ハイスクールD×D 愛狂いの転生者   作:T.W.L

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拓海「……お気に入り300人突破して、話数が二桁になってようやく原作メインキャラ二人目って遅すぎんだろ作者」

作「──うん。それは自覚してる」

朱乃「……それだけではないのは分かってますよね?」

作「夏休みなのに投稿が遅れた事か?」

ソロマ「その通りだよ作者君。で、その原因を言ってくれないかな?」


「FGOの水着イベにゼンリョク出してました!」


拓&朱&ソロマ「小説にゼンリョク出(せ)(してください)(そう)よッ!!」








シルバー&ファヴニ『『……それでは第十話、どうぞ』』
(↑今回出番なし)



また悪魔と出会いました。(あっれ~?前見た悪魔と姿が違うぞ?)

拓海side in(13歳)

 

 

ドーモ、皆さんこんにちは。今年で中二になった来谷拓海です。俺達は今、修行場所である山で模擬戦をしています。誰と戦ってるかと言うと───

 

 

「──っぶな!やっぱり『雷光の矢(それ)』は速いな……」

 

雷光の矢(それ)を避ける拓海君も速いですけどね…」

 

 

──朱乃姉である。ナナワライsブートキャンプを経験した朱乃姉は、それはもう強くなっていた。どれくらい強くなったかというと、4m級のINOSHISHIを殺さずに生捕りにできるくらいに強くなった。

 

 

「──ならば、これならどうですか!?」

 

 

そんな朱乃姉が武器としてるのは、朱乃姉の能力である『雷光』を用いて創った弓と矢である。これが意外と強く、『右腕(シルバー)』で吸収しようとしても、吸収できるのは『雷』の方だけで、『光』の方は吸収出来ないからダメージを食らってしまい……

 

 

「何の!当たらなければどうという事はない!」

 

 

──放たれる矢の雨を避けて接近戦を仕掛けても、

 

 

「セイッ!」

 

「『変化・薙刀(ナギナタ)』!ハァッ!」

 

 

弓を薙刀へと形を変えて戦える為、決定打を与えづらい。

 

 

「オラッ!」

 

「くっ……ハッ!」

 

「ぬっ………また離されたか」

 

 

それに相手の攻撃の衝撃を活かして間合いを離すのも巧い。専守的な一撃離脱をメインとした朱乃姉の戦法はとてもやりづらい。なんてものを目覚めさせてんだよ師匠……でも、

 

 

「足下がガラ空きだよ!」

 

「え──きゃあっ!?」

 

 

──兄弟子として負けてはやれないな!

 

 

「(よしチャンス!)───縮地!」

 

「────ッ!」ヒュッ

 

「ッグ!?───まだまだッ!!」

 

「(速ッ!)──『変化・薙n「終わりだよ」───やっぱり強いわね、拓海君」

 

「いやいや、一応戦い慣れてる俺が朱乃姉にやられたら師匠に怒られるからね。……もう一度ナナワライsブートキャンプは本当に勘弁……」

 

「───確かにそれは勘弁ね……」

 

 

一番最初のブートキャンプならいけるけど、俺達に合わせて改造されてるだろうし……

 

 

「──話が逸れたけど、朱乃姉もなかなか強くなってるよ?あんな崩れた体勢から俺を狙い射てるし」

 

 

朱乃姉に止めを刺すため、縮地で距離を詰めた時に俺の頬に雷光の矢が(かす)っていた。この矢は偶然ではなく、狙ってやったと思われる。(多分本来の狙いは肩だったと思うが)当てずっぽうで射ったとしても、この正確さは恐ろしい。肩を下げていなければ確実に当たっただろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ウォッウォッウォッウォッウォッ」カタカタカタ

 

「ん?侵入者か?」

 

「───あれ?拓海君それって仮面ライダーオーズの……」

 

「……朱乃姉って仮面ライダー知ってたのね…そう、伊達さんが使ってた『ゴリラカンドロイド』だよ」

 

「……なんで現実にこんなものが──」

 

(つく)った。」

 

「──────えっ?」

 

「俺が造った。」

 

「───えっ?それってどういう──」

 

「俺が造った。OK?」

 

「───────お、OK…」

 

「うん。ならば良し……」

 

 

───ここに張ってある結界は基本的に人避けの結界だ。しかし、人外又は人外の血が混ざっている人には十分に機能しないのだ。なので、侵入者は自動的に人外かそれに近しい者となるのだ。

 

 

「───さーて、朱乃姉。多分戦闘になるかもしれないけど───一緒に行く?」

 

「──ふふっ、やっぱり拓海君は優しいわね…でも、私はあの時よりも強くなった。もう足手纏いにはならないわよ?」

 

 

───まったく、朱乃姉も頼もしくなったねぇ…でも──

 

 

「だからって前に出ないでね?朱乃姉近接戦闘苦手なんだから」

 

「いや、私でもそれくらいは解ってるわよ…」

 

「あはは、念のためだよ……じゃ、行こうか」

 

 

 

 

 

<10分後>

 

 

 

 

 

「────ん?」

 

「拓海君どうかしたの?」

 

「ああ、アッチの方向に気配を感じたんだよ。この気配は多分悪魔のモノだよ」

 

「悪魔、ですか……………………あれ?アッチの方向って確か──」

 

「────HIGUMAの縄張りだな

 

「…………今、HIGUMAは何処にいるか分かる?」

 

「────悪魔のいる方向に向かってるね。あと2分ちょっとで接触するね」

 

「………」

 

「………朱乃姉」

 

「………何?」

 

帰って修行の続きする?

 

「ここまで来て帰るの!?」

 

「だってさ~あのHIGUMAだよ?心配するだけ無駄でしょ?」

 

「いやまあそれはそうなのだけど!?」

 

「どうせ悪魔からチョッカイ出してHIGUMAが悪魔を三枚卸しにして終わりでしょ?見所なんてないよ?」

 

 

(説明しよう!HIGUMAとは、体長5m、体重6tの巨体にして、INOSHISHIを遥かに超えたスピードを出すことができ、その爪は筋肉ムキムキのS級はぐれ悪魔をも切断する!

しかも!その皮膚は拓海の現状最大火力の『天ノ神鳴リ(アメノカンナリ)』を受けても傷一つ付かない。

まさにこのYAMAの頂点に立つ動物(ヌシ)であるッ!!

by作者)

 

 

「でも、私はまだHIGUMAに会ったことがないのよ………──少しくらい…ダメ?」ウワメヅカイ

 

「良いですとも!」

 

『『────うん(うむ)、知ってた』』

 

 

そういえば朱乃姉にHIGUMAの話は聞かせてたけど、実物は見せたこと無かったよね!よし行こう直ぐ行こうさあ行こう!

 

 

「OK。じゃあ速めに移動するよ朱乃姉」

 

「ええ、分かったわ」

 

 

そう告げた後、二人で悪魔がいる方向へ向かったのであった。

 

 

 

 

<1分後>

 

 

 

 

「───確かここら辺に悪魔の気配があるはず……」

 

「──!拓海君あそこに!」

 

 

木の上をつたって行くと、そこには紅い長髪の女子が居たのだ。年齢は朱乃姉と同じくらいだろうか。顔立ちは一般的には美少女という部類だろう。朱乃姉の方が可愛くて美人だがな!……そして胸囲は──中々の大きさだ。まあ朱乃姉には敵わないがな!!

 

 

「───拓海君?今はあの子と私を比較してる場合ではないでしょう?」

 

「えっ、なんで考えてる事が分かったの朱乃姉?」

 

「ふふっ、何故でしょうかね?──それより、本当にあの子が悪魔なの?普通に遭難した人に見えるのだけど」

 

 

むう………上手くはぐらかされたな……まあ良いか。

 

 

「ああ、間違いないよ。人避けの結界は充分に働いてるし、一応左眼(ファヴニール)で確認したけど、魂の性質が前会った悪魔に()()似てるからね」

 

「ほぼ?」

 

 

そう言って朱乃姉は首をコテン、と傾げる。可愛い。

 

 

「そう。大体は一緒なんだけど、この子の方が少し魂が澄んでいる」

 

「へぇ……あっ、木の根に躓いて転んだわ」

 

「───あ。HIGUMAが近付いてきてる」

 

「え?このタイミングで?」

 

「このタイミングで。」

 

「───あの子は?」

 

「──助けないと死ぬね。あの子」

 

「………拓海君どうする?」

 

「……どうしよっか…」

 

 

───と、あの子をどうするか朱乃姉と相談して居ると、何処からかドシン…ドシン…と振動が聴こえてきた。ふとその音の方向を見るとそこには──

 

 

──濃厚な威圧感を放つ動物(HIGUMA)()た。

 

 

「あ──あれが…あの動物が……HIGUMA…!?」

 

 

──初めてHIGUMAを見た朱乃姉は、完全に気圧(けお)されている。無理もない…俺だって最初見たときは気圧されて腰を抜かしていた。むしろ初見でこの程度で済んでいる朱乃姉が凄いのだ。

……その証拠にあの女悪魔は─────

 

 

「────あ、ああ、あああ……!」

 

 

───完全に恐怖に呑まれている。後ろから脅かせば失禁でもしそうだ。

 

 

「──まあでも、あの子がHIGUMAに攻撃しなければワンチャンあるな。流石に何もしないで襲い掛かるほど短絡的じゃないし……」

 

 

──と、そう言ったその時である。女悪魔(あの子)が紅い魔方陣を展開して生成した赤黒い魔力弾を──

 

 

「────こ、来ないで!!」

 

 

──HIGUMAに投擲した。否、しやがった。

 

 

「「────あっ……」」

 

「……グルオッ」パスン

 

「───えっ?」

 

「「────あーあ」」

 

 

投擲された赤黒い魔力弾は、やけにあっさりと爪の斬撃飛ばし(ソニックブーム)で掻き消された。

あの女悪魔は、自分の造った魔力弾に結構な自信を持っていたらしく、呆然としていた。

 

───そして、HIGUMAが戦闘態勢に入った。

 

流石に女悪魔もそれは察知出来たらしく、顔が絶望に染まっていた。

 

 

「あ───ああ…そんな…『滅びの魔力』が……あんなあっさりと……」

 

 

───?『滅びの魔力』?

 

 

「──朱乃姉、『滅びの魔力』って何?」

 

「──はっ!?……えーっと、確か一部の純血悪魔が扱える魔力だと聞いたことがあるわ。今扱えるのは大王バアル家とグレモリー家の一部の者よ」

 

「───え、えーっと…バアル家は兎も角、グレモリー家って何?」

 

「グレモリー家は…今代の魔王を輩出した家系ね。紅い髪が特徴で、アザゼルさんから聞いた話だと魔王には私と同じくらいの年齢の妹がいて……結構な、シスコンらしいわ……」

 

「────え?」

 

 

──とりあえず、あの女悪魔の特徴を整理しよう。

紅い髪に、朱乃姉と多分同年代の容姿、それに『滅びの魔力』…恐らくグレモリー家の娘と思われる。

次に女悪魔の背景。さっきの推測が正しければ、多分グレモリー家の魔王の妹だろう。で、その魔王は結構なシスコン。あの女悪魔が傷を負うどころか死亡したら───

 

 

「………」

 

「………」

 

 

その時──

 

 

「………朱乃姉」

 

「……何?」

 

 

俺と朱乃姉の思考が──

 

 

ちょっとあの悪魔助けるから援護よろしく!

 

ええ!私が牽制するから拓海君はHIGUMAをお願い!

 

 

一つに合致した。

 

 

 

 

不味い不味い不味い不味いッ!!傍観なんてしてる暇なかったじゃないか!?流石に魔王相手は不味すぎる!

俺はすぐさまHIGUMAの後ろに回って、飛び掛かる態勢に入る。その直後にHIGUMAの前に『雷光の矢』が数本突き刺さり、HIGUMAの足を止める。流石朱乃姉。タイミングバッチリだ。俺はその隙を突いて飛び掛かる──!

 

 

 

 

 

 

 

 

「──HIGUMAさんごめんなさァァァいッ!!」

 

 

 

 

 

拓海side out




──次回に続きます。

拓海「さっさと書けよ作者」

作「只今一生懸命に書いております」

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