東方錬金録   作:水無月幽

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どうも、水無月幽です
先日感想をもらいとても嬉しかったです。
今回は銀斗と魔理沙の弾幕勝負です。
果たしてどちらが勝つのでしょうか!
それでは、どうぞ!
(情景描写書けるようになりたいです・・・。)


一章 弾幕勝負

「へぇ、これがスペルカードを作るための紙・・・。思ってたより普通の紙だな」

「まあそうね。でもそこに自分が使いたいスペルカード名とその技のイメージを思い浮かべるのよ、そうすれば作れるわ」

「わかったよ」

~少年作成中~

「え~と、こんなもんでいいか?」

「!ええ、いいけど・・・二枚だけで大丈夫?」

「ああ、あんまり魔理沙待たせると悪いし。あ、でも残りに紙はくれ、あとで作る」

嘘だ、別に何枚でも作れる。俺の能力はいつも想像が付きまとうためただでさえ作るのが早そうなスペルカードをもっと早く作ることができるだろう。しかし、今ここで作るよりも場に合わせて作った方がいいと俺は考えた。

「ふーん、さっきと似たこと言うけどあんま魔理沙をなめすぎないでよ」

「はいはいわかってるって。それじゃ行きますか」

そう言って俺は歩き出した。

~少年達移動中~

「おい銀斗遅えぞ!待ちくたびれたぜ」

「そうか、ならさっさとやろうぜ」

そう言って俺は炎を出す。本来なら小さいはずのこの炎。少し牽制として出したつもりだったのだが・・・

「・・・はぁ?」

「すげえな銀斗!こんなの出せるんだな」

俺が出した炎はあっちの世界で出せたものとほぼ同じ大きさになっていた。

(何故だ?こっちに来たときはこんな大きくはなかった。なのにどうして・・・)

俺は原因を考えたが結局見つからず、結果オーライということにした。

「おい魔理沙、これを弾幕として使っていいか?」

「さ、流石にそれは勘弁してくれくれよ」

「そうか・・・ならこれなら」

俺は炎を少し小さくした。すると

「おう、これなら大丈夫なんだぜ!」

「ああ、わかった」

「にしても銀斗、よくそんなもん作れんな、紫色の炎なんて」

「まあな、これの作り方はあいつが教えてくれたんだ。それ以来俺の戦いの主流はこの炎なんだ」

「へぇ・・・それでその炎ってなにを交換しているんだ」

「ああ、それはなあ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死んだやつの魂・・・かな?」

「はぁ!?(え!?)」

これには霊夢もすごく驚いていた。

「あ、あんたなんて物騒なもの使ってんのよ・・・」

「あれ、引かないのか?」

俺は絶対引かれると思っていたのだが・・・

「別に、この幻想郷にはいろんなやつがいるからね」

「そうか・・・」

「おい、それよりもさっさとやろうぜ」

「ああ、そのことなんだがスペルカードは二枚でいいか?」

「おう、全然問題ないんだぜ!」

「それなら良かった。それじゃ始めようぜ!」

~霊夢視点~

それぞれが定位置につく。始めの合図は私がかけることになっている。二人の表情を見て見ると魔理沙は楽しそうな表情、銀斗は相変わらず無表情だ。・・・よく考えてみれば銀斗が表情を変えたところを私は見ていない。少し不審に思いながらも、私はこの試合に集中することにした。

「それじゃ、始め!」

先に動いたのは魔理沙だった。

「先手必勝だぜ!」

そう言ってどこから出したほうきにまたがり弾幕を出した。それに対して銀斗は彼の出した炎でその弾幕を燃やしていた。しかし弾幕の数は魔理沙のほうがずっと上であるためいくつかは被弾している。

「スペルカード発動、『雨符 水はすべて恵みとなりて』」

銀斗は一枚のスペルの発動を宣言した。すると辺り一面が曇り、にわか雨が降り始めた。これにより・・・

「っ!やばい、銀斗がよく見えねえ!」

そう、魔理沙は雨により視界が遮られ、銀斗の姿を確認しにくくなってしまった。しかしそれは銀斗も同じなはず、むしろ弾幕の代わりである炎は雨で消えてしまい、帰って銀斗に分が悪い。

(何がやりたいの、あいつは?)

魔理沙も同じことを思ったのだろう。あいつはひたすら空中をほうきにまたがりながら動き回り姿を確認させないようにしていた。しかし・・・

「なっ・・・」

なんと彼女の姿を確認できているかのように正確に炎を投げ付けてきた。そして予想外のことが起きたため、焦った魔理沙はバランスを崩し銀斗がいる地面へと落下していった。

そして魔理沙が地面にあたった直後雨はやみ、視界が開けた。

魔理沙はもう一回飛ぼうとしているが銀斗がそれを許さない。連続で炎を投げ付け、魔理沙のことを妨害していた。それを相殺するので精いっぱいだった魔理沙もしびれを切らし、スペルカード発動を宣言した。

「スペルカード発動!『魔符 スターダストレヴァリエ』」

その直後先ほどとは比べ物にならない量の弾幕が彼を襲う。先ほどでも弾幕で被弾していた彼が全て捌ききれることはもちろんなく、いくつかほど被弾していた。さらにダメージが重なったためかその場に膝をつき動かなくなっていた。そして「魔理沙はここで決着をつける!」と言わんばかりにポケットからミニ八卦炉を出した。

「いくぜ、スペルカード発動!「恋符マスタースパーク」!」

発動の宣言と同時にミニ八卦炉を銀斗に向かって構える。すると、ミニ八卦炉は光の粒子をチャージし始めた。そしてそれと同時に銀斗も最後のスペルカード発動を宣言した。

「スペルカード発動!『恵符 正直者の斧』」

そして発動と同時に彼は・・・ぬかるんでいる地面に手を置いた。私は「こんなピンチな状態で何やってんの!?」と内心戸惑っていた。

「ははっ、何やってんだか知らねえけどこの勝負は私の勝ちだな!」

そう言うと彼女はもうパワーがたまったと思われるミニ八卦炉を彼に突き出し、こう叫んだ。

「弾幕は、パワーだぜ!」

そして銀斗は魔理沙のマスパをくらい光に包まれる・・・はずだった。

「勝利を確信した時点でお前の敗北は決まってんだよ、魔理沙!」

銀斗その直後、地面から出てきた三本の斧が魔理沙を襲った。

「おい、冗談が過ぎるだろこれ・・・」

そう言いながらも魔理沙は乗っているほうきを動かし軽々とよけていく。しかし・・・

「っ!しまった!」

その動きのせいで狙いを外しマスパは銀斗の左を通って行った。マスパが通って行ったところは一目瞭然、線状のクレーターが出来上がっていた。

「あぶねえ、こんなの食らったらひとたまりもねえな・・・」

「お、おい!そんなのんきなこと言ってないでこれどうにかしてくれ!」

そう言う魔理沙を見ると、彼女は銀斗が先ほど出した斧に追い回されていた。

「この斧早すぎだろ!これだと死ぬぞ!」

魔理沙の言う通り彼が出した斧は尋常じゃない速さで魔理沙を追い回していた。魔理沙はそれを躱すのが精いっぱいで弾幕を出す余裕なんてなかった。

「それ、降伏ってことでいい?」

「ああ、いいから早く止めてくれ!」

「はいはい今から止めるかr」

銀斗が止めようとした直前、斧は魔理沙の背後にある木を切った。そしてそれは止めてくれると油断していた魔理沙へ向かって一直線に倒れていった。

「魔理沙!」

私が走っても、空を飛んでも、魔理沙のところへは倒れるまでに間に合わない

「そうだ、紫!スキマで「その必要はないみたいよ」え・・・」

私はまたも驚愕した。なんと・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・

ほぼ確実に間に合わないはずの銀斗が魔理沙をかばっていたのだから・・・

~魔理沙視点~

私は油断していた。銀斗が斧を止めてくれると言っていたから、私はあまりの疲労にほうきを止めてしまった・・・。それがあだとなり私はまだ止まっていなかった彼の斧で切られた木に潰されそうになった。正直、かなり怖かった。流石に死なないと思ったが骨が1、2本は覚悟した。そして怖くなった私は本能的に目をつぶった。

 

 

 

 

(・・・あれ?)

私は痛みのなさに驚き、もしかして死んでしまったのでは?と思いながら目を開けた。

「・・・え?」

そこには・・・先ほどまで戦っていた相手、銀斗がいた。

「魔理沙、大丈夫か・・・?」

相変わらずの無表情、しかし私はそれを近くで改めて見て、カッコイイと思った。




戦闘描写を書いたのですが、うまく書けていましたか?
次回は銀斗のスペルカードの種明かしです!
そして話が新展開を迎えます!
それでは次回もよろしくお願いします。
感想、指摘、アドバイスなどがあったら書いてくださると嬉しいです。

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