BanG Dream! 5人の幼なじみと1人の先輩   作:ELS@花園メルン

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忘れてました。主人公のプロフィールです。

名前 八城 真 (やしろ しん)
年齢 16歳
所属 羽丘学園1年
得意楽器 ギター、ベース、ドラム、キーボード(特にギター)
容姿 身長は少し高め、見た目は【ハンドシェイカー】の高槻手綱をイメージ

親が楽器を弾いていたこともあり、自分も小さい頃から色々な楽器に触れていたので、大きくなるにつれ、どの楽器もそれなりに弾けるようになった。
性格は温厚で、人のことをよく見ている。
Afterglowのメンバーと仲良く交流している。
同じクラスに後のRoseliaの今井リサ、パスパレの大和麻弥が所属している


女子+α会......と?

Side 真

 

 

家に上がり、階段を上がっていき、2階へ着くと【Tsugumi】と書かれたネームプレートがあったので、そこをノックした。

 

 

「俺だ、八城だ。

羽沢さんからケーキとコーヒーを預かってるから開けてくれ」

 

「わーい、まってましたぁー」

 

 

と、青葉が喜ぶ。

 

 

「言ってくれれば取りに行きましたのに...」

 

 

と羽沢。

 

 

「あれ?でも、ケーキもコーヒーも6つあるよ?」

 

 

トレイに目をやり上原が反応する。

 

 

「真先輩も食べるんじゃないのか?」

 

 

と、宇田川が俺に聞いてくる。

 

 

「ああ、折角だし俺にもって、羽沢さんがな」

 

「なぁんだ、モカちゃんのために2個用意してくれてたのかと思ったぁ...がっくし」

 

「モカ、食い意地張りすぎ」

 

 

残念がる青葉に美竹が冷静につっ込む。

 

 

「まあ、俺のだけトレイに残しておいてくれ。

俺は下で食べるからさ」

 

「え!?一緒に食べないんですか?」

 

 

上原が俺の言葉に反応する。

 

 

「いや、流石に幼なじみで集まってるのに俺が入ったら邪魔になるだろ?」

 

「別にそんなことないよな?」

 

 

と、宇田川が言うと、

 

 

「いーよー」

 

「うん、私も全然構わないよ」

 

「むしろ一緒に食べながらお喋りしましょうよ!」

 

 

と、上から青葉、羽沢、上原。

美竹は何も言わないのかと思ったが、

 

 

「...いいんじゃ、ない?」

 

 

と、美竹も言うので、

 

 

「じゃあ、お邪魔させて貰うか」

 

 

中学生女子5人に対し、高校生男子1人という、謎の6人構成が出来上がった。

 

 

「わーい、いただきまーす!」

 

 

コーヒーにミルクと砂糖を入れ、ケーキにかぶりつく青葉。

 

 

「うん、相変わらずつぐのお父さんが焼くケーキはおいしいな!」

 

「ホントだよー!

私、下手したら何個でも食べちゃいそう!」

 

「うん、美味しい」

 

「ホント?エヘヘ、そう言ってくれると嬉しいなぁ」

 

 

と、仲良く話している光景を見ながら俺はコーヒーを1口飲んだ。

やはり舌触りがいいな、羽沢さんのコーヒーは。

 

俺はケーキを1口フォークで切り、口に運ぶ。

このパウンドケーキもしっとりしててホントに美味しい。

確かに上原の言う通りに何個でも食べれそうだ。

 

 

「あれ?もうなくなっちゃったよー」

 

「もう、モカ早すぎだよ?」

 

「えへへ〜だって、あまりにも美味しくてさ〜」

 

 

ふむ。

俺はもう一口ケーキを食べると、青葉に皿を差し出した。

 

 

「ほら、青葉。

良かったら食べな」

 

「えー!いいのー?」

 

「え?先輩、大丈夫なんですか?」

 

「ああ。

食べたくなったらココで買わせてもらえば良いしな。

それに、あの顔を見たらな」

 

 

と、青葉の方を見やると、幸せそうにケーキを頬張っていた。

 

 

「確かに、幸せそうですよね、モカちゃん」

 

「アイツは何か食べてるといつもあんな顔だけどな。

でも、モカ?そんなに食べて太らないのか?」

 

 

と、羽沢が共感し、宇田川が呆れながら尋ねる。

 

 

「ん〜?大丈夫〜食べたモノのカロリーをひーちゃんに送ってるから」

 

「ちょ!?それホント!?

道理で最近...って、そんなわけないよね!?」

 

「そうだよ〜ちゃんとバンドの時に動いてるから平気だもん〜」

 

 

と、青葉が、冗談を言いそれに上原が過剰に反応した。

っと、そういや

 

 

「なあ、Afterglowってどんな曲使ってんだ?

良かったら見せてくれないか?」

 

「あ、いいですよ!

歌詞が入ってない音源なら私のスマホに入ってるんで!」

 

 

そう言って羽沢がスマホの音楽再生アプリを開き、俺に渡してきた。

 

 

「これはカバーか。

お、これって昔やってたアニメの曲だよな?

確か、軽音部が主人公のガールズバンドアニメだっけ?」

 

「そうですね」

 

「これがこのバンドのオリジナルか...

That Is How I Roll、これが私のやり方さって意味かな?」

 

「そうですよ。

結構、苦労したんですよね。皆で歌詞とか考えながら練習するの」

 

 

と、羽沢が懐かしがっていた。

 

 

「あ!そういえば私、蘭が歌ってるオリジナル曲の動画持ってるんですよ!」

 

「ちょ、ひまり何で撮ってんの!?」

 

 

上原が思い出したように言い、それに美竹が驚く。

 

 

「いやぁ、蘭が飲み物買いに行ってる間にちょちょっとセットしといたんだよね〜」

 

「へぇ、良いじゃん、美竹、見てもいいか?」

 

 

俺は必死に再生を拒否しようとしていた美竹に尋ねた。

 

 

「っっ!ま、まあ先輩が見たいんだったら、別に...」

 

「あれー?らん、また照れてるー」

 

「そんなんじゃないって!」

 

 

と、美竹が声を荒らげる。

 

 

「う〜ん、やっぱりやめとくよ。

美竹も拒否ってるし無理に見るのも失礼だしな」

 

「うーん、そっかぁ。

じゃあ、明日!練習があるんで見に来てくださいよ!先輩!」

 

 

と、上原が提案する。

 

 

「練習に?いいのか?」

 

「私は全然構わないですよ!」

 

「私も、八城先輩なら経験者だし意見とか貰えそうだし」

 

「それいいかもな。

私のドラムも何かあったら指摘してもらえるし」

 

「モカちゃんもー、別にいいよー。

蘭はー?」

 

「私は...」

 

 

青葉に問い掛けられ、少し悩む美竹。

 

 

「...うん、私も別にいい」

 

 

と、少し笑いながらそう返した。

 

 

「じゃあ決まりだねー。

そうだ、ヤシロシン先輩ー、明日の練習でパーフェクトだったら、パンご馳走して〜?」

 

「さっそく、お強請りかよモカ...」

 

「とりあえず明日はお昼から練習ですんで、それまでにつぐの家に来てもらっていいですか?」

 

「ああ、分かったよ」

 

 

俺はとりあえずスマホのスケジュールにメモをしておいた。

 

 

「それと先輩。

私のことは【ひまり】って呼んでくれて構いませんよ?

苗字だったら何か壁がある感じがして」

 

「私もー、モカちゃんでもいいよー?」

 

「私も名前で構いませんよ!八城先輩!」

 

「もちろん私もな」

 

「皆がそうなら私も。

1人だけ苗字ってのも何か変だし」

 

 

と、要求されたので、俺は頷く。

 

 

「分かったよ、ひまり、モカ、巴、つぐみ、蘭。

じゃあ、俺のことも別に名前でいいからな?

つぐみなんか苗字に先輩とかちょっと距離がある感じは何となくしてたしさ」

 

「分かりました!真さん!」

 

 

まぁ、それならいっか...。

 

 

「よーし!じゃあ、明日の練習も頑張るぞ〜!

エイ、エイ、オー!」

 

と、ひまりが掛け声を出した。

だから、俺も

 

 

「オー!...あれ?」

 

 

と反応したのだが、

 

 

「「...」」

 

「あ、あはは」

 

「...」(苦笑い)

 

 

と、他の4人は誰も反応しなかった。

 

 

「ちょ、何でいつも皆反応してくれないの〜!?

あ、真先輩はありがとうございます!」

 

「うーん、何となく〜?」

 

 

と代表してモカが答えた。

 

それからお開きとなり、俺は羽沢さんの家の冷蔵庫に保存してもらっていた夕飯の食材を取り、挨拶した。

 

 

「羽沢さん、お邪魔しました。

バイトのシフトは追って連絡しますので!」

 

「ああ、これからよろしく頼むよ」

 

 

それから、つぐみに別れを言って、俺達はつぐみの家から出た。

 

 

「途中まで送っていくよ。

流石に暗くなってきてるからな」

 

 

俺がそう言うと、全員で送ろうと言うことになり、1人ずつの家に皆で送っていくことになった。

 

 

5人で話をしながら歩き、ひまり、巴を送っていった。

 

 

「2人は家は近所なのか?」

 

「そーですよー?私と蘭の家は徒歩だと数分で着いちゃうんです〜」

 

「そうなのか」

 

 

また話しながら歩いていたが、段々と蘭の口数が少なくなっていた。

 

 

「あー、ここでーす。

そんじゃあ、蘭〜真先輩〜また明日〜」

 

 

と、モカも家に送り届け、俺と蘭の2人となった。

 

 

「あ、私の家、こっちです」

 

 

と、蘭に付いていく感じで歩いていく。

まあ、何回か行ったことあるから分かるんだけどな。

蘭のことはこの前初めて知ったけど。

 

数分歩き、和風の家が見えてきた。

 

 

「あそこが私の...って、家の前に誰かいる?」

 

「あれ、ホントだ」

 

 

俺にもそれが確認できた。

よく見ると俺が知っている人だった。

そこには、

 

 

「―――それでさ〜!おっ、真じゃないか!夏以来だな!」

 

「蘭か...、おかえり。

それに真君、先ほどぶりだな」

 

 

蘭の家の前で俺の父親【八城 真也】と、蘭の父親の哲馬さんが話していた。

 

 

「父さん!なんでここに!」

 

「いやぁ、久しぶりに休みが取れたからな、母さんには悪いけど久しぶりに友人と飯でもと思ってさ。

哲馬ん所の蘭ちゃんが帰ってくるまで話をしてたって訳さ」

 

「そういう訳だ、蘭。

私はこれから少し出かける。

母さんも今日はいないからな」

 

「お!じゃあ、哲馬!

真にご飯を作らせたらいいんじゃないか?

アイツ、手に買い物袋持ってるしさ!」

 

 

俺の持っていた買い物袋を指さし、父さんはそう言った。

 

 

「ふむ、それもいいか。

真君、構わないかな?」

 

「え、ええ、別にいいですけど...」

 

 

そう言うと、父さんと哲馬さんは美竹家に入っていった。

 

 

「真先輩、うちの親と知り合いだったんだ...?」

 

「あ、ああ。

父さんの友人だしな。

ってか、父さんも帰ってくるなら帰ってくるで連絡してくれたら良いのに...」

 

「とりあえず、中に入りませんか?」

 

「あ、そうだな」

 

 

俺は蘭の後を付いていき、美竹家にお邪魔した。

何かまだまだ長い一日が続きそうだ...。




いわゆる、女子会に主人公をぶっ込みました。

次回はどんなことになるのか?
ニヤニヤが止まらないですわ
あ、ヒロインの展開についてのアンケートを募集したいと思います

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