バカとテストとウチの弟   作:グラン

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温存し過ぎて出すタイミングを失ったネタをようやく出せましたw
話が進んでないというツッコミは無しの方向でお願いします


第百九十一問 保健体育の実技?

「申し訳ありませんでした。朝比奈様」

 

 

ラッキースケベ後、意識を取り戻した藤本はあやかに土下座し始めた

 

 

「も、もういいよ。恥ずかしかったけど、わざとじゃなかったんだし・・」

 

 

オロオロとしながらそう言うあやか

23時を超えていたので、藤本に非があるわけだが、事情を聞いたあやかはもういいよと彼を許していた

 

 

「そうそう、気にすんなって」

 

「うん、真琴ちゃんはもう少し気にしようね」

 

 

隣でそう言う真琴にあやかがツッコむ

男子に裸を見られても平然としている女の子は学園中探しても彼女だけだろう

 

 

「と、とにかく、もういいから・・・ね?」

 

「う、うん」

 

 

にっこりと笑ってそう言うあやかに藤本は顔を赤くする

 

 

(朝比奈さんって・・・可愛いし優しいし・・・良いよなぁ・・・)

 

「藤本君?」

 

 

ぼんやりしている藤本の顔を覗き込むあやか

その時、彼女の浴衣が少しはだけて胸元が・・・

 

 

「!!お、俺、そろそろ寝るね!本当にごめんね!今度何か奢るから!!」

 

 

凄い勢いで去って行く藤本

 

 

「?どうしたのかな?」

 

「青春だね~」

 

「え?」

 

「何でもないよ。それよりアタシ達もそろそろ部屋に戻ろう」

 

 

そう言って部屋に戻っていく二人

こうしてトラブル続きの夜が終わった

 

 

 

  ※翌朝※

 

 

「ふぁ・・・おはようさん」

 

「遅いぞ雄二」

 

 

時刻はまだ朝の六時

だが、今回の彼らの仕事はあくまで料理係

朝食に間に合うように仕込みをしなければいけないのだ

 

 

「ご飯ももうちょっと炊いておこうかな?お米は倉庫だよね?」

 

「ああ、置く場所がないから常温でいいものは全部倉庫の中だ」

 

「じゃ、ちょっと取ってくるよ」

 

 

そう言って明久は食堂を離れ、倉庫へ

 

 

(ん?アレは海人と優子さん?さすが二人とも早起きだなぁ・・・)

 

 

ロビーにて海人と優子を発見

声を掛けようとしたその時

海人が・・・優子の浴衣の胸元に手を突っ込んだ

 

 

(ふぁ!?)

 

 

驚いて声を上げそうになる明久

出て行けなくなり、隠れて様子を窺う

 

 

「んっ・・・か、海人君・・もっと上・・・ふぁ・・・」

 

 

顔を赤くして色っぽい声を出す優子

 

 

(朝っぱらからなんて大胆な・・・)

 

「か、海人君。その・・・ちょっとだけなら見てもいいから。早く・・・」

 

「う、うん。じゃあ・・・」

 

 

そう言って海人は・・・優子の浴衣の中を覗き込んだ

 

 

(ふぁああああ!!!!!)

 

 

あまりの衝撃に明久はフリーズした

そして慌ててその場を離れた

 

 

 

「・・・雄二」

 

「あん?なんだ?ってか米は?」

 

「海人と優子さんが・・・保健体育の実技をしていた」

 

「はぁ?あのクソマジメな二人がか?」

 

「合宿中に?」

 

「ありえないですわね」

 

「アキ、アンタまだ寝ぼけてるの?」

 

「ったく、顔を洗ってこい。米は俺が取ってきておくから」

 

 

そう言って今度は雄二が倉庫に向かった

 

 

(あん?海人と木下姉か・・・ったく、一緒にいるだけじゃねえか。何をどう見間違えたら・・・)

 

 

そんなことを考えながら見ていると、海人が・・・優子のお尻に手を伸ばした

 

 

(んあ!?)

 

 

「ひゃん!!か、海人君・・・直接触っていいから」

 

「う、うん」

 

 

そう言いながら海人は優子の浴衣の中に手を入れ、ゴソゴソとしている

 

 

「海人君・・今度は・・・ま、前」

 

 

(ま、マジか・・・)

 

 

これ以上は見ることに罪悪感を感じた雄二はその場を離れた

 

 

「ん?坂本、お米は?」

 

 

首を傾げながら問いかける美波をスルーして雄二は明久の元へ

 

 

「・・・明久」

 

「・・・何?」

 

「・・・疑って悪かった」

 

「・・・うん」

 

 

二人は友人の子作り?現場を見てしまった事に顔を赤くしながら作業を始めた

結局、お米は美波が取りに行った(その時は海人達はいなかったらしい)

 

 

 

 

  ※朝食時※

 

 

((じー))

 

((?視線が気になる・・))

 

 

海人と優子は明久と雄二の視線を背中に浴びながら朝食をとるのだった

 

 

 

 

  ※その時の真相※

 

 

「あれ?おはよう海人君」

 

「あ、お、おはよう優子さん」

 

「随分早いわね」

 

「ま、まぁね」

 

「・・・さてはまた自主練したわね?」

 

「そそ、そんなこと、ないんじゃないかな?」

 

 

ジト目で問いかける優子に海人はオロオロしながら受け答える

 

 

「はぁ・・・自主練が悪いとは言わないけど、海人君はやり過ぎなのよ。ちょっとは身体を休めることを・・・ふひゃぁ!!」

 

 

突如、奇声をあげる優子

 

 

「ど、どうしたの?」

 

「ふ、服の中に・・・何かが・・・ひっ、う、動いて・・・」

 

「えぇ!?ど、どうしよう・・・虫か何かかな?」

 

 

この合宿所は自然豊かな場所にあるため、虫がいてもおかしくは無い

 

 

「毒とかが無ければいいけど・・・優子さん、捕まえれそう?」

 

「む、無理・・・怖い・・・」

 

 

涙目でそう言う優子

浴衣の中で動いているのか時折、身体をビクッっと震わせている

 

 

「じゃ、じゃあ、誰か女子を呼んで・・・」

 

「い、いやぁ・・・一人にしないで・・・」

 

 

見たところ優子は浴衣の下にシャツは着ていないようだ

海人は虫の所在を自分が見るわけにも他の男に見せるわけにもいかないので女子を呼んで来ようとするが、優子に止められる

 

 

「お、お願い海人君、捕って・・・」

 

「で、でも・・・う、うん。わかったよ」

 

 

海人はそれはマズイのではと思ったが、優子に泣きそうな顔で頼まれ、ゆっくりと浴衣の中に手を入れる

 

※ここを明久が目撃※

 

 

「んっ・・・か、海人君・・もっと上・・・ふぁ・・・」

 

 

優子の色っぽい声に海人は顔を赤くする

 

 

「か、海人君。その・・・ちょっとだけなら見てもいいから。早く・・・」

 

 

恥ずかしさからか、顔を赤くする優子

その言葉を聞いた海人も顔を真っ赤にして優子の浴衣を捲り、胸元を露出させた

 

※ここで明久離脱※

 

 

「あ、トカゲだ」

 

「と、トカゲ!?」

 

「ゆ、優子さん、動かな・・・」

 

「ひぃ!!お、お尻の辺りに移動して・・・」

 

 

優子が身体を震わせた衝撃で、トカゲは帯の隙間から下半身へと移動

 

 

「い、いや・・・き、気持ち悪い・・・」

 

「ゆ、優子さん、すぐに捕るからジッとしてて」

 

「う、うん」

 

 

そうは言った海人だが、直接お尻を触るのは気が引けたため、浴衣の上から落とす作戦に

 

※ここを雄二が目撃※

 

 

「ひゃん!!か、海人君・・・直接触っていいから」

 

「う、うん」

 

 

しかしうまくいかず、失敗

優子の早くしてほしいという意思を感じ取った海人は、浴衣の中に手を入れトカゲを探す

 

 

「海人君・・今度は・・・ま、前」

 

 

※ここで雄二離脱※

 

その言葉を聞いた海人は少し戸惑うが、これ以上彼女を怖がらせるわけにはいかないと思い、浴衣を捲り、彼女の下着にへばりついているトカゲを捕まえ、窓の外に捨てた

 

 

「も、もう大丈夫だよ」

 

「う、うん。あ、ありがと・・・海人君」

 

 

顔を赤くする二人

 

 

「あ、アタシ、一回部屋に戻るわね。服装とか整えたいし」

 

 

優子の今の格好は浴衣がはだけてとても色っぽい格好に・・・

それにトカゲが触れた後が気持ち悪いから身体を拭きたいといったところだろう

そう言って部屋に戻る優子を見送った海人は自分も頭を冷やそうとその場を離れた

 

 

 

 

 

 

 

 

「何よ、海人も優子もいないじゃない」

 

 

※ここで美波が通過※

 

 

偶然に偶然が重なったことにより、二人は誤解されたのだった

 

 

 

 

  ※おまけ・一方その頃※

 

 

「もうすぐ着きますからねー」

 

「うふふ、球ちゃん、今行くからね。うふふふふ」

 




美波が目撃していたらどうなっていたことやら・・・
来週は久しぶりにあの子が登場
一体誰だ・・・?

次回も頑張ります

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