ヒナタが霧隠れに来て5年が経とうとしていた。
12歳でアカデミー卒業を迎え、真新しい霧隠れの額宛を付ける。
貰った時は木の葉の額宛では無いことに違和感があったが、着けたら実感が湧いてきた。
そういえば、原作での8班はどうなったのだろうか…ヒナタが霧隠れにいる以上、感知系で揃えるのは難しいだろうが。
「次、第2班日向ヒナタ、ウタカタ、白!
担当上忍は桃地再不斬だ。付いていくように。」
「お前ら、こい!」
「「「はい!」」」
そう、再不斬も白もウタカタも抜けてない上にウタカタと白は同じ歳なのだ。
2人とも余り話した事は無かったが…。
…あれ、そういえば波の国編はどうなるんだ?
7班の成長は大丈夫…だよね?
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「まず演習の前に自己紹介だ。俺の名は桃地再不斬だ。
お前ら、右から順に自己紹介をして行け。」
再不斬が言うと、1番右にいた白から自己紹介をしていく。
「僕の名前は、白です。得意忍術は氷遁です。」
「俺はウタカタ。泡を使った水遁が得意だ。」
「私の名前は日向ヒナタ。柔拳と水遁が得意。」
「よし、これから行う事を説明する。俺から1人ずつ巻物を殺す気で奪って見せろ。
その巻物の暗号を時間内に読み解いた者が下忍になることができる。以上だ。
んじゃあ、自己紹介順に始めるぞ。最初は白。」
「はい。」
再不斬は首切り包丁を、白は千本を構える。
最初に動いたのは白。
千本をノーモーションで5本同時に投げるが、5本共首切り包丁で弾かれてしまう。
だが、その間にかなりのスピードで印を結び終えた。
「[氷遁・魔鏡氷晶!]」
あ、原作で見たやつ…!
感動している隙に氷鏡が再不斬を取り囲んだ。
思わず白眼を発動し、白の攻撃に見入ってしまう。
白は鏡と鏡を高速で移動し、再不斬に氷の千本を投げていく。
だが、再不斬も上忍だ。
急所に当たりそうな千本は首切り包丁で弾き、体に千本が刺さらぬ様に体の向きを変えているが、かすり傷は増えている。
「ふんっ!ずっと鏡に閉じこもっていようと巻物は取れねぇぞ!」
「そうでしょうか?」
「なっ…!」
それまで後ろにまで目があるのではと思うほど、攻撃をものともしなかった再不斬。
だが、後ろの鏡から手
「はぁ…。白、終わりだ。」
「はい。」
「次、ウタカタ。…2人に言っておくが、尾獣化は無しだ。自分の力で来い。」
「あぁ…。」
返事をしたウタカタは、管から自分が乗れるサイズの泡を出した。
上から降ってきた泡で草が溶けていくのを確認した再不斬は、首切り包丁で受けるのを諦めてひたすら回避していく。
それが少し続くと突然ウタカタの乗った泡が猛スピードで再不斬に向かっていった。
それも再不斬は避けようとし…バランスを崩してしまい、その一瞬で巻物は取られてしまった。
「腐敗の泡と油分入りの泡を混ぜていたか。」
「…秘密だ。」
「はぁ…。次はヒナタ。」
「はーい。」
白眼を発動し、柔拳の構えを取る。
「八卦空掌!」
狙うのは首切り包丁を持つ手。
八卦空掌で首切り包丁を落とす事は無かったが、首切り包丁に八卦空掌が首切り包丁に当たり、動きが一瞬止まった。
その隙に水を勢いよく首切り包丁に当てると、完全に落としてしまう。
「柔拳法・八卦六十四掌!
八卦二掌、四掌、八掌、十六掌、三十二掌、六十四掌!」
点穴を付かれ動けない再不斬の懐から巻物を頂戴し、2人の元へ向かう。
「ま、待て!動けねぇ!治してから行け!」
「…点穴は軽くしか付いていないので5分程で治りますよ。…多分。」
「はっ?多分?いや、まて!」
後ろから何か言っている再不斬を放置し、私達は巻物を開いた。
白=綺麗系
ウタカタ=クール系
再不斬=ワイルド系
やぐら=プリチー系