血塗られた戦車道   作:多治見国繁

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皆さんお久しぶりです。
1ヶ月ほどぶりのような気がします。
色々一区切りついたので戻ってきました。
よろしくお願いします!


第107話 アンツィオ陥つ

私は大切な人の背中に向かって、大粒の雨のような涙をボロボロと零しながら鞭を何度も振り下ろす。鞭はしなり、風を切る音を響かせながらその人の背中を打ち付けた。その度に彼女の顔を苦痛に歪み叫び声をあげた。真っ白で綺麗だった彼女の背中は、皮膚が切れて赤い血が吹き出ていた。彼女は歯を食いしばって激痛に耐えていた。

 

「もう……いいだろう……?勘弁してくれ……もうやりたくない……」

 

10回ほど鞭を打った後、私は震えながら、恍惚で蕩けそうな笑みを浮かべる西住さんに許しを請うた。西住さんはクスクスと笑いながら私の嘆願を拒否した。

 

「ふふふ。ダメです。続けてください。」

 

「そ……そんな……このままやり続けたらアンチョビさんは本当に死んでしまうぞ!?」

 

私は膝から崩れ落ちると西住さんの太ももにすがりつく。すると、西住さんは私の目線に合わせてしゃがむと私の頭を撫でながら冷たい声で言った。

 

「あと、30回はやってください。50回を超えなければ死ぬことはないはずだよ。さあ、麻子さん続けてください。拒否するなら収容所送りにしますよ?」

 

収容所という3文字に私は戦慄した。私の心は激しく葛藤を繰り返していた。私の心の中で良心という天使と悪心という悪魔が激しく戦う。悪魔は私に自らの安全のためにはやるしかないし、どうせやらなくても西住さんに酷い目に遭わされるだけだと囁き、天使はそれでも大切な友人をこれ以上傷つけるべきではないし、収容所に行くことになったとしても自らの犯した罪を鑑みれば当然の報いだと諭す。その時だった。今まで息を荒げてぐったり頭を垂れていたアンチョビさんが目を大きく見開いて叫び声をあげた。

 

「うぁぁぁぁぁぁぁ!ま……ま……麻……子……麻子ぉ!わだじは……わだじは……まだだいじょゔぶだ!おまえがぐるじむぐらいならごのぐらいぃぃぃ!だえでやるうううううぁぁぁぁぁぁぁ!」

 

私はアンチョビさんがまだ自我を保っていたことに驚きを隠せなかった。信じられなかった。なんて心が強い人なのだろうか。いや、心が強いなんて言葉ではもはや片付けられない。普通、こんなに鞭で滅多打ちされればあまりの痛みに自我を失うだろう。アンチョビさんの心を突き動かしているのは何だろうか。恐らく、私の研究する科学では説明がつかない、何かがアンチョビさんの心を突き動かしているのだろう。それも、アンチョビさんをこんな目に合わせてる張本人の私のために……

 

「どうして……どうしてそこまで……」

 

私は、手首を拘束され吊り下げられた状態のアンチョビさんに縋り付く。西住さんはそんな私たちを眺めながら自らの指を舐る。

 

「ふふふ………アンチョビさん、まだ自我を残していたんですね……なら、まだ嬲っても大丈夫っていうことですよね?そういうことですよね?さあ、麻子さん続けてください。ふふっ……もう逃がしませんよ……アンチョビさん自身が証明してくれたんですから。まだ大丈夫だって。えへへへ。さあ、麻子さん続きを……アンチョビさん、またその可愛い叫び声を聞かせてください……ふふふふふふ、あっははははは!」

 

西住さんは悪魔のように哄笑し、私に鞭を握らせると再びアンチョビさんを嬲るように命じた。私はもはや西住さんに抵抗する術を失っていた。私は思考停止の状態でアンチョビさんの背中に鞭を打ち続けた。アンチョビさんはというと容赦なく振り下ろされる私の鞭に対して自我を失わないように耐え続けた。40回を超える頃、これ以上鞭打ちを続けると死亡する可能性もあったため、西住さんはようやく満足してアンチョビさんに対する鞭打ちを止めても良いと許可を出した。私は手に持っていた鞭を投げ捨てるとアンチョビさんに縋り付いた。そして何度も謝罪を繰り返した。アンチョビさんはうめき声をあげて虚ろな顔をしながら私を許してくれた。西住さんはその様子をくすくすと笑いながら眺めていた。その後、西住さんはアンチョビさんに休憩をとらせた。このまま次のメインイベントに進んでもアンチョビさんの心身はぼろぼろの雑巾のようであり、反応を楽しめないと思ったのだろう。3時間後少し回復したアンチョビさんを再び裸で縛り付けた。鞭打ちの際には観衆たちに背中を向けられていたが今回は正面を向いている。アンチョビさんの背中はぼろぼろだったが正面の胸、腹、下腹部、脚には傷ひとつない綺麗で真っ白な肌をしていた。西住さんはアンチョビさんの哀れな姿を眺め、アンチョビさんの肌を撫で回しながら極悪人のように笑う。

 

「ふふふ。アンチョビさん。アンチョビさんの綺麗な身体は何度触っても飽きません。私はね、アンチョビさんみたいな可愛い女の子を甚振るのが大好きなんですよ。それじゃあ、早速始めますね。あなたの綺麗な身体を私が汚してあげます。ふふふふふ。」

 

西住さんはたっぷりとアンチョビさんを辱めた。全ては戦争に勝利するため、アンツィオ高校の学園艦にプロパガンダとしてアンツィオ高校の戦闘意欲を削ぐために利用される。私はアンチョビさんの辱められる姿を見ていられなくてずっと俯いて目を覆っていた。室内にはアンチョビさんの喘ぎ声と観衆の嘲笑する声が混ざり合って響き渡っていた。2時間後、ようやく全ての撮影が終了して私以外は解散となった。私は西住さんにアンチョビさんを再び独房に戻すように命じられ、その後すぐに会議室にくるように言われた。私は動けないアンチョビさんをストレッチャーで独房まで運び、ストレッチャーからベッドへ移して寝かせるとまた、泣きながら何度も謝罪を繰り返した。その時、アンチョビさんは苦痛そうな表情をしながら疲れて眠っていたので何の反応もなかった。私は胸が苦しくなり、独房に鍵をかけて足早に立ち去り、先ほどプロパガンダが撮影されていた部屋に向かった。会議室には梓や赤星さん、秋山さんの三人の反乱軍の幹部が集まって私を待っていた。議題はもちろんアンツィオ高校へのプロパガンダについてである。最初に西住さんが口を開いた。

 

「みんな集まってくれてありがとう。実はさっきアンツィオ高校のプロパガンダを撮影してたんだけど、動画これで大丈夫かな?みんなの意見を聞かせて。それで写真も撮ったんだけど、写真もこれで大丈夫か確認して。」

 

三人はじっくりと注意深く動画と写真を回し見て数枚のブレて何が写っているかわからない写真を除けば問題はないとした。私は、自分が手を下しているところはどうしてもプロパガンダに使用しないでほしいと懇願した。すると今回のテーマは辱めであるため鞭打ちは趣旨に合わないという声も出たため鞭打ちの部分はプロパガンダから削除され、鞭打ちをしているところを撮影した写真も排除されることになった。他は概ね問題はないと判断されてプロパガンダの作成はこのまま進むことになった。その後、どのようにプロパガンダが作られ、いつの間にプロパガンダがばら撒かれたのかはプロパガンダの作成と投下については特に関与していないのでわからない。この作戦は新聞部のうち、反乱軍側を支持した者たちを中心に進められたようだ。ただ噂によると作成が開始されて1週間以内にはアンツィオ高校へ撒かれたということだ。

そんな噂が聞こえてきてしばらく経った頃だった。私が研究室で研究していると突然、西住さんに内線で呼ばれた。しばらくお呼びがかからなかったので少し怯えながら受話器を取ると西住さんの声は明らかに上機嫌な声で私に執務室に来るように伝えてきた。私はのそりと椅子から立ち上がって西住さんの執務室へ向かい、扉を叩いた。すると中から今までとは比べ物にならないくらいの明るい声が聞こえてきた。私が扉を開けると西住さんは私に飛びつくように抱きついてきた。私は驚いて思わず叫び声をあげる。西住さんはハッとしたような表情をして恥ずかしそうに笑った。

 

「びっくりするじゃないか。今日はいつも以上にご機嫌だな。何かあったのか?」

 

「うん!とってもいいことがあったの!実はね……アンツィオ高校から和平交渉がしたいって連絡があったんだ!事実上の降伏っていうことだね。」

 

降伏、その2文字を聞いて私は驚いた。まさかこんなに簡単に陥ちてしまうとは思わなかった。アンチョビさんの安全とアンツィオ市民の安全を配慮してというところであろうか。まあ、あれを見せつけられたらこういう選択をせざるを得ないのかもしれないが。

 

「ほう。つまり、あのプロパガンダは効果覿面だったというわけか。無駄な犠牲を出さなくて済んだという点から見たら評価できるな。」

 

「うん。やっぱり敵の精神的な部分に揺さぶりを加えられたことは敵にかなりの影響を与えられたみたい。」

 

「それで、用件は何だ?」

 

すると西住さんはパチンと指を鳴らして満面の笑みで言った。

 

「麻子さんには継続高校の学園艦に行ってもらいます。」

 

私が全権ということなのだろうか。ならば少しはアンツィオ高校に有利な交渉を進めさせることができるかもしれない。アンチョビさんのためにも少しでも負担がない交渉をしなくてはならない。

 

「なるほど、つまりそこで終戦に向けた事務処理を外交担当としてまとめて来いってことか?」

 

西住さんは大きく首を縦に振った。

 

「うん。そういうことだよ。麻子さんは物分かりがいいね。物分かりがいい子は大好きだよ。そういうことだから、大洗女子学園反乱軍全権として継続高校へ行ってきて。」

 

「わかった。だが、継続高校には許可は取れているのか?」

 

「うん。もちろん。ミカさんには連絡済みで承諾はもらってるから安心して。私もそこまで非常識ではないよ。ふふふふ。それで、これが和平交渉を始めるにあたっての条件の要求書、この要求を全て呑んだうえで始めて交渉できるって相手には強調して伝えてね。」

 

西住さんはそう言いながら要求が書かれた書類を私に手渡した。私は書類を受け取り、目を通す。

 

「こ、これは……」

 

私はその内容に驚きを隠せなかった。先ほどまで思い描いていた全権だからいかようにもできるのでアンツィオにアンチョビさんのためにも少しでも有利な交渉にしようという私の企みはとても果たせそうになかった。要求書には次の内容が書かれていた。

 

第1条 アンツィオは生徒会三役等の指導者層及び教員ら知識人層を直ちに大洗女子学園反乱軍に引き渡す

第2条 アンツィオは戦車道隊員と戦車を全て引き渡す

第3条 アンツィオは大洗女子学園反乱軍へ統治権全権を引き渡す

 

「この条件は絶対条件。あとで緊急の幹部会議でもみんなに諮ってみるから追加されるかもしれないけど相手がどんなにごねてもこの3つだけは絶対だからよろしくね。あと、アインザッツグルッペン のことは伏せておいてね。ふふふふ。」

 

私はその部隊名を聞いて恐怖に震えたついにあの殺戮部隊が動き出すのだ。あのアンツィオで。目の前で私と同じくらいの少女が殺されていく情景がありありとまぶたに浮かぶ。私は吐き気を催し口元を押さえながら言った。

 

「アインザッツグルッペン……わかった……」

 

私は力なく頷くと西住さんの執務室から退室した。会議は2時間後である。まだ時間はたっぷりある。私は真っ直ぐ研究室には戻らず、ふらふらと導かれるようにアンチョビさんが収監されている独房へと足を向けた。たまたまポケットの中に入っていた鍵で独房の鍵を開けて倒れこむように独房に入り、アンチョビさんのベッドの側にふらふらと駆け寄った。アンチョビさんは既にあの時の傷はある程度癒えてすっかりいつものアンチョビさんに戻っていた。アンチョビさんは虚ろな顔で覗き込む私を視認すると驚きの声をあげた。

 

「ま、麻子!どうした!?そんな顔して!まさか……西住みほに何かされたのか!?」

 

「いや、そうじゃない……」

 

「ならどうした……?明らかにいつもと違うぞ……?」

 

「こんなこと……とても……言えない……」

 

私の言葉にアンチョビさんは全てを察したようだ。穏やかな顔になってふうっと息を長く吐きながら口を開いた。

 

「もしかして、アンツィオ、ダメだったのか?」

 

私はためらいながら頷く。

 

「ああ、先ほど連絡が入ったらしい……事実上の降伏だ。」

 

「そうか……それで条件は?」

 

私は先ほど西住さんから渡された文書を読み上げる。

 

「これは最低限の条件だそうだ。これから緊急の幹部会議が行われるが、もっと増えるかもしれない……」

 

「そうか……まあ、何というか酷い条件だな……まあ、降伏するとなればこうなることも予想はついていたが。だが、降伏してもきっとあいつらなら乗り切ってくれるはずだ。私は信じている。」

 

アンチョビさんはまだ、希望を失っていなかった。だが、私は知っている。もはや降伏した時点でアンツィオ高校の命運は尽きていることを。西住さんがアンツィオ高校でやろうとしていることは凄惨な処刑と徹底的な搾取である。だが、私はアンチョビさんにアンツィオの命運は尽き果てたなどということをいくら事実とは言え伝える気にはなれなかった。伝えられるわけがない。秋山さんが率いるアインザッツグルッペンによる銃殺と強制収容所での過酷な労働の日々がアンツィオ高校の生徒たちには待っているのだということを。だから私は何度目かの優しい嘘をついた。

 

「そうだな。きっと大丈夫のはずだ。それに、実は交渉の全権は私で継続高校の森の中で和平交渉を行うことになっている。だから、なるべくアンツィオ高校に有利なように交渉を進めるつもりだ。」

 

「そうか!麻子が全権か!ならまだ……可能性も……頼む!どうか……どうか……!アンツィオを守ってくれ!頼む……!!」

 

アンチョビさんは手に縛られた鎖をガチャガチャと鳴らしながら大粒の雨のような涙を流しながら私に懇願した。私はアンチョビさんのその姿を見つめて首を縦に振った。アンチョビさんは私の反応を見て嬉しそうな微笑みを浮かべていた。

そんなことをしていると2時間はあっという間に経った。私はアンチョビさんが収監されている独房から外に出て、会議室へと向かった。会議室にはもう西住さん含めて幹部全員が集まっていた。私は申し訳なさそうに会釈を繰り返して席につく。西住さんは私が席についたことを確認して口を開いた。

 

「みんな揃ったね。今日はみんなにいいお知らせがあります。この間、アンツィオに向けてプロパガンダ作戦を行いました。それが功を奏してかつい3時間前、アンツィオ高校の外交部から連絡があって、ついに私たち反乱軍に降伏することになりました!これも全てみんなのおかげです!」

 

西住さんから、ついにアンツィオ降伏の知らせを聞いて皆、喜びを爆発させた。

 

「すごい!すごいです!西住隊長!やりましたね!」

 

「西住殿、おめでとうございます。アンツィオ高校、案外簡単でしたね。まあこんなに上手くいくとは思いませんでしたがやはりこちらとしては一滴の血も流さずに勝てたんですから大きな収益です!」

 

「隊長、おめでとうございます!」

 

皆、口々に西住さんに祝いの言葉を述べた。私と西住さん以外、しばらく会議室はお祭りの如く騒ぎになった。10分くらいそんな時間が続いて、ようやく落ち着いた。西住さんは皆が落ち着いたのを見計らって再び口を開いた。

 

「ということで、3日後、早速和平交渉の全権として麻子さんを任命して交渉会議が行われる継続高校には行ってもらうことになりました。それで、今回の会議は交渉の際にこちらから突きつける条件を議題に話し合いたいと思います。一応私がまとめた条文はこんな感じだけど追加があったらどんどん挙げていって欲しいな。」

 

西住さんはそう言いながら先ほど私に示した3つの条件を記した書類を配布した。まず最初に手を挙げたのは軍事関係に詳しい秋山さんだった。

 

「こちらとしては敵の捕虜はアンチョビ殿だけ、味方の捕虜は誰もいないので捕虜に関する協定は必要ありません。それに、戦車道隊員に関する協定もすでに条文がありますね。他に軍事面から言ったらアンツィオ高校に対して無条件降伏を突きつけるくらいでしょうか。」

 

「優花里さん。ありがとう。そうだね、無条件降伏条項は必ず加えましょう。」

 

次に発言したのは収容所の運営などに強く、どちらかといえば行政に強い赤星さんだった。

 

「この条件だと行政関係が弱いですね。まず、アンツィオ高校内に適用されている全法律を停止する旨を加えて市民の権利も全て剥奪する旨も書き込みましょう。」

 

「そうだね。やっぱりアンツィオ市民は敗戦市民なんだから賎民身分の劣等市民にしなきゃね。ふふふふ。それじゃあそうしようか。もちろん、条文には劣等市民とは書き込まないけど占領政策でそうしなくちゃ。他に何か案はある?」

 

次に手を挙げたのは梓だった。

 

「行政区分をしっかり書き込んだ方がいいかもしれません。例えば総督府を設置するなどもう少し詳しく書きましょう。」

 

「梓ちゃん。ありがとう。それじゃあちょっと待っててね。まとめてみるから。」

 

西住さんは10分くらいノートパソコンに向かい、ワープロソフトで条文を書き込んだ。そして、それを印刷して皆に配布した。新たに作成した要求の条文は以下の通りである。

 

第1条 アンツィオは生徒会三役等の指導者層及び教員ら知識人層を直ちに大洗女子学園反乱軍に引き渡すこと

第2条 アンツィオは戦車道隊員と戦車を全て引き渡すこと

第3条 アンツィオは大洗女子学園反乱軍へ統治権全権を引き渡すこと

第4条 アンツィオ高校に発令されている諸命令・法律・憲章等は全て効力を失効する

第5条 アンツィオ高校学園艦市民は市民権等の権利が剥奪される

第6条 アンツィオ高校は大洗女子学園反乱軍から派遣される総督によって支配され総督府を設置する

第7条 アンツィオ高校の外交権及び徴税権は大洗女子学園反乱軍に委任される

第8条 アンツィオ高校は大洗女子学園反乱軍に対して無条件降伏を宣言すること

第9条 その他補足事項、改正などは大洗女子学園反乱軍の要求により行われ、アンツィオ側からの改正は不可能である

 

以上9つの条項を要求することに決定し決議を行ったところ賛成多数で可決された。内容はアンツィオを徹底的に貶め、搾取するような内容になった。要求書の原案が決まったことで会議は解散し、後ほど改めて正式な文書として西住さんのサインと印鑑、全権である私のサインと印鑑が押された交渉のために示す文書と休戦協定の調印用の文書が作成され、あとは3日後を待つばかりになった。

そして、3日はあっという間に過ぎ去り、とうとう和平交渉会議当日がやってきた。

 

つづく


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