こんな駄作を読んでお気に入り登録してもらえるとは…世の中分からんモノだな。 by拓海
あ、ちなみに今回は『ハイスクールD×D』成分はほとんど無いよ。ってかこのユルフワ神って止めてくれないかな!? byユルフワ神
名前を決めるまで待ってろ。 by作者
拓海side in
神様から転生特典を貰った俺がこの世界にオギャアと産まれてもう5ヶ月、大分この体に慣れたのだが…あ、腹減ってきた。
「
「はーい、あら拓海く~ん、どしたの?おなかちゅいたのかな?それともお漏らししたのかな?」
「
腹が減った、という意味を込めて今俺を抱いている女性…この世界の母親の胸を叩くと…
「あら~!おなかがちゅいたのね~!じゃあ…」ゴソゴソ
「…拓海く~ん!はーい、ママのおっぱいでちゅよ~?」ポロン
「
とまあ、精神年齢16歳の俺が母親とはいえ妙齢の女性の乳房を吸うのは羞恥心が半端じゃない。まぁ体が赤ん坊だからなのか母親にそういう気持ちは抱かないが。
しかし、うん。母乳というのは案外ウマイモノなのだな。
『何を言っているんだ拓海。今世では母親の母乳しか飲んでいないから比較対象が無いだけだろう』
『うっせ
と、今俺に話し掛けてきたヤツは『シルバードラゴン』。風と雷を操るドラゴンで、俺に取り憑いたオレカモンスターの一体。前世では俺が一番気に入っていたモンスターだ。
…うん、母乳うめぇ。
『母乳なぞ啜っとる場合か拓海。我は悲しい…さっさと成長して肉を喰え』
『いや
と、上から目線で話してきたコイツは『漆黒竜ファヴニール』。闇と呪いを扱うドラゴンで、俺に取り憑いたオレカモンスターの一体だ。
このように、俺に取り憑いてるヤツは二体ともドラゴンだ。…どうやら俺はドラゴンと親和性が高いようだ。ハハッ、ワロエナイ。
「…
「あらあら~!良い飲みっぷりでちゅね~?」
「
「あら?おねむでちゅか?寝て良いんでちゅよ~?いっぱい寝て大きくなってね?」
「
ピーンポーン!ピーンポーン!ピーンポーン!
「あら…拓海、ちょっと待っててね?はーい!今いきまーす!」
…おい誰だウチのインターホンを三回連続で鳴らした奴は?お陰で目が冴えちまっただろうが?え?玄関には母親を含めて四人居るみたいだが…その他の三名の内一人でも妙な真似をしてみろ?俺の後ろで霊体化してる『
『…という訳で宜しくお願いします初代様!』
『請け負った』
『結局人任せか拓海、少しは自分でなんとかしようとは思わないのか』
『いやファヴニール?俺今赤ん坊、だから動けない。OK?』
『というかさらっと拓海が気配察知をしたことに驚かないのかファヴニール』
『ぬ?…ああ、本当だな。…だがシルバー。これは察知というよりは
『フム…言われてみればそうだな、ファヴニール』
『俺の内側の物凄く溢れ出る何かを超音波みたいに溢れさせてみました』
『つまりは溢れさせ方を変えただけなのか』
『
『契約者よ、
という
「あらあら、どうぞお入り下さいな?拓海~、お客さんでちゅよ~?」
と、母親が言ったので少し扉の方に顔を傾けて─!?
「お!この子が
「ええ、拓海って名前なんですよ?」
「へぇ…拓海君って言うんですか…良い名前ですね」
…オイ、オイオイオイオイオイ!嘘だろ?『ハイスクールD×D』っていう世界じゃなかったのか!?それなのに…それなのになんで──
「
「あら、ありがとう!拓海~、
──
拓海side out…
有馬side in
やあ、僕は土御門 有馬。
ああそうだ、今日は僕の先輩である
──この子の呪力は多すぎる─と
玄関から微量の呪力を感じていたが、拓海君が居る部屋に近付くにつれてドンドン呪力の濃さが増していき、拓海君の部屋に入った瞬間──拓海君の呪力が溢れてきた!僕はなんとか表には出さずに済んだけど、付いてきた護衛の者は汗だくになっていた……当然だ。まだ産まれて5ヶ月の赤ん坊がこれだけの呪力を持て余していたのだから。そして拓海君が至る未来も見えてしまった…
──このままだと
「やあ!はじめまして、拓海君。僕は土御門 有馬。君のパパの後輩だよ!」
「アー、ダウ、アーイ!」
こうして無邪気に笑っている拓海君は知らないのだろう、自分がとても危うい状態だという事を。
僕の後ろで嬉しそうに笑っている
「…フフフ、和久さんのように大きく成長するのを楽しみにしてるよ?」
「……アゥァ~!」
僕もいずれは親になるだろう。もしかしたらその子が拓海君のようになってしまうかもしれない。
──でも、僕は厳しく育てようと思う。一人でも頑張れるように。そう、例えその子に嫌われようとも─
有馬side out…
拓海side in
──土御門 有馬。漫画『双星の陰陽師』の主要キャラクターの一人で、全ての陰陽師のトップにいる人物。普通なら一般人はおろか普通の陰陽師ですらあまり会えない人物──である筈なのに、そうである筈なのに……
「やあ!はじめまして、拓海君。僕は土御門 有馬。君のパパの後輩だよ!」
「
この世界の父親の後輩ィ!?この世界の父親って陰陽師なの!?ってかこのパンツメガネが会いに来るってことはそうとう強いの!!?でもここどう見ても『島』じゃないしというかこの世界『ハイスクールD×D』だよね?トチ狂っても『双星の陰陽師』じゃないよね!?───ハッ!?そういえば─
『ハイスクールD×D』…のパラレルワールドだね
─そういう事か!つまりは『ハイスクールD×D』×『双星の陰陽師』のクロスオーバーという訳だね!?分かるとも!
…あれ?ってことは俺の内側から物凄く溢れ出る何かって…
「…フフフ、和久さんのように大きく成長するのを楽しみにしてるよ?」
「
ハハハ…大きくなったら呪力を抑制する機械を造ろう。レオナルド博士の技術力ならできる筈だ。ってか出来てください。ホントマジでお願いします。俺の将来に関わるんです。…あ、なんか眠くなってきた…じゃあお休みなさい……スヤァ…
「……では、僕はこれで失礼します。和久さんにも宜しく言っておいてください」
「ええ、主人に伝えておきますね。有馬さんもお気をつけて」
……んあ?ふわぁ~…よく寝た。あれ?やっと帰るのか?じゃ、さようなら。また会わないことを期待してるよ。
ヒュー、パタン…
『そういえば拓海?この町の名前はなんという町だっただろうか…?』
『オイオイ、シルバー?忘れたのか?ボケでも始まったのか?』
『私はまだボケてはいない!度忘れしただけだ!』
『あーハイハイわかりました。教えるよ。まあ
──くおー
拓海にとってのイレギュラーその1、
『陰陽師の血筋の子に転生』…これで、戦いに巻き込まれる可能性が大幅に上がりました。
拓海にとってのイレギュラーその2、
『赤ん坊にして成人した陰陽師を優に越える量の呪力を持っている』…ケガレの遭遇率上昇。二十歳になる前に何とかしないと死んでしまうハードモード。
拓海にとってのイレギュラーその3、
『転生した場所が駒王町』…『ハイスクールD×D』の戦いに巻き込まれる可能性が大幅に上がりました。
(
次回、『ご近所さんに会いました(幼稚園って久しぶりだな)』
「……ん?この気配…人間とちょっと違う?」