今回銀斗君は紅魔館に行きます!
後半戦闘シーンがでてきますが、相変わらず出来悪いです。すいません
それでも読んでくれるととても嬉しいです。
それでは、どうぞ!
「着いたぜ!」
「・・・こりゃ、目に悪そうだな・・・」
俺が魔理沙に降ろされた場所は、真っ赤な西洋式の館の前だった。
「ここは『紅魔館』って言ってな、メイドやら吸血鬼やら魔法使いやらいろんなやつが住んでるんだぜ」
「・・・なるほど、幻想郷っていろんな種族がいるんだな」
「え、この話簡単に信じるのか?」
「・・・紫の存在と目の前にいる魔法使いがいる時点で常識になって捨てた」
「そ、そうなのか・・・」
(まあ、本当は俺が能力持ち始めた時から常識なんてくそくらえだと思ってるんだがな)
「とりあえず、中に入ろうぜ」
「お前、それ無断侵入っていうんだぞ」
「いいんだぜ、門番がいないんだし」
「・・・本当はここに門番がいるんだな」
「おう!でもかなりの確率でいるんだけど今日はいないな・・・何かあったか」
「仕方ない、入るか」
「そうだな!」
そうして俺と魔理沙は『紅魔館』に入っていった。入る直前、不意に上を見上げると目の前には・・・
血に染まったようなきれいな真紅の空が広がっていた。
(!?)
俺は目の前の光景に固まることしかできなかった。
「?銀斗~大丈夫か~」
「なんだよ、これ・・・」
「ん?何空見てんだ・・・ってなんだこれは・・・」
魔理沙は俺の隣で上を見上げた魔理沙はあまりの変貌に思わず腰を抜かした。
「あ、あの時もこんな色だったけどここまで赤くなかったぞ!?」
「あの時?」
「ああ、ここに住んでるやつらが幻想郷を征服するために太陽を隠したんだよ」
「あ、そう」
「反応薄くねえか!?」
「別にいいだろ、それより前例があるならその事件と関係しているここを調べるのが一番だろ」
「そ、そうだ。怖気づいてちゃだめだ!」
魔理沙はそう叫ぶと自分の頬を両手でたたく。魔理沙なりに自分に喝を入れたのだろう。
「おし、行くぞ銀斗・・・異変解決に!」
そう言い放った魔理沙の表情は隠れた太陽と同じぐらい明るかった。
紅魔館に入った俺と魔理沙は今「大図書館」というところに向かっている。そこの管理者は魔理沙と同じ「魔法使い」らしくその魔法使いはこの館の主人と親しいため、話を聞こうという算段だ。しかし主人と親しいのならそう簡単には教えてくれないのだろう、と魔理沙に尋ねたところ、その時は実力行使だぜ!と返してきた。いかにも魔理沙らしい。
「にしても・・・なんか悪いな、銀斗」
大図書館に向かっている途中、突然魔理沙は口を開く。
「ん、何故だ?」
「・・・案内するつもりが異変解決に付き合わせてしまって」
「あぁ、確かになそうだな・・・でも別に俺は大丈夫だぞ」
「そ、そうか?」
「当たり前だ、まぁ幻想郷で生きるための洗礼とでも思っとく」
「・・・優しいな、銀斗は」
魔理沙は不意にそんなことを呟く。・・・冗談じゃない、こんな俺のどこを見れば優しいと思えるのだろうか
「・・・こんな人殺しが優しいわけないだろ・・・」
「ん、なんか言ったか?」
「いや、何でもない」
「そ、そうか・・・」
そして彼女は顔を下に向ける。それと同時に二人の間に気まずい空気が流れる。
(・・・魔理沙もただ勘違いしているだけ、俺はただの人殺しなんだよ・・・)
その後大図書館につくまでこの二人が言葉を交わすことはなかった。
「・・・ここが大図書館だぜ」
急に魔理沙が口を開いたときには、俺たちは紅魔館の入り口の扉には劣るもののこれまた大きな扉の前にいた。
「随分と大きな扉だな」
「そもそもこの館自体の規模が大きいからな、色々と大きいのは仕方のないことなんだぜ」
「・・・そうか」
俺は目の前の大きな扉を開けようと取っ手に手をかけ引いてみるが
「・・・おい魔理沙、なんで開かねえんだ?」
「はぁ?そんなはずは・・・」
魔理沙は俺が持っている取っ手と別の方の取っ手を引いて扉を開けようとする。しかし
「なん、でだよ、扉が、開かねえ~!」
魔理沙がどんなに力を入れても扉は開くどころかピクリとすら動かなかった。
「ぜぇ、はぁ、ぜぇ、はぁ」
「・・・お前どんだけ力入れたんだよ」
魔理沙は力を込め過ぎたのか肩で息をしていた。どれぐらい力を入れていたのか全く想像つかない。そしてそれでも動かなかった扉も硬すぎる。
「し、仕方ねえな・・・」
先ほどの状態から少し回復した(と思われる)魔理沙はポケットから八卦炉を取り出し扉に向けて構える
「一応この図書館の管理者ってお前の友達なんだよな?」
「そうだぜ、でも問答無用!」
「・・・そうか、俺はどうなっても知らない「マスタースパーク!」・・・忠告は最後まで聞こうな、流石に」
「お、おう・・・」
魔理沙は破壊したドアの方を見ていた。その目は驚きと動揺に満ちていた。俺は気になり魔理沙と同じ方向を見る。すると
「魔理沙、全力で打ったよな?マスタースパーク」
「あ、当たり前だ!」 ・・・・・・・・・
「だったら・・・なんで扉は壊れてないんだ?」
そう、この扉、全力のマスパを受けたのにもかかわらず、傷一つついていなかった。
「わ、私のマスパが貧弱なものになっちまったのかよ・・・」
そう嘆いている魔理沙を横目に俺は扉に触れて能力の行使を試みる。しかし
(変化なし、か・・・)
扉は屑にはならず原形をとどめていた。
「・・・魔理沙良かったな、お前の力不足じゃない。この扉は誰かが干渉してる」
「・・・え?」
魔理沙は予想外の言葉に思わず顔を上げる。
「だから、この扉は誰かが開けられないように、壊されないように細工されてるんだ、壊れないのも仕方ない」
「てことはつまり・・・」
「・・・俺たちの力じゃ、多分どうすることもできない」
「ま、マジかよ・・・」
魔理沙はその場に崩れ落ちる。そんな魔理沙を横目に俺はもう一度びくともせず、傷すらつかなかった扉を見る。
(・・・この中で一体何が起きているんだ!?)
俺は扉の向こうで行われている最悪なことを想像しかなりの悪寒に襲われるのだった。
~???~
「フォーブアカインド!」
水流の檻を破壊した彼女はスペルカードを発動させ自信を四人に増やす。
「パチェ!フォロー頼むわ」
「了解よレミィ、スペルカード、『火符 アグニシャイン』!」
パチェがスペルの発動を宣言すると彼女の方から火の玉が何個か飛んでくる。しかしその火の玉はフランに躱されてしまう。
「アレェ、マサカオネエサマタチ、コレガゲンカイナノ?」
「・・・そんなわけないでしょ馬鹿妹!スペルカード発動「神槍 スピア・ザ・グングニル!」」
スペルの発動を宣言すると私の手元に緋色の槍が出現する。
「スペルカードハツドウ「禁忌 レーヴァテイン」!」
フランもスペルを宣言し、その手には炎をまとった特徴的な形状をした剣が握られていた。そしてそれを確認するや否や、フランは私の方へ剣を向け飛んできた。私はそれを槍で受け止める。
「ハハハ、サスガオネエサマダヨ。デモ・・・」
「ワタシハヨニンイルンダヨ」
そう背後から聞こえた矢先もう一人のフランが私の背中を切りつける。
「くっ」
しかし私もたたでやられるほどやわじゃない。私は後ろのいるフランの胸元を狙ってグングニルを投げる。すると
「グァ!?」
悲鳴を上げそのフランは霧のように消え失せた。そして私はそのままパチェのいるところに落ちる。
「レミィ!?」
パチェが私のもとへ駆け込んでくる。
「大丈夫?まだ戦える?」
「えぇ、それは大丈夫そう。でもあなたでもわかるでしょう、このままだと負けるって」
「・・・このままだとレミィの魔力も切れて霧が晴れる。その時点で私達の負け。そしてこの状況でフランを倒し切れるとは考えにくい」
「そう、だから私は賭けに出るわ」
「賭けって・・・!まさか」
「あの扉を開く。そこからくるやつに賭けるわ、だからパチェ、魔法を解除して」
「・・・貴方がそう言うのなら」
さて、私は賭けに勝てるのか、負けるのか、初めての神頼みに私は命を賭けることにした。
次回は恐らくすべて戦闘シーンになると思いますがご了承ください。
感想、評価、アドバイス待ってますので、是非ともよろしくお願いします。
それではまた次回!