問題児と力を受け継いでしまった者が異世界から来るそうですよ?   作:皐月の王

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FF15泣けた、剣神バハムートかっこよすぎだろ



やっぱ辛えわ




第8話:ギフトネームと新事実が分かるそうですよ?

耀side

 

コカトリスはバジリスクの恩恵で絶命し、バジリスクは竜輝の光の剣で爆散した、残っている事実はこれだけ。ただ今わかるのは、竜輝がバジリスクの恩恵を何らかで防いだことだ

 

「竜輝さんのギフトは他のギフト無効化でしょうか?それとあれほどスピードやパワー、それらと関係するギフト・・・見当つきません」

 

「それもあるだろうが、バジリスクの動きを止めた影の動きと、あの光の剣・・・面白そうじゃねぇか」

 

黒ウサギと十六夜は何かを言っている。私は、竜輝がとりあえず無事でよかったと思った

 

『お嬢、小僧が無事でよかったなぁ』

 

「うん。よかった」

 

「(あのギフト無効化・・・・やはりあやつのギフトはあいつが絡んでいるというのか…)」

 

竜輝をモニター越しから見ていると、竜輝は座り込んだ

 

竜輝side

 

「はぁはぁはぁ」

 

体力の消費が激しい…殺るか殺られるかの戦いってこうも消耗するのか?いやそれだけじゃない、ギフト使用の疲労もあるのだろう。初めての使用で調整もあったもんじゃない。ただ闇雲にやっただけ・・・言われるままに、汗が出ている…未だに手が震えている。大きく深呼吸をして立ち上がる。

 

「ゲームクリアでいいんだよな?白夜叉」

 

『勿論じゃ。おんしはギフトゲームにクリアした』

 

その後、白夜叉は俺をみんなの所に戻すために、また足元に穴を開ける……またかよ

 

「おっと、はぁ疲れた」

 

「随分びびってたな?竜輝」

 

十六夜はニヤニヤしながら茶化すように言う

 

「そりゃビビるよ。バジリスクやコカトリスのことを知っていたら」

 

「その割には、お前真正面から挑んでいたな?あいつらの恩恵が自分には通用しないと理解できてなかったらできない芸当だぞ?なのに、最初は思いっきり、距離をとった何故だ?」

 

「なんか、考えているうちに、ギフトの使い方が分かって・・・それで行けるかなぁと」

 

「ふーん」

 

十六夜はなっとくできなさそうな感じで適当に返し、元の居た位置に戻り入れ替えに耀が来る

 

「竜輝、怪我ない?」

 

「ああ、少し疲れたけど、怪我はないよ」

 

「うん、よかった」

 

一通り落ち着くと、白夜叉が言う

 

「ふむ、何にせよ"主催者"として、グリフォンの試練とコカトリス・バジリスクの試練を受けて見事クリアしたおんし達に"恩恵"を与える。ちょいと贅沢な代物だが、コミュニティ復興の前祝いとしては丁度好かろう」

 

白夜叉が柏手を打つ。すると4人の眼前に光り輝く4枚のカードが現れる

十六夜はコバルトブルーで飛鳥はワインレッド、耀はパールエメラルド、俺はシルバーホワイト。それぞれのカードに

 

逆廻十六夜・ギフトネーム"正体不明"

 

久遠飛鳥・ギフトネーム"威光"

 

春日部耀・ギフトネーム"生命の樹"

"ノーフォーマー"

 

神薙竜輝・ギフトネーム

"天威の夜叉の力" "光と闇の操者"

 

と書かれている。なんだろうこのカードと気になっていると黒ウサギがまた声を上げて驚く。

 

「ギフトカード!」

 

「お中元?」

 

「お歳暮?」

 

「お年玉?」

 

「贈り物の引換券?」

 

「ち、違います!というかなんで皆さんそんなに息が会っているのです!?このギフトカードは顕現しているギフトを収納できる超高価なカードですよ!耀さんの"生命の目録"だって収納可能で、それも好きな時に顕現できるのですよ!」

 

「つまり素敵アイテムってことでオッケーか?」

 

「だからなんで適当に聞き流すんですか!あーもうそうです、超素敵アイテムなんです!」

 

「我らの双女神の紋のように、本来はコミュニティの名と旗印も記されるのだが、おんしらは"ノーネーム"だからの。少々味気ない絵になっているが、文句は黒ウサギに言ってくれ」

 

「ふぅん………もしかして水樹って奴も収納できるのか?」

 

十六夜は黒ウサギの持つ水樹にカードを向ける。すると水樹は光の粒子となってカードの中に呑み込まれた。

見ると十六夜のカードは溢れるほどの水を生み出す樹の絵が差し込まれ、ギフト欄の"正体不明"の下に"水樹"の名前が並んでいる。

 

「おお?これ面白いな。もしかしてこのまま水を出せるのか?」

 

「だ、駄目です!水の無駄遣い反対!その水はコミュニティのために使ってください!」

 

チッ、とつまらなそうに舌打ちする十六夜。黒ウサギはまだ安心できないような顔でハラハラと十六夜を監視している。

 

「そのギフトカードは、正式名称を"ラプラスの紙片"即ち全知の一端だ。そこに刻まれるギフトネームとはおんしらの魂と繋がった"恩恵"の名称。鑑定はできずともそれを見れば大体のギフトの正体が分かるというもの」

 

「へえ?じゃあ俺のはレアケースなわけだ?」

 

十六夜のカードには“正体不明”の文字。なんだこれ?白夜叉は驚き十六夜のギフトカードを取り上げる。

 

「いいやありえん、全知である“ラプラスの紙片”がエラーを起こすはずなど」

 

「何にせよ、鑑定は出来なかったってことだろ。俺的にはこの方がありがたいさ」

 

十六夜がカードを取り上げる。だが、白夜叉は納得できないように怪訝な瞳で十六夜を睨む。

 

十六夜のギフトはギフトの無効化?だが十六夜は神格を倒したと言っていた、ギフトの無効化だけでは到底無理だろう確かに正体不明だな

 

「今日はありがとう。また遊んでくれると嬉しい」

 

「あら、駄目よ春日部さん。次に挑戦するときは対等の条件で挑むものだもの」

 

「ああ。吐いた唾を飲み込むなんて、格好付かねえからな。次は渾身の大舞台で挑むぜ」

 

「いつか、その時が来たら、戦ってもらうとするよ」

 

「ふふ、よかろう。楽しみにしておけ。………ところで」

 

白夜叉は微笑を浮かべるがスっと真剣な表情で俺達を見てくる。

 

「今さらだが、一つだけ聞かせてくれ。おんしらは自分達のコミュニティがどういう状況にあるか、

よく理解しているか?」

 

「ああ、名前と旗の話か?それなら聞いたぜ」

 

「なら、“魔王”と戦わねばならんことも?」

 

「聞いてるわよ」

 

「……では、おんしらは全てを承知の上で黒ウサギのコミュニティに加入するのだな?」

 

横目で黒ウサギがを見てみると黒ウサギの目は俺達から視線をそらしていた。

 

「そうよ。打倒魔王なんてカッコいいじゃない」

 

「"カッコいい"で済む話ではないのだがの………全く、若さゆえなのか。無謀というか、勇敢というか。まあ、魔王がどういうものかはコミュニティに帰ればわかるだろ。それでも魔王と戦う事を望むというなら止めんが………そこの娘二人。おんしらは確実に死ぬぞ。」

 

予言をするかのように言う。サウザンドアイズは特殊な瞳のギフトを所有する奴がいるコミュニティらしい

その言葉は、信憑性がある

 

「魔王の前に様々なギフトゲームに挑んで力を付けろ。小僧と神薙はともかく、おんしら二人の力で魔王のゲーム4は生き残れん。嵐に巻き込まれた虫が無様に弄ばれて死ぬ様は、いつ見ても悲しいものだ」

 

今、俺の事は姓で言った?十六夜のことは小僧なのに・・・

 

「……ご忠告ありがとう。肝に銘じておくわ。次は貴女の本気のゲームに挑みに行くから、覚悟しておきなさい」

 

「ふふ、望むところだ私は三三四五外門に本拠を構えておる。いつでも遊びに来い。………ただし、黒ウサギをチップに賭けてもらうがの

 

「嫌です!」

 

「つれない事を言うなよぅ。私のコミュニティに所属すれば生涯を遊んで暮らせると保証するぞ?三食首輪付きの個室も用意するし」

 

それはもうペットだな

 

「三食首輪付きってソレもう明らかにペット扱いですから!」

 

そして、ノーネームの本拠に向かう時に白夜叉が言う

 

「神薙よ、おんしは少し残れ」

 

「?ああ、良いけど」

 

白夜叉が帰り際に俺を呼び止めたので

十六夜たちには先にコミュニティの本拠に向かってもらった。

 

「それで、要件は何だ白夜叉」

 

「そう畏まるな。二、三聞きたいことがあるだけだ」

 

そう言って白夜叉は目を細める

 

「おんしの父親の名前、神薙辰希、母親が神薙輝夜違うか?」

 

「なっ!なんでそれを知っているだ!?」

 

思わず大声を出してしまった、それもそうだろう。初対面の人物が父さんと母さんの名前を知っているなんて

 

「やっぱりそうだったんか、道理でおんしはあのふたりの面影があると思った。おんしの両親とは旧知の仲での、おんしを見てあのふたりの息子だと一目でわかったわ」

 

白夜叉は懐かしむように言う

 

「して、2人は今どうしている?」

 

「・・・・・・五年前の大火事で死んだ」

 

「そうか。惜しい人物を亡くしたな」

 

「白夜叉。父さんと母さんのことについて教えてくれ。知っていることを全部」

 

「わかった、教えてやろう。

おんしの父と母は、ノーネームにまだ名前と旗印があった頃のメンバーで、父は軍師、母は剣士じゃった。あるギフトゲームで負けて箱庭に去る事になったが、いやはや、それにしても懐かしいの。おんしと話しとるとあのふたりをよく思い出すわ」

 

白夜叉はケラケラと笑い両親について話してくれた。その後も武勇伝やお馬鹿エピソードなども聞いた。

 

「おっと、忘れん内に、これを受け取っておけ」

 

白夜叉は一本の剣を出した、刃は金色でその内側は黒、中心の色は銀色で文字が掘られている、柄の最後尾には竜の爪の様な装飾が施されている。片手剣の様だが少し刃が長い

 

「白夜叉この剣は?」

 

「戦極の剣《アルテマソード》おんしの母親が使っていた剣だ、箱庭を去る際に、『もし私の子が箱庭に来ることがあるとしたら、これを渡して』っと言って私に預けたものじゃ」

 

「母さんの剣・・・ありがとうございます。白夜叉」

 

「いいんだよ、さて、そろそろ本題に入るとするかの」

 

一転、白夜叉は真面目な表情になる

 

「今度"サウザンドアイズ"の傘下であるペルセウスがギフトゲームを行う。

それに、"ノーネーム"に参加してほしい」

 

「その理由は?」

 

「そのギフトゲームの賞品・・・っというのは少しおかしいがそれが、元"ノーネーム"のメンバーで元魔王だあやつが戻れば"ノーネーム"の戦力は確実に増加できる。どうじゃ?」

 

「うん、わかった。ノーネームの元メンバーならジンも知っているだろうし、多分取り戻したいと思っているだろうさ」

 

「そうか。なら、よろしく頼む。さて、もう夜じゃ。今夜はここに泊まってゆけ。あの2人が異世界でどのように過ごしておったのか気になるしの。黒ウサギたちにはわしから連絡しとく」

 

「お言葉に甘えて、お世話になります」

 

「よいよい、所で竜輝よ、おんしもいける口か?」

 

そう言い白夜叉は少しにやけた。俺は少し嫌な予感がしたが、まぁいいかと思った

 

ノーネーム本拠地

 

『黒ウサギよ。もう遅いし今日は竜輝をこちらに泊める。事情はきいとる。

明日のギフトゲームまでには返すように心掛ける。それではさらばだ。

PS今から竜輝と酒盛りじゃ!

白夜叉』

「・・・・なるほどね。楽しそうじゃねーか」

 

大広間で寛いでいるといきなり手紙が入ってきた。双女神の紋で封蝋された手紙で中には白夜叉からの手紙だった。竜輝のやつ、俺が御チビを担ぎ上げて"ノーネーム"を盛り上げる作戦考えているのに1人だけ楽しむなんていい度胸じゃねぇか。今度奢らせるか…

 

「……十六夜?」

 

名前を呼ばれたからソファーに座りながら首だけ動かすと春日部がいた。

 

「よう、春日部。どうした?突っ立てないで座ったらどうだ?」

 

「うん。そうする。」

 

そう言って春日部は前のソファーに座る。

 

「さっきジン君の声が聞こえてたけど何してたの?」

 

「なあに、別に大したこじゃない。

今後の進路について話してただけだ」

 

 

「・・・そう。・・・そういえば竜輝は?」

 

「アイツは酒盛りだとよ」

 

春日部に白夜叉からの手紙を渡す、その手紙を読み少し残念そうな顔をした

 

「竜輝、帰って来ないんだ。」

 

「そうみたいだな。なんだ帰ってこないから寂しいのか?」

 

茶化すように言うと、春日部は真っ赤にした

 

「な!?ななな何を言っているの!?」

 

絵に書いた様に動揺しているな、もう少し遊ぶか

 

「いや~、そうだったか、春日部は竜輝に惚れてたのか~気づかなかったなぁ〜」

 

「~~~///わ、私、もう寝る///」

 

そう言って、春日部は慌てて部屋を出ていった、これは春日部のやつ

 

「図星だったな、さて俺も寝るか」

 

そう思い、背伸びして、割り当てられた部屋に移動して、ベットに寝転がった、眠る一瞬手紙の事を思い出したが、明日でもいいかと思い寝た

 




そりゃ、辛えでしょ

ちゃんと言えたじゃねぇか

聞けてよかった


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