ハイスクールD×D 愛狂いの転生者   作:T.W.L

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作者(以後、作)「さて、深夜のテンションと数少ない感想欄、そしてまさかの高評価を燃料にして、書き上げました第三話!」

拓海「お気に入りが徐々に増えていってるのも喜んでいたな」

ユルフワ神「今回はヒロインが決まるらしいね…で、いつになったら僕の名前を出してくれるんだい!?」

作「次回かその次に出してやるから辛抱しろ」


2017年6月8日、ルーキー日間にて39位、
同年、6月9日、同ランキングにて27位……マジで?


ご近所さんに会いました(幼稚園って久しぶりだな)

拓海side in

 

 

某年、3月5日

 

…月日が経つのは早いことで、俺も今年で4歳になる。──まあ俺9月産まれだからまだ3歳なんだけどネ!

 

 

『つまらない事を言ってないで早く材料を探したらどうだ?拓海』

 

『いやちゃんと探してるからね?俺自身の死活問題だし』

 

 

何故身体年齢3歳の俺が死活問題に直面しているのか、それは俺から溢れ出る呪力のせいである。今は山の翁(じぃじ)に回して安定させているが、いつかそれでも漏れ出すかもしれない…その為、一刻も早く呪力を制御する装置を造らなければならないのだ。

──幸いにも、特典の一つである鷹の爪団 レオナルド博士の技術力、開発力で造り方は解る。後は材料を集めるだけ─なので今俺は自分の家の庭で材料となるモノを集めているのだ。というか自分の家の庭でしか探せない。一人で家から出たらケガレが来るしね。というか来た。山の翁(じぃじ)が居なかったら確実に死んでた。

 

 

『あのときはありがとうございました、初代様』

 

『気にするな、契約者よ。汝が自分を鍛えられる年齢まで、我が汝を守ろう』

 

『あ、その後は守ってくれないんですね』

 

『無論だ。汝とは契約しているが、令呪の縛りはない。強さを求める修行を怠るのならば─首を断つぞ』

 

『ヒイイイッ!!!りょ、了解しました初代様!』

 

 

そう、俺には令呪がない。つまり山の翁(じぃじ)はやろうと思えば何時でも俺を殺せるのだ。キチンとやることをやっていれば害は無いが…怠けたら即、『死告天使(アズライール)』だ。山の翁(じぃじ)は怠け者が大嫌いだからね!仕方ないね!泣きたくなるけど!…あ、材料見付けた。

 

 

『お、これで終わりか?拓海』

 

『まあ後一つ残ってるけど…それは後で()()()強請(ねだ)るよ。そろそろ買い物の時間だしね』

 

 

あ、余計な事だと思うが…この世界の俺の両親を『父さん』『母さん』と呼び方を変えた。いつまでも父親母親っていうのはよそよそしいからな。そして─

 

 

「ただいまー!」

 

「おかえり、拓海。ちゃんと手を洗いなさいよ?」

 

「はーい!」

 

「うー、にぃー!」

 

「あ、練助(れんすけ)!玄関に来ちゃダメだって!」

 

 

──弟が出来た。名前は練助(れんすけ)。去年の1月位に産まれた1歳児だ。乳歯も前の方しか生えていない。…とか言う俺も乳歯が生え揃ったのはつい最近だがな。

 

 

「拓海ー?夕飯の買い物に行くから準備してー?」

 

「わかったー!ほらいこ、練助」

 

「お~!」

 

 

そういって俺と母さんと練助は近所にあるスーパーへと行った。

 

─20分後─

 

ただ今、スーパーで買うものを買って家へと戻っている最中である。俺も必要な最後の材料を買って貰って満足である。え?どうやって買ってもらったのか?…あれだよ、媚びて媚びて媚びまくったんだよ。もう二度とやりたくない。

と、そんなことを考えていると──

 

 

「─あら?あらあら、まあ…こんにちは、来谷さん。お子さん達とご一緒にお買い物ですか?」

 

「ええ、そうですよ。()()さん。今日はカレーにしようかと──」

 

「あらまあ、そうなんですか…そういえば聞きました?あの町外れの──」

 

 

ああ、井戸端会議が始まってしまった…このいかにも大和撫子という感じの美女の名前は姫島さん。

俺の家の隣に住んでいる人で、武家屋敷のような家に住んでいる。姫島という漢字も姫島さん家の玄関で確認したから間違いない。…その後にケガレに襲われたけど。ちなみに既婚者だそうだ。

──で、姫島さんの足に隠れている子は誰だろうか?

 

 

「──そういえばウチの子を紹介していませんでしたね。アケノ、お隣の拓海君と練助君よ。ご挨拶しなさい」

 

「─分かりました、母さま!」テトテトテト─

 

 

へえ…子供か居たの、か──ッ!?

 

 

「……ひ、姫島 アケノ、4歳です!あなたのおなまえを聞かせてください!」

 

 

──艶のある黒い髪、くりんとした丸い目、恥じらいで赤らんでいる頬、それらから導き出される答えはただ一つ。

 

……凄く、美幼女です…

 

うん、少し目を離してしまえばそのままハ〇エースされる事は間違いないぐらいの美幼女だ。つまり可愛い。滅茶苦茶可愛い。なんでこんなに誉めているのかって?

それは──

 

 

「…く、来谷 拓海です!3歳です!4月から幼稚園生になりますッ!」

 

 

──この子に、一目惚れをしてしまったからだ。

 

 

『待て拓海!?その道は修羅の道だぞ!考え直せ、拓海!』

 

『おい、そこから先は地獄だぞ拓海』

 

『いやシルバー!?ファヴニール!?俺身体的には3歳児だからな!!?俺はロリコンじゃねぇ!!』

 

『精神的にはロリコンだろう、このロリコンめ!』

 

『ロリコンロリコンうるせぇぞシルバー!!ちょっと黙ってろ!』

 

 

ったく、言いたい放題言いやがって…誰がロリコンだよ全く…

 

 

「─まあ、アケノと同じ幼稚園に入るんですか!4月からアケノお姉ちゃんになるのね」

 

 

──アケノ、お姉ちゃん……だとッ!?

 

嗚呼なんて─、なんて素晴らしい響きだ、とても良い─でも、もう少し親しそうな呼び方がいいな─アケノお姉さん?ちょっと固いな。アケノねぇね?これはおかしい。アケノ姉ちゃん?う~んあと一歩かな…あ。

 

 

「アケノ、(ねえ)?」

 

「──ッ!?」

 

 

───これだ。固過ぎず、親しみ過ぎず、丁度いい感じではないか?アケノ姉…アケノ姉、アケノ姉!うん!いい感じだ!

 

 

「あ、あの…」

 

「…ん?なに?」

 

「さ、さっき言ったことばを、もう一度言ってくれませんか?」

 

 

…ええっと、さっき言った言葉ってもしや──

 

 

「…えっと、アケノ姉?」

 

「ッッ!!?も、もう一回お願いします!」

 

 

─おおッ?これはまさかの好感触!?そ、そんな期待するような目をされたら断れないではないですか!良いでしょう!思う存分、気が済むまで言ってあげましょうッ!!

 

 

「アケノ姉?」

 

「ッ!!」

 

「アケノ姉」

 

「ッッ!!!」ピョン

 

「どうしたの?アケノ姉?」

 

「──ッ!!!」ピョンピョン

 

「アケノ姉?どうしてピョンピョンしてるの?」

 

「──ッッ!!!♪」ピョンピョンピョン

 

 

おおぅ、すっごいピョンピョンしとるよアケノ姉。

 

─この後、何回も『アケノ姉』と言ってアケノ姉をピョンピョンさせた。かわいい。

 

 

拓海side out

 

 

 

朱乃side in

 

 

わたしはひめじま あけの。4さい。わかぎようちえんのしんめぐみ(年少組の事です by作者)にいます。

いまわたしは、おとなりさんのくるや?さんとわたしのかあさまがはなしをしてるのをじっときいていました。

かあさまがあいさつをしなさい、といったのであいさつをしました。

 

 

「…ひ、ひめじま あけの、4さいです!あなたのおなまえをきかせてください!」

 

 

…わたしは、おとこのことはなすのはきんちょうしてしまいます。すこしへんだったかな?とおもっていると─

 

 

「…く、くるや たくみです!3さいです!4月からようちえんせーになりますッ!」

 

 

たくみくんもあいさつがすこしへんで、わたしはホッとしました。

 

 

「あらまあ、元気が良いわね。今年から幼稚園に入るんですか?」

 

「ええ、わかぎ幼稚園に入れようかと思ってまして…」

 

「まあ、アケノと同じ幼稚園に入るんですか!4月からアケノお姉ちゃんになるのね」

 

 

わかぎようちえん。わたしがいってるようちえんのなまえをきいて、たくみくんとなかよくなれるのかな─とおもったけど、それはたくみくんがちいさなこえでいったことばでなくなった。

 

 

アケノ、姉(あけの、ねえ)?」

 

「──ッ!?」

 

 

そうたくみくんがいったとき、わたしのからだに『ビビッ』ときた。もういっかいききたい、もういちどいってもらいたい、もういちどあの『ビビッ』をかんじたい──!

 

「あ、あの…」

 

「…ん?なに?」

 

「さ、さっきいったことばを、もういちどいってくれませんか?」

 

 

「…えっと、アケノ姉?」

 

「ッッ!!?も、もういっかいおねがいします!」

 

「アケノ姉?」

 

「ッ!!」

 

「アケノ姉」

 

「ッッ!!!」ピョン

 

「どうしたの?アケノ姉?」

 

「──ッ!!!」ピョンピョン

 

「アケノ姉?どうしてピョンピョンしてるの?」

 

「──ッッ!!!♪」ピョンピョンピョン

 

 

──うれしい。たくみくんに『アケノ姉』ってよばれるのがうれしい!もっとよんで!そのこえでわたしをよんで!もっとわたしに『ビビッ』をかんじさせて!

 

─と、ワクワクしすぎてたくみくんが『アケノ姉』というたびにピョンピョンした。へんなこだとおもわれちゃったかな…?

 

 

朱乃side out

 

 

 

拓海side in

 

 

いや~アケノ姉がピョンピョンしてたのは可愛かったなぁ。いやさせたのは俺なんだけど。で、その後「夕飯の準備が遅くなる」という理由で姫島さんとアケノ姉に別れを告げて家に帰ってきた。…さて、材料は整った。

 

父さんの部屋から()ってきた白紙の呪符(じゅふ)

庭で拾った直径6.5cmの小石、

同じく庭で拾った錆びた鉄のネジ×3、

そして、今日買ってきたマー〇ルチョコレート!(入れてた筒は使わない)

 

これで…これでようやく町を普通に歩ける!さあ、開発開始だ!

 

─15分後─

 

──完成だ。初めて発明品を造ったが、この出来なら心配は要らないだろう。

 

 

『…ほう?どんなモノだ?我に見せてみろ。拓海』

 

『良いだろうファヴニール。さあ刮目しろ!俺の発明品第一号、その名前は──

 

[呪力(じゅりょく)=マーブルンα]だ!!』

 

 

俺はそう言って機械的なリング─[呪力=マーブルンα]を取り出した。

 

 

『…は?』

 

『…え?』

 

『……』

 

『…ん?なんで呆けてるんだファヴニール?それにシルバーまで。初代様はなんとも言ってないけど』

 

『あ、いやうん、私達の事は気にせずともいいぞ拓海。それより続きを話してくれ』

 

『?…わかった。で肝心の機能なんだが、まず俺の腕に着ける』

 

『うむ』

 

『そして、俺の余分な呪力を吸って─』

 

『うむ』

 

『呪力をマー〇ルチョコレートに変換して…』

 

『…えっ?』

 

『腕輪のボタンをポチッと押してマー〇ルチョコレートを排出する』カラカラカラ…

 

『…そ、そうなのか』

 

『ちなみに光学迷彩もついていて、触れない限りは気付かないぞ!』

 

『………なんであんな物からこんな発明品が出来るんだ』

 

 

それに関してはレオナルド博士の発明だからね。仕方ないね。あのヒトもはや錬金術でも使ってるんじゃないかな?いやそうじゃないのは造った自分自身がよく解ってるんだけとさ。

 

 

『……呪力の問題が解決した所で、先ほど会ったアケノ、という子供についてだが─』

 

『あーはいはい分かってるよ、ファヴニール。

()()()()()()()()()()()って言いたいんだろ?』

 

『ああそうだ。ただし、半分だけだがな』

 

 

一目惚れのインパクトで忘れていたが、アケノ姉の気配に違和感を感じて、

「……ん?この気配…人間とちょっと違う?」

と、思っていたのだ。一目惚れのインパクトでそんなものは吹き飛んでいたし、どうでもいいしな。アケノ姉はアケノ姉だ。それさえ分かってれば後はどうでもいい。

 

 

 

 

 

──時は飛んで、4月某日─

 

 

 

 

「─母さんまだー?」

 

「ああ、ちょっと待っててね?もうすぐ支度が終わるから~!」

 

 

今日は幼稚園の入園式。俺は支度をもう終えてたのだが、母さんがまだ支度が整っていないので待機中である。

 

 

「─よし!支度終わったよ~!」

 

「じゃあ早く行こう!アケノ姉もそろそろ出る頃だよ?」

 

 

そう告げて家の玄関から出ると─

 

 

「おはよう!拓海くん!」

 

「あら、おはよう。拓海君。それに来谷さんもおはようございます」

 

「ああ、姫島さん、おはようございます。それにアケノちゃんもおはよう」

 

 

アケノ姉と姫島さんが居た。アケノ姉はこちらを見ると満面の笑みで挨拶をしてきた。惚れ直した。やはりアケノ姉は可愛い。

 

 

『そんなことを言ってないでさっさと挨拶を返せばどうだ?』

 

『ああ、そうだな。早く挨拶を返さないと』

 

 

そう念話でシルバーに告げると俺は笑顔でアケノ姉に向けてこう言った──

 

 

「─おはよう!アケノ姉!」

 

 




拓海にとってのイレギュラーその4、
『お隣さんが姫島家』…これが意味することは─分かるかい?

拓海にとってのイレギュラーその2、解消完了!
これによって、普段の拓海の呪力量は一流の陰陽師よりちょっと少ない程度の量になりました!

次回、『何故か神滅具(ロンギヌス)がありました!?(神滅具ってなに?ってか、戦闘回かよ!?)』

「……イヤだッ!!」

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