天性の魔術師と王女   作:バロン

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帰国

「これで終わりだな」

 

コブラの質問に頷く事で返答するゼロ、そしてその横にはビビが立っていた

 

「結構長い滞在になったなゼロ」

 

「あぁ、コブラには世話になったな」

 

麦わらの一味がこの国を去ってから今日で2ヶ月になる、俺とコブラは条約や細かな決まり事を決め互いに納得が行くまで話し合ってきた

 

そしてその結晶たる同盟条約書が今日やっと完成した、お陰で俺とコブラは互いに名前で呼び会うような中になっていた

 

「じゃあ俺は部屋に戻る、ビビはどうする?」

 

「あ、はい、私もご一緒します」

 

「ウゥム、娘が男の部屋に入っていく…親としては複雑な気持ちだ」

 

コブラのぼやきを尻目に俺とビビは部屋へ向かった

 

「あの、ゼロさんあの話何ですけど…」

 

ビビは少し困ったような顔で問い掛けて来る

 

「あぁ、ビビの好きなようにすると良い俺達は大丈夫だから」

 

俺が笑顔で答えるとビビも笑顔でハイ!と答えたそして扉を開けると目の前には何処かの王族と言っても差しつかえない程の美男美女がいた

 

「さぁ皆、長く滞在したアラバスタ王国だが用事は済んだ、出航だ!」

 

 

 

それから一週間の日々が過ぎた、食糧や酒を積み込み用意が出来た見送りにわざわざアラバスタ王国の国民が多く来て港が埋め尽くされた

 

「ありがとう!救国の英雄よ!」

 

「永久に同盟を!アラバスタの親国≪ガルドラ≫」

 

「何かあったら呼んでくれ兄弟国!!!」

 

「では、出航!」

 

「ちょっと待ってください!!!」

 

声の方を向くと手提げ程のバックを持つビビとカルーがいた、ビビはコブラの前に伏すと

 

「獣神王国≪ガルドラ≫アラバスタ大使館の任お受けします」

 

そう、獣神王国にアラバスタ大使館を作ると言う事になったさい代表にビビの名前が上がった、ビビはこの国に残るか新しい冒険をするか悩み抜いた先に新しい冒険、獣神王国を選んだ

 

「うむ、ネフェルタリ・ビビお前に獣神王国アラバスタ大使館館長の任を与える、見聞を広げてきなさい」

 

任命書を受けとるとビビは船へ乗り移った

 

「良かったのですか王よ、ビビ様を館長などと」

 

「良いのだ、ゼロと話て来て奴は何としても味方にしておかなければいけないと分かった、それに奴は信用できる…悔しいが娘を任せられるクゥーー!!!」

 

「泣くなら行かせなきゃ良いのに…」

 

 

 

…船上…

「ビビ、良いのか?」

 

「はい!これが私のやりたいことですから」

 

「ウシシ♪ビビちゃん歓迎するわ…ようこそ獣王丸へ」

 

キトラ、カリーナ、レーナ、カエン、シン、ラッスーそしてゼロ

新しく加わったビビと共に俺達は故郷獣神王国≪ガルドラ≫へ船を走らせた

 

一週間程走る中で俺はビビに獣神王国≪ガルドラ≫の地理と約束事等を話した

大使館はもう一ヶ月も前から作っていたためもう出来ているらしい

 

そうしている間にも島が見えてきた…み、見えてきた?

 

「うわ~、これがあの島か…」

 

そこには高くそびえ立つ黒い城壁に囲まれた島が見えた

 

「どれレーナ!城壁の強度試験としてお前のブレスをぶつけてやれ50%位で」

 

レーナはドラゴンに変身すると≪雷龍の咆哮≫を放つ、雷は光速で城壁にぶち当たる

 

「ドゴオォォォン!!!」

 

放電によるプラズマ等が散った後に残っていたのは

 

「ハハハ、固すぎね?」

 

傷一つついていない堅牢にして難攻不落の城塞だった

その時、城壁から何百もの光の柱が上がる

 

「王よぉぉぉ!!!」

 

そう言いながら飛んでくるのはこの島の一角≪鳥王・バルドラ≫

 

「おぉバルドラ、変わり無いか?」

 

「ははぁ、まぁしいて変わったと言えばより高みへ上ったと言うぐらいですかな」

 

バルドラの冗談を聞きつつ船は港へ入る、港もドーム状になっており高波等が来たら封鎖しドーム内の船を守る、同時に海からの攻撃を防ぐ城壁にもなる

俺が島を出る前にセラトとベニートに頼んでおいた仕事だ、うん良い仕事だな

 

俺達が入ると試しに入港口を閉じてもらったゴゴゴと音を立てしたから黒い厚さ三メートルは有ろうかと言う壁が海の中から高さ60メートルはあるドーム最上部に接合される

 

「これは王よ、いかがですかな私とセラト殿の力の結晶は」

 

船が接岸するとセラトとベニートが向かってくる

 

「うん、良い仕事をしてくれたなありがとう」

 

「その言葉だけで報われます」

 

セラトは軽く涙を流している、大変だったんだな

 

「さぁ王よ皆が待っています」

 

バルドラの言葉に俺は頷き港の奥にある入国門を押し開ける、門は重く普通の人間には到底開けることも叶わないだろう、しかしこの門は通常開けっぱなしにしておりここの入国審査官に許可を得たもののみ入国を許されるというものだ

閉めるのは何か敵が攻めてきたとかの時のみにする予定

 

俺達が扉を潜った瞬間目にしたものは城壁内に作られた城塞都市≪バレル≫、そしてその城塞内の、家々を埋め尽くす大勢の市民だった

 

「お帰りなさいませ我らが王よ!!!」

 

「お待ちしてましたぞ!」

 

…ん?見たこと無い種族が居るような…

 

「あぁ、王よ紹介します降りてこい!」

 

ザッ!という音を立てオレの前にひれ伏す男と女達

 

「紹介します、獅子王族・族長・ライラ、狼王族・族長・シュラ、狐王族・族長・アイル、熊王族・族長・ギル、鹿王族・族長・ティーノ、蛇王族・族長・クラノ、猪王族・族長・ゴルナ、兎王族・族長・モール以上8種族が新たにこの国に住みたいと来ましてございます」

 

虎王族・族長・ゼロ・ガルドラ 総勢1800名 戦士1000名

 

鳥王族・族長、バルドラ 総勢2000名 戦士1200名

 

猿王族・族長・セラト 総勢2400名 戦士1500名

 

鼠王族・族長・ベニート 総勢5700名 戦士3300名

 

獅子王族・族長・ライラ 総勢2400名 戦士1600名

 

狼王族・族長・シュラ 総勢3300名 戦士1700名

 

狐王族・族長・アイル 総勢3320名 戦士1500名

 

熊王族・族長・ギル 総勢1500名 戦士1500名

 

鹿王族・族長・ティーノ 総勢3680名 戦士2000名

 

蛇王族・族長・クラノ 総勢2700名 戦士1800名

 

猪王族・族長・ゴルナ 総勢4020名 戦士3300名

 

兎王族・族長・モール 総勢8700名 戦士5800名

 

全人口 39720名

 

戦士総勢 25200名

 

何と政府から出された2万人と言う課題をクリアした、バルドラ達もこの島から去っていった過去の同士達を呼び戻しこの人数まで回復したようだ

 

「のぉのぉ国王さん、わっしらぁ戦うことしか能がない馬鹿ばっかじゃ、こんなワシ等でもあんたの国のために力になれるんか?」

 

そう言ってきたのは獅子王族のライラだ、俺はライラの顔を真っ直ぐ見つめた、左目は縦に切り裂かれ開いていない、その他にも顔には沢山の切り傷、見せられた体には銃弾の傷もあった

 

「美しいなぁ」

 

「何を言ってらっしゃるんで?」

 

「その傷は仲間達を守るため身代わりとなって付いた傷だ、そんなことが出来る奴が俺の国の力になれるのかだと?なれるに決まってるじゃねぇか、お前達は全員俺の国の国民だ、そこに力にならない奴なんていねぇ!!!」

 

俺の言葉に静まり返る

 

「…はぁ~、バルドラさんあんたの言う通りだわ何てデカイ人なんだ…分かった!獅子王族・族長・ライラの名に宣言する、我ら獅子王族は獣神王国国王、ゼロ・ガルドラ様に一命をとして忠誠を誓う!!!」

 

同時に次々と種族が私達もと全員忠誠を誓った

 

「さぁて、じゃあ役割を決めようか」

 

俺達は一度王都≪ガルドラ≫に帰ると各部隊の編成を決めた

 

・地上戦闘部隊…虎王族・獅子王族

大将・虎王族・ジル

 

・上空戦闘部隊…鳥王族

大将・鳥王・バルドラ

 

・特殊偵察部隊…猿王族・狼王族・狐王族

・大将・セラト

 

・工作戦術部隊…鼠王族・兎王族・蛇王族

・大将・ベニート

 

・切り込み部隊…熊王族・鹿王族・猪王族

・大将・ギル

 

・親衛隊…人族・カリーナ、虎王族・キトラ、猿王族・カエン、鳥王族・レーナ、鼠王族・シン、獅子王族・アモン、狼王族・ガウ、熊王族・ドン、鹿王族・スノー

隊長・カリーナ

 

総督…獣神王国国王…ゼロ・ガルドラ

 

ロゼーノ王国守護隊

・鹿王族

 

アラバスタ王国守護隊

・鳥王族

 

城塞港町≪クロニー≫…狐王族・猪王族・蛇王族

・代表・アイル

・副代表・クラノ・ゴルナ

 

城塞都市≪バレル≫…鹿王族・兎王族

・代表・ティーノ

・副代表・モール

 

千年城≪フラン≫…虎王族

・代表・ジル

 

桃源城≪パラディ≫…鼠王族

・代表・ベニート

 

薬師城≪ホーリー≫…猿王族

・代表・セラト

 

天空城≪メドーラ≫…鳥王族

・代表・バルドラ

 

獣王城≪ガルドラ≫…十二王族

・皇帝・ゼロ・ガルドラ

 

そして獣神王国の軍備拡張と道の整備のために一時的に俺の魔術・錬金術をシンに伝承する

シンは工作戦術部隊の一部をベニートから預けられこの国をより強固により強くするために走り回って貰うことにする、より大きな目的を遂げるために…

 

新しく入ってきた種族のレベルを確認したがやはり化け物といって良い部類だろう、生まれたての兎王族でもレベル47、ルフィに近い力を持ってい

 

他の成獣の平均レベル180、であった頃のキトラよりも断然強い、今は各種族に俺が課したトレーニングと毎週行われる各種族での交流試合で四王族の平均レベルは220と他の種族よりは高いが直ぐに追い付いてくるだろう

 

「これは恐ろしい仲間だな」

 

ゼロ・ガルドラ 16歳 鬼虎族 魔術師・族長

レベル 720

HP 1467000/1467000

MP1845000/1845000(+1000)

筋力1802000

耐久1750000

俊敏1177000

魔力2200000

 

装備武具

 

・鬼魔銃≪銃≫

 

・刃鬼≪特大剣≫

 

・漆鬼≪大太刀≫

 

スキル

・経験値5倍

 

・空間魔力吸収 レベルS

 

・属性無効化 レベルS

 

・魔力消費特大減少 レベルS

 

・魔力容量特大増加 レベルS

 

・魔力光速吸収 レベルS

 

・威圧 レベルS

 

・集団戦術 レベルS

 

・超再生 レベルS

 

・擬態 レベルS

 

・限界突破 レベルS

 

・暗視 レベルS

 

・剣術 レベルS

 

・銃術 レベルS

 

・格闘術 レベルS

 

固有スキル

・言語理解

 

・アイテムボックス レベルS

 

・サイレント レベルS

 

・鑑定眼 レベル S

 

・百発百中 レベルS

 

・伝承 レベルS

 

・魔術≪雷≫レベルS

 

・魔術≪光≫ レベルS

 

・魔術≪炎≫ レベルS

 

・魔術≪錬金術≫ レベルS

 

・魔術≪回復術≫ レベルS

 

・魔術≪結合≫ レベルS

 

・魔術≪纏い≫ レベルS

 

・断罪の剣 レベルS

 

・変身 レベルS

 

称号

・転生者

 

・魔道を極めし者

 

・虎王族の長

 

・剣神

 

・銃神

 

・武神

 

・忠誠心

 

・魔虎王

 

・獣神

 

・国王

 

・カリスマ

 

俺がスキルを見ていると突然港の鐘が鳴り響く、これは船が入国を求めているとの事だ

俺は王城の窓から飛び下りると城壁を全力で蹴る、凄まじいスピードで瞬く間に≪バレル≫に着いた

 

「何事だ」

 

俺が近くの獅子王族に尋ねると何やら何処かの国の船が入国を求めているとの事だった

 

「どこの国かは分からんのか」

 

「ハッ!今だ分からずにいます」

 

「分かった、俺が行くか?」

 

「いやいや、それはワシに任せてくだぁせぇ」

 

そう言いながら俺の後ろに立つのは獅子王アモン、熊王ドンだった

 

「要は何しに来たのかを聞いてもしも害を与えに来たならバラバラにすればええんでしょ」

 

「ガァッハッハッハ、ワイにも残して下されアモン殿」

 

俺は二人に頷くと二人は即座に変身60メートルのドームに飛び乗り外下の船を睨み付ける

 

獅子王アモンは深紅のたてがみに体からは赤い炎が立ち上る、その爪は溶岩のように赤黒く何をも切り裂く凶悪な武器、その巨体約7メートル

 

熊王ドン、体か、バチバチと青白い雷を放電しているこの巨獣、頭には湾曲した蒼い双角が二つ体の腹の辺りだけ毛が黒の三日月型をしており金の瞳は敵をにらみ殺す勢いだその巨体約8メートル

 

 

「ワシは獣神王国親衛隊所属・獅子王アモン、何をしに来たか返答せい!」

 

「同じく獣神王国親衛隊所属・熊王・ドン、返答次第では容赦はせんぞ!」

 

あぁーあいきなりケンカ腰かよ、まぁ舐められるよりは良いだろう

すると船から一人の老婆が出てきた

 

「何だって!若さの秘訣かい?!」

 

≪≪いや!聞いてねぇよ!!≫≫

 

「私の名はDr.くれは、今回はこの国に用があって来た」

 

「何用か!」

 

「そいつは教えらんないねぇ、あんた等の一番トップを出しな、話はそれからだ」

 

「話にならん出直せ!!!」

 

「良いんだね?あんた等の為になると思ったんだがねぇ」

 

くれはの怪しげな眼差しを受けるも獅子王と熊王は怯まない

 

「我らが王を守るため我らは存在する、少しでも怪しいものを王にあわせることは出来ん!」

 

「そうかいそうかい、じゃあ出てくるまで待つとしようかね」

 

そう言うとくれはは船室へ戻って行った、俺もドームの上へ飛び乗り船を見る、あんな装備でこの国を滅ぼせるとは思えん、じゃあ何を?

 

「すみません王よ、ワシらの交渉不足で」

 

「いやいや、お前達の気持ちは伝わった嬉しく思うよ」

 

そう言うと俺は新しく親衛隊に加わった鹿王スノーを呼ぶ、スノーは一瞬で俺の側に寄り添う

 

「スノー、あの船へ行くぞ」

 

そう言うとスノーは変身した、体長約6メートルまず目を見張るのはその大きく伸びた角、長さは約一メートルはあるだろう、鈍い光を放ち蹄からは魔術・闇の力が溢れだしている、尻尾は漆黒に染まり刺々しい

 

俺が背に飛び乗るとスノーは首を上げドームを一蹴船へ降り立った

 

「さぁ、ここの代表者は誰だ?」


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