ヒナテンッ!~落ちこぼれ脱却で原作ブレイク~   作:ココスケ

18 / 34
任務は総ナメするもの。

下忍になって3週間。

 

私達再不斬班は、お互いに打ち解けて修行も自分の得意分野を教え合って、任務でもチームワークを思う存分発揮している。

 

私以外の班員は、原作では全員抜け忍だった。

その元凶であるやぐらが操られるという事件が起きなかった為、現在抜け忍になる可能性は限りなく少ないが…。

 

気をつけてコミニケーションを取ることが必須である。

 

「再不斬先生…これで任務受けるの5つ目ですよ?まだやるんですか…?」

 

「…何処かの人柱力がよく食うからな。

財布の中身がピンチなんだよ。」

 

「それは私達もこんなに任務を受ける理由にはなりませーん。」

 

「だれのせいだ!だ・れ・の!」

 

「わ・た・し?」

 

「ダァー!分かってんなら自重しろっての!」

 

「だって先生上忍でしょ?」

 

「…毎回財布の中身が15万ほど飛んでいく俺の身にもなってくれ。」

 

「はーい…頑張ります。」

 

--------------------------------------------------

 

「Cランク任務…?」

 

そう呟いたのは、私だけでは無い。

ウタカタと白も頭の上にハテナマークが浮かんでいる。

 

普通、下忍になって1ヶ月も経っていないペーペーにCランク任務は任されない。

 

「普通なら有り得ない事なんだが…お前らは普通の下忍では無いからな。

全員実力的に非常識の塊だ。」

 

「ぼ、僕も一緒に入れないで下さい!人柱力である2人なら兎も角…」

 

「その人柱力に血継限界の氷遁があるとはいえ、苦もなく付いてってんのに何言ってやがる。」

 

「それで…どんな任務なんだ?人柱力会談があるから長期任務では無いのだろう?」

 

「大名の姫さんがストーカー被害を受けている。今日1日護衛し、とことん調査せよとの事だ。

お前らは白眼、水、泡、氷…色々と調査方法があるからな。

30分後、北門前に集合。散っ!」

 

------------------------------------------------------------

 

梅雨久 美雨(ツユヒサ ミウ)でございます。

本日はよろしくお願いいたします。」

 

挨拶をしたのは、黒髪美人の20代の女性だ。

人を引きつける何かがあり、男性が〝守りたい〟と思える様な女の人。

 

私達の自己紹介が終わり、白眼を発動させる。

 

磯撫の中に住んでいる磯撫分隊を100体程外に放ち、異常があれば私達が向かう事ができる様にする。

 

「…?」

 

何かめちゃくちゃ視線を感じる。

 

ガン見している美雨さんをちらりと見やると、話しかけられた。

 

「ヒナタさんは…日向宗家の方?」

 

「え、えぇ。そうですが…」

 

「日向分家の方は白眼の秘密を守る為に、額に呪印を刻まれると聞いた事があります。

血継限界…それも、三大瞳術の一つである白眼を持つ一族と言うのも大変なのね…。」

 

「はぁ…。」

 

なんか同情されたらしい。

 

 

 

--------------------------------------------------

 

「皆様、本当にありがとうございました。

犯人確保までして頂きまして…おかげで安心して眠れそうです。」

 

その言葉に、外行き用の猫を10匹ほど被った再不斬が答える。

 

「お役に立てて良かった。では、私達はこれで。」

 

犯人はあっさり捕まった。

…磯撫隊によって。

 

まさかの戦闘ゼロである。

 

初のCランク任務は、呆気ない程簡単に終わった。

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。