駄文ですが温かい目で見てやって下さい。
ーーーふと気がつけば、真っ白な空間にいた。
「やあ、気分はどうだい?」
目の前にはごく普通の平凡そうな少年が立っていて、こちらに語りかけてくる。つか、アンタ誰? ここはどこ?
「僕は神。ここは死後の世界と言えばいいかな」
……ほう、なかなかの電波少年と見た。どうやら色々と頭が逝っちゃってるらしい。自分の事を神と言うくらいだ。やばいヤツに違いない。
「うん、どう思われようと僕の知ったこっちゃないけど、キミが死んだのは確かなんだ」
うん? 今なんて?
よく聞こえなかったからもう一度はっきりと言ってもらえないかな。
「キミは一度死んだんだよ」
HAHAHA、またまたご冗談を。そんな嘘みたいな話がある訳ないじゃあないか。
「いや君は確かに死んだんだ、理由は覚えていないだろうけどね。特に教える義理もないから詳しい死因とかは言わないよ」
ふーん、で?
「あれ、あんまり驚かないんだね」
いや、なんだろうね。胡散臭すぎて……。あんまり頭の処理が追いついてないというか。
「いわゆる神様転生系なストーリーの典型的な流れなんだけど、もしかしてソレ系の小説とか読んだことある?」
あっ、もしかしてどこかのアニメとか漫画の世界に転生させてくれるって話し? えっ、てかマジ!? やった!
「おぉう、急にテンション上がったね」
いやだって、現実じゃ考えられないじゃない? まさかそんな夢みたいな事がホントにあるだなんて、私わくわくすっぞぉ! てか、マジで死んだの……?
「だからさっきそう言ったじゃないか」
まさかホントだとは……。私、南無三。
「まぁいいや……それで早速転生先についてなんだけど、キミの脳内に強く印象付いてある一つの漫画の世界『イナズマイレブン』にしようと思うんだ」
マジですかヒャッホイ!
あの雷門イレブンきってのイケメン風丸くんとか神にも匹敵する美しさのアフロディくんとか帝国一甘いマスクを持つ佐久間くんとか「うんもういいよ」えっ、ちょっ。
「キミの淡くも不純な愛は十分伝わったから。とにかく、イナイレの世界に転生させようと思う。容姿は前世のままにして、記憶も引き継ぐ形にしておくから。あと色々と設定も付けるけど、ここはランダムだから我慢してね」
ちっ、使えねー自称神様だなおい。
「女の子がそんなこと言わないの。とりあえず、次に目が覚めた時にはもうすでにイナイレの世界だから、ゆっくり楽しんでみなよ」
ーーーそう言って神様はすうっと眩い光を浴びて消えていった。