疲れてるのか?それとももう歳か・・・?
今週も何とか更新です
「くくっ、久しぶりだなぁ。北条智也」
「随分と不用心だな?俺が警察に電話するとは思わなかったのか?」
「ふん。芹沢の名前をちらつかせればお前は過去のトラウマで警察は呼べないさ」
対峙する二人
根本は智也が瑞希の事を意識し始めていることに気付いていたのだ
故に逆らうことは出来ないと踏んだのだ
「にしてもお前らしくないな?お前の取り巻きの連中は捕まって味方などいないはずだが」
「優等生のお前は知らんかもしれないが、世の中には金さえ出せばどんなヤバイ事でもやる奴ってのがいるんだよ。誘拐だろうが殺人だろうがな」
「やはり自分で動いたわけじゃなかったか。臆病者め」
「ふん、なんとでも言え」
悪態を突く智也とそんな智也を睨む根本
「それで?お前の目的はなんだ?」
「もちろんテメエをぶっ殺すことさ」
ニヤリと笑いながらナイフを取り出す根本
「・・・本当にそうか?」
「なに?」
「ずっと引っかかっていたんだ。お前の行動の違和感にな」
「違和感だと?」
「まず試召戦争の日の放課後、お前が英雄に殴られた件についてだ。小山を呼び出そうと独り言を言っているのを英雄に聞かれた・・・お前ほどの臆病な人間が周囲に聞こえるほどの独り言を言うなんて不自然だ」
「・・・島田に殴られてイラついてたんだよ」
「それだけじゃない。小山から聞いた情報だが、最初に小山の唇を奪って以降、何度か呼び出しはしたものの、性的な行為・・・キスすら一度も求めなかったそうだな?体育祭の時の海人の事件。フィードバック率90%。本当に殺すつもりならなぜ100%にしなかった?」
「殺すつもりが無かったってか?馬鹿か?じゃあ島田の誘拐事件はどうなる?俺は廃病院ごと爆破しようとしたんだぞ?」
「あれはお前にとっても予想外だったはずだ。鉄骨の位置から俺達のいた部屋には瓦礫は落ちてこないはずだった・・・竹原教頭が保険として別に用意したダイナマイトがなければな」
「え?じゃあ海人君と竹原先生が瓦礫の下敷きになったのは・・・」
「ああ、教頭が別室に用意したダイナマイトに引火したことによる二次災害だ」
「黙って聞いてりゃあ・・・テメエは何を言ってやがる!そんなの全部テメエの憶測じゃねえか!テメエは一体何が言いたいんだよ!?」
叫ぶ根本とそんな彼を無言で見つめる智也
「お前は・・・本当は狂っていく自分を誰かに止めて欲しかったんじゃないのか?」
「バカじゃねえのか?んなわけねえだろ?」
「そう考えれば今までの甘い行動も納得がいくんだよ。自分が狂っていくのが分かって、それでもさやかの自殺のショックでタガが外れてしまって自分では止められなかった。今だって姫路の服に手を掛けたのは俺の足音が聞こえたから。俺が止めに入るとわかっていたからだろ?」
「ふ、ふざけんな!!そんなんじゃねえ!!俺は俺の意志で行動しているんだ!」
「他にはそうだな・・・父親に反抗したかった。恥をかかせたかったってのもあるかもな」
苛立ち叫ぶ根本
しかし智也は喋るのをやめない
「黙れ!!・・・そこまで言うんなら今すぐここでテメエの間の前で姫路を・・・」
『恭二!!やめろ!!』
智也の背後から叫ぶ声が聞こえる
「な、なんでここにアンタがいるんだよ・・・兄貴」
驚愕する根本
視線の先には・・・根本恭二の兄、根本正一が立っていた
「恭二・・・もうやめるんだ」
「はっ!なんだよ?親父の言いなり人形のくせに、説教か?」
「僕がお前を見つけることができたんだ。父さんがここを嗅ぎつけるのは時間の問題だ」
「・・・だったら親父も殺すだけだ」
「それがそう簡単にできないのはお前が一番よくわかってるはずだろ?」
「くっ・・・」
正一の発言に黙り込む恭二
そして彼は智也の方を向き・・・
「北条・・・智也君だね?芹沢さんの恋人の・・・」
「はい。アナタは?」
「根本正一。そこにいる根本恭二の兄だ。君に言わなければいけないことがある。これは恭二も知らないことだ」
そう言うと正一は・・・地面に膝を着けた
「「「!?」」」
「すまなかった!!」
そして手と頭を地面に擦り付け、土下座を始めた
「・・・僕の・・・せいなんだ・・・」
「え?」
「芹沢さんが自殺したのは・・・僕のせいなんだ!!」
根本正一は涙ながらにそう言った
根本兄登場
そして驚愕の真実
彼が語る真相とは・・・
次回も頑張ります