バカとテストとウチの弟   作:グラン

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今週も何とか更新
マジで間に合わないかと思った・・・w



第百六十八問 集団デート 前編

「・・・愛子はいじわる」

 

「あはは、ごめんね代表。ドッキリの計画を聞いたときに面白そうだったものだからつい・・・」

 

 

休み明けの朝

頬を膨らませて怒る翔子と申し訳なさそうに笑う愛子

 

 

「でもさ、坂本君と付き合えてよかったじゃん」

 

「・・・うん。そのことで愛子に相談がある」

 

「ん?何かな?」

 

「・・・付き合い始めた後ってどうすればいいの?」

 

「え・・・そりゃあ・・・デートしたり・・・?」

 

「・・・なんで疑問形?」

 

「いや、実はボクもいまいちわかんないというか・・・よし、ここは恋愛の先生に聞いてみよう」

 

 

そして・・・

 

 

「「先生」」

 

「その言い方やめなさい」

 

 

恋愛の先輩である優子の元に来た二人だった

 

 

「なるほど、要するに付き合いたいと思って付き合い始めたはいいけど、いまいちピンとこないと?」

 

「そうそう」

 

「・・・付き合い始める前とあまり変わらない」

 

「まぁ代表はそうだろうね。その点、優子は海人君と付き合ってから色々変わったんじゃない?」

 

「え、えっと・・・」

 

 

愛子の質問に戸惑う優子

 

 

(・・・そういえばデートも一回っきり、しかも大失敗。他に恋人らしいことなんて何も・・・)

 

「たとえば腕を組んだり」

 

(・・・無い。言われてみれば一度も無いわ)

 

「キスしたり」

 

(それはあるわ)←第百三十六問

 

「抱き合ったり」

 

(それもある)←同じく第百三十六問

 

「一緒にお風呂に入ったり」

 

(そ、それも・・・)←第百四十三問

 

「さらに一緒に寝たり」

 

(・・・)←同じく百四十三問

 

「そして、保健体育のじ・つ・ぎ♪」

 

「それはまだよ!・・・あっ!」

 

「「それは?」」

 

 

口は災いの元である

 

 

「優子はやることはやってるけど、順番が滅茶苦茶だね」

 

「うぅ・・・」

 

「ボクが思うに大事なのは・・・押し引きのバランスだね!」

 

「「!!」」

 

「って、驚いて見たけど、いまいちピンと来ないわ」

 

「たとえばメール。全く来ないと寂しいよね?」

 

「「うん」」

 

「でも数分間に何通も送られると鬱陶しい」

 

「確かに」

 

「?」←そうかなぁ?と思っている

 

「というわけで、実際にメールを送ってみよう」

 

「え、そんな急に言われても・・・」

 

「何でもいいんだよ。優子だって何でもないことでも海人君からメールが着たら嬉しいでしょ?」

 

「そりゃまぁ・・・」

 

「ほらほら、レッツトライ!」

 

 

愛子に言われ渋々メールを作成する二人

 

 

「・・・送った」

 

「流石代表、積極的だね」

 

 

そう言いながら愛子は翔子の携帯を見せてもらう

 

 

『雄二、愛してる。浮気したら許さない』

 

 

「怖っ!怖いよ!なんで浮気を疑っちゃうかな!?」

 

「・・・うっかり」

 

「優子、できた?」

 

「う、うん。一応」

 

 

『元気?』

 

 

「短っ!?っていうか朝練で会ったんだよね!?」

 

「むぅ・・・そこまで言うなら愛子、送ってみなさいよ!」

 

「ふっふっふ、僕は二人とは違うんだよ」

 

((イラッ))

 

 

愛子の言い方にイラッときた二人

差し出された携帯を覗き込む

 

 

『おはよー康太君♪悪いんだけど、現国の教科書を忘れたから貸してくれない?』

 

 

「どう?このメールを送るためにわざわざ教科書を忘れてきたんだよ!」

 

「そ、そこまでする?」

 

(・・・持ってきて忘れたフリじゃダメだったのかな?)

 

 

驚く優子と心の中でツッコむ翔子

 

 

「ん?あ、返事が返って来た」

 

 

『今日はFクラスは現国は無いから持ってきてない』

 

 

「ノォォォォ!!」

 

((自業自得))

 

 

Fクラスの時間割を確認していない詰めの甘い愛子だった

 

 

 

  ※休み時間※

 

 

「うぅ・・・失敗だよ」

 

「うまく行かないわね」

 

「・・・難しい」

 

 

結局何の進展も無い三人

 

 

「やっぱり回りくどいのはやめてストレートに行こう!」

 

「と、言うと?」

 

「ズバリ、集団デート!」

 

「「?」」

 

 

「互いのカップルを見て良い部分は参考にして真似するんだ。全員恋人持ちだから浮気の心配は無い。メリットがたくさんだよ」

 

「な、なるほど」

 

「・・・いいアイデア」

 

 

愛子のアイデアに賛同する二人

 

 

「次の週末、あ、海人君は部活かな?」

 

「土曜日は部活だけど、日曜日なら大丈夫よ」

 

「じゃあそれでいこう」

 

 

それから三人は週末のデートに向けてシミュレートを開始

自然と腕を組む方法

 

 

「いだだだだっ!!代表、決まってる!関節決まってる!!」

 

「・・・これは難しい」

 

 

ネットでデートスポットを検索

 

 

「新しく出来たショッピングモールだって」

 

「いいわね。ここにしましょ」

 

 

互いに着て行く服をチェック

 

 

「どうかな?」

 

「ちょっと派手じゃない?」

 

「・・・こっちの方がいいかも」

 

 

 

  ※そしてデート当日※

 

 

「よし、行くわよ!」

 

 

優子は前回の失敗を反省し、今回はしっかり準備を整えて集合場所に向かうのだった

 




Aクラス三人娘の日常でした
次回はトリプルデート
はたしてうまくいくのか

次回も頑張ります

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