双剣使いの一護(更新停止)   作:ポケモン大好きクラブ

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続いてます。

書けるとは思わなかった。
ではどうぞ


一護と双剣

部屋に戻った一護は一息着いていた。

 

「ったく、親父のやつ…ん?」

 

部屋の中に不自然な黒揚羽蝶が飛んでいた。そして気がつくとその後を追うように、黒い着物を着た少女がいつの間にかそこにいた。そう入って来たことに気付けなったのだ。

 

「あ、あんた。」

「近い…」

 

少女は部屋を出て一階へ行く。

一護は何者か聞こうと声をかけようとするが、まるでこちらは関係ないとばかりに無視をする少女。

 

(もしかして見えてない?いやいや馬鹿な。もしかして自分は見えてないと思ってる?)

 

そっちの方が可能性は高いと納得する一護。再び声をかけようとすると、重くのし掛かるようなドロドロとした感覚が襲いかかる。

 

「くっ、がっ、なっなんだ…これは…気持ちわりぃ。」

 

思わず膝を着いたがしばらくすると慣れてくる。

 

「おいっ、貴様。大丈夫かっ!?」

「あぁ。」

「!?」

 

少女も返答があると思わなかったのかびっくりしている。

 

「それで、アンタはこの変な感覚の元を知っているのか?」

「変な感覚?」

「何も感じないのか?」

「あ、あぁ。」

 

戸惑いながら少女は答える。その直後耳につんざくような大声が部屋に響いた。

 

「なっ!」

(これは虚の声だと!こんなに近づくまで気がつかないなどあり得ん!なぜ…)

 

一護も部屋を出て一階へ行くと、親父と柚子は倒れ、花梨は巨大な仮面を着けた化け物に捕まっていた。

 

「一兄逃げて…」

「親父!遊子!夏梨!待ってろ今助ける!」

 

最後の力を振り絞って夏梨は、一護に逃げろと言うが一護は夏梨の願いを聞き入れることも、この状況で冷静でいられるほど人間が出来ているわけでもなかった。

一護は近くにあった椅子を持って化け物に突っ込んでいく。

 

「うおおおおぉぉぉぉぉ。」

 

が、当然の如く力の差は歴然で片手で殴り飛ばされてしまう。その時化け物は「見つけた」と小さく呟き獲物を狙う目をしていた。そして一護へ手を向けるが、ザシュッという音がして化け物の手から夏梨が落ち、すかさず一護が下へ入りキャッチする。

 

「馬鹿者!人間の力で敵うはずがなかろう!奴は虚と言って魂食らう存在だ。幸い貴様の妹たちは魂は食われてはおらん。」

「ほんとか!」

「あぁ。」

 

ひとまずは安心した一護だが、敵はまだ倒れていないことを思い出し気を引きしめる。

 

「おそらくだが、奴はより霊的濃度の高い魂を求めている。さっきまではまるで栓がされているかのように何も感じなかったが、今この場で誰よりも霊圧が高いのはお前だ。」

「お…れ…?」

 

栓がされているという言葉に少しだけ反応するが、昔から霊感のあった一護はこの言葉の意味がよく理解できなかった。

 

「つまり奴はお前を狙って、ここを襲ったのだ。」

「なっ!」

 

少女は大きな力を持つものは自覚させておいた方が良いと、わざと言葉にする。ただしここではそれが悪手となる。

 

「俺のせいで襲われたってことか…。」

「何を…?」

 

一護の纏う雰囲気に不穏なものが混じる。

 

「うおおおおぉぉぉぉぉ。」と虚の前に一護は走って出ていった。

 

「よぉ、お前。俺の魂が欲しいんだよな。なら俺とサシで勝負しやがれ!」

 

一護は虚に無謀な1対1の勝負を持ちかけて、お互いに雄叫びをあげながら向かっていく。興奮のためか、一護の右腕からは漏れ出した蒼い霊圧が雷のように少しだけ出ていたが、一護は無意識のためか気がついていなかった。お互いの距離がゼロになろうとしたとき、間に黒い物体が否、少女が入って来た。そして一護の視界には赤色が舞っていた。

 

「な…なんで…。」

 

少女は虚の歯に噛まれていた。

 

「この…たわけが…。貴様の力では勝てないことなど宣告承知のはず。貴様の魂をくれたら終わりな訳がなかろう。」

「ぐっ!」

 

確かにと一護は思ってしまった。

 

「はぁ…。家族を助けたいか?」

 

一拍おいた後に少女は聞く。それに一護は

 

「当たり前だ!あるのか、方法が!?」

 

即答し食い付く。

 

「あぁ、私は死神だ。その死神の力をお前に譲渡する。」

「譲渡?それって大丈夫なのか?」

「譲渡すると言っても半分だけだから大丈夫だ。」

「わかった。」

 

本来なら禁止されているが、命の危険でもあるので詳しく伝えずにに行う。

 

「刀を体の中心に突き刺せ。そうすれば、私が力を注ぎ込む。」

 

一護の顔が緊張し、息を飲む音がする。だが一瞬後に不適な顔になり

 

「刀をよこせ死神」

「死神ではない、朽木ルキアだ。」

「おれは、黒崎一護だ。」

 

刀を刺しながら名前を言うと、眩い光が溢れ、光が収まった場所には背中に長刀と腰に太めの短刀を携えた黒い着物の一護だった。

 

「刀が…2本…だと…!?」

(しかもなんなのだ、あの背中の刀の大きさは!?)

 

ルキアは1人混乱していた。それもそのはず。本来なら死神になったばかりのものは皆浅打と呼ばれる小さい刀を1つ持つのが普通なのだ。

 

(刀が大きいということは霊圧が大きいということ。それに半分だけの譲渡のつもりが全部持っていかれた。奴は何者だ?)

 

そうこう考えているうちに一護は一撃で虚を倒していた。消えていく虚を後ろに

 

「サンキュな、ルキア。力、貸してくれて。」

「いや、私こそ力が足りずすまなかった。」

(力がなくなったことを悔いていても仕方がない。気は進まんがあの男のところにでも行くか。)

「今日はもう遅い。死神の力についてや、少したのみごともあるのでまた後日訪ねる。」

「あぁ、わかった。じゃあな。」

 

こうして俺たちは別れる。別れ際に親父と遊子と夏梨に何かしていて、聞いても「辻つま合わせだ、詳しくはまた今度な。」と言われてしまった。




死神や虚の単語がなかなか出なかった。

読みずらくてすいません。
読んでくださるかたは今後ともよろしくお願いします。

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