魔剣物語外伝 語られざる物語   作:一般貧弱魔剣

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商人の男がいた。旅商人であった父に育てられ、諸国を回りながら大人になった。人よりは力もあったしそこそこ頭も回った。一流ではないが二流でなんとか食いつないでいけるだけの才覚はあり、他者の機微ぐらいは目端が利いたため商人としては成功を収めることができた。

 

「は、放してくれ! 私はやっていない!」

 

「黙れ! 大人しく縄につけ!」

 

「な、何故私が捕まらなければならないんだ……!」

 

「貴様が犯行現場にいたという証言と、現場に貴様の財布が残されていたのだ!」

 

「そ、そんな馬鹿な……」

 

「よし、連れて行け!」

 

だが、時々どうしようもなくツキがない男でもあった。

 

 

 

 

 

(どうして、どうしてこうなってしまったんだ……!)

 

牢の中で頭を抱え、男はこの三日間を思い返す。まず、殺人犯として警備隊に捕まった。その後取り調べを受け、現場付近で何をしていたか、被害者とはどんな関係があったのかを聞かれ、あれよあれよというまに牢へとぶち込まれた。

 

(なんだってんだ、俺が何をしたってんだよ畜生……)

 

とにかく質問攻めをされ、それに何とか答えるのが精一杯の、怒涛の流れであった。殺人なんてした覚えはとんとない。そもそも、殺された相手が誰かも知らないし、自分がやるメリットというものがまるでない。

 

(というか、俺はその事件が起きた当日は宿で酒を飲んでたはずだぞ……)

 

事件発生時の頃。酒を飲みながら宿で休んでいたところまでは覚えている。そこから先は思い出せないが、どうせ酔いつぶれて眠っていただけだろうと判断した。

 

(当日はナザリックに入国した後、街で荷降ろしをしてから商談をして、終わったあとに酒場で一杯やって……)

 

ふらつきながら宿へと戻り、飲みなおしにと酒をかっくらっていたはずだと男は思い返す。

 

(いや待て、そういや帰り道になんか見かけたような……)

 

酔っ払っていたせいで判断能力が低下していたが、何かあったことを男は覚えていた。そう、遠目にだが何か真っ赤なものが石畳に広がっていたような。

 

(…………まさか。あれ血痕だったのか!?)

 

てっきりどこかの酔っぱらいが吐き出した、赤茄子のスープぐらいに思っていた。だが、よくよく思い出してみればなんか鉄臭さが漂っていたような気もした。

 

(心当たりありまくりじゃないか! じゃあ俺は犯行現場に居合わせてたってことか?!)

 

掘り起こせた記憶を統合してみて、自分が犯人と疑われる要素があったことに愕然とする。

 

(クソッ、どうして俺はこうも間が悪いことばかり起こるんだ……!)

 

男は内心で歯噛みする思いだった。幼少期から、彼はどうにもツキがないときというのがあった。お使いを任されたら商品が運悪くどこも品切れ、告白しようとした女性が直前で別の男の告白を受けて了承し、初めて単独で行商をしたら活動拠点を移動していた盗賊団と遭遇。細かいものまで挙げていけばキリがない。

 

(マズイマズイマズイ……! 俺は旅の商人でしかないから俺を擁護してくれるやつなんていないぞ!?)

 

今まで、命の危機は何度も経験してはいたがなんとか切り抜けることはできた。だがそれは最悪の中でマシなものを掴んできただけであって、それがいつもあるとは限らない。まして、このナザリックは魔族の国であり、人間はアウェーである。

 

ふと、足音が聞こえてきた。足音は自分の牢の前で止まり、顔をあげると黒い制服に身を包んだ看守たちがいた。男の一人が鍵を取り出し、牢屋の戸を開く。

 

「出ろ」

 

促されるまま、牢を出る。手錠を再度かけられ、縄が通される。男に逃げられないようにするためか、看守が3人で周囲を固めてから歩き出す。5分ほど歩くと、大きな扉が見えてきた。

 

「失礼致します! 被疑者を連れてまいりました!」

 

「お入りなさい」

 

扉が開かれ、部屋へ入る。部屋はかなり広く、扉に近いあたりに簡素な椅子が一つ、部屋の奥には重厚な作りの執務机が置かれており、そこに誰かが座って書類を目に通していた。そして男には、その相手が何者であるかすぐに分かった。分かってしまったのだ。

 

(で、デミウルゴス・オードル!? ナザリックの『守護者』の一人、大物じゃないか……!)

 

ナザリックであれば知らぬものはいない、最高幹部達。その実力は準英雄から英雄級にまで匹敵すると言われる怪物たちだ。

 

「ご苦労、二人は部屋の外で待機なさい。一人は扉の前で待機です」

 

「「「はっ!」」」

 

看守らが、男の周りから離れていく。

 

「お掛けなさい」

 

「は、はい……」

 

促されるままに、椅子へと腰掛ける。ギシリと、木の軋む音がした。

 

「さて。貴方はなぜ、自身が拘留されたのかは分かりますか?」

 

「そ、それは殺人の罪とかで……でも俺はそんなこと!」

 

「落ち着きなさい。まず、貴方が冤罪であることは既に承知していますよ」

 

「へ?」

 

そう言うと、デミウルゴスは机の上に置かれているベルを指差した。男は、それが取り調べを受けたときにも見かけたものであることを思い出す。

 

「これは『真実の鐘』と呼ばれる魔道具で、近くにいるものが嘘をつくと音が鳴ります」

 

「そ、そんなものがあったのですか……」

 

「知らないのも無理はありません。これは我が偉大なる主が近年作成されたものでして、ナザリックの司法関係でのみ使うことを許されています」

 

尤も、"はい"か"いいえ"となる質問に答えたときだけですがね、とデミウルゴスは付け加える。

 

偉大なる主、と聞いて男が思い浮かべたのは、ナザリックの支配者にして絶対者である、アインズ・ウール・ゴウンであった。『闇の帝王』と恐れられるかの人物であれば、それぐらい作成できるのであろうと納得した。

 

「取り調べの最中、貴方はすべての質問に対し誠実に答えていた。それはこの真実の鐘が証明してくれました。よって、貴方が犯人ではないことは決定的と言えましょう」

 

デミウルゴスの言葉に、ひとまずはホッとする男。だが、続いて一つの疑問が湧く。

 

「あの、でしたらなんで俺は拘留されてたんですか?」

 

「……それについても、説明させていただきましょう」

 

そして語られたのは、男の想像以上に大事となっていた事件のこと。被害者はウィング公国の貴族令嬢であり、ナザリックへ外交のためにやって来ていたらしい。そんな重要人物が殺害されたとあれば、相手国は黙っておけない。すぐにでも犯人を逮捕し、こちらへ引き渡せと言ってきたらしいのだ。

 

「困ったことに、こちらが取り調べをした結果白でしたと報告したのですが、それを相手は納得出来ないと言ってきましてねぇ」

 

「えっと、それはまたどうして……」

 

「大方、向こうで調べるという腹づもりなのでしょうが……それをすれば間違いなく貴方は罪人として処されるでしょうね」

 

「なっ!?」

 

「こちらが犯人でないと見逃そうとした貴方を犯人に仕立て上げることで、交渉事を有利に進める腹づもりなのでしょう。言いがかりに近いものになるでしょうが、こちらが不利になる可能性は否めない」

 

男は、デミウルゴスの額に青筋が立っているのが見えた。怒り心頭と言った様子だ。人を取り締まる側は、とかく民衆から嫌われやすい。特に冤罪や犯人取り逃しなどの失態となれば、より顕著に敵意を向けてくるものだ。

 

(まったく、いくら他国にはない魔道具で判断したとはいえ、我が主の生み出されたものを"おもちゃ"呼ばわりなど、よくも……!)

 

『守護者』らはアインズ・ウール・ゴウンへ並々ならぬ忠誠心をもっている。その主が作成した魔道具によって白であると判断された者を疑われるのは、屈辱以外の何物でもない。男は気付かなかったが、むしろデミウルゴスの怒りはそれが主であった。

 

「今回の事件、私は謀殺であると考えているのですよ。現場には争った形跡はなく、背中からナイフで一突き。護衛の二人も同様の有様。顔見知りによって行われた犯行の可能性が高い」

 

「じゃあ、俺はそれに巻き込まれたってわけですか……」

 

「ええ、残念なことに。そして現状での最善手は、貴方を我が国で犯人として裁くこと」

 

男は目の前がぐにゃぐにゃと歪んだような気がした。ツイてないとは思っていたが、ここまで酷い巻き込まれ方は初めてだ。殺人は重罪、それも国家間の軋轢を助長するようなものであれば、まず死刑は免れないだろう。

 

「ただ、一つだけ手があります」

 

「えっ!?」

 

デミウルゴスの言葉に、彼は思わず顔を上げる。

 

「決闘裁判を行うのですよ。あれは国同士で合意の元行われれば、覆すことのできないものです。互いの名誉をかけたものですからね」

 

「で、ですがあれは事実上の公開処刑では……」

 

貴族間での遊びから始まったそれは、まさしく公開処刑に等しい。生きていられれば儲けもの、最悪死刑よりむごたらしい死に様を見せることにもなりうる。

 

「ええ、大筋は間違っていませんよ。ですが、これは貴方にとっての最終手段なのですよ。それ以外に最早生き延びる手段がない」

 

ゴクリ、男は唾を嚥下した。デミウルゴスの言うそれが、容赦のない現実感を叩きつけてきた。死ぬような思いはしてきたが、いざそれが目の前にあると震えてしまう。

 

「無理強いはしません。あくまでも貴方の意志を尊重しましょう。ですが、返答は明日までにお願いしますよ」

 

 

 

 

 

牢へと戻され、男は虚空を眺めていた。

 

「死ぬ、のか……」

 

いつかは死ぬのだろうと、漠然に考えていた。だが、それはもっと先だと思っていた。それがいきなり鎌首をもたげ、こちらを睨んでいるのだ。まさしく蛇に睨まれた蛙のようだと、男は内心で毒づいた。

 

「死にたくねぇ……死にたくねぇよ……」

 

嗚咽が漏れる。いいこともあったし悪いこともあった、それがこの男の人生だった。だが、満足できるせいであったかと問われれば否と答えるだろう。まだ、自分は自分を生ききっていない。こんなところで死ぬのはゴメンだと。

 

『なんでぇ、妙に湿っぽい野郎がいるな』

 

不意に、隣の牢から声が聞こえた。酒とタバコで焼けたのであろうしわがれた声だった。

 

『メソメソすんねぇ、やらかしちまったことはきちんと飲み込まねぇといつまでも引きずることになるぜ?』

 

「放っておいてくれ! こっちは冤罪なのに死ぬことが決まって気が滅入っているんだ……!」

 

八つ当たりのように、男は怒鳴り散らしてしまう。情けなくはあったが、一度爆発したそれを止めることは、男にはできなかった。

 

「畜生、畜生! 俺だってな、これでも誠実に生きてきたつもりだったんだぞ! それが、なんで、こんな……うう、クソッ、クソゥ……!」

 

『…………』

 

やがて、ひとしきり泣き喚いた後。急激に頭が冷えて落ち着きが戻ってくる。

 

「すまない、当たり散らすような真似をして」

 

『こっちこそすまん。こんなとこにいるからって、決めつけるのはよくねぇよな』

 

隣から聞こえてくる声色が、少し柔らかくなった。こちらを心配してくれているのだろうか、と男は思った。

 

『どうせなら、ちと話してみちゃあくれんか? 少しぐらいなら力になれるかも知れねぇぞ?』

 

藁をもすがる思い、だったのだろう。男は絞り出すように話し始めた。隣の男は、うんうんと声で相槌を打ちつつ、話を聞き続けた。

 

「……そういうわけで、俺は死ぬかもしれない」

 

『……許せねぇな』

 

「は?」

 

『許せねぇ。あんたが本当に罪を犯してないってんなら、そいつぁ通しちゃならねぇだろ。何より"義"にもとる』

 

隣の男は、自分のために憤ってくれているらしい。それだけで、少しだけ心が軽くなった気がした。

 

「ありがとう、話を聞いてくれて」

 

『無理に話を聞いたのはこっちだ、感謝を受け取れるほど俺はできてねぇよ』

 

「……それでも、感謝ぐらいはしたかったんだ」

 

『そうかい』

 

ふと、隣の男はなぜ牢にいるのだろうかと気になり、問いかけてみる。

 

「あんたは、どうして牢にいるんだ?」

 

『俺の友人を馬鹿にしやがったやつをぶん殴った、それだけだ』

 

「はは! なんだそりゃ、馬鹿だな! 最高に馬鹿だな!」

 

『うるせぇ、とにかく許せなかったんだよ!』

 

そうして、段々と会話が弾んでいき、いつの間にか二人は打ち解けていった。この微かな交流は、夜が更けるまで続いた。

 

 

 

 

 

「それで、返事はいかがでしょうか?」

 

翌日。再びデミウルゴスの元へと通された彼は。

 

「受けましょう」

 

「ほう。どういった心境の変化ですか?」

 

「大したことじゃないですよ。ただ、不義に憤ってくれる人がいた。それだけで十分だと思っただけです」

 

「……ふむ、分かりました。では、決闘裁判をするにあたっての諸々をご説明しましょう」

 

そして、デミウルゴスによる決闘裁判の簡易的説明がなされる。今回指定されたのは、『やきう』と呼ばれる決闘方式で、ルールは非常にシンプルなものだ。20~30球の石や金属でできた球を執行人が投げ、罪人は持たされた棒きれでそれを打ち返す。これを生き延びれば罪人の勝ちだ。

 

「執行人はウィング公国から出されることになります。恐らくは、かなりの手練をよこしてくることでしょう」

 

決闘裁判である以上は、執行人には並々ならぬ猛者が充てがわれることが常である。それ故無残な屍を晒す罪人も多いのだ。罪人が自棄になって棒切れを振り回す様から、元々は"自棄打(やけう)ち"と呼ばれていたものが訛って『やきう』になったと言われている。

 

「私としては、代理人を立てるのがよろしいかと」

 

「代理人、ですか」

 

決闘裁判は、代理人を立てることが可能である。それは『やきう』でも例外ではない。罪人によっては非力な者もいるため、代理人を立てるものはそれなりにいるのだという。

 

ただし、代理人を立てるにはそれ相応の金がいる。当然だ、なにせ彼らも命がけで臨むのだから。

 

「幸い、貴方の財産はこちらで預かっています。代理人を立てるぐらいのことはできるますよ。君、"彼"を連れてきなさい」

 

デミウルゴスに促され、看守が部屋を出る。決闘代理人だけあって、ここに常駐しているのだろうかと男はなんとなしに思った。

 

(代理人か……一蓮托生になる相手だし、信頼できる相手だといいけど……)

 

代理を頼む以上は誠意を持って接するつもりだが、男はうまくやっていけるか不安であった。

 

「連れてまいりました」

 

「あ、あんたはまさか……!」

 

「よう、昨日ぶりだな。決闘代理の栄誉、請け負わせてもらおうじゃねぇか」

 

十数分後、看守によって連れてこられた男によって、その懸念は吹き飛ぶのであるが。

 

 

 

 

 

後年、決闘裁判『やきう』における伝説的人物を挙げろと言われれば真っ先に名が挙がる者が四人いる。

 

一人は、決闘代理人史上最強と謳われる"100エーカーの森"ことプー。

 

一人は、同じく歴代最強の執行人との呼び声も高いクリストファー・ロビン。

 

一人は、代々最高峰の執行人の代名詞としてその名が継がれるに至った超人ロビン・マスク。

 

そしてもう一人。存在自体が幻とも言われ、実在さえ疑われる男。生涯ただ一度、ロビン・マスクを敗北させたとされるその男は、今となっては名前すら分からない。

 

ただ一つ分かっているのは、男が熊のごとき姿をしていたらしいということだけ。彼が何者だったのか、どんな人物だったのかは謎に包まれたままである。

 

 

 

 

 

日差しの眩しい日であった。街道を、一台の馬車が進んでゆく。乗っているのは、男が二人。一人は人間、一人は魔族である。

 

「いいのか、決闘代理人の仕事があったのに。今の俺は一文無しの貧乏商人だぞ?」

 

「ヘッ、どうせ俺ぁ粗野な男だ。そのうち問題でも起こして首になってたに違ぇねえだろうよ。それに、あれだけ白熱した真剣勝負ができたんだ。俺はもう十分満足した」

 

「だからって、俺についてくる義理なんて……」

 

「ばっかお前ぇ、ありゃいくらなんでも貰いすぎだぜ。おかげで重病だったダチが治る目処が立ったけど、それでハイサヨナラじゃ不義理ってもんだろうがよ」

 

「そうか。まあ、これ以上言うのも野暮ってもんか」

 

「んで、次に行くのはどこなんだよ? ナザリックから出るのは初めてでなぁ」

 

人間の男が地図を広げ、指をさす。魔族の男が、それを覗き込む。

 

「候補はいくつかあるが、『アビス公国』辺りに行ってみようと思う。小耳に挟んだ程度だが、商売になりそうな噂があるんだ。遺跡とかもあるらしいから、屈強な冒険者と立ち合えるかもしれんぞ?」

 

「そりゃあいい、腕比べってのはいつだって心躍るもんだからなぁ!」

 

空は相変わらず、変わり映えのしない青空が広がっている。それを、人間の男はなんとなしに見上げる。

 

(俺は、ツキがない男だった。トラブルにはよく巻き込まれ、命の危機だってあった。だが……)

 

――無二の親友と出会えるだけの幸運は、あったらしい。




ダイスによる各ステータス
行商人の男
武勇:53 魔力:46 統率:24
政治:41 財力:84 天運:06
年齢:33

魔族の男
武勇:77 魔力:35 統率:67
政治:28 財力:08 天運:23
年齢:37

時間軸:本編またはリプレイでアーサー・ペンドラゴンが生まれる前ぐらい、或いは平行世界

人物背景
行商人の男:各国を渡る旅の商人。時々どうしようもないほどツキに見放される。それ以外は平凡な男。父から商人のいろはと戦う術を仕込まれた。財産の半分は父から相続したもの。

魔族の男:決闘代理人として働いていた。喧嘩っ早く、義理人情に厚い。重病の友人のために金を稼ぐ必要があり決闘代理人をしていたのだが、友人を侮辱した相手をボコボコにして牢に入れられていた。見た目が熊っぽい。

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