イナズマイレブンの世界に天帝の目貰って転生しました 作:パンナコッタ吹雪
第18話です。
楽しんでいってください。
「すまないみんな。」
とハーフタイム中のミーティングは円堂の謝罪から始まった。
「いや、円堂のせいじゃない。」
「そうだ。点を取れない俺達フォワード陣にも責任はある。」
「悔しいが豪炎寺の言う通りだ。」
「まあ、結論円堂だけのせいじゃないということで。」
と上から、風丸、豪炎寺、染岡、俺の順だ。
「でも、俺が止められないから。」
「実際、デスドロップや皇帝ペンギン2号を止めたじゃないか。」
「でも、鬼道のエクステンドゾーンは...」
「円堂、あれはゴットキューブでは無理だ。あれは今雷門撃てるシュート技の最高峰である爆熱ストームと同じくらいの威力がある。」
「じゃあどうすればいいんだ?」
「マジン・ザ・ハンドを後半中に完成させるしかないだろ!」
「分かった、謙志、皆。俺、マジン・ザ・ハンドを完成させるよ。いや、させてみせる!」
「その意気だ。円堂。」
「だが、あのパス回しはどうやって止めるんだ?あれを止めないとフォワードにボールを回せないぞ。」
「簡単だ。パス回しをさせなければいい。」
「どうやって?」
「徹底的なマンマークだ。自分のマークにボールがきたら本気で奪いにいけ。」
「分かった。」
「後、あるタイミングで俺達が練習してたアレをやるぞ。」
「分かった。」
「おう。」
「分かったッス。」
「じゃあ、後半はりきって行こう!!」
「「「おう!!」」」
グランドに戻る前、円堂がバックを漁っていた。
「何してんだ?」
「じいちゃんのグローブにグローブを変えるんだ。」
「そうか。きっと円堂のじいちゃんも力を貸してくれるよ。」
「ああ!」
そして、後半が始まった。寺門が鬼道へとパスをして、パスを回し始めた。
「今だ。1人1人を徹底的にマークしろ!!」
と風丸が指示をだした。すると、雷門ディフェンス陣は帝国のオフェンス陣1人1人にマークした。
「ほーう、対策を練ってきたか。だが、帝国は個の力も強いぞ。寺門!!」
と鬼道が言うと、寺門が風丸に1対1を仕掛けた。寺門は風丸を抜こうとするが、逆に風丸が寺門からボールを奪った。
「何!?」
「鬼道、残念だが雷門は帝国と比べても遜色のないチームだぞ。」
「クッ...」
風丸はボールを持って攻めあがった。ディフェンスに来た大野を
「疾風ダッシュ!!」
を使い抜いた後、ボールを俺に預けてきた。
「頼むぞ、謙志!!」
「任せとけ!!おぉぉぉぉぉ、ファイアウィンド!!」
「絶対止める!!何!?」
俺のファイアウィンドは空高く飛んでいった。
「シュートではなく、パスだと!?」
そこに豪炎寺が
「受け取ったぞ謙志!おぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ、爆熱ストームゥゥゥゥゥゥゥ!!!」
「止める!フルパワーシールドV3!!」
ボールは拮抗しあうことなく、ゴールへと突き刺さった。
「ゴールゥゥゥ!!雷門追いついたァァァァァ!3対3です!!」
帝国ボールから試合は再開し、鬼道が少林を
「イリュージョンボール!!」
で抜き、大貫へとパスをだした。そこに土門がディフェンスにいき
「キラースライド!!」
を使ったが、簡単に抜かれた。
「このシュートは決めてやる!デスドロップ・・・G2!!」
進化しただと。進化したデスドロップは円堂に襲いかかった。
「止めてみせる!マジン・ザ・ハンド」
と、失敗作のマジン・ザ・ハンドを円堂はだしたが、破られてしまった。
「まだだ!熱血パンチ!!」
を使ったが、止められなかった。しかし、俺がゴールに飛び込み、デスドロップを蹴り返した。俺は吹き飛ばされたが、ボールは何とか跳ね返せた。
「大丈夫か、謙志?」
「俺の心配はいい。集中しろ!」
「分かった。」
フィールドを見るとボールは栗松が持ってたが、鬼道に奪われてしまった。
「これで突き放す。エクステンドゾーン!!!」
を撃ってきた。
《side円堂》
どうすれば止められる。そう思った時、円堂は左手に違和感を感じた。左手を見るとグローブが焦げていた。そこに鬼道がエクステンドゾーンを撃ってきた。俺は左回転に体を捻った。
(じいちゃんはマジン・ザ・ハンドを左手で出していたんだ!それはパワーを集め、それを手に伝える心臓が身体の左側にあるから!なら、そのパワーを右手に100%伝えるにはこうすりゃあ良いんだ!)
《sideout》
円堂がボールに背を向けて体を捻った。体の捻りを戻して右手を掲げると、円堂の背中から魔神が出てきた。
「これが俺のォォ、マジン・ザ・ハンドだァァァァァ!!」
マジン・ザ・ハンドはエクステンドゾーンを止めた。
「何!?」
と、鬼道だけでなく帝国の選手全員が驚いていた。
「やったな円堂!」
「ああ。これでゴールは俺に任せとけ!!得点は頼むぞ。」
「もちろんだ!!」
円堂は俺にボールを渡してきた。
「皆、必殺タクティクス行くぞ!!!」
「「「おう!!」」」
俺は少林にパスをだした。少林はディフェンスにきた成神を簡単に抜いた。
「戻せ!」
「謙志先輩!」
と少林は俺にボールを戻してきた。俺はそのまま染岡にパスをした。染岡は五条と大野を二人抜きして、俺にボールを戻してきた。俺はそのまま豪炎寺にパスをだした。豪炎寺も、万丈を軽く抜いた。豪炎寺はその後、染岡にパスをだした。そのまま2人で
「ドラゴントルネードォォ!!」
を撃った。源田は
「止める。フルパワーシールドV3!!何だこのパワーは先程より、遥かにパワーアップしてるだと!?」
そのままボールはフルパワーシールドを破り、ゴールへと突き刺さった。
「ゴールゥゥゥ!!4対3、4対3です!!雷門逆転しました!!」
「原田、何をしたんだ?先程よりも雷門のメンバーの動きが良くなってるぞ!」
「俺はただ"究極のパス"をだしただけさ。」
「究極のパスだと?」
「ああ。このパスを受けた者は擬似的ゾーンに入れる。」
「何!?しかし、それは諸刃の剣じゃ。」
「だから、使うタイミングは重要だ。しかし、これが出来れば大きな力になる。再開だ。本気でこい鬼道!!」
「フッ、勝つのは我々帝国だ。」
試合再開と同時に鬼道はロングで
「エクステンドゾーン!!」
を撃ってきた。それを大貫が、
「デスドロップG2!!」
を使ってシュートチェインをした。そのシュートは物凄い威力だ。化身シュートとはいかないが、それと同レベルの力を感じる。
「おぉぉぉ、マジン・ザ・ハンドォォォ!!」
を円堂は使った。
「グググ、」
と円堂は押されてる。そこに壁山と栗松が助けに入った。トリプルディフェンスのマジン・ザ・ハンド版だ。それにより、何とかシュートを止めた。
「何!?」
鬼道は驚いていた。帝国最強のシュート同士をシュートチェインしたシュートを止められたからである。(化身ぬきだが。)
円堂はそのまま染岡にパスをだした。しかし、染岡は五条、大野、万丈の3人のディフェンスにより、ボールを奪われてしまった。
《side???》
その光景をサポーター席で見守っている謎の人物がいた。その人物は、鬼道を見て、ニヤリと笑った。
どうでしたか?
楽しんで頂けたなら幸いです。
サポーター席で試合を見守っている人物は誰なのか?
次回で帝国戦は終わりの予定です。(変更無ければ)
楽しみに待っててください。
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