バカとテストとウチの弟   作:グラン

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更新が遅くなって申し訳ない
原因は・・・モンハンの発売です

慌てて書いたから誤字脱字あるかも・・・(一応一通り見直したけど)

それでは駄文ですがどうぞ!


第四十二問 根本恭二の真の実力

  SIDE 明久

 

 

「雄二、早く!試合が終わっちゃうよ!」

 

「おい待てよ!ったく、なに急いでんだ?」

 

 

雄二は不思議そうな表情を浮かべる

確かに霧島さん達と根本達が戦えば霧島さん達が勝つ

普通はそうだろう

なのに・・・なんでこんなに嫌な予感がするんだ?

そんなことを考えながら会場に到着

そこで僕が見たものは・・・

・・・『WINNER 根本、北内ペア』の文字

膝をついている木下さんと霧島さん、そして・・・

 

 

「卑怯者に点数でも勝負でも負けた気分はどうだ?Aクラスの優等生さんよぉ?」

 

 

下品な笑みを浮かべた根本と北内の姿だった

 

 

「ほら、何とか言ってみろよ?」

 

「・・・アナタ達は雄二と吉井が倒してくれる」

 

「ケッ!俺らがあんな馬鹿どもに負けるかよ!」

 

「・・・雄二をバカにしないで!」

 

「言ってろ、負け犬が」

 

 

そう言い残すと根本と北内は去って行った

そして木下さんと霧島さんも控室に戻って行く

 

 

「雄二、霧島さんの所に・・・って、あれ?」

 

 

振り向くとそこには雄二の姿はなかった

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 優子

 

 

負けた・・・

絶対に負けられなかったのに・・・負けてしまった

 

 

「・・・ごめん優子。全部私のせい」

 

「代表のせいじゃないわよ。アタシなんて・・・何もできなかった」

 

「・・・でも・・・『翔子!』・・・雄二!」

 

 

いつの間にか少し息を切らせた坂本君が立っていた

それを見た代表は坂本君に抱き着き泣き出した

 

 

「・・・雄二・・・ごめんなさいごめんなさい・・・」

 

 

代表は坂本君の胸の中で泣き続け、坂本君は代表を優しく抱きしめている

・・・邪魔しちゃ悪いわね・・・

そう思い、アタシはその場を離れた

 

 

「はぁ・・・海人君にどんな顔して会えばいいのよ・・・」

 

「ん~・・・別にいつも通りでいいんじゃないかな?」

 

「でもさ、あんなに余裕かましておいてあっさり負け・・・ってええええ!?」

 

 

気がつくと隣には海人君が立っていた

 

 

「か、海人君!いつからそこに?」

 

「たった今だよ。お疲れ様。試合、残念だったね」

 

「『残念だったね』じゃないでしょ!絶対勝たなきゃいけなかったのに負けたのよ!?なんでそんなにあっさりしてるのよ!アタシの事、責めなさいよ!」

 

「そう言われても・・・僕達はもっと早く負けてるし、優子さんを責める資格なんてないよ。それに試合を見ていたけど、優子さん最後まで頑張って戦ってたよね」

 

「でも・・・負けたら意味がないわよ・・」

 

「そんなことないよ。今回は負けたけど、それは次に戦う時に備える事ができるよ。アキ兄さんと雄二君に任せようよ。二人ならきっと勝ってくれるから大丈夫だよ」

 

「・・・そうね。今回はあの二人に任せましょ。でも、アタシだってこのままじゃ終わらないわよ!絶対、次は負けないんだから!」

 

「うん、優子さんなら次はきっと勝てるよ!」

 

「さて、それはそうと・・・海人君、ありがとね」

 

「え?」

 

「アタシの事心配してここまで様子を見に来てくれたんでしょ?だから・・・ありがとう、海人君♪」

 

「う、うん」

 

 

アタシが笑顔でそう言うと、海人君は耳まで真っ赤にしてそっぽ向いた

どうしたのかしら?

照れくさいのかな?←鈍感

 

 

  SIDE OUT

 

  NO SIDE

 

 

「いい雰囲気だね」

 

「海人ったら、あんなに赤くなっちゃって・・・」

 

「霧島さんの方も心配なさそうだし、先に戻ってようか?」

 

「そうね」

 

 

この様子を影から見ていたポニーテールの少女と学ランに木刀を装備した男子は静かにその場を離れた

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 明久

 

 

あれから数分後、僕達は出し物の方はみんなに任せてムッツリーニの撮影した霧島さん達の試合の映像を空き教室で見ている

そこには450点という根本の高得点が表示されていた

それを見た僕達は驚きを隠しきれなかった

 

 

「まさか根本が400点オーバーとはな・・・」

 

「カンニングじゃないの?」

 

「うちの教師共が不正を見逃すとは思えん。正真正銘、奴らの実力だろうな」

 

「あの野郎、点数を調整してBクラスに行ったのか・・・この様子だと決勝の総合科目は4000点位は覚悟した方がいいかもな」

 

 

みんなの周りにどんよりとした空気が流れる

でも、おかしいな・・・

この試合のみんなの点数は・・・

 

木下さん→334点

霧島さん→386点

根本→450点

北内→260点

 

・・・と、そこまで点差が大きい訳ではない

なのに僕達が駆け付けたときは

根本ペアは二人とも生存していた

そこまで圧倒的な差があるとは思えないけど・・・

そんなことを考えているうちに試合が始まった

戦法は霧島さんが根本を、木下さんが北内を相手していた

そして・・・

 

 

「・・・へ?」

 

 

最初に戦死したのは根本だった

どういうこと?たしか根本は・・・

 

 

「・・・ここまではよかったのよ・・・」

 

 

木下さんは悔しそうに呟き、霧島さんはしょんぼりして俯いた

そして画面に視線を戻すと根本の召喚獣を倒した霧島さんが北内の方に視線をうつしたその瞬間、根本の腕輪が輝き、背後から霧島さんの召喚獣の心臓を貫いた

そして残った木下さんは健闘したが2対1ではどうしようもなく、戦死してしまった

どういうこと?戦死した召喚獣が復活するなんて・・・

 

 

「なるほど・・・これが根本の腕輪の能力か・・・」

 

 

腕輪・・・たしか400点以上所持していれば使える特殊能力だっけ?

海人の超電磁砲と姫路さんの熱線以外は初めて見るな・・・って!

 

 

「こんなの反則じゃないか!戦死しても復活するなんて・・・それじゃあキリがないよ!」

 

「いや、おそらくだが無限に使えるわけじゃないだろう。復活した後の根本の点数を見てみろ」

 

 

根本の点数?

45点?

 

 

「最初に所持していた点数のちょうど10分の1だ。腕輪の使用は400点以上所持が条件のはずだから二度は使えないはずだ」

 

 

なるほどね

でも厳しいのは変わらない

点数は向こうの方が上だろうし、根本は二回倒さないといけない

 

 

「・・・雄二・・・ごめんなさい。私が根本から目を離さなければ・・・」

 

「いや、戦死した召喚獣が復活するなんて思わないし、それにお前のおかげで事前に根本の召喚獣の情報が手に入った。・・・あとは任せておけ」

 

 

そう言って雄二は泣き出しそうになっている霧島さんの頭を撫でた

 

 

「さて、そろそろお昼時だ。クラスの出し物の方に戻らないとな」

 

 

雄二がそう言うとみんなはぞろぞろと教室を出て行った

僕も教室を出ようとしたその時・・・

 

 

「明久」

 

「ん?」

 

「・・・この試合、絶対に負けられねえぞ」

 

 

雄二は真面目な目をしてそう言った

たしかに、僕達が負ければ、霧島さんと木下さんはますます責任を感じてしまうだろう

 

 

「負ける気なんてサラサラないよ!常夏コンビとも絶対に勝つって約束しただろ?」

 

「そうだな(普段はバカだがこういう時は頼りになるぜ)」

 

 

雄二はフッと笑みをこぼしながらそう呟いた

覚悟しろよ根本恭二!

 




他の人たちの投稿が減ったのもきっとモンハンが原因に違いない!

次回はVS根本、北内です

次回も頑張ります

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