子供はあまり好きではなかったのだけど…   作:彰吏

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書きだめをすべて吐き出してしまった。俺はこれからどうやって書いていけばいいんだ。誰か教えてくれ。

どうも、作者です。
流石に説明が長いと思ったので今回で説明回を最後にしようと思っています。



第3話

 

 

「わからないことがあったらまた聞くってことでいいかな」

 

「私は大丈夫だよ」

 

 

和室のそしてこの精神世界についての説明がひと段落ついたらしい。その証拠に流刃若火はわらび餅を食べながらニッコニコしてる。可愛いな、おい。

それにしてもなんとなく予想していたけど、まさか想像すればものを出せるなんて思わなかった。

そして俺は今現在寝ている状態ってことなのかな?

 

 

「そうなるね。でも、そろそろ起きる時間になるから取り急ぎ伝えることだけ伝えるね」

 

「まじで。もう少しお話したかったんだけど」

 

「大丈夫。これから寝るたびに会おうと思えば会えるから。それにまだ私のことを伝えきれてないからね」

 

 

確かにまだ流刃若火がどのような状態なのか聞いてない。

それにこんな大きな力も持っているための弊害とかも聞いておかないと、生きていくのにつらそうなんだよな。

 

 

「それに関係してるけど燈空くんの現在の状況を説明するね」

 

「それはしてもらっただろ」

 

「そうなった経緯みたいなものはね。だけどそれも完璧ではないので、まずはそこのところを話していこう」

 

 

そう言われたらそうかもしれない。

俺がこうなった経緯はこの身体の中に元から居た子供の心が死んだためだったな。

 

 

「その時のことは見てないんじゃないかな」

 

「確かに」

 

 

具体的にいつかと言われると分からないけど、最後に今の俺の声で「ごめんなさい」という言葉が聞こえてきて気付いたらここにいた。

俺の想像だとこの言葉を最後にこの子供は死んでしまったと思っていた。

 

 

「それで大まかに合っているけど、何故そうなったのかというところが抜けてる」

 

 

確かに俺は理由を知らない。てっきり両親からの何かしらでそうなったのだろうとなんとなく思っていた。

それで自身を納得させていた。

頭の隅ではそんなことでいくら子供といっても死んでしまうことなどないのではと思っていたとしても、自身を納得させることで考えないようにしていた。

 

 

「実はね、両親は死んでいるの。表向きでは強盗による殺人となっているけど、私の見立てでは同業者によるものだと思う」

 

「同業者って、研究者ってことか?」

 

「私から見たら同じようなものだけど、彼らは魔術師と言われていた」

 

 

魔術師ね......魔術師.........

 

 

「え、魔術師だって」

 

「そう、燈空くんの両親は魔術師だったらしい。私的には彼らのやっている事は研究者みたいなものだと思っていたけど、その反応からして何かあるのかな」

 

 

俺の反応から自分の思い違いだと判断して俺の意見を聞いてくる流刃若火に対して、俺はただただ驚きを隠せなかった。

魔術師。

この言葉を俺は前世で何度も聞いてきたからだ。いや、何度もだと語弊がある。

たぶん前世で死んでしまっただろう俺だが、死ぬ直前、俺的には寝る直前まで見ていたアニメで何度も聞いたものだ。

そのアニメは【Fate/stay night】だ。

俺は【Fate/Zero】から見始めて、俺が死ぬその直前に【Fate/stay night】の遠坂凛ルートの最終回を見ていたのだ。なんなら俺が最後に覚えてるテレビ番組はなんですかって聞かれてら当然最後に見ていた【Fate/stay night】ですって答えるぐらいだ。

だが待てよ、魔術師という言葉だけで判断するのは早計だろう。

流刃若火なんてものがある時点でどこかのマンガや小説にしか存在しなかった世界線に転生させられたと思っていたが、それがなにも【Fate/stay night】の世界だとは限らないのだ。他のマンガや小説にだって魔術師なんてものは居るだろう。

 

 

「ちなみに俺の魔力は強いみたいなことを言っていたが、魔術回路って言葉は聞いたことないか?」

 

「そういえば聞いたことあるかな。確か燈空くんの両親が私に向かって燈空くんの有用性を説明する時に言っていたかも」

 

 

あの時は刀に向かって喋りかける怪しい人たちみたいに見えてこっちとしては面白かったよ、なんて言いながら新しいお茶の準備をしてくれている流刃若火を見ていたが、そんな言葉は頭の中に入ってこなかった。

俺の知っている限り魔術回路なんて言葉は【Fate/stay night】でしか聞いたことない。もしかしたらという可能性があるかもしれないが限りなくゼロに近いだろう。

そして俺の両親がそれを知っていたということは魔術師か、少なくとも魔術師に関係のある人だったということだ。

 

 

「考えているところ悪いがそろそろ起きる時間だ。これから大変だろうが、私がついているから安心してくれ」

 

 

俺がこれからあんなに危ない世界で生きていくのかと若干弱気になっていたが、流刃若火は胸を張ってそんなことを言った。

そうだ、俺は1人ではないのだ。こんなに頼りになるものがそばに居るのだ。

そう思うと少しは大丈夫かもしれないと思えてしまうのが不思議でならない。

少しでも安心したからかそれともただただタイムリミットだったのか、ここに来た時と同じように目の前が暗くなってきた。

 

 

「最後に伝えきれなかった燈空くんの現在の状況は、まず自分で見てもらって私から説明するってことにするから」

 

 

最後に少し不安になってしまったのは内緒である。

 

 

 

 

 

 





皆さん知っていたと思いますがこれは【BLEACH】ではなく【fate】ですよ。







私が忘れてたなんて言えない。

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