「それにしても…俺たちと同じ歳頃の奴が水影か〜こんなに小せぇのに…」
お風呂から上がり、昨日の部屋と同じ所へ全員が着席すれば、ナルトがそんな事を言い始める。
「ナルト、一応言っとくけど…年上だよ?」
「えっ!?オレよりチビなのに!?」
「…チビで悪かったな。俺は17歳だぞ。お前より5歳
まぁ、俺はお前より大人だからな。そんな事では怒らないから安心しろ。…バーカ。」
「最後の小声の一言で台無しだってばよ!…鼻血ブー野郎の癖に。火影の爺ちゃんとか水影とか〝影〟になる奴ってムッツリスケベ多すぎだってばよ…。」
「お、俺は鼻血ブー野郎でもムッツリでも無いって!お前みたいなエロガキと一緒にすんなっ!」
「…水影殿、目が泳いで…。」
「ヒナタ〜…水影ってムッツリだけど、大丈夫か?変な事されてねぇか?
ヒナタに何かあればネジとかヒアシのおっちゃんとかハナビとかから
全員から点穴突かれるのはイヤだってばよ。」
「私は幸せだよ?
やぐらさんは可愛いし、優しいし、かっこいいし、可愛いし、強いし…。
とにかく変な事なんてされてないし大丈夫だよ。」
「ヒナタ、褒めてくれるのは嬉しいけど…可愛いが最初に出てきた上に2回も言われると男として不安になるんだが。
それに、可愛いのはヒナタだ。俺じゃない。」
…そんなに顔を赤くしながら言うから可愛いんだよ…。
これを自覚無しにやってるからさすがやぐらさんだ。
「…他でやってくんね?」
「…ブラックコーヒーが飲みたい。」
「…この菓子、砂糖が多くないか?」
「…聞いたオレが間違いだったってばよ。」
「水影さまとヒナタちゃんってやっぱり仲いいっすね!…あれ?皆沈んじゃったッスけど…どうしたんっすか?」
「…フウ、お前はそのままでな。」
「?」
沈む独身者達、純粋で何も分かっていないフウ。
時として、知らない事は幸せな事である。
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楽しい時間も、必ず終わりがやって来る。人柱力会談も終幕し、各自自分達の故郷へと戻っていく。
人柱力会談の本来の目的は、国や里がどうなろうと人柱力達は助け合わなければならないという、初代五影と人柱力達の意思を継ぐ為のモノ。
人柱力同士、助け合うためには多少会談が緩くなろうとも、心を繋げる事が大事というのが当時の人柱力達の教え…らしい。
…会談の緩さが〝多少〟で済んでいるかは別として。
しかし、その緩さで人柱力達が仲良くなれたのは事実だ。
私は目標に人柱力を1人でも多く救う事を追加し、水船で