神様は意外とお暇なようです?   作:青春は爆発だ!

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第3話

先日、ライザーとのレーティングゲームの為、グレモリー眷俗を強化することになったアルケー。

 

特訓場所は、山奥にあるといわれるグレモリー家の別荘。

 

正直、グレモリー家の権力が規格外すぎて感覚が麻痺してきたアルケー。

 

リアス達には先に行ってるように伝えたアルケーは、とある人物たちに連絡を取っていた。

 

彼らなら、きっといい特訓相手になってくれるだろう。

 

そして、山の頂上にたどり着いたグレモリー眷属とアルケー。

 

はやくもイッセーは疲れていた。

 

それもそのはず。

 

眷属全員分の荷物運びをやらされたのだ。

 

リアスは特訓だと言っていたが、絶対に自分が楽したいだけだろうと、アルケーは思った。

 

彼らが来る前に部屋に荷物を置いて、給水を取るように伝えると、リアスがお礼を言ってきた。

 

 

「この度は、私たちのために本当にありがとうございます」

 

 

「いやいや、別に俺が好きでやってることだし。それに、お前らを鍛えるのは俺じゃねぇしな」

 

 

「それはどういうことですか?」

 

 

困惑するリアスを無視して、空へ飛んだアルケー。

 

空から山全体を見れるまで飛んだアルケーは 山全体に強力な防御結界を張った。

 

これならどんな特訓をしても大丈夫だろう。

 

結界を張り終えて地上に戻ろうとすると、広場にグレモリー眷俗たちが集合していた。

 

地上に降りると、開幕早々に兵士のイッセーが質問をしてきた。

 

 

「アルケーさん。今日からどんな特訓をするんですか?」

 

 

「ま、もう少し待っとけ……噂をすればだな」

 

 

突如、山全体を物凄い強風が襲った。

 

だが、これは自然の影響で起きた現象ではない。

 

何者かの、強大なオーラによって起きた現象だ。

 

その強風に必死に耐えるグレモリー眷属。

 

一方、アルケーは余裕の表情で人王立ちをしていた。

 

そして風がやむと、その強大なオーラの正体がわかった。

 

 

「おう、久しぶりだな。お前ら」

 

 

 

そこには、それぞれの勢力の最強の存在達がいた。

 

まずは1人目。

 

ギリシャ神話の主神、ゼウス。

 

 

「ガッハハハ!久しぶりだな、アルケー!」

 

 

2人目。

 

インド神話の破壊神、シヴァ。

 

 

「たっく、お前じゃなかったら破壊してたぞ?」

 

 

3人目。

 

北欧神話の主神、オーディン。

 

 

「まったく、こんな年寄りを急に呼びつけおって」

 

 

4人目。

 

悪魔界の現魔王にして、超越者の1人。サーゼクス・グレモリー。

 

 

「リーアたんのことと聞いて、駆けつけたよ」

 

 

5人目。

 

四大熾天使の1人、天使長ミカエル。

 

 

「神のお言葉を拒否することはできませんよ」

 

 

6人目。

 

神の子を見張る者所属、総督のアザゼル。

 

 

「面倒なことを引き受けたんだ。ちゃんと可愛い女の子を紹介してくれよ?」

 

 

こうして、アルケーの呼び出しに集まった6人。

 

それぞれに不満があるようだが、アルケーの命令となれば断ることなどできないだろう。

 

この超豪華メンバーに、グレモリー眷属たちは口を閉じることは出来なかった。

 

アルケーが手を叩いて、意識を戻させると特訓のメニューをそれぞれに伝えた。

 

その瞬間、眷属たちの顔は引き締まり、それを見ていた6人は満足そうに笑った。

 

そして、それぞれが特訓を始めた頃、アルケーはもう1つやることがあった。

 

 

リアスside

 

 

リアスは、自分の兄が来ていたことに驚いていた。

 

だが、いまは兄ではなく師匠と弟子の関係。

 

すぐに気を引き締め、特訓に取りかかった。

 

特訓は、基本的に消滅の力をとことん鍛えた。

 

出力の調整やサイズの変化まで、いろいろなことを鍛えた。

 

さらには、王としては采配。

 

レーティングゲームは実力もそうだが、王の采配がゲームを大きく変える。

 

現魔王のサーゼクスから教えて貰えることは、普通はあり得ないだろう。

 

駒の特性をいかした戦術や、普通にチェスをしたりと。

 

これまた、いろいろなことを教えられた。

 

 

朱乃side

 

 

オーディンは、ミーミルの泉に片目を差し出したときに、魔術や魔力に詳しくなったと言われている。

 

そのため、魔力を使って雷の攻撃をする朱乃とは相性がいいのだ。

 

だが、オーディンは大の女好き。

 

朱乃のような胸が大きく、美人の女には目がないのだろう。

 

だが、今回はそんな煩悩なことは考えられなかった。

 

先ほど、特訓をする前のにアルケーにこう言われたのだ。

 

 

『朱乃に手を出してみろ。お前から神格を取り上げたあと、グングニルを木の枝に変えて、

 

 そこら辺より年寄りも酷い、クソジジイにしてやる」

 

 

こんなことを言われたら、誰だってビビるだろう。

 

この事からオーディンは、人生で初めて真っ当に女性と接することができた。

 

 

小猫side

 

 

小猫の駒の特性は戦車。

 

そして、その特訓相手は破壊神シヴァ。

 

特訓内容はいたって単純、シヴァとの模擬戦。

 

魔力は一切使わず、ただ拳と拳の殴りあいだけ。

 

シヴァは、殴ったり殴られてたりしてれば、自然と強くなるだろうと考えたようだ。

 

よって、小猫の体はボロボロ。

 

いくらシヴァを殴っても、小猫の手が痛むだけ。

 

それに、相手の攻撃は速すぎて見えないのと、一発一発が小猫を殺しに来ていた。

 

慈悲も容赦も持ち合わせてないと誰かが言っていたが、まさにこういうことだろう。

 

これにより、小猫は開始早々で気を失った。

 

だが、そこはやはりシヴァ。

 

すぐに小猫の頬を叩いて意識を戻すと、無理矢理立たせ、そして殴る。

 

また気を失う小猫。

 

それを起こすシヴァ。

 

これを永遠と繰り返していた。

 

 

木場side

 

 

木場の方は、神器(セイクリッド・ギア)の使い方とその多様性を増やすことのようだ。

 

それと、スピードを上げるための特訓をしていた。

 

その内容は、先ほどのシヴァと同じように、アザゼルとの模擬戦。

 

アザゼルが攻撃し、木場が神器(セイクリッド・ギア)の能力を使って消したり、または普通に避けたりしていた。

 

これを永遠と繰り返す。

 

ここは脳筋しかいないようだった、

 

 

アーシアside

 

 

アーシアは、ミカエルから優しく、優しく神器(セイクリッド・ギア)の能力の説明を受けていた。

 

アーシアの神器は『聖母の微笑(トワイライト・ヒーリング)』といい、回復が得意な神器だ。

 

これにはまず、遠距離で回復できるように特訓していた。

 

ミカエルが木を折り、それを遠くから治していく。

 

単純なことだが、これが意外と神経を使う。

 

近くで回復するのとは決して違うのだ。

 

それを永遠と繰り返す。

 

やっぱり単純な奴らしかいない。

 

 

一誠side

 

 

最後は一誠。

 

彼はいま、ゼウスと特訓をしている。

 

ゼウスが一誠に提案したのは、ひたすらに筋トレ。

 

山を全力でダッシュしたり、ゼウスを乗っけたまま腕立て伏せをしたり。

 

とりあえず筋肉のことしかやっていなかった。

 

もうやだ。脳筋ばっかり。

 

 

アルケーside

 

 

そして、アルケーが皆のところに戻ると、リアス以外はボロボロだった。

 

それを見たアルケーは少しだけ驚いたが、死人が出なかったことを幸運に思った。

 

全員に治癒魔法をかけると、すぐに食堂に来るように伝えた。

 

眷属たちが食堂に行くと、そこには大量の豪華な料理が待っていた。

 

そう、アルケーは皆のために料理を作っていたのだ。

 

それも、ちゃんとした手作りで。

 

これにはテンションが上がったメンバー。

 

すぐに料理にかぶりついた。

 

それを見ていた師匠たちは苦笑いを浮かべていた。

 

こうして、初日の特訓が終了した。

 




豪華過ぎるw

こんなのいたら失神するわw

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