「アヴドゥルーーー!
10分経っても、わしらからなんの連絡もなければ……館に火を放てッ!
わかったなー……!」
「ジョースターさーん!!」
そんなハウリングだけを残し、敵(ダービー弟。兄弟ソックリだという印象を受けた。いちいちキザったらしいあたりが、とても)の策略によりポカッと地面に開いた真っ黒い落とし穴のようなものに承太郎、ジョースターさん、花京院の三人が吸い込まれてしまってから数分が過ぎた辺りだろうか。
普段、特にカワイイ女の子とお茶をしていたりしたら即刻過ぎ去ってしまうものなのに。奇妙なものだ。こんな時の10分間は途轍もなく長く感じる。
「……いよいよってときなのに、あいつと離れちまったな。
だいじょうぶか?」
残された面子で館の前で待機する間、じりじりと纏わりつくような重苦しい雰囲気を吹き飛ばしがてら、オレは保乃に話しかけてみた。
「ポルナレフ兄さん……」
さっきから……今朝からか。この娘の「館を見つけた」という発言にこっちも目玉が飛び出るかと思ったが、同時にずっと、思い詰めたような表情をしているのが気になっていた。
最終決戦。無理もない気はするが。
「はい。だいじょうぶですよ。……信じていますから」
やわらかな表情が、浮かぶ。
この旅で、この娘はずいぶん変わったと思う。
最初は『よく見ると顔立ちは整っているが、性格的にちょっとおカタいお嬢さん』……そんな印象だったが。
(ちぇっ、やるなぁ、あの野郎……)
ほんとうに、綺麗になったものだ。
無意識なのだろうが、あいつのことを考えているときは、とても。
すぐにわかる。
「へっ、惚気んなよ! ところで、ちゃんと、いったか?」
そんな妹代理に、からかいついでに気になっていたことを聞いてみる。
「なにをですか?」
「そりゃあ、おまえ……決戦の前だぞ。愛の告白に決まってんだろ?」
「はぁ? そんなわけないじゃあないですか。いえませんよ、そんなの」
「なんで?」
「……なんでも」
「自信がないのか? なんでだよ? あいつがおまえのこと、どんだけ想ってるか……いいかげんおまえもわかってんだろ?」
「……そんなこと、ないですよ。それは、彼が、やさしいからで……」
素直な疑問と感想だったのだが、微妙な反応を示す彼女。
「あーもー、しらねーぞー、後悔しても」
「後悔なんて……」
そういって、俯く。
「……」
その様子に、どうしても伝えたくなった。
いえなくなる。
そんなことも、あるのだから。
「……いっとけ。いいから。
つーか、男の方からいえってんだよな。ほんと、なにやってんだ、あいつ……」
「……いえない!」
しかしオレの言葉は遮られた。
悲痛な表情で紡がれた、彼女のことばに。
「むしろ、もしも、もしもそうだったら、なおさら……。
いえない。ぜったいに……」
「え……?」
「はっ!」
「保乃、おまえ……、どうした?」
「う、ううん! なんでもないです。ごめんなさい……」
「……」
(こいつ、なにか……?)
ぎゅっと唇を噛みしめる、その横顔を一瞥し、内心溜息をつく。
問い質しても、詮無いことであろう。普段穏やかで柔和な癖に、結局こいつもそうなのだ。
心のど真ん中にまっすぐ一本、譲れぬ芯の通った頑固者……この旅の道連れは皆そんな奴ばかりだ。
「……いいか? よく聞け」
それでも、せめて、と口を開く。
「独りでなにか、しようとするな。
今はあいつはいねーが、オレやアヴドゥルがいる。イギーも。
ちゃんと、頼れよ?
オレたちはおまえの兄さんと師匠と先輩なんだからな」
「……はい。ありがとう、……兄さん」
「……っ!」
――うん、ありがとう。おにいちゃん――
『微笑み』に『あの時』がフラッシュバックする。
まったく縁起でもない。オレは感じてしまったかすかな予感を強引に打ち消し、気づかないふりをした。
そうだ。
『妹』を喪うのなんて……もう、二度と御免だ。
「10分経った。
館の中に突入するぞ、ポルナレフ、保乃、イギー」
「ああ」
「はい!」
鬨は来たようだ。アヴドゥルの号令に立ち上がる。
「ひとつ、確認しておく。我々はDIOを倒すためにこの旅をしてきた……。
ひとりを助けようとして全滅してしまうのだけは避けなくてはいけない。
もしもの場合は……わかっているな? それを、肝に命じるんだ」
「ああ……わかったぜ、アヴドゥル」
「……わかりました」
厳命に軽口で添える。
「生きて出てこれたら、豪勢な夕飯を奢れよ! 」
「ふっ、いいだろう」
「私たちにも! ねっ、先輩!」
「ガウッ!」
必ず果たすべき、願いにも似た、重く堅い約束を。
「よし、入るぜッ!」
* * *
勢いよく突入したオレたちであったが、少し進むとすぐに館のその複雑なつくりに圧倒されてしまう。
「おい、どうする? 延々続いてみえるぜ」
「階段が、たくさん……」
まるで、だまし絵の中にいるようだった。
「うむ、ジョースターさんは館に火を放てと言ったが、こんな迷路の中ではこちらが危険。……よし」
思いついたようにアヴドゥルが、炎が6個連なったものを創り出す。
「なんですか? それ」
「これは生物探知機だ。それぞれが前後左右上下を示し、半径15m以内ならどんなものが隠れていようがわかる。スタンドのエネルギーもな。これを見ながら進もう」
「では私も……セシリア!」
彼女が相棒を呼び出す。大まかな位置を探るつもりなのだろう。
「ありがとう。……もどって。
ジョースターさんたち、やはり地下方向にいるみたいです」
「うむ。まずは下へ向かおう」
居並ぶ階段の中から一つを選び、下りきったところでアヴドゥルが気づく。
「早くも炎に反応だ。左前方になにかいる!」
「なに!」
「……先輩……?」
「クンクン……!
グァウ!!」
黒豆のような鼻をひくつかせたかと思うとイギーも動いた。『
「うぎゃーっ!!」
すぐさま転がり出てくる一人の男。
「あっ!」
「迷路が消えた……」
「どうやらこいつがこの幻覚を作っていたスタンド使いらしいな。
あっという間にイギーがやっつけたが……」
いかに目くらましが有能だろうが、どうやらこのワンコの鋭すぎる嗅覚は誤魔化せなかったらしい。
「よし、道もわかりやすくあっさりしたな」
周りを見渡し、再び歩き出す。
そのときだった。
「……はっ! こ、ここはッ……!?」
突然。本当に突然、保乃がおもむろにひとり立ち止まる。
「んー? どうした?」
その様子を不思議に思い、オレは振り返り声をかける。
ほぼ同時に、すぐ隣にいたアヴドゥルは壁になにかをみつけたようだ。
「? ……『このラクガキを……』……?」
「……っ! ダメ! あぶないッ!」
保乃がセシリアで三人をまとめて突き飛ばす。
瞬間、オレたちのいた空間に、なんと『穴』があいた。
削りとられた、といった方が正しいかもしれない。
「て、敵!?」
「な、なぜだ!? わたしの探知機にも、イギーの鼻にも……なんの反応もなかったのに!」
「わ、わかりません! さ、殺気が……。恐ろしいほどの殺意の波動だけが……!」
混乱の中、どこからともなく声がした。
「……女、そのスタンド……めざわりだな」
「ま、また来る! セシリア、もど……っ!」
保乃がスタンドを己の元に戻そうとした、その刹那だった。
「つっ!? うっ、くっ、あぁーっ!!」
セシリアが『穴』……黒い球体に、呑み込まれ消えた。
彼女の掲げた左腕とともに。
* * *
「くっ……う……っ……」
苦悶の表情を浮かべ、崩れ落ちる、彼女。
「や、保乃!」
「う、腕が……!」
黒い球体から、髪の長い男が顔を出し、不敵にそれをあざ笑う。
「くくく、まずは……ひとり……。
もう、その女は使い物になるまい。
おまえの腕とスタンドは、こなみじんになったのだ。
わたしの口の中はどこに通じているのか自分でも知らぬが暗黒の空間になっている。
ふっとばしてやったのだ。
残りのやつらも同じようにしてやる。
DIO様を倒そうなどという思いあがった考えは、正さねばならんからな。
……ひとりひとり……順番に順番に」
「うるせえ! このッ! ドグサレがぁーッ!!」
腸が煮えくり返る思いで激昂の勢いそのままチャリオッツで攻撃する。
「チッ……」
しかしかわされ、切ったのは男の頬の薄皮一枚のみ。
「ほお……わたしに傷をつけるとは……。
では……確実に……追い詰めて倒すとしようか……確実にな」
それだけいうと、あっという間に球体の中に消えた。
本体もスタンドも、消えた。
「と、とりあえず、一旦、退け!
移動するんだ!! この部屋にいるのはやばいッ!」
アヴドゥルが昏倒している保乃を肩に担ぎながら叫ぶ。
「ち、ちくしょう!」
転がりもつれるように隣室に飛び込むと、すぐにドアの前を箪笥やソファーといった家具で塞ぐ。
「ガォン!!」
しかしドアもバリケードもまとめて奴……球体に、綺麗に丸く削り取られる。
「お、追って来ているッ!」
「う、上の階にいくんだッ! 」
全員で地下を脱するべく階段を駆け上がる。
登り切った先、長い廊下の向こう、オレたちが入ってきたあの扉が見えた。
「出口……」
「保乃がこんな状態では、一度……」
一時退却という文字が頭に浮かぶ。
だが、頷き合い、そちらへ脚を向けようとしたオレ達の耳にか細い声が届く。
「……だ、め……、今、あそこに……いる……」
「な! 保乃……!」
「はぁ、はぁ、……だ、めです……あそ、こに、行ったら、みんな……」
どうにかそれだけいうと、再び意識を手放してしまう。
「くっ! 上だー!」
やむを得ず二階へと移動するも、またもや、だった。
既にそこに待ちうける、丸い『穴』。
「なにィー!」
「さ、先まわりされているッ!」
(やつは……壁に穴をあけなければ通過してこれないらしい!
そして、暗黒空間からやつ本体が姿をあらわしたときならきっと……)
切りつけることができたのだ。薄皮一枚といえど。
(やつを倒すチャンスがあるはずだッ!)
このまま逃げ回っていても埒は明くまい。いずれは追い詰められて全員ヤツのいうところのこなみじん、だ。それに、なによりも……
「……」
血まみれの、彼女をみる。
「……ここは、イギーと、オレでなんとかする。アヴドゥルはさがってくれ……」
一歩踏み出すと、階段を背に立つ。
「……保乃を、頼む」
* * *
「……はぁ、はぁ……」
「保乃、しっかりしろ! 気を、しっかりもつんだ……!」
階段を下り、奴から死角となる踊り場にて担いでいた保乃を下ろす。
時折漏れ聞こえてくる破壊音が現在、まさに直上、二階でポルナレフとイギーが決死の奮闘を繰り広げていることを如実に表していた。
二重に状況は一刻を争う。急ぎ負傷した彼女の応急処置を試みようとする。
(くっ……! 血が、止まらん……!)
彼女の左腕は、肘から下がバッサリと削りとられていた。
上腕を縛り傷を白布で押さえるも、無情にとめどなく流れ続ける赤は止まる気配がない。
(いかん、このままでは……、出血が多すぎる! どうすれば……)
感じ取ってしまう。彼女の命の
ひたひたと確実に迫ってくる死神の足音。
わかりきっているそれを振り払う術もなく、半ば途方に暮れていた。
「っ……! 駄目だ、許さんからな!!」
それでも、この娘を逝かせるわけになどいかない。
もしもそんな事態になれば……きっと『あいつ』は……
「……し、師匠……」
「!? き、気がついたのか!? あ、あまりしゃべるんじゃあないッ!」
蚊の鳴くような呼びかけに、我に返る。奇跡的にも意識をとり戻したらしい。既に呼吸をするのですら辛いであろうに、制止もきかずとぎれとぎれに言葉を発する。
「す、すみませ……、ひと……だけ、御願いが、あって……」
「……な、なんだ!?」
『あいつ』への伝言だろうか……そう思った。そんなもの言付かりたくもないが、耳を塞ぐわけにはいかない。
しかし、まったくちがった。
どうやらわたしは彼女をみくびっていたらしい。
その口から飛び出たのは耳を疑うような、とんでもない言葉だった。
「……私の、腕の、切り口を、や、灼い、て……ください。師匠の、炎で……。
そうしたら、血は、とまる……」
「なッ!? そ、そんなことをしたら、もう元に……。
それに、どれだけの……! それこそ痛みで死んでしまうぞ!?」
「だ、だいじょうぶ、です……。
どうせ、腕、くっつけたくても、もう、呑み込まれて、なくなっちゃったし……。
いたいのなんて……、そんなの、へっちゃら、です、から」
「ハッ!」
そのとき上階から、ガラガラとなにかが崩れるような一際大きな轟音が鳴り響く。
「ポルナレフ! イギー!」
「は、やく、行かなきゃ、ふたりが……
先輩が……!」
「し、しかし……」
「お願い、します……。
私は……まだ、死ぬわけにはいかない」
こんな状態とはとても信じられない。強い意思を秘めた、まっすぐな瞳をむけられる。
「くっ!」
「……すみません。こんな……いやな、こと、頼んで……」
そこで、ふっと彼女の表情が緩む。
「でも、私は……。
……だいじょうぶです……ぜったい、まけません。
師匠、いつも、いっているでしょう?」
苦痛を微塵も感じさせないほどの、やわらかな笑み。
「……恋する女は……つよい、って」
その脳裏にだれの顔が浮かんでいるかなんて、わかりきったことだった。
「……ぐっ!!」
そうだ。わかってしまった。
痛いほどに、伝わる……彼女の『覚悟』。
「……」
ならば自分がとるべき道はひとつだった。
「……
「……ありがとう、ございます、師匠……」
* * *
「よくも! クソ犬がッ!
このわたしにDIO様の『姿』を破壊させたなァああっーッ!」
『
奇策が成功しまんまとヤツを騙すことができたかに思えたが、甘かったようだ。
「イギーッ!!」
その悪魔の様なスタンドで丸ごと削りとられてしまう。そう思ったが予想に反し、ヤツはイギーを思い切り素手で殴り飛ばした。
「うげっ……!」
ちいさな身体がその衝撃で壁までふっとぶ。
「よりによってこのわたしに! よくも!
砂のニセ者だろうと、DIO様をよくもわたしに攻撃させたなぁーッ!!
暗黒空間に呑み込むのは一瞬だッ! それではわたしの怒りがおさまらんッ!
キサマが悪いんだ! キサマがッ!」
(こ、このヴァニラ・アイス、まともじゃあねぇ……異常だ!
こいつの精神こそ暗黒空間だッ!
こいつの心の中がバリバリ裂けるどす黒いクレバスだッ!)
なおも般若のようなツラを下げて、倒れたイギーに迫っていく。
「や、やめろ……ッ!」
何とか止めようと、不覚にも先程けずりとられてしまったつま先。動かすたびに激痛が走るそれを必死に引きずり這っていく。
「蹴り殺してやるッ! このド畜生がァーッ!!」
「イギーっ! や、やめろぉー!!」
いつも現実ってやつは非情だ。到底間に合うはずもない。
振り上げられる、ヤツの脚……
イギーがやられる。
観念しかけた瞬間だった。
「!? な、なにィィッ!!」
まばゆいピンク色の光が、イギーを包みこむ。
「こ、これは!?」
反射的に背後を振り返る。
すると片腕を失い、顔面蒼白。
まさに満身創痍……アヴドゥルに支えられ、立っているのがやっとな状態。
そんな彼女がそこにいた。
「や、保乃!?」
「ガウゥ……」
「させない……」
「な、なぜだ! 女、貴様のスタンドは、暗黒空間に呑み込んだ……はずだッ!?」
「……セシリアは……私の、精神のかたち……、そのもの……」
明らかに戸惑っているヤツにむけ、彼女は言い放つ。
「……私の心はまだ、死んではいないッ!
だからセシリアは甦る、何度でもッ!」
渾身のちからを、想いを、込めて。
「くそ、邪魔ばかりしおって! この、死に損ないがぁっ!!」
敵の身の毛もよだつような雄叫びと視線が彼女に向けられる。
「……チャリオーッツ!!」
「ぐはっ! な、に……!?
ポルナレフの、チャリオッツが……
こんなに速く、遠くを、攻撃できる、はずが……」
「……させねーよ。
妹がここまでやってんだ……負けてられねーよな、兄ちゃんがなぁっ!」
「くっ、めざわりな……!
暗黒空間に戻り、まとめて消してやる……!!」
「グゥゥ……」
そんな台詞を吐いて再び姿を隠したヤツにむけ、イギーが唸る。
「ガァウ!!」
「な、なにィィ!」
『
それは捉えることなどできないはずのヤツの動きの軌跡を完全に露呈させた。
「……この娘は、耐えたぞ。わたしの炎に灼かれる苦しみに……。
おまえはおなじことが、できるのか……?」
そして、この男が続く。
「我が『
くらえッ! ……クロスファイヤーハリケーン・スペシャルーッ!」
アヴドゥルの咆哮と共にうねりをあげて襲いかかる炎の渦。
「ふん! こんな炎ごとき……まるごと……!」
しかし、それは全てヤツの口に吸い込まれてしまう。
「くくく……!」
だが、勝ち誇る相手が自らの身体の異常に気づいたのは、その直後のことだった。
「くく……ん? ぐ、あ……な、な……なにィィッ!!
や、焼ける!
……喉がッ……肺が……ッッ!!
ぐあああああーーーッ!!」
「……吞み込めるほど生温いものだと……おもうのか?
生憎だが……いつもとはくらべものにならんくらい……
今のわたしの炎は……熱い……!」
たまらずこちらへ出した、燃え盛るヤツの顔にレイピアを突き刺す。
「……へっ!……おれのチャリオッツも、素早いぜ……!」
「「……貴様への怒りで、グツグツ煮えたぎっているからなッッ!!」」
「「うおおおおおーーーッ!!」」
そのまま、炎をまとった剣でヤツを細切れにして燃やし尽くす!
「ぐぁあああーッ……!!」
「……やったな」
「ああ……」
「ハッ!!」
安堵の息を吐きかけた。それも束の間、おぞましい事実に気付く。
ヴァニラ・アイスだった『灰』が、ヤツの身体を再び形作ろうと集まり始めていることに。
「……ちくしょう、きさまらなんぞに……
きさまらなんぞに……DIO、さ、ま……」
「まだだ! やつは、吸血鬼に!? 不死身の身体になっているのだッ!」
「……チャリオーッツ!」
アヴドゥルの言葉を受けて、すぐさまオレは窓を塞いでいる木の板を壊し、太陽の光を当てる。
「ぬああああ! でぃおさ……」
「地獄で……やってろ……」
とたん、サラサラと、消滅する。
「恐ろしい執念、恐ろしい……敵だったぜ……」
もうすぐこのお話も完結です……が、性懲りもなく次回作も本作品にちなんだものにする可能性が高いです。どんなのだったら、また読んでやってもいいぜ? と思って頂けるでしょうか?
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読んでほしいなら死ぬ気で全部書きやがれ!