比企谷ハーレム?   作:ゆ☆

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趣味ネタ全開です。


折本かおりの場合

 

「おっす!」

 

と元気よくシュタッ!と手をあげてくるのはパーマがかかった茶髪の女の子。そう、折本かおりだった。

 

俺の貴重な休日を一緒に過ごすのは昔の同級生であり黒歴史の一端を担ってる折本かおりその人だった。いやほんとなんでこいつと遊ぶことに決めたんだろうか。まぁ旧交を温めると思っておくのも吝かではないが。

 

「さてと、どこいく?帰る?」

 

「なにそれウケる帰らないから」

 

「いやウケとか狙ってねーから。んで本当になにするんだよ」

 

「んー。とりあえずラウワンでも行っとく?」

 

「まぁ無難だな。なんでもあるし」

 

とラウワンにむかうことに。

 

☆☆☆

 

着いて早々

 

「あっボウリングとかしとく?」

 

「別にいいぞ」

 

の一言でボウリングをやることに。

 

「なんでストライク取れないんだろ…」

 

「重心が高い。ボールは手を伸ばしきった時に離せば大体真っ直ぐいくぞ」

 

「なに?比企谷ボウリング得意なの?」

 

「得意って程じゃないが1人で出来るスポーツは苦手じゃないな」

 

「あーそういえば中学の時も地味に運動神経とかよかったよね。なんかの賞獲ったりとか」

 

「…地味で悪かったな」

 

「ウケる!まぁ言われた通りやってみる」

 

「まぁその前に俺の番なんですけどね」

 

そして俺が投げる。偉そうにアドバイスしといて自分が下手とかならないようにしなきゃな…。

 

ボウリングは集中力だ。まずは足の出し方からフォームを意識して、投げる瞬間の指先までをイメージ通りに動かす。これでストライクが取れれば後は繰り返し同じコース同じフォームで投げるだけだ。それが難しいんだけどな。

 

「…よかったストライクだ」

 

「おぉー!上手いね比企谷。いぇい!」

 

とハイタッチの手を出してくる。なんか謎の緊張だ。投げる時よりドキドキするわ。

うんやっぱりボウリングは女の子と来るもんだな。間違っても材木座となんか来てはいけない。戸塚は性別戸塚なのであり。むしろ行きたい。

 

「よーしじゃあ、あたしもやってみよ」

 

そして折本が投げる番だ。

というかこいつ今日の服装がショートパンツだから投げる時に足に目が行くのは仕方ないことだと思うんですよ。ハチマン悪くない。

 

「やったー!ストライクだ!」

 

ちょっとよそ見してたらいつの間にかストライクを取ったみたいで折本がはしゃいでいた。

 

「お。おめでとさん」

 

「やー比企谷の言うこと意識したら良いところ行ってさ」

 

「まぁボウリングはスピードとかよりコースが1番大事だからな」

 

「おっ言うねぇ」

 

「まぁ言うだけなら簡単だからな」

 

「それある!うちの会長に聞かせたい言葉だねぇ」

 

「本当にな。お前のとこの会長には苦労させられたわ」

 

「正直みんな何言ってるかわかんなかったもん。とりあえず、それある!みたいな?」

 

「それもそれでダメだろ…」

 

「あん時の比企谷はなんと言うか、かっこ…よかったよね」

 

「そうか?」

 

正直あの時はいっぱいいっぱいだったんだが、その言葉を聞くと俺は間違っていなかったと肯定されたみたいで素直に嬉しかった。

 

「うん。自分持ってたしハッキリと自分の意思を伝える強さを持ってた感じがした」

「やっぱり比企谷変わったよ。良い男になった。変な意味じゃなくてね?」

 

「お、おうサンキュ」

 

「…うーんやっぱり勿体無いことしたかも」

 

「は?なんだって?いきなり小声になるなよ」

 

「なんでもない!さっ続き続き!」

 

 

そしてボウリングを終えた。久々にやると疲れるわこれ…。

 

☆☆☆

 

その後もバッティングコーナーに行ったらゲーセンエリアに行ったりとラウワンをフルで楽しんでいった。

外に出る頃にはもう辺りは陽が落ちる頃になっていて俺たち2人は疲れもあり自然と帰路についていた。

 

「あー今日は楽しかったなー。千佳、というか女の子同士で遊ぶ時はこんな動かないから新鮮だったかも」

 

「そういうもんか。ボッチの俺にはわからんな」

 

「ウケる。っていうか比企谷にはもう友達いるじゃん。あんな素敵な子達がさ」

 

「まぁあいつらは友達というかなんというかって感じだがな。…まぁ大事だが」

 

そこまで言うと折本が突然足を止めた。

 

「も、もしだけどさ。あたしもその中には入れないかな?過去にあんなことやっといてなにやってんだーとか自分でも思うんどけどさ」

 

「それはどういう…。あと、過去のことはもう気にするな。もう俺は気にしてないから」

 

「やっぱりさ比企谷面白いよ。面白いからちゃんと友達になりたいしもっと一緒に居たい。今日だけじゃなくてクリスマスの時くらいからずっと比企谷のこと思い出してばっかりだったしさ」

 

俺と友達になりたいと言ってくれたやつは少なく、照れ臭いながらも嬉しかった。だが俺は友達というものをよく知らない。けど、こいつならそれを教えてくれそうだと思った。

 

「俺に友達っていうものを教えてくれるか?」

 

「…いいの?」

 

「折本かおりさん、俺と友達になってください!」

 

「…もちろん!!」

 

と持ち前のとびっきりの笑顔で答えてくれた。

 

「今の比企谷なら友達だけじゃなくてもありかもね♡」

 

「なっ、それは」

 

「なーんてね!」

 

なんて、最後に爆弾発言も飛び出したが俺と折本の今日の会合は終わった。

きっとこれからはこういう日が増えると思っている。

 

 

何故だかその確信が俺にはあった。

 

 

 

そして示し合わせたわけでもなく同じ大学に進み大学生活を共にしてたのは別のお話…。

 






自分の初めてのシリーズ以来の折本。久々に書くと難しいキャラでした。。

いろは、雪乃編のデートの要望などあったら教えてください。
陽乃は決まってます。

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