東方錬金録   作:水無月幽

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どうも、水無月幽です。
課題などを終わらせていたらいつの間にか9月入ってました・・・
今回はオール戦闘描写で短めです。
それでは、どうぞ!


一章 魔理沙&銀斗VS

「先手必勝だぜ!スペルカード発動『魔符 スターダストレヴァリエ』」

魔理沙がスペルカードを発動させ、レーザーがフランの方へ発射される。するとフランは

「・・・アハハ」

あろうことかレーザーに当たりながらも俺の方へ向かってくる。それに対し俺は目の前に手を伸ばす。するとそこから段々と凍り、やがて氷の盾を築いた。

「これはダイヤモンドレベルに硬い氷の盾、貫けるものなら貫いて「キュットシテ・・・」は?」

彼女は謎の言葉とともに右手を握りしめる。

「ドカーン♪」

その直後、氷の盾は粉砕され、フランはスピードを落とすことなく俺の方へ向かってくる。「銀斗気を付けて!フランは『あらゆるものを破壊する程度の能力』を持っていて、『目』を潰されると潰されたものは粉砕するわ!」

パチュリーが叫ぶ。どうやらこいつに『目』を潰されたら何もかも終わりらしい。俺は彼女の視界から外れるようにしゃがみ、腹に蹴りを入れる。

「スペル発動!『恋符 ノンディレクショナルレーザー!』」

その後ろで魔理沙がスペルカードを発動させ、数十本のレーザーがフランに襲い掛かる。

「スペルハツドウ!『禁弾 スターボウブレイク』」

しかし彼女は自身のスペルで相殺し、今度は魔理沙に襲い掛かる。

「ワタシハアノオニイサントアソビタイノジャマスルナラコワスマデヨ」

「そうか・・・ならやってみろよ!!」

魔理沙はフランに向かって八卦炉を構える。

「スペル発動!『恋符 マスタースパーク』!」

八卦炉から発射されたマスタースパークはフランに直撃し、彼女は向こう側の壁まで吹っ飛び、その場で倒れ込んだ。

「はぁ・・・はぁ・・・これが私のフルパワーだ、どうだ参った「アハハハハハ」!?」

だが彼女は立ち上がり盛大に笑う。

「イマノヨカッタヨ、デモワタシヲタオスノナラマダマダダネ」

「マジかよ・・・」

「トイウワケデバイバイマリサ、スペルカードハツドウ『禁忌 クランベリートラップ』」

かなりの数の弾幕が魔理沙を襲う。しかし魔理沙も決して弱くはない、その弾幕をいくつか被弾しながらも避け続けていく。だが・・・

「ハイ、コレデオシマイ♪」

フランはそんな彼女に近づき、「目」を潰そうと手を伸ばす

 

 

 

 

 

 

 

・・・が、手が完全に伸び切ったところで、その華奢な手は俺の踵落としにより地面に叩きつけられる。

「・・・ハァ?」

「おいおい、本命はこっちだろ?そんな魔理沙に構ってないで俺と遊ぼう・・・ぜ!」

俺はそう言い、フランに蹴りをかます。それを受けたフランは壁の方へ吹っ飛ぶ。だがフランはそれをもろともせずすぐに立ち上がる。

「アハハハハハ、カンタンニコワレナイデヨ、タクサンイタブッテカラコワシテアゲル♪」

狂気じみた笑顔を浮かべて俺の方へ飛んでくる。そして俺は猛スピードで向かってくるフランの方に向けて炎を飛ばす。今のこの炎の燃料はフランの狂った感情、つまフランに近づけば近づくほど火力は高くなるように炎を錬成した、つまりフランにはかなりの威力を発揮する炎だ。その炎はフランに直撃したもののフランは何もなかったかのようにスピードを落とさず向かってくる。

「少しはくたばることを覚えろよ・・・」

俺は呆れながらも背後に無数の氷の塊を作り出す。

「全部壊せるものなら壊してみろ、スペルカード発動『氷弾 アイスバレット』」

彼女を無数の塊が襲う。が・・・

「スペルカードハツドウ『禁忌 レーヴァテイン』」

彼女は形の歪な剣を作り出し、氷の塊を無視して俺の方へ向かってくる。それに対し俺は殴って彼女を吹き飛ばそうと構える。だが・・・

「・・・ワタシダッテガクシュウハスルンダヨ♪」

そう言い、彼女は剣を投げつける。俺はそれを避け、能力を使いもう一度氷の弾を作ろうとするが、

「ソーレ!」

彼女の蹴りを放ってきたために、俺はそれを中断させ、その蹴りを避ける。しかしその際、俺はバランスを崩し、床に体を打ち付ける。そしてそれを見逃すほどフランは甘くない。

「サッキノオカエシダヨ♪」

彼女は俺の腹に踵落としを叩きこみ、俺の位置を固定した。

「っ!」

彼女の力は想像以上に強く、いくつか内臓も潰されているだろう。

「銀斗!?くっ、スペルカード発動!『恋符 マスタースパーク』」

魔理沙がマスタースパークをフランに放つ。

「・・・アレハ」

彼女は俺の上から足をどけ、マスタースパークを回避した。

「大丈夫か銀斗!?」

フランが俺から離れた直後、魔理沙は俺に駆け寄る。

「・・・一応な、内臓いくつかつぶれたかもしれないが」

「おい、それ全然大丈夫じゃねえよ!」

確かに俺の状態は大丈夫とは言い切れない。だが俺にはこの程度が丁度良い、この程度で「辛い」などと口にしてはいけないのだ。だからこそ、俺は今ここで倒れず、フランを鎮め、レミリアとの約束を果たさなければならない。

「いや、まだやれる。それより気を付けろ、フランは俺たちを殺そうとしている、集中を切らせば絶対に死ぬ」

「・・・おう、わかった」

魔理沙は少し寂しそうな表情で言う。その直後、俺たちの方へ弾幕が飛んできた。それを俺は氷の盾で防ぎ、弾幕が向かってきた方面を見る。

「ソロソロコワシテアゲル、カクゴシテネ♪」

「・・・お前がそのつもりなら終わらせてやるよ、ただし勝敗は俺の勝利に決まっているけどな」

「ハハハ、ソンナワケナイデショ、アナタハジュウショウデマリサハソモソモチカラブソク、ドウミテモカテルワケナイ」

「端から見たらそうかもしれない、だけど俺は諦めが悪いんだ。約束を果たすために、お前を倒す」

「ソウ、ナラセイゼイガンバッテネ、スペルカードハツドウ『禁忌 カゴメカゴメ』」

そう吐き捨て、彼女は俺の方へ弾幕を放った。

 

 




どうでしたか?
次回で決着です!
それでは次回の方もどうかよろしくお願いします!
そして感想やアドバイスなどもどうかよろしくお願いします。

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