"貴方に永遠の愛を"   作:ワーテル

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どうも!ワーテルです(((o(*゚▽゚*)o)))
UAが増えていることがとても嬉しいと思う今日この頃

さて、今回は前回の続きでアニメ第1話完結します

それでは今回もよろしくお願いします!

本編スタート!1,2の〜サンシャイーン!


桜色の転校生 -2人目-

「千歌ちゃんその人、生徒会長だよ?」

「えー!!」

「さっき入学式で挨拶してただろ?リボンも緑だし、何で間違えるんだよ…」

 

千歌が間違えたことは抜きとしてもこれは流石にまずいな…

部の申請もしてないのに勧誘活動しちゃってるんだから…

ダイヤちゃん怒ってるよな、これは…

 

「我が校に何時スクールアイドル部ができたのですか?」

「えっと、それは…」

「とにかく御三方今すぐ生徒会室に…ってあなたは龍騎さん!?」

「あぁ、久しぶりダイヤちゃん」

「何であなたまで…まぁいいですわ、とりあえず生徒会室に来なさい」

「「「はーい…」」」

 

 

ダイヤちゃんの言わんとすることはわかる

なんで自分達の過去を知る俺がスクールアイドル活動を手伝っているのか、そんなとこだろう

まだ俺だって迷ってる、応援するべきか、今すぐ辞めさせるべきか…

ただやっぱり俺は彼女にどこか期待してるのかもしれない

 

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ダイヤちゃんに連れられ生徒会室まで来た俺たち

千歌は生徒会室でダイヤちゃんと話しており、俺と曜は部屋の外で待っている

 

「千歌ちゃん大丈夫かな?」

「まぁ、大丈夫だろ、ダイヤちゃんだし」

「りゅう、生徒会長と知り合いなの?」

「ん?あぁ、小さい時母さんが仕事の時家に行って遊んでもらってたんだ」

「そういうことね」

 

 

会話が途切れたとこで部屋の中を覗くと…

 

 

「それで、この申請書はなんですの?」

「私スクールアイドルやりたいんです!」

「ここには1人しか名前がありませんが…」

「今は1人ですけど、これからもっと部員を集めて…」

「部活の申請には5人以上部員が必要だったはずでは?」

「だから勧誘してたんじゃないですか〜」

バンッ!!「ひっ!」

 

おい、ばか千歌、そんな言い方したら火に油を注ぐようなもんだろ

ほら、ダイヤちゃんも怒って机強く叩きすぎて悶絶してるし…ww

おい、千歌笑うなw俺は必死にこらえてるのに…ww

 

「笑っている場合ですの!」

 

千歌にそう言う、俺は般若の面の如くそれはたいそう恐ろしい顔で睨まれてしまった…

「すいませんでした…」心の中でそう呟く…

 

 

「とにかく!こんな不備だらけの申請書は受け取れませんわ!」

「そんな〜」

 

 

まぁそれはそうだろうな、でもおそらく部員が5人いたとしても彼女は認めないだろうな…

 

 

「でも、大変だったんですよね、「"u"s」も最初は…」

 

ん?千歌、今「"u"s」って言ったか?いや、流石にこれは俺の聞き間違いだろう、俺の耳も老いたもんだ

 

 

「もしかしてあなた、それは『μ's』のことを言っているのではないですよね…?」

 

 

あ、ダイヤちゃんから今日イチの怒りオーラ出てる、これは、うん、終わったな…

 

 

「えっ?あれ『みゅーず』って読むんですか?」

 

 

千歌、やっぱお前はばか千歌だ…

 

 

「ブッブーですわ!」

 

「あの伝説のアイドル『μ's』を間違えるなんて、片腹痛い、片腹痛いですわ!」

 

うわー、スイッチ入っちゃったよ…これは長くなるな

ん?マイクのスイッチも入っちゃったか?これは、ヤバイんじゃ…

 

 

「ち、近くないですか…?」

 

「う、少し取り乱しましたわ」

「ですが、そのようではどうやら軽い気持ちでスクールアイドルを始めようと思ったようですわね」

 

「そんなこと!」

 

「では!今から私の出すクイズに答えていただきますわ!」

 

 

おいおい、クイズ始めちゃったよ、もう趣旨が見えないよ…

 

 

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『μ's』クイズ byダイヤちゃんがやっと終わり生徒会室は落ち着きを取り戻した

それにしてもダイヤちゃんがスクールアイドルが好きなのは知ってたけど、ここまでとはな

 

「僕らは今の中で」の冒頭でスキップしている4人は誰なんてわからないだろ…

しかも一般教養って…

 

 

「とにかく!部員が1人だけの申請書など受け取れませんわ!」

「じゃあ、必ず5人集めてまた来ます!」

「そうするのは勝手ですが、この浦の星ではスクールアイドルできませんよ」

「何でです?」

「それは私がいる限りスクールアイドル部は認めないからです!」

 

 

やっぱそうか…

 

話は終わったようで、千歌が類を見ない沈んだ表情で部屋から出てきた

 

「それから龍騎さんあなたはちょっと残ってもらえます?」

「えっ、あ、わかったよ」

 

 

ダイヤちゃんから呼ばれ俺は千歌と入れ替わるようにして生徒会室に入った

曜には千歌と一緒に先に教室に戻ってるように言った

まぁ、曜に任せておけば千歌大丈夫だろ

 

 

 

「龍騎さん?あなた本気ですの?」

「本気って?千歌のこと?」

「えぇ。私たちの過去を知ってなぜ千歌さんと一緒に活動をしてるのかと思いまして」

 

 

実際彼女たちのことを知っている人間なら真っ先に止まるのが普通だろう

だけど、さっきも言ったが、俺は千歌に何か期待してる

千歌ならやれるんじゃないかって思ってる

それは確かに幼馴染故の贔屓かもしれないが、千歌を見ていると賭けてみたいなと思える

 

 

「ダイヤちゃん俺は千歌に賭けてみるよ」

「そうですか、今のあなたを止められそうにはありませんわね、ですが、私は認めませんわよ?」

「いいよ、いつか絶対認めさせて見せるから」

 

それに俺には時間がないんだ

 

「今何と?」

「え、いやなんでもないよ、じゃあ俺そろそろ行くね

あいつら待たせておくのも悪いから」

「ええ、それではお気をつけて」

 

 

俺は大きな一歩を踏み出した、それが正しかったのか、間違っているのか、そんなこと今はどうでもいい

俺はあいつを支える、残された時間、あの輝きが絶えてしまわぬように…

 

 

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教室に戻ると、千歌が普段のような元気を取り戻していた、曜が何とかしてくれたんだな

 

 

「「あっ、りゅう(くん)おかえり」」

「おう、千歌大丈夫か?」

「うん!この通り!」

 

 

そう言っていつも通りの笑顔を見せてくれる、千歌にはやっぱその笑顔が似合う、太陽のような輝く笑顔。

その笑顔に俺は何度励まされ惹かれたのだろうか…

 

 

 

あぁ、そうか、俺はこいつのことが…

 

 

 

「今日はかなんねぇのとこ行くんだっけ?遅くなっちゃったし早く行くか」

「「うん!」」

 

 

 

 

ただ、俺には…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その資格はない…

 

 

 

 

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時刻はもう夕方、定期船に乗って淡島にあるかなんねぇの家に向かっている

かなんねぇの家はダイビングショップだからこれぐらい遅い方が迷惑じゃなかったかもな

 

曜が以前クラスの子がスクールアイドルを始めようとしたら断られたという話をすると、千歌は驚いた顔をしている

何で言ってくれなかったのかと曜に言うが、あんなにやる気になっている千歌を止めようなんて思わないだろう、第1止めてもやるって言うだろうよ

 

 

しばらくして果南ねぇの家に着いた

案の定ダイビングショップはもう店仕舞いでちょうどボンベを片付けているところだった

 

 

果南ねぇはおじさんが怪我をしてしまったので、今は休学ってことで店の手伝いをしてる

学校での出来事やお互いの昔話などしていると、千歌は不意に、

 

「果南ちゃん!私スクールアイドルやるんだ!」

「…そっか、頑張んなよ」

「本当は果南ちゃんも誘いたかったのなぁ」

「ハハッ、私はもう3年生だし、店もあるからね、他を当たってよ」

 

 

本当にそれが理由かよ、果南ねぇの表情を見ればわかる、いつも自分の想いを隠すから

本当は続けたかったはずなのに…

ただ、ここで俺が何か言うのは野暮だから、黙っておこう

 

 

brbrbrbrbrbr

「何あれ?」

「小原家でしょ」

 

マリーか…

 

また果南ねぇが複雑そうな顔をしてる

あの仲が良かった3人がこんなことになるなんて…

 

 

「果南ねぇ?」

「ん?りゅうきどうしたの?」

「早く学校来れるといいな!」

「そうだね」

 

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果南ねぇの家を出た後、曜を家に送り、少し遅くなってしまったので俺は千歌を家まで送っていくことにした

 

 

「別によかったのに〜」

「いや、まだ陽は出てるけど何があるかわからないだろ?」

「りゅうくんって優しいよね」

「なんだよ、急に」

「ううん、何でもないよ、ありがとう!」

「あぁ、」

 

 

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《次は、十千万前、十千万前》

 

「さっ、千歌降りるぞ」

「はーい!」

 

俺たちは十千万前に着いたバスから降りた

すると、海を前にしてワインレッドの髪の女の子が立っていた

 

「千歌あの子知ってるか?」

「ううん、全然見たことない、制服も浦の星のじゃないよね」

 

 

確かに制服はどう見ても浦の星のではない

いや、待てよあの制服どこかで…

 

「え、嘘…」

「千歌どうし…」

 

次に彼女の方を見ると、制服を脱ぎスク水姿になっていた

 

「まだ4月だよ?」

「おい、止めないとまずいぞ!」

 

急いで俺と千歌はその子の元へ向かう

 

「ダメー!」

「離して!私は行かなくちゃいけないの!」

 

千歌が彼女を捕まえる

俺もどうにかして暴れる彼女を抑えることができたが、

 

「あっ…」

「えー…」

「「「うわぁー!」」」

 

 

3人とも物の見事に海に落下した

 

 

今日はなんて日だ…

 

 

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「なんで海に入ろうとしたんだ?」

「そうだよ、いくら内浦でもまだ寒いよ?風邪ひいちゃうよ…」

「海の音を聴きたかったの…」

 

 

話を聞いていると、どうやらこの子はピアノを弾いてるらしい

そして今海にまつわる歌を作曲中とのこと

すごいな、そんなことまでできちゃうのか

 

おそらく作曲をしていて、滞ったか、或いはもっと複雑な何かか…

 

 

「海の音って?」

「……」

「んー、じゃあもう聞かないよ、海中の音ってこと?」

 

 

聞いてるじゃないか、彼女もおかしいと思ったのかちょっと笑っている

さっきの顔より今の方が彼女は一層輝いて見える

 

 

「あっ、そうだ!スクールアイドルって知ってる?」

「スクール、アイドル?」

「知らないの?って言っても私も最近知ったんだけどね」

「ごめんなさい、私今までピアノしかやってなくて、そういうのに疎くて…」

 

それだけピアノが好きなんだな…

 

「いいさ、何かに没頭できるってことはとてもすごいことだよ!」

「…ありがとう」

 

何だろう、さっきからピアノの話になると彼女は表情を曇らせる

ピアノはきっと好きなはずなのに何故そんな悲しそうな顔をするんだい、君は…

 

 

俺が彼女の行動を不審に思っていると、

千歌がスマホでスクールアイドルの動画を見せている

 

「どう?」

「んー、なんか、普通?あ、いや、決して変な意味じゃなくて…」

「そうだよね、」

「え?」

「だからやってみたいと思ったんだ!私と同じ普通の高校生がこんなにもキラキラしてる 私もこの人たちみたいに『μ's』みたいに輝きたい!」

「ふふ、あなた面白い人ね。ありがとう、なんか頑張れって言われた気がする」

 

 

彼女の言う通りだ、千歌は本人は無意識だけど、あいつの言葉からは勇気がもらえる

昔から千歌には本当に助けられたな

じゃあ、今度は俺が支えてあげないとな、最期まで…

 

 

「そういえば、まだ自己紹介してなかったね

私は高海 千歌 あそこの丘の上の浦の星に通う高校2年生」

「同い年ね、私は桜内 梨子

高校は音乃木坂学院」

 

そうか、あの制服音乃木坂の…

ん?音乃木坂、ピアノ、もしかして…

 

 

「ほら!りゅうくんも!」

「お、おう、俺は漆原 龍騎 歳は同じだよ

それから俺も千歌同じ浦の星に通ってる、よろしくね、桜内さん」

「えぇ」

 

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家に帰りさっきから気がかりだったことをパソコンで調べる

 

【音乃木坂学院 ピアノ】

 

去年俺の東京の友達がピアノのコンクールに出た時すごい人がいたと言ってたのを思い出した

 

「やっぱり」

 

最優秀賞 音乃木坂学院 桜内 梨子

 

 

やっぱすごい人だったんだな

 

俺は自分のモヤモヤが解消されると、今日の疲れが出たのかそのまま眠ってしまった

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

次の日いつものように3人で登校している

 

「私今日も生徒会長のとこ行く!」

「行っても追い返されるだけだと思うぞ?」

「そうだけど、やっぱりやりたいもん!」

「千歌ちゃん、本気なんだね」

 

そう言うと曜は千歌から申請書を取り上げ、自分の名前を書き添える

 

「水泳部と掛け持ちだけど、はい!」

「うー、ようちゃーん!」ハグっ

「あわわ、千歌ちゃん苦しいよ〜」

「よかったな、千歌」

「うん!」

「あれ、紙はって、危なっ」

 

何とか水たまりに落ちる前にキャッチできた

そして俺も…

 

「りゅうくん?」

「5人いるんだろ?1人でも多い方がいいだろ?まぁ、俺はマネージャーみたいなものになっちゃうけどな」

「りゅうーくーん!」ハグっ

「だから、急に抱きつくなって!痛いわ!」

 

なんかすごいデジャブだな

 

とりあえず、これで部員は3人、あと2人だ…

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

「これは何ですの?1人が3人になっただけではないですか」

 

俺たちはまた生徒会室に来ている

 

「きっと、生徒会長は私の根性を試してるんだと思って」

「はぁ、だいたい千歌さん作曲はできますの?」

「えっ?」

 

あっ、しまったそうだ、ラブライブ!って…

 

「ラブライブ!はオリジナルの曲でしか出場できませんわよ」

「えーー!!!」

 

 

完全に忘れてた、スクールアイドルをやる上でおそらく最も難問である作曲

もちろん俺や曜、千歌もそんなことできない

おい、千歌音楽の教科書をしまえ、そんなんでどんだけかかると思ってる

 

 

どうしよう、打つ手なしか…

 

ガラガラガラ

 

「おーい、席につけ、今日は転校生を紹介するぞ」

 

へー、転校生かまぁ、新学期だし珍しいことでもないか、できれば男子がいいのだが流石にないよな…

 

そして現れたのは案の定男子ではなかったが、

俺たちの悩みのタネを解決できるあの人だった

 

 

「初めまして、とうkくしゅん!失礼。

東京の音乃木坂学院から来ました、さくらうc くしゅん!桜内 梨子です」

 

 

転校生は桜内さんだった

 

「奇跡だよー!!」

 

教室中に千歌の声が響き渡った

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?

今回は1話を終わらせようと思ってとても長くなりました。

それから最初龍騎の呼び方が「ダイヤ」だったんですが、「ダイヤちゃん」にしました
ダイヤだとしっくりこなかったので…

今後小説2〜3話でアニメ1話分を消化していこうかと思います
余裕があれば本編とは違うサイドストーリー的なのも書いてみようかと思います

それから今日はマリーの誕生日ですね、おめでとう!

それではみなさん読んでくれてありがとうございます

よろしかったら評価やお気に入り登録をしていただけると嬉しいです(私のモチベーションが上がります笑笑)
誤字脱字、何か意見などがありましたら報告してください

それではまた次回をお楽しみに

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