これは【GGO】であって、【MGS】ではない。   作:駆巡 艤宗

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みなさんこんにちは!
いつもありがとうございます!
駆巡 艤宗です!

今回は、
【「これは【GGO】であって、【MGS】ではない。」一周年記念!!!】
として、『特別編』をお送りしたいと思います!

また、あとがきにて、重大なお知らせを告知します!
ですので最後まで、お付き合いよろしくお願いします。

よろしくお願いします!
では!(∩´。•ω•)⊃ドゾー


Side Episode1 名案 〜good idea〜 【一周年記念!】

「タスクくぅ〜ん……」

「う、うわ〜!」

 

彼らは、カウンターに並んで座り、店主はコーヒー(的な何か)を、タスクはコーラ(的な何か)を揃って啜りつつ、一時の休息を味わっていた。

 

時は、死銃事件解決直後。

シノンはいつもならいる時間だが、「リアルで用事が」と言って、今日はいなかった。

 

ラクスとカチューシャは射撃演習場に引きこもり、何やら訓練を繰り返している。

 

「ちょっ店主さん!なんなんですかいきなり!」

「どぉしよう〜!」

「何がですか!てか重たい!は・な・れ・て!」

「ひぃ〜ん……」

 

そんな中、店主が、タスクに体をもたせかけ、俗に言う「ウザ絡み」をしていた。

 

カウンターの上には、バラバラのウルティマラティオが置いてあり、作業中なのが簡単に伺える。

 

……まあ、実際、作業などこれっぽっちもしていなかったが。

 

「ほら!早くしないとシノンさんきちゃいますよ!」

「うぅ〜ん……分かってるよ?分かってるけどさぁ〜」

「分かってるんですよね!?じゃあやってください?」

「……」

「……なんですか」

「ひぃぃ〜〜ん!」

「うわあー!重たい!重たいって!」

 

まるで子供のように、項垂れグダり、うねうねと駄々をこねる店主。

 

さんざん見飽きた、または呆れ果てたと言わんばかりに、タスクは上にかぶさってこようとする店主を無慈悲に払い除けた。

 

「も〜!知らないっ!」

「あー!待ってぇー!やるから!やるからぁー!」

 

そしてタスクは、ぷいっと顔をそっぽに向け、スタスタと射撃演習場へと入ろうとする。

 

……が、するとその時、店主がポツリと呟いた言葉が、タスクの足を止めた。

 

「ほんとに困ってるんだよぉ……いろいろとさ」

「……!!」

「だからその……相談に乗って?タスクくん」

「はぁ……仕方ないですねぇ。最初からそういえばいいものを」

「だ、だってぇ……」

 

長年付き合ってきた、店主のどこか申し訳なさをにじませた頼みに、タスクはそれ以上歩を進める事が出来ない。

 

結局、ため息をついたタスクは、元の椅子に座り直した。

そしてそれを横目に、店主は手元のドライバーで、ウルティマラティオを組み立てつつ、ゆっくりと話しだす。

 

「最近さぁ、戦力不足でさ……」

「は、はあ」

「死銃事件でわちゃわちゃしてても、他に依頼はあるわけでね。新規の依頼は断れても、前々から頼まれてるやつだとなかなか破棄できなくてね……」

 

そんな、店主の話を聞いていたタスクは、そんな店主の言葉に疑問を覚える。

 

「え……前々からって、例えばどんな?」

「期間限定モンスターの討伐とか……かな。リーク情報を元にして、この時期にこのモンスターを討伐してほしいっていう……」

「ああ、それですか。」

 

すとん、と、疑問が腑に落ち解決される。

 

「そう。リーク情報っていう、不確かなものを元にしてるやつとかだと、成功報酬制だと流石に厳しいから、頭金って言うやつはもらってるけど、その……」

 

大型アップデートや、イベントが発生……あるいは発表されると、大体必ず2〜3件はその類の依頼がやってくる。

 

……それも、通常のものとは比べ物にならない破格の報酬金額で。

 

店主が言った通り、情報の不確定性から頭金として、ある一定の額は依頼時に受け取るのだが、それももし成功した際の報酬に比べたら微々たるものだ。

だいたい、そもそもそんなチャンスはなかなか巡って来ない。

 

従って、店主としてはなんとしても成功してもらい、資金を回収したいのだ。

 

……が、最近はその依頼のこなし具合が、少し悪くなっていた。

 

「……僕の配置ミスなのかなぁ。死銃事件が始まったあたりからか、ずっと大変なんだよね」

「なるほど……」

「なんかいい案ない?結構やばいんだよね。……今更、新メンバーを探し出して育成するのも、恐らく終わった頃には既に手遅れだし……」

「んー……」

 

タスクは、カウンターのどこか一点を見つめつつ、思考に耽る。

店主は、そんな彼を、助けを求めているような目で見つめる。

 

そんな視線などつゆ知らず、タスクはさらに思考を巡らせた。

 

新しくメンバーを入れるのには無理がある。

かと言って、自分たちでどうこうできる訳では無い。

 

ならば答えは簡単だ。

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()」のだ。

 

……だがそれは、()()()()()()()()()()()()()()……の話である。

なければ、そもそも話にすらならない。

 

「あの……店主さん」

「ん?」

 

そこでタスクは、店主にダメ元でその事を聞いてみることにした。

 

なにやら店主は、やたら目を輝かせ、期待するような目を向けてくるが。

 

「店主さん、どこかに、助っ人なりスカウトなり、できる人脈はないんですか?」

「……!」

「新しく育成もできない、かと言って、現状でカバーもできない。……なら、他から引っ張ってくるしかないでしょう?」

 

そう言って、タスクは店主を見る。

 

するとその時。

 

「……」

「店主さん?」

 

「それだ!!」

 

「へ!?」

 

店主が、いきなり大喜びの顔でタスクの肩を掴んだ。

タスクは、いきなりの事でキョドキョドする。

 

「それだ!それだよタスク君!その手があった!」

「い、いや……なりゆきというか……!!」

「いやあ、やっぱり若い子は違うね!視界が広いね!」

「そ、そもそも!人脈あるんですか!?」

「もちろん!ありだよ大ありだよ!なんで気づかなかったんだろう!」

 

そんなことを言いながら、店主は「作業」をまたほっぽりだして、ウィンドウを展開、そして素早く触りだす。

 

そんな店主を見ていると、不意にタスクはふふふと微笑んだ。

 

そして……

 

「良かったですね。店主さん」

「ああ!ありがとう!」

 

そう呟いて、ニコリと笑った。

 

 

それから、数分後。

 

タスクの「名案」の件も、もちろん、ウルティマラティオの作業も終わらせ、今度こそ本当に、彼らは一時の休息を味わっていた。

 

そんな中、店主がポツポツと、また喋りだす。

 

「はあ……でもほんとに、よかったよ。ありがとう」

「え?そ、そんなに……ですか?」

 

タスクも、そんな店主の呟きに反応する。

 

「おかげで心が楽になるほどにね」

「……!ふふ、よかったです」

 

そして二人は、お互い見合って笑いあい、また、最初のように、だべり始めた。

 

「あ、そういえば……!」

「?」

 

「ふふ……やっぱり、シノンさんは真面目だったねぇ〜!」

 

 

 

 

 

この後、また、タスクに説教を喰らうことなど知りもせず。




改めまして、いつもありがとうございます!
駆巡 艤宗です!

いかがだったでしょうか?
【「これは【GGO】であって、【MGS】ではない。」一周年記念!!!】
としてお送り致しました、『特別編』!!

え?なんかいつもと違う?
話の内容が分からない?
な、なにしろ、急ピッチで進めましたし、その、今回の内容に関しては、後ほどわかりますので……(笑)
はい。駄文すぎたかも知れません。許してね。
ヽ(*´∀`)ノアハー

……すみません。(笑)



ゴホン。さて、ここからが本題……と言ったところでしょう。

前書きにて告知させていただきました、
「重大発表」をしたいと思います!

……この、「これは【GGO】であって、【MGS】ではない。」が、一周年を迎えました。

その記念、と致しまして!


【『ストーリーダイブ』キャンペーン!】


を実施します!

え?これはなんなのかって?
それは、作者Twitterにて、告知させていただきます!
作者Twitter↓
https://mobile.twitter.com/P6LWBtQYS9EOJbl

まだ内容は告知していませんが、今回の話と、キャンペーン名から、予想していただけると思います。(笑)

近日中に公開します!
お楽しみに!

※申し込み受付は終了致しました。たくさんのご応募ありがとうございました。



最後に、読者の皆様へ。

最初の方から読んでくださっている方も。
途中から読んでくださっている方も。
そして、今回から、読んでくださる方も。

本当に、ありがとうございます。
正直、ここまで続けられるとは、また、こんなにもたくさんの方に読んでいただけるとは、思ってもいませんでした。

作品はまだまだ続きますし、僕もまだまだ頑張っていく所存です。

……が、「一周年」という節目を機に、改めて。



「本当に、ありがとうございます。
これからも、どうぞよろしくお願いします。」
駆巡 艤宗

では。

【作者 公式LINE】
https://lin.ee/wGANpn2
公式LINE限定セリフ、各章あらすじ、素早い作中情報検索はこちら!!

【今作紹介動画】
https://youtu.be/elqnCcV7R_0
この動画にしかない物語の鍵があります……。

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