えるからね。」
「……彼には、後で謝らないといけないな。」
そういうと、少女は
「私は先に向かうが、お前はどうする気だ?彼が居なければ戦えまい。」
「心配しなくてもいいさ。もうじき――」
「あ、いた!マト、何処に言ってたんだ!?急に居なくなるから探したんだぞ!?猫かお前は!?」
「――あぁ、実に素晴らしいタイミングだよ愚かで脆い私の玩具。」
「狙う緒、その様子だと既に状況を知っているようだな。敵の数は?」
「あ、
「
「なんでお前は嬉しそうなの!?」
「私はキミの活躍がみたいだけだよ愚かで脆い私の玩具。」
「えぇい痴話喧嘩は後にしろ!恐らくサーバルも戦場に出ているだろうが、走ってでは間に合わん!狙う緒、私を『運べ』!」
軽装の騎士鎧に身を包んだ『狙う緒』という少年がマトと漫才のようなやり取りを繰り広げている中、
「――マト、頼む。」
「ふふっ、いつだって準備は万端さ愚かで脆い私の玩具。さぁ、
『
――場所は移り、
「うみゃみゃみゃみゃみゃみゃー!」
そこでは兵士を率いた女王、サーバルが
「お前らサーバル様ばっかに任せてんじゃねぇぞ!」
「気合いれてけぇおらぁ!」
「みんな!無理しないでね!」
『イェス、マム!』
最前線に立つサーバルの鼓舞により前線は持ちこたえているが、それでも無限に増殖するかのごとく現れる邪龍の群れに、ジリジリと削られていく。
それでも、サーバルは己の身を顧みずに、邪龍を狩っていく。少しでも、周りの兵士達が傷つかぬようにと。
「!?サーバル様、危ないっ!」
「っ!?」
だが、少しばかり突出していたサーバルが自陣に戻ろうとしたその僅かな隙を狙いすまされたかのように、
とっさに飛び出した兵士の一人がサーバルを突き飛ばし、邪龍の前へ躍り出る。そのことに気づいたサーバルが涙を浮かべながら兵士に手を伸ばし――
「――私以外の邪龍、全員死ねぇっ!」
空から舞い降りた
「
「すまない、遅くなった。だが、安心しろ。私と――『奴ら』が来た。」
サーバルの歓喜の声に、
――空を舞うのは、奇妙な姿をした『龍人』だった。
背中から白銀の翼を生やし、両手両足には鋭い黄金の爪を備え、邪龍を斬り裂いていく。
だが、その龍の頭は『胸部』から伸びており、本来人の頭部に当たる部分は真紅の宝玉に包まれた『兜』で覆われていた。
「おおおおおおおおおおおっっっっっっっっ!!!!」
魔力の奔流が雷となり。炎となり。氷となり。土槍となり。邪龍の群れを蹴散らしていく。
その幻想的な光景に、兵士やサーバル達は目を奪われるのだった。
「……ちっ、
「……負けてられるかぁ!」
「おうよ!美味しいところだけ持ってかれてたまるかってんだ!」
「つーかあれで厄ネタとは言え美少女と文字通り一心同体になってんだから狙う緒の奴羨ましすぎるわ!?」
『よし、この怒りは邪龍共にぶつけろ!いくぞぉぉぉぉぉぉっっっっっっ!!!』
「…………ふふっ、みんな
「あぁ、その通りだサーバル。背中は任せろ。私の誇りにかけて、守ってみせる。」
「うん、お願いね
その様子を見て笑顔を浮かべたサーバルも、
「ふぃー、疲れたぁ。」
「お疲れ様、愚かで脆い私の玩具。」
――そして、邪龍の群れを退けた、その日の夜。
宴会となっている砦内を他所に、狙う緒とマトはバルコニーに座り、星空を眺めていた。
狙う緒の頭を膝に載せ、愛おしそうにその髪を撫でるマトに対し、狙う緒はふと、問いかけた。
「……なぁ、マト。なんで『古龍』のお前が僕を助けてくれるんだ?わざわざ防波堤にならなくたって、この世界を楽しむならあの日僕の体を乗っ取ればよかっただろ?」
「それではツマラナイだろう?愚かで脆い私の玩具。人の怨嗟などあの魔剣の中で飽きるほど観てきた。それが外に溢れたこの
「そういうものなのか?」
「あぁ、そういうものさ。キミを助けたのも、かつて観た
あの時、邪龍の肉を食らったキミは最高に愚かでオモシロイ見世物だったからね、とくつくつ笑いながらマトは呟く。
そんなマトにバツの悪そうな顔をしながら、狙う緒は問いかけを続ける。
「それじゃあ、僕に手を貸すことが、今マトがやりたいことなのか?」
「その通りさ。あぁ、それともし血迷って
「……今は無理でも、いつか必ず、成し遂げてみせるさ。」
「あぁ、その意気だよ。楽しみにしているさ――」
――月明かりの下。狙う緒の髪を撫でながら子守唄を歌う
続く?
・狙う緒&マト(withウィザード)が生まれた訳
ダイスが荒ぶりすぎだよバーカバーカ。こうなったら初期案で没にしてた竜人ネタ使うしかねぇ!古龍役にはカムクラ当てるかー
→……あ、エイワス様でカムクラといったらあれじゃん。じゃあ古龍役あっちの方がいいじゃん!じゃあ狙う緒だね(ガクブル)
だいたいこんな流れ
・
だって