"貴方に永遠の愛を"   作:ワーテル

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みなさんどうも〜

今回もちょっと思いつきで書いてみました

本編とは関係ないので、時間があれば読んでいってください

それではどうぞ!


【閑話】1st Liveのその後

〜1stライブの翌日〜

 

千歌の提案でライブの成功を祝ってみんなで遊びに行こうとなったのだが…

 

「なんで言い出しっぺが寝坊なんだよ…」

「ハハハ…千歌ちゃんだもん、しょうがないよ」

「ったく、曜は千歌を甘やかしすぎなんだよ」

 

千歌の指定した集合時間からもう1時間に迫るぐらい過ぎていた

まぁ、曜と喋ったり、しいたけと戯れたりしてたから暇ではなかったが…

もちろん梨子もいる

だけど、えらく離れたところに立っている

そんなにしいたけが怖いのか?

 

「梨子ー!そんなとこに立ってないでこっち来いよ!」

犬が・・・噛まれたら死・・・

「梨子ちゃんどうしたのかな?」

「さぁな」

 

何か言ってるが遠すぎて何も聞こえない

とりあえず意味のわからんことを言ってるのは確かだろうけど…

 

「お待たせー!」

「遅いぞ、ち、か…」

 

俺の目に映ったのは白のオフショルトップスにパステルカラーのロングスカートの千歌

普段とは違った彼女の姿に俺は見惚れてしまった

そういえば梨子の私服を見るのは初めてだし、千歌や曜も東京に行って以来あまりそういう機会がなかったからとても新鮮な感じがする

曜はTシャツの上から蒼色のカーディガンを羽織り、ショートパンツからスラリとした脚が印象的で

梨子は上下花柄のインナー、その上から桜色のチェスターコートを羽織ったなんとも彼女のイメージ通りな服装をしていた

そして意識しまったせいか少し顔が熱い

 

「りゅうくんどうしたの?」

「いや、なんでもないよ」

「そう?じゃあとりあえずなんであんなところにいるのかわからないけど、梨子ちゃんのところまで行こっか」

「そうだな」

「そうだ!りゅうくん今日の千歌どうかな?」

「あぁ、すごく可愛いと思うぞ」

「へへ、ありがとりゅうくん」

「あと、曜も似合ってる」

「私も!?でもうれしいな、ありがと、りゅう!」

 

そして梨子と合流しバスを待ってる間、千歌と曜に煽られて梨子に対して恥ずかしいことを言ってしまったことは伏せておこう

 

時期にバスが来た

中は相変わらずガラガラだったので俺たちは1番後ろに座ることにした

ちなみに順番は

窓 | 俺 千歌 曜 梨子

 

そして座席に座ったところで俺は千歌に尋ねる

 

「今日はどこに行くんだ?」

 

そう、昨日の夜

『明日10時に家に来て!』

このメッセージだけを頼りに俺は今日千歌の家に行った

故に誰が来るかも知らなければ、行き先が何処かさえも知らなかったのだ

まぁ、メンバーは大体予想できたけど…

 

「今日はね!1stライブの成功を祝ってみんなであそびます!」

 

うん、それは知ってるんだ、昨日言ってたもんね

 

「で、どこに行くんだ?」

「それは…」

「それは?」

「決めてません!」

 

ん?俺の耳がおかしくなったかな?

 

「千歌さん?もう一回お願いしてもよろしいですか?」

「だから、決まってないの」

 

じゃあ、何か?俺は何するかも決まってない中朝から呼び出されて、家の前で長い間待っていたと

まぁ、それに関しては3人の可愛い私服姿が拝めただけで良しとしよう

っていうか、曜と梨子まで唖然としてるってことはこの2人も何も知らされてなかったみたいだな

 

「千歌ちゃん?じゃあ今私たちはどこに向かってるの?」

「んー、とりあえず沼津かな?あそこなら何か色々あるし」

「じゃあ、3人は何かしたいことはあるのか?」

「はいはい!私カラオケしたい!」

「昨日ライブやった後なのに大丈夫か?」

「んー、私は大丈夫だけど、曜ちゃんたちは?」

「私も全然平気だよ?」

「1曲だけだったし、私カラオケって行ったことないから行ってみたいかも」

「そうか、じゃあとりあえずカラオケでも行くか」

「よーし!じゃあ沼津に向かって、全速前しーん、ヨーソロー!」

「こら、曜!バスの中で大声出すな!」

 

この3人といると静かな時ってないな…

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

それから数十分で沼津に着き、駅近くにあったカラオケ店に入った

 

「じゃあ、誰から歌う?」

「私から歌っていい?」

「じゃあ、最初は千歌な」

 

結局

千歌→曜→梨子

の順番で歌うことになった

 

 

(誰が何の曲を歌ったか予想してみてください)

 

 

まず千歌が歌ったのは、昔ドラマの主題歌にもなった曲

確か、セレブな人と貧乏な人の話だったと思うけど、何せ何年も前のことだから覚えてない

にしても千歌も意外とこういう歌を歌うんだな

やっぱ女子高生なんだな、アイドルやってるだけあって上手いし

 

そして千歌が歌い終わり得点は92点だった

 

「千歌ちゃんすごいよ!最初から90点超えだって!」

「たまたまだよ〜」

 

そうやって照れてる千歌の姿がちょっと可愛かった

 

「じゃあ次は私が歌うね!」

 

曜が選んだ曲も昔のドラマの主題歌で映画もやってたな

俺はこのドラマは好きだったから映画まで全部観た

暴力事件起こし後、バラバラになったメンバーを集めて甲子園を目指す

あれは泣けたね

 

曜の選曲は妥当かな

昔からスポーツ好きだったからこういうドラマも観ていたのだろう

 

そして曜もやはり上手くて千歌と同じ92点だった

 

「曜ちゃんも90点超えたじゃない」

「んー、なんかスクールアイドルで練習したからかな?いつもより声が出るよ!」

「じゃあ次、梨子ちゃん!」

「がんばってね!」

「うぅ、なんか緊張するよ…」

 

そんな梨子が選んだ曲もまた名曲中の名曲で俺もよく聴く曲だった

梨子が歌うこの曲も恋愛ソングで20世紀最後のミリオンセラーを記録した曲

 

そして梨子の得点は

まさかの96点

 

「梨子ちゃんすごいよ!96点だって!」

「すごいよ!ほんとに初めて?」

「うん、ずっとピアノやってたからこういうとこ来るの初めてだったけど、楽しいね!」

「それにしても96はすごいな、よし!千歌、曜、梨子に負けるな」

「その前にりゅうくんでしょ?」

「いや、俺はいいよ」

「なんでさ!歌おうよ〜せっかく来たんだから!」

「わかったから、体を揺らすな」

 

そして俺も歌うことになったので早速曲を転送する

 

「ねぇ?りゅうきくんなんで拒否したの?もしかして苦手なの?」

「ううん、寧ろ逆かな…」

「逆?」

「聴けばわかるよ」

 

彼が歌ったのは、曜ちゃんたちに訊くと割と最近の曲らしくアニメのエンディングにもなったらしい

将棋のアニメって言ってたかな

何より私が驚いたのは…

 

『99,176』

 

彼の歌唱力だった

 

「うわ〜、やっぱりゅうはうまいね」

「りゅうくんが私たちに歌唱力の指導してくれればいいのに」

「無理言うなよ、俺だって専門的にやってるわけじゃないし、俺自身だいぶ感覚に頼ってるとこあるからな」

「感覚って、もうそれ天才じゃない!」

「そんなことないよ、もう次いこうぜ」

 

こうして3時間ぐらいカラオケを楽しみました

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

カラオケが終わった後、まだ時間があったのでショッピングセンターに行ってお昼ご飯を食べた後、中を見て回ってる最中

千歌ちゃんがゲームセンターに行きたいと言ったので、私たちはゲームセンターに来ました

 

その光景は私にとって初めてのものばかりでとてもわくわくしました

 

「千歌あれ欲しい!」

 

千歌ちゃんはクレーンゲーム?でオレンジ色の熊のぬいぐるみを見つけて取ろうとしましたが、

 

「なんで取れないの?」

「千歌ちょっと貸してみ」

 

千歌ちゃんは結局取れずりゅうきくんが挑戦することに

 

ゴトンッ

 

なんとりゅうきくんは一回で取ってしまいました

 

「え!なんで?すごいよりゅうくん!」

「こういう台は爪が3本あるけど、意外と2本だけで掴んだ方がうまく引っかかって取れることが多いんだ」

「りゅう、いつからそんなうまくなったの?」

「東京にいたとき、友達に何度か誘われてやったからな、そりゃうまくもなるよ」

「りゅうきくんって頭もいいみたいだし、何でもできちゃうのね」

「そんなことないさ、できないことの方が多いよ

そうだ、2人も何かいるならやってみようか?取れる保証はないけど」

「えっ、そんなのいいよ」

「遠慮しなくていいから、俺からの1stライブ最高記念としてさ」

「んー、じゃあちょっと見てみようかな」

「りゅう!私あれが欲しい!」

 

曜が指差したのはセイウチのぬいぐるみ

少し丸っぽくて難しそうだけど、なんとかなるだろう

 

やってみたら意外にも3回で取れ、曜に渡したらとても嬉しそうに抱きついていた

 

「梨子は何かあったか?」

「私はあれが」

 

梨子もぬいぐるみかなと思ったら実際は桜のイルミネーションができる機械だった

 

ぬいぐるみとは違う台で棒と棒の間に景品を落とす、いわゆる、橋渡しと言われる設定だ

 

「これさっきと違うけど、難しい?」

「いや、アームの強さにもよるけど、コツさえわかってればそんな苦労しないと思うよ」

 

自分の言葉通り詰むこともなく5回で取ることができた

梨子に渡すとまるで子どもがおもちゃを買ってもらった時みたいに大事に抱きかかえていた

 

3人ともすごく無邪気な笑顔を浮かべていて、その笑顔を見れただけで俺は幸せだった

 

 

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その後時間は5時をまわっていたが、千歌が行きたいとこがあると言って再びバスに乗り込んだわけだが…

 

「ここって浦の星だよな・・・」

 

連れてこられたのは浦の星女学院

 

「千歌なんでこんなところに来たんだ?」

「いいからついてきて!」

 

千歌が校舎の中に駆けていくと曜と梨子も俺を見て微笑み千歌についていく

向かった先は昨日ライブをやった体育館

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

俺が体育館に着くと、ステージの上には私服ではあるが昨日と同じ位置に並ぶ3人

 

「おい、3人とも今からここで何かあるのか?」

 

俺は今状況が理解できなかった

日曜の学校に3人を除けば俺一人

何か学校行事が予定されてたわけでもない

頭の中が疑問符だらけだ

すると千歌が口を開いた

 

「りゅうくん!私たちを支えてくれてありがとう」

「えっ?」

 

さらにわけがわからなくなる

 

「りゅうがいたからライブを成功させられた」

「りゅうきくんがいたから私は、私たちは一歩前へ踏み出せた」

「何を言ってるんだ?俺は別に何もしてないし、お前らを見てただけだ」

「それで十分だよ、りゅうくんがそばにいてくれたから私たちは()()()

 

ライブを成功させたのも、一歩踏み出しのも、輝こうとしたのも

全部3人が決めてやったこと

俺はただそれを見守ってただけ

でも、やっぱり力になりたい自分がいた

支えたかった、不安だった

彼女たちの力になれているのか…

でも、それは俺の取り越し苦労だったみたいだ

 

「ばかだな、まだこれで終わりじゃない

これから何度だって力になってやる、支えてやる

お前たちはまだ輝きの途中だ」

 

「ありがとう、りゅうくん」

「それでね?りゅうに私たちからプレゼントがあります!」

「プレゼント?」

「うん、本当は昨日の衣装のままできたらよかったんだけど、りゅうきくん用事があるって言ってたから、千歌ちゃんが今日にって」

 

なんだ?プレゼントって言っても今日3人はそんなもの持ってなかったし、衣装のままってのも・・・

 

「照明もマイクもないし、練習する暇もなくて振り付けとかもないけど」

「私たちがりゅうのために作った曲だから聴いてください」

 

時間がないのにそんなわざわざ俺のために…

 

「りゅうきくん!まだ私たちはスクールアイドルとして未熟だし」

「これからもたくさんりゅうに迷惑かけるかもしれない」

「こんな私たちだけど、いつか絶対輝いてみせるから、()()()を笑顔にできるぐらい輝いてみせるから!

だから、これかも私たちを見守ってください」

 

「あぁ、言われなくてもそのつもりだ」

 

「これは私たちからりゅうくんへの感謝の気持ちです!」

「「「聴いてください」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『空も心も晴れるから』

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?

『空も心も晴れるから』好きなんですよ笑

服装に関してはそれぞれ着てほしいなって思う服装にしました
(曜ちゃんは水着編が好みです)

それと歌はわかりましたかね?
千歌→「気まぐれロマンティック」
曜→「キセキ」
梨子→「Everything」
龍騎→「orion」
みなさん当たってましたか?


今回もお付き合いありがとうございました
やっぱりこういう話を書くのは楽しいです
また思いついたら書きたいと思います

また感想等ありましたらお願いします
評価の方もよろしくお願いします

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