拓海「(ただし戦闘描写は)ないです」
作「(拓海ともう一人以外はほとんど出番)ないです」
朱乃「それでは第十二話、どうぞ……今回は出番これだけですか…」
拓海side in(中三 14歳)
ドーモ、ドーモドーモドーモ。来谷拓海でございます。さて、七月某日。今俺は何処に居るのでしょーか?(イ●ト風)
正解は~?駒王町隣の鳴神町に来ましたー。
「………あー、やっぱテンション上がらねー。なんで俺が参加させられるんだよ…」
『仕方ないだろう。名指しで使命させられたんだから』
「だからと言ってなんで俺?普通の陰陽師やってる中学三年生だぞ?」
『陰陽連直々に
「というか、この『
そう、今俺が参加させられているのは『双星の陰陽師』の主人公のライバルの一人、『石鏡悠斗』を討伐する為のサポートである。
───なんかもう原作のタグ『双星の陰陽師』で良いんじゃないかな?(ダメです by作者) そっかー。
「──ん?彼処に居る人って……まさか」
逆立った赤い髪に青い眼、首に巻いたスカーフにヘッドフォン……そして縦長のスポーツバックを背負った人と言えば俺の中ではただ一人……!
「おーい!
「うるせぇ…今乗り物酔いで気持ち悪いから黙ってろ拓海ぃ……」フラフラ
そう、陰陽師の中でも最高クラスの力量を持つ十二人の陰陽師、『十二天将』の一人。『朱雀』の称号を持つ天才、『斑鳩士門』さんである。
「士門さんも呼ばれたんですか?後酔い止めの薬飲みます?」
「ああ…他にも『青龍』の勘九郎さん、『
「そのメンバーだと、もう俺が出張る必要無いんじゃないですか?あ、コレどうぞ」
「悪いな……」
士門さんと知り合ったのはおよそ二年半前。土御門島で既に十体以上もA級のケガレを祓い、何故か天才だと持ち上げられていた俺は、同世代の天才で次期『朱雀』候補と言われていた士門さんに会わせられ、家の付き合いで何度か会ううちに親しくなっていったのである。
「───ふう、ようやくスッキリしたな…そうだ拓海、先程新さんから連絡が有ったんだが…『双星』が石鏡悠斗を討ちに行ったらしい」
「oh……遅かったか…(まあ知ってたけど)」
「とりあえず、そこら辺の裏路地で門を開いて禍野に行くぞ。『双星』が石鏡悠斗に殺られたら終わりだ」
「了解。あ、あの
「そうだな。そこに行くぞ」
そう言って俺と士門さんは、すぐ側にあった路地に入った。
「じゃあ俺が門を開きます。士門さんは石鏡悠斗との戦闘に備えて呪力を温存していて下さい……『禍野門 開錠、急急如律令』ッ!」
「ああ、行くぞ拓海!」
「………」ザッザッ
「………」ザッザッ
───会話がない。まあ話す事もないのだが。
で、俺が命じられた今回の最優先事項は石鏡悠斗討伐ではなく、『双星』の二人が戦闘に行った際の保護、又は二人を連れての脱出である。
……つまり、戦闘は十二天将に任せて『双星』を回収しろという事だ。
「──!呪力を確認。人数は三人で、『双星』と石鏡悠斗と思われます」
「そうか…急ぐぞ拓海」
「はい……!三人の呪力の内一人が逃走を開始してます。おそらく石鏡悠斗かと」
「『双星』は?」
「無事です。弱くなってますが、呪力はちゃんと二人分あります」
「そうか……なら、『双星』を回収して禍野を出る。その後の対応はお前に任せる」
「士門さんは?」
「俺も出よう。手負いとはいえ清弦さんを倒した奴だ。無闇に追撃するのは危険だからな」
「了解。そろそろ『双星』に接触します」
そして、俺と士門さんは『双星』に接触。二人を回収した後、救急車を呼んで二人を搬送して貰ったのであった。
拓海side out
備考・・・拓海の実家『来谷家』は研究職が多いため、余り戦闘に向いた家ではない設定。というか戦闘に向いてる拓海と
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