バカとテストとウチの弟   作:グラン

43 / 213
遅くなりました
本当は昨日投稿するつもりだったのですが、週末ちょっと急用が入り、書けませんでした

それでは本編へどうぞ


第四十問 二日目開幕

  SIDE 海人

 

 

今日は清涼祭二日目

 

 

「いらっしゃいませ」

 

「コスプレ喫茶へようこそ」

 

 

僕達は出し物の接客にあたっていた

 

 

「海人、本当に休んでなくて大丈夫?」

 

「無理しなくていいのよ?」

 

「ありがとう。でも平気だよ。もう大会は負けちゃったからせめてこれぐらいはしないとね」

 

「・・・わかった。でも無理はしないでね」

 

「うん」

 

 

そう言って姉さんと優子さんは接客に戻った

え?なんで優子さんがいるのかって?

・・・僕も聞かされてないんだよね・・・

 

 

「おーい、召喚大会の対戦票が出たぞ」

 

 

雄二君と翔子さんはこっちに向かって来た

なんでも、ベスト4が決まったら再びクジを引いて対戦票が決まる仕組みになっていたらしい

 

 

「第一試合は俺達と常夏コンビだ」

 

 

・・・雄二君・・・斬新なネーミングセンスだね

 

 

「・・・二回戦は私達とクz・・・根本、北内ペア」

 

 

今、クズって言いかけたよね?

まぁ間違ってないけど・・・

 

 

「うまく分かれたね」

 

「ああ、俺達が常夏を倒して決勝で翔子たちに負けてもらえばいい」

 

「霧島さん達が根本なんかに負けるはずないもんね」

 

 

・・・みんなの根本への扱いが・・・

まぁ僕も人の事言えないけど・・・

 

 

「くじ引きじゃあ対戦相手がわからないから、ろくに細工もできなかったはずだ。あとは翔子達を拉致するぐらいしかないだろ。翔子と木下姉には悪いが、大会開始までここにいてくれ。北条には話を通してある」

 

「わかったわ」

 

「・・・雄二と一緒・・・幸せ」

 

 

なるほどね

だから優子さんがここにいるのか・・・

 

 

(よかったね海人。大好きな木下さんと一緒に居られて)ニヤニヤ

 

(あ、アキ兄さん!何言ってんのさ!)

 

「?海人君に吉井君?何コソコソ話してるの?」

 

「なな、何でもないよ!」

 

「??」

 

 

首を傾げながら優子さんは去って行った

ちなみに優子さんの衣装は婦人警官

霧島さんは・・・かなり露出の高い紐みたいな水着を着ようとしたので(ていうかなぜ用意した?)全員で全力で止めて、今はナース服を着ている

・・・彼女が何に使うつもりかは知らないが、紐みたいな水着を康太君から買い取っていた

『これで雄二を・・・』とか聞こえたけど、気にするまい

 

 

「いらっしゃいませです!」

 

「これは可愛らしい店員さんだ、お手伝いかい?」

 

「はいです!お兄ちゃんとお姉ちゃんのお手伝いです!」

 

「まだ小さいのに偉いねぇ、それじゃあ注文は・・・」

 

 

葉月は向こうでおばあさんの相手をしている

『お兄ちゃんの分も葉月が働くです!』と言ってきかなかったので手伝ってもらっている

衣装はソードアートオ○ラインのシ○カの服装

っと、僕も働かなくちゃ・・・

 

 

「いらっしゃいませ♪」

 

 

  ※そして数時間後※

 

 

「っと、そろそろ試合の時間だな」

 

「結局何も起こらなかったね」

 

「お客さんの入り方を見ても外での営業妨害はなさそうだね」

 

 

うーん・・・根本がそう簡単に諦めるとは思えないけど・・・

 

 

「とりあえず試合に行ってくる。須川、ここは任せるぞ」

 

「任せろ。女性陣は我らFFF団が命に代えても守ってみせる」

 

「アキ、しっかりね!」

 

「明久お兄ちゃん、頑張れ!」

 

「頑張ってください!」

 

「アンタ達が負けたら意味無いんだからね」

 

「・・・雄二、頑張って」

 

 

女性陣からの声援を受け、アキ兄さんたちは会場へと向かった

たしか科目は日本史だったな・・・

一応アキ兄さんの得意科目だけど相手はAクラスの常村先輩と夏川先輩

厳しい戦いになるだろうな・・・大丈夫かな?

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 明久

 

 

「いよいよだね雄二。ここでもし負けたら・・・」

 

「姫路は転校、学園長は追放、教頭が最高責任者になってその下についている根本がやりたい放題。俺達や海人も最後まで教頭に刃向ってんだ、ただじゃ済まないだろうな」

 

「・・・絶対勝たないとね」

 

「ああ」

 

 

根本が向こうについている以上、負けたら僕達は退学・・・いや、もしかしたらそれを使って美波や霧島さんを脅迫して手を出すかもしれない

そんなこと・・・絶対にさせない!

 

 

『それでは選手の方、入場してください!』

 

「行くぞ」

 

「うん!」

 

 

僕と雄二は会場へと足を進めた

反対側からは坊主とモヒカンの先輩が向かってくる

こいつらが・・・海人を・・・

今すぐにでもぶん殴りたい衝動を抑えつつ僕達はステージに上がった

 

 

『それではルールの説明を行います』

 

 

審判の教師が観客に向かってルール説明を始める

僕達は知っているから聞き流す

 

 

「なぁ先輩方、アンタらの目的は何だ?なんで教頭についてんだ?」

 

 

雄二が常夏コンビに聞く・・・が

 

 

「・・・てめえらには関係ねえ」

 

 

坊主の先輩がそう言った

・・・関係ない・・・?

あれだけの事をしておいて・・・美波を辱めて、海人を殴って・・・

こいつら・・・

 

 

「落ち着け明久、観客が見てるんだぞ」

 

「・・・わかってるよ」

 

 

僕がキレそうになったのに気付いたのか、雄二は僕を止める

たしかに観客が見ている前で暴力事件を起こせばもう言い逃れは出来ない

退学確定だ

そうなれば海人も姫路さんも救えないし、美波はきっと悲しむ

こいつらに勝つしかない

 

 

『それでは、試合開始!』

 

「「「「試獣召喚!!」」」」

 

 

さぁ試合開始だ!

お前らの思い通りになんてさせないぞ!

 




根本はこのまま動かないのか?
はたして常夏コンビの目的は・・・?

次回も頑張ります

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。