問題児と力を受け継いでしまった者が異世界から来るそうですよ?   作:皐月の王

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こんばんは、夏休みだから少し早く更新することが出来ました


第十話:開幕ペルセウスとのギフトゲームだそうですよ?

夢を見た。街は炎に包まれて、その中を自分が歩く夢、あの日僕の心は、音もなく崩れ去った。壊れて叫んでも、あの記憶は消しされない。みんな死んだあの日の・・・僕だけが、助かり・・・でも死ぬ寸前まで行って・・・大きな青い炎の塊が出て、そこから記憶が・・・

 

「・・・酷い・・・夢だな・・・ここは?」

 

目覚めると視界には見知らぬ天井と、そして俺はベットに横たわっていた

 

「気が付きました?」

 

寝たまま顔だけを横に向けるとジンがいた。

 

「ジン・・・ここは?」

 

「"ノーネーム"のコミュニティの本部です」

 

そうか、あの後、俺寝ちまったんだっけ。・・・よく生きているな・・・俺

 

「ジン、耀は大丈夫か?」

 

「はい、耀さんは回復しました。今は飛鳥さんと黒ウサギの部屋にいるはずです」

 

それが聞けて安心した。

 

「良かった・・・そういえばジン、白夜叉からお前たちの仲間が賞品になってるギフトゲームについて聞いたんだが、それはいつなんだ?」

 

「そ、それが・・・そのギフトゲームは中止になってしまったんです」

 

「どういうことだ?」

 

ジンから順を追って説明を聞かされた。レティシアのことと現状のコミュニティの状態も含めて。

 

「なるほどな、レティシアと黒ウサギの交換か・・・"ペルセウス"ってのはギリシャ神話に出てくるゴルゴーンを倒した英雄なんだろう?そんなに腐った連中なのか?」

 

「それは二代目のルイオスさんの方です。先代のペルセウスさんはとても立派なお方です」

 

よくある話だな、先代は良いけど、今の代の人はさほど良くないと言うのは

まぁ人それぞれといえばおしまいなのかな・・・そんなことを考えてベットから這い上がる。

 

「だ、ダメですよ、まだ、体調が良くないですよ!」

 

「悪いな、二日酔いの時より遥かにマシだ頭がスッキリしてるし、気分は・・・耀に申し訳無い気分だが・・・」

 

取りあえずジンを連れて黒ウサギの部屋に行く。黒ウサギの部屋に着くと何故か扉が壊れていた。何があった?・・・直後すごい勢いでドアノブが飛んでくる、不意を疲れたので、回避出来ず

 

「イッテーーーー!!!」

 

おでこに命中しのたうち回る

 

「「「竜輝(さん)(君)!?」」」

 

「おい、黒ウサギお前が投げたドアノブは竜輝に命中したそうだが」

 

「あわわわ、すいません!!竜輝さん!!」

 

十分後

 

俺のデコにはドアノブの跡が残ってる

 

「もう起きて大丈夫なのか?竜輝」

 

「ああ、この間の二日酔いより遥かにましだけど、ところでこれ何?」

 

取りあえずテーブルの上にある奇妙なマークが描かれた丸い宝石みたいなのかあった。

 

「"ペルセウス"への挑戦権だ。こいつを使い奴らから旗印を奪い、レティシアの交渉条件に使う」

 

なるほど・・・ってえぐい事考えるな・・・十六夜のやつ

 

「それと、竜輝。今回お前は留守番な」

 

「・・・どういうことだ?」

 

「決まってんだろ。病み上がりを連れていくほど俺は外道じゃないぞ?」

 

「心配する必要はないぜ?十六夜、さっきも言ったが、この間より遥かにマシだと」

 

「心配じゃねーよ、足手まといを連れてっても意味が無いだけだ」

 

「・・・言ってくれるじゃないか、なら試すかい?」

 

「おもしれぇ」

 

腕を鳴らしながら十六夜が構え、俺は

右手を近く、左手を突き出すかのように構える、そして

 

「いい加減にしなさ!このお馬鹿様方!」

 

十六夜の頭に炸裂する黒ウサギのハリセンが炸裂する

 

「喧嘩しちゃダメ」

 

そう言って耀が俺の頬を引っ張る。

 

「痛い痛い、耀痛いって」

 

「竜輝さんは病み上がりなんですから喧嘩して傷口が開いたらどうするんですか!十六夜さんも乗らないでください!」

 

「分かったよ。でも、俺もギフトゲームに参加するぞ。」

 

引っ張られた頬を抑えながら言う

 

「理由でもあんのかよ?」

 

「あるっちゃある」

 

「なら、説明してもらおうか」

 

説明・・・か・・・白夜叉から聞いた話だし、本当かどうかも確証持てないけど・・・助けたいと思った気持ちに嘘がないになら

 

「そ、それは本当のことなの?」

 

「ビックリ」

 

「竜輝さんの御父上が神薙辰希様で

御母上が神薙輝夜様って本当でございますか!?」

 

「まさか、レティシアがお前の従姉とはな」

 

上から飛鳥、耀、黒ウサギ、十六夜、の順番でそれぞれ色んな驚き方をする

 

「まぁ、レティシアの話だが、白夜叉に聞いた限りの話だから、確証は無いけどな、五年前・・・父さんが言ってたことも関係あると思う、父さんが、

『お前には、義理だが姉もいるんだぞ』とか言ってたけど、イマイチ話半分で聞いていたしな。後は、黒ウサギ、ジンこの剣見たことないか?」

 

そう言って、俺は戦極の剣を出す

 

「これは、輝夜様が使っていた剣です!!」

 

「あの人が使っていた剣です!」

 

「白夜叉に預けてたらしい、それでこの間これを俺が貰った・・・まぁ以上で俺がどうしても今回のギフトゲームに参加したい理由だ。なんか異論あるか?」

 

「・・・仕方がねえな。いいぜ、連れてってやる。体に異変が出たらすぐにでも言う。いいな?」

 

「わかった」

 

「よし、じゃあ、早速行くか。"ペルセウス"のコミュニティに!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「我々、ノーネームはペルセウスに決闘を申し込みます!」

 

「何?」

 

取りあえず"ペルセウス"のリーダーであるルイオスの第一印象はあまりいい印象を受けない、黒ウサギを舐め回すかのように見ている。特に足と太腿、胸など。

 

「何?そんなつまらないこと言いに来たの?決闘ならしないって言ったじゃん」

 

ルイオスは拍子抜けしたように、つまらなそうに言う

 

「それが用件ならとっとと帰れよ。あーマジうぜぇ。趣味じゃねぇけど、あの吸血鬼で鬱憤でも晴らそうか」

 

俺は大きくため息をつきたくなった・・・現在のペルセウスのリーダーこんな人だとは思わなかった

 

そんなルイオスに黒ウサギはあるものを見せる。"ペルセウス"の旗印が描かれた宝石を。

 

「こ、これは、ペルセウスへの挑戦権を示すギフト・・・・・!?まさか名無し風情が、海魔とグライアイを打倒したというのか!?」

 

十六夜が1人で行ってきたそうです。

ルイオスの側近の男が驚きの声を上げる。

 

「あぁ、あのババァと大タコか?確かに面白かったがあれなら蛇の方がマシだったぜ?」

 

「ハッ・・・・いいさ、相手してやるよ。元々このゲームは思い上がったコミュニティに身の程を知らせてやる為のもの。二度と逆らう気が無くなるぐらい徹底的に・・・・徹底的に潰してやる」

 

「我々のコミュニティを踏みにじった数々の無礼。最早言葉は不要でしょう。“ノーネーム”と“ペルセウス”。ギフトゲームによって決着をつけさせていただきます」

 

『ギフトゲーム名:“FAIRYTAIL in PERSEUS”

 ・プレイヤー一覧 逆廻 十六夜

          久遠 飛鳥

          春日部 耀

          神薙 竜輝

 ・“ノーネーム”ゲームマスター ジン=ラッセル

 ・“ペルセウス”ゲームマスター ルイオス=ペルセウス

 

 ・クリア条件 ホスト側のゲームマスターを打倒

 ・敗北条件  プレイヤー側ゲームマスターの降伏・失格

        プレイヤー側が上記の勝利条件を満たせなくなった場合

 

 ・舞台詳細 ルール

  *ホスト側ゲームマスターは本拠・白亜の宮殿の最奥から出てはならない

*ホスト側の参加者は最奥に入ってはならない

 

*プレイヤー達はホスト側の(ゲームマスターを除く)人間に姿を見られてはいけない

 

*失格となったプレイヤーは挑戦資格を失うだけでゲームを続行できる

 

宣誓 上記を尊重し、誇りと御旗の下、"ノーネーム"はギフトゲームに参加します。

 

"ペルセウス"印』

 

現れた契約書類を読むと視界が代わり白亜の宮殿の門の前に居た。

 

「姿を見られれば失格、か。つまりペルセウスを暗殺しろという事か?」

 

白亜の宮殿を見上げ、心を躍らせる様な声音で十六夜がつぶやく。

 

「伝説通りならルイオスは宮殿の最奥で睡眠中。最もそこまで甘くないと思うけどね」

 

取りあえず必要なことはジンを連中に見つけられないようにしないと行けないということだ。

 

「YES。そのルイオスは最奥で待ち構えているはず。それにまずは宮殿の攻略が先でございます。伝説のペルセウスと違い、黒ウサギ達はハデスのギフトを持っておりません、不可視のギフトを持たない黒ウサギ達には綿密な作戦が必要です」

 

「となると、必要な役割は3つだな」

 

「ジン君と一緒にルイオスを倒す役割、見えない敵を感知して倒す役割、そして、失格覚悟で囮と露払いをする役割だね」

 

「春日部は鼻が利く。耳も目もいい。竜輝も五感が優れているから不可視の敵は任せる」

 

「分かった」

 

「了解した」

 

「黒ウサギは審判としてしかゲームに参加する事が出来ません

ですから、ルイオスさんを倒す役割は十六夜さんにお願いします」

 

「なら、私は囮と露払いかしら?」

 

飛鳥が不満そうに文句を言う。だが、十六夜から聞いた話によると飛鳥のギフトはルイオスにはあまり効果が無かったらしい。

 

「悪いな、お嬢様。譲ってやりたいが勝負は勝たなきゃ意味が無い。あの野郎を倒すのは俺が適任だ」

 

「ふん、いいわ。今回は譲ってあげる。ただし、負けたら承知しないわよ。」

 

飛鳥の言葉に十六夜は任せろと言う。

 

「皆様に一つご注意があります」

 

黒ウサギが神妙な面持ちで話しかけてくる。

 

「いえ、ルイオスさん自身そこまで強くありませんが、問題は彼が所持するギフトです。黒ウサギの推測が正しければ彼のギフトは」

 

「隷属させた元・魔王様」

 

「そう、元・魔王・・・え?」

 

十六夜の補足に黒ウサギは一瞬言葉を失う

 

「神話通りならゴーゴンの首は戦神アテネに献上されたはずだ、だからこの世界にないはず。にも関わらず、奴は石化のギフトを使っている。ーーー星座として招かれたのが、箱庭の"ペルセウス"。ならさしずめ奴のギフトは」

 

「アルゴルの悪魔って言うわけか?十六夜」

 

「そういう事だ」

 

「・・・まさか、箱庭の星々の秘密に・・・・・?」

 

「まぁな、星を見上げっときに推測して、ルイオスを見た時にほぼ確信した」

 

「俺は十六夜の話を聞いて最後だけ分かっただけ」

 

「もしかして、十六夜さんってば意外に知能派でございます?」

 

「何を今さら、俺は根っからの知能派だぜ。黒ウサギの部屋もドアノブを回さずに扉を開けたしな」

 

「なるほど、だからそのドアノブが俺にとんできたのか」

 

「いえ、そもそもドアノブは付いていませんでしたから。扉だけです」

 

冷静にツッコミを入れる黒ウサギ。

十六夜はそれに気づき補足する。

 

「そうか。でも、ドアノブが付いていても、ドアノブを回さないで開けれるぜ」

 

「お約束だから、聞いておくけど、その方法はどうやってするんだ?」

 

「決まってんだろ」

 

ヤハハと笑いなが十六夜は宮殿の門の前に立つ。

 

「そんなもん、こうやって開けるに決まってんだろ!」

 

十六夜の蹴りが門に当たり、そのまま破壊する。それが戦いの狼煙となる




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