BanG Dream! 5人の幼なじみと1人の先輩 作:ELS@花園メルン
私は好きなバンドはやはりAfterglowです。
好きなキャラはやはり美竹さんですね(笑)
プロローグ オープンスクール
【羽丘学園】
この高校は2年前までは女子高だったのだが、近年の少子化や別地区の新高校建造ということもあり、共学となり、名前も【羽丘学園】と改められた。
そんな、羽丘学園の11月のオープンスクールが今日、執り行われておりまだまだ新設校だったという事もあり、全校生徒が参加する程の大掛かりなモノとなっている。
今年、入学した俺【八城 真】もオープンスクールの運営側に参加していた。
「あ、休憩いいぞ!真!
お前、今日休憩まだだったろ?」
と、クラスの友人である【若海 颯】が
聴いてくる。
「え?でも、大丈夫なのか?」
「なに?休憩はいらない?そうかそうか、なら一日「はい!喜んで休憩します!」...なんだよぉ、働いても良かったんだぜ?」
「ま、まぁ、休憩は大事だしな!
うん!休憩大事!」
「はは、なんだよそれ。
ま、今日は音楽室に吹奏楽部いないし、息抜きに楽器でも弾いてこいよ」
おう!と言いながら俺は教室を出て、話にも出ていた音楽室へ向かった。
その途中、
「あっ!ヤギシンじゃん!ヤッホー、そっちも休憩?」
「...今井さん、いつも言ってんだけどさ、俺は!ヤギじゃなくて、ヤシロ!
いい加減、直してくれよ...」
「あれ?そんなこと言ってたっけ?
まぁ、良いじゃん!それよりさ、どこ行くの?
あ、この時間は音楽室に誰もいないから音楽室か!」
この1人で色々と喋ってる人は【今井リサ】
同じクラスで俺と比較的仲のいい女子である。
「で、今井さんはどうしたの?」
「あ、イヤね?
同じ中学だった後輩が今日、オープンスクールに来てんのよ。
案内しようと思って探してるんだけどね、中々見つからなくってさ〜」
「俺も手伝おうか?
特徴教えてくれよ」
「大食いな娘でのほほーんって感じの娘?」
大食いでのほほーんて...そんなの言われても分かるか!?
「あの、今井さん?
もう少し外見とか分かり易い特徴をですね...」
「あ!後、今日は幼なじみと一緒に来るって行ってたから5人組の女子!」
...5人組の女子、まあこれなら何となく探せそうだな。
「あ!でも、ヤシロシンは今、休憩中でしょ?
だから、無理しなくていいからちゃんと休憩してて!」
と、今井さんは迷惑をかけまいと俺を音楽室の方へ押していく。
「分かった!分かったから押すのやめろ!
...あと、ヤシロシンてなんだよっ!?」
「え?だってヤギシンじゃないんでしょ?
なら、ヤシロシンじゃん」
「結局、フルネームで呼ぶのと変わんないし...」
それから、今井さんと別れて音楽室に俺は向かった。
さて、手始めに何から弾こうかねぇ?
Side 真 End
Side ??
私は今日、幼なじみの【青葉モカ】の誘いで羽丘学園に見学に来てる。
私以外にも姐御肌の【宇田川 巴】、自称リーダーの【上原 ひまり】、いつもツグってるで定評のある【羽沢 つぐみ】もモカの誘いで羽丘学園に一緒に来ていた。
その当のモカは...
「あれ〜?リサ先輩どこかな〜?」
と、私たちを巻き込んでの迷子になっていた...
「なあ、モカ?ひょっとしなくてもこれって迷子だよな?」
巴がモカに聴く。
「迷子じゃないよ~モカにおまかせ~」
「さっきから同じことしか喋ってないじゃん!?」
と、モカの言葉にツッコミを入れるひまり。
「で、でも、そろそろどうにかした方がいいんじゃないかな?」
と、つぐみが私たちに提案する。
「って、言ってもなぁ、私たちはココに来るの初めてだし、モカが知ってるって言うから任せてたんだけどなぁ。
蘭はどう思――――って、蘭?どこ見てるんだ?」
私はいつの間にか皆とは違う場所、隣の校舎の上の階に目を向けていた。
「...音がきこえる」
「音?...ホントだ、これってギター?」
「軽音部とかじゃないの?」
「いや、ここのパンフレットには軽音部は無いって書いてたから違うだろ」
「あ、リサ先輩〜!」
私たちが音の正体について話していると、モカがリサ先輩なる人をようやく発見した。
いかにも女子高生って、感じの外見の人だった。
「モカー!ようやく見つけた!
どこ、歩いてたの?」
「えーと...色々?」
この人なら何か知ってるかも
「あ、私は今井リサ。
モカの幼なじみでいいんだよね?よろしくね!」
「あの、リサさん!一つ聞きたいんですけど、あの教室ってなんの部屋ですか?」
私は初対面だったけど、リサさんに思い切って聞いてみた。
「確かアナタは美竹蘭さんだっけ?
あそこは音楽室だよ」
「軽音部無いって聞いたんですけど、ギターの音が聞こえるのってなんでですか?」
「興味があるなら、ちょっと覗いてみる?」
リサさんはそう提案してくれた。
「いいんですか?
...あっ、ごめん皆、勝手にドンドン進めちゃって」
ちょっと気になりすぎて皆の意見聞かずに進めてた...
「いいさ、私も気になってたしな」
「蘭ちゃんが、行きたいなら行ってみてもいいんじゃないかな?」
「そうそう!」
「ま~いつものことだしね~」
「...あ、ありがと」
皆が皆、私の意見に賛成してくれて、少し嬉しかった。
「決まりだね、じゃあ案内するよ?あ、モカ!アンタが先に行ったらまた迷子になるでしょ!!」
私たちはリサさんの後に続きモカを捕まえて音楽室に向かっていった。
少し歩くと、あれ?ギターの音が止まってる?
て、今度はドラム?複数人で弾いてるのかな?
「ドラムの音が聞こえだしたぞ?」
巴も気づいたみたいだ。
「あははっ」
リサさんが戸惑ってる私たちを見て笑っている。
「さ、着いたよ!」
扉が少し開いてたのでコソッと中を覗いてみると、男の人が1人いて、唸っていた。
「うーむ、次はどっちを弾こうかな...」
どっち?曲のことかな?
と、考えていると、その人は何かを決めたように立ち上がり、
「よし!キーボードにしよう!」
そう言ってキーボードを弾き始めた。
「おー、相変わらず凄いなぁ!」
リサさんは関心していた。
「あの、リサさんはあの人のこと知ってるんですか?」
つぐみがリサさんに聞いていた。
「うん、だって同じクラスだし
よし、中に入ろっと!」
リサさんがドアを勢いよく開けた。
ちょ、今、開けたら!?
私たちは中を見るためにドアに寄りかかっていたので、
リサさんがドアを開けると同時に転んでしまった。
「あ!」
「きゃっ!」
「おっと!」
「まっ!?」
「う〜わ〜〜」
「あ、ごめん、みんな!
ヤッホー、ヤシロシン!」
その人はリサさんの声を聞くと、演奏を止めた。
「あれ?今井さん、後輩たちを探しに出たんじゃなかったか?てか、ヤシロシンやめろ!」
「うん!もう見つけたよ!」
と、男の人がドアの前で転んでる私やモカたちに目を向ける。
てか、初対面の人にこんな姿みられるなんて...
などと、考えているとその人は私の前には来て、
「大丈夫か?」
と、手を差し出してくれた。
当然、初対面の人に転んでるとこを見られたので、私の顔は恐らく恥ずかしさで真っ赤だろう。
Side 蘭 End
ヒロインとかは未定なので投票なんかで決めてみようかなんて考えてます