バカとテストとウチの弟   作:グラン

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海人の腕輪が登場
わかる人にはわかるでしょう
某ツンデレ電撃少女のアニメを見てこれにしました


第十問 Bクラス戦開幕

  SIDE 明久

 

 

  ☆Bクラス戦当日☆

 

 

「おい島田、海人はどうした?」

 

「野球部の朝練だけど・・・何か用なの?」

 

 

雄二が美波に海人の居場所を聞き、美波は首を傾げながら聞き返す

 

 

「いや、むしろ好都合だ。Bクラスなんだが・・・どうやら代表はあの根本らしい」

 

 

根本君か・・・何をするにも手段を選ばず、カンニングの常習犯、卑怯者の王様などと呼ばれている

噂ではいろんな人の弱みを握り、脅迫して自分の手足のように使うとか・・・

 

 

「それと海人がどう関係あるのさ?」

 

「あくまで噂だが・・・女子から人気のある海人の事を嫌っているらしい。で、海人の性格上、誰も行きたがらない宣戦布告の使者を快く受けるだろう?他の奴なら問題ないんだが、相手が根本だとな・・・監禁も暴行も平気でやりそうだ」

 

「そんなことしたらウチがあいつを殺すわ」

 

 

美波は光の灯っていない目でサラッと呟く

 

 

「まぁ落ち着け、そうならない為にも海人がいない今のうちに誰かに使者(死者)を頼む必要が・・・「話は聞かせてもらったぞ」・・・誰だ!」

 

 

雄二の後ろにはFFF団の衣装を身に纏った須川君達が立っていた

 

 

「Bクラスへの使者は我らに任せてもらおう」

 

「ああ、女神様を危険な目にさらすわけにはいかない」

 

「行くぞ野郎共!女神様を守るのだ!」

 

「「「「「おおおーっ!!!」」」」」

 

 

FFF団数名はBクラスへと突撃していった

そして・・・

 

 

「おはよう、なんかすごい勢いでみんなが向こうに走って行ったけどなにかあったの?」

 

「おはよう海人。大したことじゃないよ。気にしないで」

 

 

海人が入れ替わりで教室に入ってきた

数分後、FFF団がボロボロになって帰って来た

 

 

  SIDE OUT

 

  SIDE 海人

 

 

「さて皆、総合科目テストご苦労だった。午後はBクラスとの試召戦争に突入するが殺る気は充分か?」

 

「「「おおーっ!!」」」

 

 

教壇に立った雄二君が僕達の方を見ながら言う

 

 

「今回の戦争は敵を教室に押し込むことが重要になる。その為、開戦直後の渡り廊下戦は絶対に負けるわけにはいかない」

 

 

詳しくは聞いてないけど、押し込んだ後はどうするんだろう?

何か策があるのかな?

 

 

「そこで今回は前線部隊の指揮をウチの女性陣、島田と姫路に任せる」

 

「が、頑張ります!」

 

「任せなさい!」

 

 

今回は前回のように小分けでなくクラスの半分が前線部隊として出撃で、僕と秀吉君も前線部隊、指揮官は姉さんと姫路さん

康太君は別働隊でアキ兄さんは雄二君の護衛だ

 

 

「よし、行って来い!目指すはシステムデスクだ!!」

 

「「「「「「「おおおおおおおっ!!」」」」」」」

 

 

雄二君の掛け声でクラスのみんなは教室を飛び出して行った

 

 

「僕達も行こう」

 

「うむ!」

 

「はい!」

 

「わかったわ!」

 

 

僕達も続くように教室を後にした

 

 

「ところでお主らはBクラスの要注意人物を知っておるか?」

 

「いや、知らないけど・・・」

 

 

廊下を走りながら秀吉君の言葉に耳を傾ける

 

 

「まず代表の根本恭二、奴は勝つためなら手段を選ばぬ卑怯者として有名じゃ」

 

 

それは智也君から聞いていたから知っている

 

 

「そして、根本の取り巻きの『卑怯四天王』じゃ」

 

「・・・凄いネーミングだね」

 

「名前は、世古(せこ)、緋堂(ひどう)、北内(きたうち)、尾賀間(おがま)じゃ。せこい、ひどい、きたない、オカマで覚えると覚えやすいのじゃ」

 

 

なんて斬新な覚え方なんだ・・・

ってか、最後のオカマは卑怯関係ないし・・・

っと、そんなことを言っている間にもどうやら到着したようだ

科目は・・・よし!数学だ!

 

 

「島田海人が・・・」

 

「木下秀吉が・・・」

 

「島田美波が・・・」

 

「姫路瑞希が・・・」

 

「「「「Bクラス全員に数学勝負を申し込みます!試獣召喚!!」」」」

 

 

「来たぞ!姫路瑞希だ!」

 

「島田姉弟もいるぞ!」

 

 

Bクラスが僕達に気付いて騒ぎ出した

 

 

「・・・わかっておったが、ワシは無視なのじゃな・・・」

 

 

・・・秀吉君、どんまい

 

 

「くっ!全員、迎え撃て!」

 

 

Bクラスモブ×10 平均170点 

    VS

2-F 島田海人 407点

2-F 島田美波 365点

2-F 姫路瑞希 412点

2-F 木下秀吉 89点

 

 

「な、なんだあの点数は!?」

 

「勝てるわけねえ!」

 

「お、落ち着け!半分は姫路と島田姉弟を倒しに行け!あの三人さえ倒してしまえば後は雑魚ばかりだ!」

 

 

向こうの指揮官と思われる人がそう言うと、僕と姫路さんと姉さんにそれぞれ二人ずつ向かって来た

 

 

「行きます!『熱線!』」

 

「きゃあああ!!」

 

「り、律子!」

 

「ごめんなさい!これも勝負ですので」

 

 

姫路さんが向かって来た二人を瞬殺する

あれが腕輪の能力か・・・

よーし、僕も・・・

 

 

「腕輪発動!『超電磁砲』」

 

 

僕が言葉を発した瞬間、雷が相手の召喚獣に向かっていく

 

 

「「ぎゃああああ!!」」

 

 

Bモブ 135点→0点

 

Bモブ 141点→0点

 

 

よし、なんとか倒したぞ!

 

 

「さて、姉さんは・・・」

 

 

僕は姉さんの方に視線を向ける

 

 

Bモブ 戦死

Bモブ 195点

 

  VS

 

島田美波 210点

 

 

苦戦してる・・・援護しなくちゃ!

 

 

「腕輪発ど・・・」

 

 

ダメだ!ここからじゃ姉さんを巻き込んでしまう

そんなことを考えていると・・・

 

 

(キンッ)

 

「もらった!」

 

「し、しま・・・」

 

 

姉さんの召喚獣の武器が弾き飛ばされてしまった

僕は慌てて姉さんの元に向かうが・・・

ダメだ・・・ここからじゃ間に合わない・・・

諦めかけたその時・・・

 

 

「ワシを無視するでない!!」

 

 

秀吉君の召喚獣が相手の攻撃を防いでいた

 

 

「いっけーっ!」

 

 

僕はそのまま走り込み、相手の召喚獣に攻撃

胴体を真っ二つに斬り、戦死させた

 

 

「間に合った・・・姉さん、大丈夫?」

 

「うん。ありがとう。木下もありがとね」

 

「気にするでない。それよりも一旦教室に戻ってくれぬか?相手はあの根本じゃからな。雄二が下手を踏むとは思わぬが、念のためにの」

 

「わかった。行こう、姉さん」

 

「うん」

 

 

そう言って僕と姉さんは前線を離れ、教室に戻った

 




教室に戻る美波と海人
そこには・・・

次回も頑張ります

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