天性の魔術師と王女   作:バロン

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しっかりとした本編に入ります、これからもよろしくお願いします!


料理屋の変

ロゼーノ王国から船を出し始めて暫くたった頃、俺達は船での役割を決めた

 

「まぁカリーナは航海士で決定だろ、他に出来る奴居ないし」

 

「えぇ、この六年間色んな図書館に忍び込んで航海術を身につけて来たわ任せてウシシ♪」

 

カリーナはドンと胸を叩いた

 

「後は狙撃手とコック、船大工、船長、副船長か?」

 

その瞬間、カリーナを除いた全員の目の色が変わった

 

「ゼロ様は船長だとして副船長はこの私レーナにお任せを」

 

「いやいや、副船長の座はこのカエンが全力で支えさせて頂きます」

 

「えぇ~、私がご主人様を支えるんです!」

 

「僕も副船長やりたーい!!!」

 

バチバチと火花を散らすそんな中に一人の女が核爆弾を落とした

 

「なら戦って決めれば?ウシシ♪」

 

「か、カリーナさん?それは言っちゃあ……」

 

 

≪上等だーーー!!!!!≫

 

 

俺が止めたときにはもう遅かった、それぞれ変身を始め何時でも戦闘開始出来る体勢に整っている

 

「あぁ~もう、分かったからちょっと待て!」

 

俺は船から手を出して錬金術を使用した

 

「錬金術≪決闘場≫この上でなら船も壊れないし床を壊しても問題ない、さぁやるならやれ!」

 

そこに現れたのは海に浮かぶ巨大な決闘場だった、四匹の獣は船からそこに移るとゼロの合図を待った

 

「相手を無力化するか海に緒としたら勝ちとする…始め!」

 

各自のスキルはこんな感じだ

 

キトラ 21歳 虎王族 守護獣

レベル 215

HP 86000/86000

MP0/0

筋力65000

耐久42000

俊敏945000

魔力0

 

スキル

・虎王の威厳 レベルA

 

・集団戦術 レベルA

 

・追跡者(使用中) レベルS

 

・再生 レベルS

 

・属性無効化 レベルA

 

固有スキル

 

・断罪の剣 レベルA

 

・変化(使用中) レベル S

 

称号

 

・忠誠心(ゼロ・ガルドラ)

 

・魔虎

 

 

 

レーナ 16歳 鳥王族 守護獣

レベル 213

HP 78000/78000

MP98000/98000

筋力58000

耐久61300

俊敏65000

魔力102000

 

スキル

・空間魔力吸収 レベルA

 

・魔力消費減少 レベルA

 

・魔力容量増加 レベルS

 

・魔術強化 レベルA

 

・魔術放出強化 レベルS

 

・属性無効化 レベルA

 

固有スキル

 

・魔術≪雷≫ レベルS

 

・魔術≪光≫ レベルA

 

・魔術≪炎≫ レベルA

 

・魔術≪氷≫ レベルS

 

・魔術≪闇≫ レベルA

 

・魔術≪土≫ レベルS

 

・魔術≪水≫ レベルc

 

・変身 レベルS

 

・終焉の咆哮 レベルA

 

称号

 

・忠誠心(ゼロ・ガルドラ)

 

・魔竜

 

 

 

シン 10歳 鼠王族

レベル 210

HP 102000/102000

MP0/0

筋力45000

耐久100100

俊敏43000

魔力0

 

スキル

・鉄壁 レベルB

 

・全属性耐性 レベルA

 

・属性無効化 レベルS

 

・集団統制 レベルA

 

・猛毒霧 レベル B

 

・鼠王の威厳 レベルA

 

・発明 レベルS

 

・完全暗記 レベルS

 

・速読 レベルS

 

固有スキル

・変身 レベルS

 

・審判の牙 レベルA

 

称号

 

・忠誠心(ゼロ・ガルドラ)

 

・聖鼠

 

・天才

 

 

カエン 17歳 猿王族

レベル 217

HP 69000/69000

MP0/0

筋力360000

耐久71000

俊敏470000

魔力0

 

装備武具

・猿王族の黒剣

 

・猿王族の黒盾

 

スキル

・身体強化 レベルA

 

・筋力強化 レベルA

 

・魔術耐性 レベルA

 

・属性無効化 レベルA

 

・麻痺耐性 レベルA

 

・幻覚耐性 レベルA

 

・絶対反射 レベルA

 

・絶体味覚 レベルS

 

固有スキル

 

・変身 レベルS

 

・輪廻の剣 レベルA

 

称号

 

・忠誠心(ゼロ・ガルドラ)

 

・聖猿

 

ステータス的にはカエンが有力か…火力では流石は鳥王族だと言うべきか

 

最初に攻撃を仕掛けたのは~あ、やっぱりシンか

 

「喰らえ~審判の牙!」

 

シンが放った攻撃は真っ直ぐ三人の元へと飛んで行く

 

「あらあら、始めから奥の手を出すなんてねぇ」

 

三人はひらりと避ける、同時にキトラに頭を叩かれレーナに尻尾で打たれ、最後にカエンに持ち上げられ海へと落とされた

 

直ぐにシンは船に帰ってきた、泣きながら

 

「うあぁーん、ゼロにぃ~、姉ちゃん達が~!」

 

「うん、最初っからあんな大技はダメだな」

 

「う、うん」

 

「ほら、また一人落ちそうだよ?」

 

そんなこんなやっている内に追い込まれていたのはカエンだった

あいつら二人で協力してやがる、流石にカエンも捌けていない

 

「お、お主ら…いささか卑怯ではないか!」

 

「え~?卑怯って何の事?」

 

「ご主人様の隣を勝ち取るためなら私はどんなことをしてでも勝ちます」

 

「ぬぅ~、ぐあぁぁぁー!」

 

激しい水しぶきを上げカエンが船へと戻ってきた

 

「恋する女は強いですな…」

 

「さぁ、残るはあんただけよキトラ!」

 

「負けませんよレーナさん!」

 

虎と竜は一進一退の攻防を繰り広げた、レーナが撃ちまくった炎のせいでこの辺りの海水が蒸発して広い範囲でモヤのような物が掛かった

 

「まるでホットスポット見たいねウシシ♪」

 

そんなこんなで勝負は後半に差し掛かった

 

「これで終わりよキトラ!終焉の咆哮!」

 

キトラに七色の光線が向かう、その時キトラは

 

「ウワァァァァ!!!」

 

敢えて光線へと飛び込んだ、激しい爆発が発生し海はうねる…俺が辺りの蒸気を吹き飛ばすと

 

「私の負けよ…悔しいぃぃーー!!!」

 

レーナの首に爪を立てたキトラの姿があった、しかし左手は跡形もなく消し飛んでいた

俺は急いでキトラの腕に桃源郷の桃を搾る、腕は直ぐに生えてきて元通りになった

 

「やり過ぎだ!!!」

 

俺に怒られながらもキトラはニコニコと笑っていた、他の仲間は副船長の座を取れなかったのが悔しいのか暫くうつ向いていた

 

それから直ぐに役割を決めることにした、ここで恐ろしい才能を持つ者が現れた

 

「それじゃあ副船長はキトラ、他は~」

 

「主よ、先程の決闘で舵が動かなく」

 

「何だと!」

 

「あ、それなら僕が直せるよ?」

 

シンが暫く舵をいじっていると、本当に直った

 

「鼠王族は手先が器用なんだ、後カリーナ姉ちゃんに付いてった時に船の事いっぱい調べたし、まぁ船だけじゃ無いけどね」

 

「シン、お前は船大工に任命する、いやお願いします」

 

「はーい、頑張ります」

 

さて、これで残りコックと狙撃手か、これは決まりだな

 

「カエンがコックでレーナが狙撃手だな」

 

「は!承知しました」

 

「え、えぇ~何で私がコックじゃないんですか~!!!」

 

レーナが叫んだ

 

「え、だってお前昔、皆にお弁当作ってきたって言って皆で食べたら揃って腹壊したの忘れたのか?」

 

「うっ!うぅ~分かりましたぁ~」

 

≪主ありがとうございます≫

 

≪いや良いんだ、それより料理頼んだぞ?≫

 

≪お任せあれ!これでも私味覚には絶対の自信を持っています≫

 

念話での会話を済ませた俺達は船を進めた、あ~あ蒸気で全然前見えない…

 

「カリーナ、今どこに向かってるんだ?」

 

「ハイハイ、船長この船の進路は砂漠の国≪アラバスタ王国≫よ、先ずは港町の≪ナノハナ≫に行こうと思うけど良い?」

 

俺は船内を見ると先程の戦闘で皆腹が減っているようだ、先ずは腹ごしらえだな

 

「よし、行こう!」

 

俺達は船をナノハナの港へ止めた

 

「おい、この船はあんた達のか?」

 

呼び止めて来たのはこの港の責任者と名乗る男だった

 

「えぇ、そうですが何か?」

 

「いやいや、こんなに立派な船は久しぶりに見たからな、素材はなんだい?松や柏では無いよな…まさかグランドライン固有の木か?」

 

どうやら俺達の船に興味があるようだ、確かにこんなに立派な帆船は早々ないだろう

船の全長は約65メートルでメインカラーは深紅と黒、真ん中に黒いラインが入り虎、竜、猿、鼠そして正面には鬼が彫られている、マストも二本、何より細部に施された宝石の数々

 

「いやぁ、どっかの王族の方がいらしたのかと思って焦ったぜ、何せ今この国はクーデターのまっただ中だからな」

 

何かヤバイ声が聞こえたが、どうせ長居はしないからいっか

俺達は皆で飯屋へ向かった、宝石がいっぱい埋め込まれている船を港において、まぁ防犯は完璧なんだけどね

 

≪ギャァァァァァ!!!≫

 

あ、掛かった

あの宝石は一つ一つに赤目フクロウの認証魔術と攻撃魔術を込めてある超純粋な魔封石で俺達以外の人や招かれていない人が入るとたちまち攻撃するようになっている

 

「さ、飯に行くか?」

 

どうやら俺達はこの国ではそんなに目立たないようだ、俺はいつも通りローブを羽織ってはいるが頭の双角は見えている、レーナも人形になっても角があるしキトラとシン、カエンは尻尾が生えている

 

「まぁ、目立たないなら悪いことはないな」

 

俺達は歩きながらどんな国なのかを調査しながら飯屋へと向かった

 

「ゼロにぃ、あそこが御飯屋さんみたいだよ!」

 

そう言うとシンは駆け足で店屋へと突入した…速すぎる

シンの後に付いて店屋へと入る

 

シンは早速六人席を取ってこちらに手を振っている、軽く手を振り返し席に付く

 

「さぁ、好きなものを頼め金は心配するなカリーナが俺が作った宝石を売っていっぱい有るからな」

 

宝石をいくらでも作り出せる俺が居る限り、この船は金欠には陥らない

シンにカエンそして俺はサンドラ≪大トカゲのステーキ(特大)≫、キトラ、カリーナ、レーナは≪サンドラマレナマズのアクアパッツァ≫

 

料理が届くまで、これからの事を話したりシンをからかったりと楽しく時間を過ごしていた

そして料理がテーブルに並んで食べようかと言うとき、突然店内が慌ただしくなった

 

「店長と会話している途中で突然死んじまったらしい」

 

「こいつは旅の男だ…旅路で知らずに≪砂漠のイチゴ≫を口にしたんじゃねェかとみんな言ってるよ」

 

突然飯を食べてた男が死んだらしい、死んでしまったなら助けられないな…

俺達は食事を始め肉を口に入れた、その瞬間肉が口の中でゆっくりと溶けだす、ほのかに香るハーブの匂いと独特の香辛料が良いアクセントに成っている

 

「うん、美味いな」

 

皆も美味しそうに食べている、その時また店内がざわつく、どうやら死んだと思っていた男が寝ていただけだったようだ、飯の最中寝られるとは相当疲れていたのか?

 

「ゼロにぃ!美味しいね!」

 

シンの屈託の無い笑顔に思わず顔がほころぶ、カリーナが顔についた食べ残しをナプキンで拭き取る

お礼にシンから肉を一口貰っている、お返しにカリーナも魚を分けている

 

≪カエン、覚えたか?≫

 

≪お任せ下され、完璧に覚えてございます≫

 

≪流石だな頼むぞ≫

 

カエンには積極的に食べ物を与える事にしよう、そして料理のレパートリーをどんどん増やしてもらわねば

 

そんなこんな話しているとまた誰か店屋に入ってくる、今度は店屋が静まり返った

何やらさっき倒れた男と海軍?と言われる男が言い争っている様だ

 

「で?俺はどうすりゃいい…‼」

 

「大人しく捕まるんだな」

 

「却下、そりゃゴメンだ」

 

にらみ合いが続いているが俺達には関係ない、飯を続けることにして食べ続ける…やっぱり旨いな

 

ん?何か雲行きが怪しいぞ、海軍の男がゆっくりと背中に刺青の入った男に近づいていく、構えた始める気か?

 

≪ガシャッ!ボコォォン≫

 

突然店の扉が壊れ先程の海軍の男と海賊?見たいな男が壁を突き破り吹き飛んでいった…俺達のテーブルを巻き込んで

 

「ゼ、ゼロにぃ~まだ食べ終わって無かったのに…」

 

「おっさん、メシメシメシ!」

 

入り口を突き破りダイナミック入店をした男はナイフとフォークを鳴らしながらカウンター席に座った

 

その時、俺の周りから四つの凄まじい殺気が沸いた…むぅ俺でも勝てるか?

 

「私達の可愛いシン君を泣かせる奴は、何人たりとも許さない」

 

ユラリと立ち上がるキトラ・レーナ・カリーナ・カエン、あぁダメだ多分アイツ死ぬわ

 

「お前らは座ってろ、俺が話つけてくるから」

 

俺は今にも変身しそうな三人と俺のあげた悪鬼王の小太刀を握るカリーナを椅子に座らせシンを慰めるように言った

 

「さぁーて、俺の飯も吹き飛んだんだよな~」

 

俺は一人でバクバク飯を頬張る麦わら帽子の男へと近付いた

 

「ちょっと良いかいお兄さん、あんたが入店したときうちらの座ってたテーブルひっくり返して飯が台無しなんだ、謝るだけで良いからウチの奴等に謝ってくれないか?」

 

俺がそう言うがその男は飯を食べる手を止めない

 

「おい、兄さ…」

 

「麦わらーーーー!!!」

 

また今度はぶっ飛んで行った海兵が帰ってきた、そうかこいつは麦わらって言うのか

 

「あの、俺が先に話してたから海兵さんは少し待ってくれないか?」

 

「なにぃ?ガキは黙ってろ!てか麦わらは喰うの止めろ!」

 

海兵の言葉にやっと麦わらは料理を食べる手を止めた、そして料理を撒き散らしながら何かを叫ぶ

 

「野郎…!!!」

 

海兵にさんざん料理をぶつけると店の外に逃げ出した、海兵も後を追って出ていく

 

「なぁオーナー、あいつらは?」

 

俺が料理店のオーナーに聞くと

 

「知らないのか?あの海賊は麦わらのルフィ懸賞金三千万ベリーの男だ、海兵の方は海軍の荒くれもの白猟のスモーカーどっちもヤベー奴等さ、そして何より」

 

「待てよルフィーー!!!」

 

さっき吹き飛んでいった海賊の方が今度はルフィを追い外へと走って行った

 

「あいつら、詫びの一つも入れていかなかったなぁ~」

 

「あの…ゼロ様?」

 

「ゼロにぃ?」

 

「レーナあいつらの行方を探せ、カリーナ少しここに残るぞ食料を買い込んどいてくれ、カエン、キトラ、シン一緒に来い」

 

≪ハッ!≫

「りょーかい、じゃあ先に船に戻ってるね」

 

「あの野郎、しっかり飯とシンの礼をしてやんねぇーとな」

 

「ゼロにぃ怒ってるね」

 

「あんなに優しく話しかけたのに無視ですからね」

 

「あんな主は初めてだ」

 

≪ゼロ様見つけました!≫

 

レーナから発見の報告が届いた

 

「さぁ、お礼参りと行こうか…!!!」


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