「サクラちゃん、大丈夫?」
「うん、大丈夫だよ。
ヒナタちゃん、今日は修行に付き合ってくれてありがとう。」
「ううん。私達、友達だもの。
これ位当たり前だよ。」
アカデミーに入学して早くも半年。
サクラの体術や忍術の修行に付き合い、サクラは原作で使っていた桜花衝を物にし始めていた。
白眼があってチャクラを見る事が出来る私は、サクラの
代わりにサクラから勉強を教えてもらえるので、双方共に成績が上がっている。
「サクラちゃん、また明日~!」
「ヒナタちゃん、またね!」
サクラの親友ポジションに入り、家族との関係も良好、うちはシスイも暗殺されていなければうちは事件も起こる気配がない。
アカデミーでの成績もトップクラスだ。
ただ…新技の開発は上手くいっていないのは確かだが。
ネジ兄さんと私の多重影分身達は変化させて世界にばらまいている。
原作では出てこなかった情報、時系列が不明な事──何故暁に捕らえられた三尾はその時点では人柱力では無かったのか、何故最後の人柱力、ヤグラはどうなったのかなど──を集めている。
「…!ネジ兄さんに伝えないとっ!」
三尾、磯撫が火の国~水の国間(火の国寄り)の海辺に居て、私の影分身と仲良くなり私と一緒にいたい─つまり、人柱力─と言っている。
そんな情報が影分身から入ってきた。
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「それは…誠…か?」
「はい…。
影分身でもいいので海が見たいと思い、ネジ兄さんと一緒に影分身を海に向かわせると、尾が三つある大きな亀が居て…磯撫くんって言う子が私と一緒にいて守りたいって…。
勝手だとは分かっています…。
でも、私も友達の磯撫と一緒にいたい。」
「それは、人柱力になってもいい…と言うことかの?」
「はい。」
「…ヒアシ殿はどう思う?」
「信頼関係が築けているのであれば、尾獣ほど心強い味方はいないので構わないかと。
どちらにせよ、国境の海…しかも火の国寄りの所へ三尾をそのまま…という訳には行きませんから。」
「そう、じゃの。
ヒナタ、アカデミーは明日から1週間休むと連絡しておく。
現場への護衛と封印が得意な者が手配出来次第出発する為、日向家でも用意するように。」
「はっ。」
「ありがとうございます!」
「三尾と友達…か。
ナルトも…そうなれるといいのう…。」
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「ヒナタ、気をつけるのだぞ。」
「はい!父上、行ってまいります。」
話し合いの次の日。
(いや~私の幸運値高くない?バグ起きてんじゃないの?)
三尾との友情を結び、人柱力となる。
これを幸運と言わず何というのか。
ご、ご都合主義とか言わないで…ご都合主義が無ければ話を進める事が出来ぬ阿呆な私を許せ。