ガラクタと呼ばれた少女達   作:湊音

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さて、何を作ろうかしら?

教官が買ってきてくれた食材を冷蔵庫や保存庫に移しつつ今晩の食事を考える。

ジャガイモにニンジン、お肉もあるし……。

横で電がタマネギを倉庫にしまっているのが見えた。

なんとなく作りたい物の形は見えてきた。

私は調味料の詰まった袋を漁る。

暁が遊んでないで片付けるのを手伝ってよなんて言っているが、今はそれ所ではない。

袋の中から目的の物を見つけた私はソレを握りしめて立ち上がる。

今日の晩御飯は決めた!

この雷様の料理の腕前を見せつけてやるんだから!

ねぇ、みんな? …… あれ? 聞いてるー?


笑顔の仮面(3)

「日中は暖かいが、流石にこの時間になると肌寒く感じるな」

 

 足を投げ出すようにして桟橋へと腰かけている金剛の横に座る。彼女は俺の言葉には反応せず、じっと水平線の向こうを見つめ続けていた。

 

「煙草、吸っても良いか?」

 

 一応確認は取ってみたが、何の反応も無かったため煙草には火をつけずにそのまま咥える。演技だったとしても元気なコイツのイメージが強いせいか落ち込まれているとこちらのペースが狂う。

 

「……どうして来たのデスカ?」

 

「なんとなくだ」

 

 ポツリと小さく呟くような声で金剛が俺に質問してきた、彼女からしたらせっかく自分が悪者になって叢雲達との関係を優先させようとしたのに、こうやって俺がここに来ている以上はそれが無駄になってしまったのではないかと思っているのだろう。

 

「今日出会ったばかりであまり踏み込んで良い物か悩んだけどさ、お前はもっと楽することを覚えろよ」

 

「楽……? リラックスしろって事カナ……?」

 

 コイツは少しだけ周りよりも頭が回りすぎているのだと思う。だからこそ見た目的にも精神的にも幼いアイツ等には理解されないし、下手すると同年代の艦娘からも理解され辛い部分があるのだろう。

 

「周りに相談したり、事情を話したりって手もあっただろ」

 

「ターゲットを欺くにはまずは味方からデース……」

 

「それで失敗してる癖に生意気な事言うな」

 

 そう言って金剛の頭の上に右手を乗せる。乗せた後にそういえば触れられる事は嫌かもしれないと気づいたが、特に怯える様子も無かったのでそのまま頭を撫でてやる。

 

「あまり私に優しくしてると、あの子達から嫌われマスヨ?」

 

「またそれか、嫌われたら仲直りすりゃ良いだろ。 喧嘩もせずに分かり合おうなんて表面上の付き合いを望んでる奴だけだ」

 

「……あなたは変な人デス」

 

 撫でている俺の手に金剛は自らの手を重ねてきた。

 

「今までよく耐えてきたな、俺もまだ来たばかりだからあんまり分かったような事を言うと気に障るかもしれないが、間違いなくお前が頑張ってきたから助かった子達も居るはずだ」

 

 俺の言葉を聞いた金剛が小さく震えているのが分かる。この手のタイプは自分が頑張ってきた事を認めてくれる事が1番の慰めになると思った。そんな事を考えている自分が少し汚れてしまってるなと感じたが、今だけは許してもらおう。

 

「辛かったデス……。 ずっと独りぼっちデシタ、嫌なのに逃げ出したいのに、どれだけ辛い言葉をかけられても私は笑っていないといけなかった……」

 

「そうか、1人でも必死で頑張ってたんだな」

 

「妹達に嫌われたのが1番辛かったデス、どうして私が責められないとって何度も思いマシタ。 でも、私が諦めてしまえばこの子達にも辛い思いをさせるかもって考えたら我慢するしカ……」

 

 金剛の言葉に頷くと、咥えていた煙草を海へと吐き捨てる。海に落ちた煙草は波に遊ばれるようにユラユラと漂っていた。

 

「もう良いんだ、我慢する必要は無い。 俺がこの基地に居るうちは二度と同じ思いはさせないって約束するよ」

 

「……信じられませんヨ」

 

「じゃあ信じなくても良い」

 

 言葉だけで彼女の信頼を得ようなんて甘い考えは初めから無かった。彼女は賢い、だからこそ誘導するでは無く自分の意思で何が信じられるのかを判断して欲しかった。

 

「……おい、なんか焦げ臭くないか?」

 

 せっかくの良い雰囲気だったのだが、何やら焦げ臭い臭いが鼻に付く。僅かにだが風に乗って妙な臭いが漂ってきているような気がする。

 

「しょ、食堂の方からデース!」

 

「火事かも知れない! 金剛、急ぐぞ!」

 

 俺と金剛は立ち上がると、全力で食堂へと走る。予想以上に足の速い彼女に置いて行かれないように必死で走っていると、食堂の窓から黒煙が上がっているのが見えた。

 

「中に誰か居ないか確認してくる!」

 

「私も行きマス!」

 

 近くにあった水道で互いに水を被ると、覚悟を決めて食堂の扉を開ける。

 

「はわわ、焦げちゃったのです!」

 

「ちょっと響! 始めは弱火だって言ったでしょ!?」

 

「こんなのレディじゃ無いわよ!」

 

「これは……、流石に目が痛いな」

 

 中に入ると真っ黒になった鍋を囲んで暁達が騒いでいた。特に火が上がっている訳でもなく、何やら肉が焦げた臭いが食堂に充満していた。

 

「何やってんだ……?」

 

「あら、教官じゃない。 ちょっとお肉が焦げちゃったみたいで……」

 

 とりあえず、真っ黒になってしまった鍋に近づくとコンロの火を止める。恐る恐る中身を覗いてみたが、中にはほとんど炭となってしまった何かが入っていた。

 

「どうして教官はびしょ濡れなのです?」

 

「流石に泳ぐにはまだ早いと思うよ」

 

 ポタポタと滴を垂らす俺を見上げながら電と響が質問を投げかけてくる。なんというか、焦った分だけ一気に疲労が込み上げてきた。一緒に飛び込んだ金剛に視線を移してみると、同じように疲労に襲われたのか、椅子に項垂れるようにして床を見つめていた。

 

「火を使うときは大人の人と一緒にな……」

 

「お子様扱いしないでよ! 暁は立派なレディなんだから!」

 

「ヘーイ……。 取り合えず換気扇を回して窓を全開にするデース……」

 

 金剛の指示に従い、全員で食堂の窓を全開にしていく。少し遅れて食堂に飛び込んできた叢雲と時雨は金剛と顔を合わせて気まずそうにしていたが、特に会話をする訳ではなく食堂の換気を手伝ってくれた。

 

「まだ臭うが、目の痛みは無くなってきたな」

 

「本当に焦りマシタ……」

 

 一段落ついた所で、俺達はテーブルを囲んで全員で椅子に腰かける。雷からこっそり料理をして俺達を驚かしてやろうという事情を聞いて、叱る気も失せてしまった。

 

「なぁ、金剛って料理できるのか?」

 

「わ、私デスカ!?」

 

 相変わらず駆逐艦の子達の前では黙ったまま床を見つめていた金剛に話題を振る。

 

「簡単な物なら作れると思いマース……」

 

「じゃあ暁達に教えてやってくれないか?」

 

「良いわね! 金剛さんも入れてもう1度リベンジよ!」

 

 勢いよく立ち上がったのは雷だった、やはり料理を失敗した事を気にしているのか続くように暁や響、電も立ち上がる。

 

「あのさ、僕達も教えてもらって良いかな……?」

 

「ア、アンタ達だけじゃまた火事になるかもしれないし、仕方がなくなんだから!」

 

 金剛と同じく黙っていた時雨と叢雲だったが、暁達と同じように料理を教えて欲しいと立ち上がった。どうやら彼女達なりに責めるべきでは無かったと結論が出たのだろう。

 

「私で良いのデス……?」

 

 その行動に1番驚いていたのは金剛だった、先ほどまで険悪だった事を考えると、少女達からの提案は信じられない物だったのだろう。互いに距離感がつかめていないのか、少しだけ沈黙が続く。

 

「タオル持ってきたっぽーい!」

 

 少しぎこちない空気を壊したのは両手いっぱいにタオルを持ってきた夕立の登場だった。あの手の空気の読めないタイプはこういう時には本当に頼りになると思う。

 

「嫌われたって仲直りしたらいい、そうだな?」

 

「……っ! 今日のディナーは英国式のカレーをみんなに作ってあげるデース!」

 

 駆逐艦の子達と騒ぎ始めた金剛を見て、俺は頬が緩むのを感じた。なんとなくそんな顔を見られたくなくて「煙草吸ってくる」と一言告げて食堂から出て行く。とりあえずどこか落ち着いて煙草が吸える場所が無いかと基地内を散策していると、乾パンの詰まった缶詰を手に持った阿武隈と出会った。

 

「何してるんだ?」

 

「部屋から出てこない子達に食事を配ってるんです」

 

「暁達みたいな子は他に居るのか?」

 

 煙草を取り出して口に咥えると火をつける。阿武隈は煙たそうに嫌がっていたが、流石に俺も我慢の限界だった。

 

「それは大丈夫です、あの子達以外は嫌々でも指示に従う子ばかりだったので……」

 

「なら良い。 飯を配るついでに、今日の晩飯はカレーだって言いふらしてこいよ。 俺は仕事が溜まってるから今日は執務室から離れる訳にはいかないってのもついでにな」

 

 俺は阿武隈にそう告げると、軽く手を上げてその場を後にする。確かに俺もカレーを食べたいとは思ったが俺が居る事で空気が悪くなるのであれば今日の所は我慢しておこう───。

 

 

 

 

 

(しっかし、教官として呼ばれたのに何で俺が事務仕事をしなきゃならんのだ)

 

 手始めに今日購入した食料を経費で落とすための書類を纏める。食料に関しては粗末な物ばかりで栄養面に問題有りとの文章で適当に脚色しておけば大丈夫だろう。

 

(1週間後か……)

 

 続いて呉鎮守府から送られてきた書類の内容を確認する。ついムキになって啖呵を切ってしまったとは言え、任務を受けるとは流石に安請け合いだったかもしれないと後悔する。内容はこちらの基地へと向かう輸送船の護衛、積み荷は前線で使えなくなった艦娘、護衛に成功した際には積んである資材もこちらで管理して良いとの事だった。

 

(極力敵の発見報告の少ない海路を選択するとしても、海の上を通る以上は必ず安全とは言い切れない、もう少し作戦を練り直す必要があるか……)

 

 机の上に地図を広げ、資料を見ながら適当に海路に印をつけていく。そんな事をしていると、食堂の方から騒ぎ声が聞こえてきた。

 

(上手くやれてるみたいだな、後は次の作戦さえ上手くいけば少しは彼女達の評価も変わると思う……、いや変わって欲しい)

 

 地図に3つ目の×印を付けたところで、執務室の扉をノックする音が聞こえた。こんな時間に誰だろうか?駆逐艦の子達であればノックをする前に扉を開けるだろうし、金剛であればノックよりも先に大声でこちらに呼びかけてくるような気がする。

 

「空いてるから入ってくれ」

 

 ゆっくりと扉が開くと、金剛と同じく巫女服を改造したかのような衣装に身を包んだ少女達が3人入ってきた。なんとなく金剛から聞いた特徴と一致している気がするし、彼女の妹達だろうか?

 

「は、初めまして……。 比叡です!」

 

「榛名です、よろしくお願いします」

 

「はじめまして。 私、霧島よ」

 

「俺は湊だ、先に言っておくが提督じゃなく教官だから間違えないようにな」

 

 机の上の地図をたたみ、彼女達の表情を確認する。比叡や霧島は真直ぐにこちらを見ているが、榛名はどこか怯えたような表情でこちらを見つめていた。なんとなくだが、これからの会話は俺だけが聞いて良いものでは無いと感じ、気づかれないように手元にある機材のスイッチをONにする。

 

「お前達はカレー食べなくて良いのか?」

 

「私達にお姉様のカレーを食べる資格はありません……」

 

「榛名は、お姉様を信じることができませんでしたので……」

 

「艦隊の頭脳と呼ばれた私ですら気付けなかったとは……」

 

 その内容を誰に聞いたのかと尋ねると、駆逐艦の子が扉越しに金剛の様子がおかしくなかったかと質問をしてきた事で違和感が確信となったらしい。

 

「私達が提督に抗議しようだなんて言い出さなければお姉様はあのような辛い目に合わなくても良かったはずです……」

 

 辛そうな表情で話し始めたのは比叡だった。薄々金剛の態度に違和感を感じては居たのだが、暁達の事もあり前任に笑顔を向けている姉の事が徐々に信じられなくなって行ったらしい。

 

「榛名は1度だけ泣いているお姉様を見た事があります、でもお声をかけることができませんでした……」

 

 夜中にこっそりと抜け出した金剛が気になり、後を付いていくと1人で海を眺めながら涙をこぼしている姿を見かけたと榛名は告げる。

 

「金剛お姉様はいつも笑顔でした、何かおかしいと感じて質問をしてみても上手く話題を変えられて教えてくれる事はありませんでした」

 

 金剛の態度に違和感を感じては居たのに、一歩踏み出すことができなかったと懺悔するように霧島は視線を落とした。

 

「そうか、お前達は自分の姉がお前達のために辛い思いをしているのをただ見ているだけだったって事だな?」

 

 俺の言葉に3人は悔しそうに歯を食いしばると頷いて視線を床に落とした。俺は煙草に火をつけると、窓際まで移動する。

 

「で、要件は何だ? ただ懺悔したいだけなら姉妹で仲良く言い合ってりゃ良いだろ」

 

 窓から外に向かってそう呟く、それでも彼女達の耳には届いていたのか何かを決心したかのような表情で彼女達は一歩前に出た。

 

「お、お姉様の代わりに私達が従います! だからこれ以上お姉様に辛い思いをさせる事だけは!」

 

「は、榛名も大丈夫です! どんな辛い命令だってやりきってみせます!」

 

「私も姉様方と同じ意見です。 これ以上金剛お姉様だけに辛い思いをさせる訳にはいきません……」

 

 金剛もそうだが、この姉妹はどれほど不器用なのだろうか。自己犠牲を美学として捉える連中も居るが、俺はそうとは思わない。こいつらはこんな事をして自分達の姉が本当に喜ぶのかと考えたのだろうか?

 

「悪いが金剛を解放するつもりは無いな」

 

 俺の言葉に彼女達は辛そうな表情を浮かべたまま食い下がってくる。

 

「私達だってお姉様と同じく戦艦です! お願いします!」

 

「一人よりも三人の方が使い勝手が良いと思います」

 

「教官と艦隊のためにお役に立ちますので!」

 

 3人はどうにか自分たちの意見を受け入れてもらおうと必死になってこちらに訴えかけてくる。

 

「お前達は姉のためなら自分が犠牲になっても構わないという事か? 俺がどんな人間かも知らないのに、そんな事を軽々しく口にしても良いのか?」

 

 彼女達は身体の横で拳を強く握りしめ、俺の問いに頷いた。少しだけ間を置いて「次女は誰だ」と俺が問うと、比叡が名乗りでた。

 

「前に出て目を閉じろ。 残った二人は俺が良いと言うまで目を閉じてろ」

 

 比叡は俺に言われた通り前に出ると力強く目を閉じる。これから何をされるのか分からない恐怖からなのか、小刻みに震えているようだった。俺はゆっくりと比叡の額の近くまで右手を近づけると、思いっきり中指に力を入れて一気に解放する。

 

「きゃあっ!」

 

 突然の痛みに比叡の叫び声が執務室に響いた。よほど痛かったのか比叡は額を抑えたままその場にしゃがみ込んでしまった。続いて榛名の前までゆっくりと移動すると、無防備な額に同じようにデコピンを食らわせる。

 

「きゃああぁッ!」

 

 流石に大げさ過ぎる反応だとは思うが、比叡の悲鳴もあり緊張が最高点を迎えているタイミングでの痛みという事もあり過剰な反応となってしまったのだろう。榛名の悲鳴を聞いてビクリと身体を震わせた霧島にも一撃食らわせる。

 

「痛ったぁ……」

 

 なんというか、妙に肝が据わっているとは思ったが先ほどまでの反応とは違い、静かに額を抑えるだけの霧島を見て少しつまらなく感じてしまった。そんな事を考えていると、執務室の扉が勢いよく開かれた。

 

「私の妹達に乱暴は止めるネー!」

 

「だから声がでけぇって……」

 

 扉を開けたのは未だにエプロンを付けたままの金剛だった。自分達の姉の声を聴いて3人は目を開けると、どうしてここに彼女が居るのかと疑問を口にしていた。ネタバラシをしてしまえば、執務室にある館内放送用のマイクをONにしていただけなのだが、ちゃんと3人の言葉が金剛に届いていて良かったと安心した。

 

「こ、これはどういう状況ですカ……?」

 

「姉の気持ちも考えない馬鹿共にデコピンを食らわせてやった」

 

 予想していた光景と違うのか、金剛はしゃがみ込んでいる比叡や、額を抑えたまま情けない表情をしている榛名と霧島を見て困惑しているようだった。

 

「ほら、迎えも来たしお前らもカレー食ってこい」

 

 そう言って比叡の手を取って立ち上がらせる。3人は未だに状況が理解できていないのか、忙しなく俺と金剛の顔を交互に見ていたが、少しして緊張が解けて涙ぐんでしまった榛名の頭を比叡が撫で、霧島は反応は薄かったが痛みが残っている額をさすりながらゆっくりとした足取りで食堂へと向かって行った。

 

「……ありがとうございましタ」

 

「俺は何もしてない、それよりもお茶会の件ちゃんと準備しとけよ」

 

 金剛は執務室に2人になった事を確認すると、礼を告げてきた。俺はただ馬鹿共にデコピンをしただけなのだから、礼を言われる必要は無いと頭を上げさせる。

 

「嘘ばかりの私だけど、1つだけ確かな事がありマース」

 

「急に何だ」

 

 いきなり抱き着いてきた金剛に驚き、バランスを崩しそうになる。

 

「一目惚れしたって話だけは本当かもしれませんヨ?」

 

「はいはい、そういうのは良いから。 食堂に戻って妹達の面倒見れやれ」

 

「ノー、つれない人デース! でも覚悟して置くとイイヨ! 教官のハートを掴むのは、私デース!」

 

 俺は大きな溜息をつくと、机の上に置かれている機材を指差す。不思議そうに金剛は機材を見つめているが、ONと書かれた緑色のランプが点灯しているのに気づいて顔を真っ赤にしてしまった。

 

「まぁ、なんだ。 元気出せよ?」

 

 そう言って館内放送のスイッチをOFFにする。俺は固まってしまった金剛をそのままに煙草を咥えると窓から空を見上げる。雲1つ無く、明日も晴れるだろうなぁなんて事を考えていると、我に返った金剛の叫び声が基地中に鳴り響いた───。




7/10 一部誤字修正

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