BanG Dream! 5人の幼なじみと1人の先輩   作:ELS@花園メルン

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久しぶりの投稿です。
遅れてすみませんでした!
他の作品書いてたり、体調崩したり、ゲームしたり、地元で友人と遊んだりしてたら、予定が詰まってて...(主にゲームが悪い)


練習初見学 後

Side 真

 

 

『...新曲、やりたい』

 

 

蘭は確かにそう切り出した。

 

 

「新曲?」

 

「そう、夏のガルジャムに向けて練習したい」

 

「もう、出来てるのか?」

 

 

巴がそう蘭に尋ねた。

 

 

「...まだ、なんにも出来てない」

 

「蘭ー、それじゃあやるんじゃなくて作るんだよー?」

 

 

と、モカが冷静なツッコミを入れた。

 

 

「...ぐ、モカに言われるなんて...。

じゃなくて、どう、かな?

一からでも新曲を作っていきたいんだけど」

 

 

蘭が申し訳なさそうに尋ねた。

 

 

「いいじゃん!やろうよ!新曲!」

 

 

つぐみが勢いよく立ち上がり言った。

 

 

(おおう、勢い凄いな)

 

 

「ガルジャムまでまだ時間あるんだし、曲目も決まって無いんだから、やってみようよ!」

 

 

つぐみの圧力に気圧されて、

 

 

「わ、わかったよ」

 

「つ、つぐの目力が…」

 

 

巴とひまりは承諾していた。

 

 

「い~と思うよ~」

 

 

とモカもこのように賛成しており、

 

 

「やったね、蘭ちゃん!」

 

 

と、つぐみは喜んでいた。

 

 

それからは新曲作りのため、今日は解散となった。

 

 

 

店での支払いを終えて、CiRCLE前のカフェで新曲づくりに取り組もうと蘭とつぐみがルーズリーフとシャーペンを持ち、アイデアを出し合っていた。

 

 

「せんぱ~い、シェイク奢ってくださ~い。

イチゴの~」

 

 

と、モカが俺に言ってきた。

 

 

「シェイクって・・・。

お前、もう少しで冬だぞ?寒くないのか?」

 

 

季節は11月の後半、それなのにシェイクを食べるとか・・・

 

 

「寒い日に冷たいものを食べるからこそいいんだよ~」

 

「...まあ、良いけどさ。

腹下しても知らないからな?

っと、みんなは何かいるか?」

 

「はいはーい!

私、ミルクティー!」

 

「んじゃ、私はレモンティーで」

 

「OK、つぐみ、蘭は?」

 

「ありがとうございます。

私はコーヒーを!

蘭ちゃんもコーヒーでいいよね?」

 

 

つぐみが尋ねると蘭はコクリと頷いた。

なので、俺はそれぞれの飲み物を頼みにカフェのカウンターへ向かった。

 

すると、

 

 

「あ!ヤシロシンじゃん!やっほー!」

 

 

と、カウンターに向かう途中で元気な声が俺を呼び止めた。

 

 

「今井さん?

何してんの?」

 

「ん〜?バンド参加のためのテスト?の手伝いかな」

 

「加入試験の手伝い?

ああ、湊さんのところのか。

いい人見つかったのか?」

 

「うん、ギター担当は【氷川 紗夜】っていう花咲川の生徒。

多分、ヤシロシンは知らないと思うよ。

んで今日のテストで加入した子が【宇田川 あこ】。

羽丘学園中等部の子、ちなみに厨二病だよ!」

 

 

氷川紗夜さんに宇田川あこさんね。

ん?宇田川?

 

 

「今井さん、宇田川ってことは巴の妹ってこと?」

 

「そーだよー。

っと、おーい!友希那ー!紗夜ー!あこー!」

 

 

今井さんがバンドのメンバーを見つけたらしく、呼びかけた。

 

 

「なんですか、今井さん?

こちらの方は?」

 

「あ、どうも、今井さんや湊さんと同じ学年の八城 真と言います。

えっと、氷川 紗夜さんですか?今井さんから聞いたんですけど」

 

「ええ。

氷川 紗夜と言います。

よろしくおねがいします、八城さん」

 

 

その後に握手でもしようかと手を差し出したが返される気配が無かったので俺はすぐに手を引っ込めた。

 

 

「八城君、何故ここに?

私たちのバンドに入る気にでもなったのかしら?」

 

 

と、【湊 友希那】さん(【Roselia】というバンドのボーカルを担当している俺の隣のクラスの生徒)が話しかけてきた。

 

 

「いやいや、以前断ったじゃんか。

俺は伸び伸びと弾きたいから君の目的とはソリが合わないって」

 

 

と、以前断った時と同じような言葉を返した。

 

 

「なら今日は何故ライブハウスへ?」

 

「後輩たちの演奏のアドバイス兼観客。

あそこにいる5人の女の子たちだよ。

今井さんなら分かるでしょ?」

 

「お?モカじゃん!

てことは、Afterglowのサポーターって感じ?」

 

「まあ、そんな感じかな。

それで、君が宇田川 あこさんかな?」

 

 

と、俺は紫色の髪の女の子に問いかけた。

 

 

「そう!我こそは闇のドラマー!

宇田川 あこなるぞ!」

 

 

と、ポーズをとりながら、自己紹介をしてきた。

咄嗟のことで、俺は反応出来ずにいた。

 

 

「宇田川さん、彼固まってるわよ」

 

「あわわ、すみません!

宇田川 あこって言います!

えっと、あそこにいるのは巴お姉ちゃんです!

よろし――よろしく頼むぞ!」

 

 

と、途中までは年相応の自己紹介だったが、最後に再び厨二病へと戻ってしまった。

 

 

「よろしく、あこ。

それじゃあ、俺、注文あるからここで」

 

「はいはーい、また学校でねー!」

 

 

と、俺はそそくさとRoseliaメンバーから離れた。

勧誘や鋭い目で睨まれ続けるのは流石に疲れるからだ。

 

 

「あ〜、戻ってきた~」

 

「ほら、これでいいだろ?」

 

 

俺は買ってきた飲み物を机に置いた。

 

 

「わ〜い、ありがとうございま〜す」

 

「いただきます!」

 

「いただきまーす」

 

 

と、モカ、ひまり、巴に飲み物とシェイクを渡し、つぐみ、蘭にもコーヒーを渡しに行った。

 

 

「そうだ、巴。

さっき、お前の妹がいたぞ」

 

「ん?あこがいたのか?

そういや、出かけるって言ってたな。

何してたか分かるか?」

 

「んー、テストって言ってたな。

バンドに入るための」

 

「へぇ!あこもバンド始めるのか!」

 

 

と、他愛ない会話を続け、時折蘭の作曲の手伝いをして解散した。

 




アンケートも一応、継続してます。
すこーし、リハビリの意味も込めて、番外編をやろうと思います...。

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