双剣使いの一護(更新停止)   作:ポケモン大好きクラブ

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やっと書けました。
何だか長くなりました。


一護と封印

「来たか、一護。」

 

ドアを開けると眼鏡をかけて白衣を着ている銀髪のイケメンが待っていた。

 

「お久しぶりです。竜玄さん。」

 

そう。この人こそ石田雨竜の父親であり、一護の力を封印した石田竜玄である。

 

「死神に、なったそうだな。」

「…家族を守るために。」

「…っふ、お前らしいな。」

 

少し間があいたかと思うと、一護らしいと笑みを漏らしながら竜玄は言った。それに一護は別段気を悪くするでもなく聞き、それよりと本題に入る。

 

「なぁ、まだ封印しとかねぇとダメか?」

 

普通の滅却師は封印など必要としない。一護の力が暴走してしまったのは一重に大きすぎる力と未熟な精神に加え、大切な存在の喪失が重なってしまったが故に起きた事故に過ぎない。だからこそ精神が成長した今では暴走する危険は、以前に比べればさほど大きくはないのだ。

 

「そうだな、そろそろ頃合いか。封印も少々外れて来ている。」

「えっ、外れてんのか?」

「力を強めたら漏れだすくらいにはな。」

 

そう言って竜玄の懐から銀の十字架に丸い輪がついているペンダント取り出される。

よく見るとペンダントの丸い輪の部分に少しだけヒビが入っていた。

 

「解《かい》。」

 

その言葉と同時にペンダントと一護が光った。少しすると光は収まり、特に変化は見られなかった。

 

「もう解けたのか?」

 

言葉1つで解けてしまって少し拍子抜けな感じがした一護はそれが表情にも出てしまっていたようで

 

「言葉は簡単だが私の言葉でないと解けないようになっている。それと、体の中を探って見ろ。霊力が感じられるはずだ。」

 

言われたとうり目を閉じて集中する。すると確かに体の奥底にお袋に似た霊力が感じられた。

 

「感じたか?」

「ああ。」

「これからはその霊力も使いこなせるように特訓しておけ。」

「へっ?!」

 

いきなりの課題に変な声が出たが、よく考えれば強くなるためには当たり前のことだった。

竜玄さんに感謝と別れを告げてから歩き出す。

滅却師の霊力の使い方は石田にでも教えばいいだろうと思いながら石田とルキアのところへ向かう一護。

 

「待たせたな石田、ルキア。」

 

客室の扉を開けた一護が見た光景は仲良くしている2人でもケンカをしている2人でもなく…

 

「さぁどれがいい!朽木さん!」

 

ひらひらの服からカラフルな服までざっと数えて10着ほどの服(スカート)をもってルキアに笑顔で迫っている石田の姿であった。

はたから見たら変態だ。ルキアも困り顔だ。

 

「あー。石田、何してんだ?」

「見てわからないのか?朽木さんのコーディネートだ!」

 

石田は一護の質問にこれだからとでも言うようにため息をついた。

これには一護も少しイラついてしまう。

石田は真面目な性格とクールな態度ゆえにあまりまわりには知られてはいないが、裁縫が得意なため少しの時間と材料があれば服を作るのは造作もないことだった。

ゆえに女性ものの服があることに対してなど一護は突っ込むはずもない。ただし…

 

「何でそんなにたくさんあるんだよ!」

「女性ならこのくらい当たり前だろう。」

「普段着作るんなら寝間着作ってやってくれ。」

「寝間着?」

「今無断で遊子の借りてるんだよ。」

「そうか、それならとびきりのものを…。」

 

石田は早速作業に取りかかった。ルキアは自分をおいてされていた会話についていけていないようだ。

 

「とりあえず好きなやつ貰っとけば?ルキア。」

「いいのか?」

「お前のためにあいつが作ったんだ。貰った方がいいぞ。それにこの家には女がいないからな。こんな服あっても誰も着ないぞ。」

「そうか…、なら遠慮なく。」

 

そう言ってルキアが選んだのはできるだけ飾りの少なく色もそこまで派手ではない服を3着ほどだった。ルキアが服を選び終わって数十分たった頃。

 

「できたよ、朽木さん!」

 

今までみたことがないほど満面の笑みを石田は浮かべていた。

 

「材料がなくてあまり飾りはつけれなかったんだけど、オレンジを主にしてくまさんのワンポイントをつけてみたよ。どうかな?」

「おおおおぉぉ!」

 

ルキアの目が輝いていたところを見るとお気に召したようだ。石田にしてはずいぶんシンプルだがさっき言ったように材料がなかったのだろう。

つけない方がいいものが出来てると俺は思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それから昼食を食べながら石田に力の使い方を教えてほしいと言うことを伝えた。食事が終わると、トレーニングルームで一護の力の確認を行った。

つまりどれくらいの霊力が有り、ちゃんと暴走せずにいられるかという確認である。

 

一護は自身の中にある懐かしい霊力を感じ、少しずつ膨らませていった。かなり上がった頃大きな霊圧に同じ部屋にいたルキアは立っていられなくなった。石田も心なしかつらそうである。

そしてふっと霊圧が消えた。一護が霊力を抑えたのだ。

石田とルキアは体全体にかけられていた重りがなくなったような、重力がなくなったような錯覚を覚え、体がふらついてしまう。

 

「暴走の心配はないね。後は戦い方か。」

「あぁ、正直滅却師の弓矢の作り方とかわかんねぇ。」

 

そもそも死神と滅却師は根本的に力の使い方が違うので一護がわからないというのも無理はない。

 

「滅却師は死神と違って力を周りから集めているんだよ。」

「周りから?」

「あぁ。死神は自分の霊力を使って戦うが、僕たち滅却師は大気中などにある霊子を自分の霊力で集めてそれを元に戦うんだ。」

「ほぉ~。」

「と、いう訳で最初は手のひらの霊力に霊子を集めて大きくすることから始めようか。」

「お、おう。」

 

という訳で始まった一護の特訓だがなかなか霊子は集まらず、途中で「こうやるんだ!」とイライラしながらお手本を見せて貰い、それから少しずつ大きくなり始めた頃に時計から無情にも帰りを知らせる音が鳴り響いた。

 

「もうそんな時間か。」

「あぁ、もう帰らないと遊子と夏梨が心配する。」

 

一護は汗を拭きながら言う。

 

「ルキア、そろそろ帰るぞ。」

「あぁ。すまなかったな。」

「世話になったな。」

「いつものことだ。またいつでも来い。」

 

 

手を軽く上げてお互いに別れる。




ルキアが軽く空気になってる…。

なるべく早く書きたいけど多分また間あくかも。
どうしよ…。

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