やはり俺の水の女神達と過ごしていく日々はまちがっている。   作:黒野レイ

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 お久しぶりです! 黒野レイです(;'∀')

 投稿して数日でUAが1,500を突破、お気に入りも40件を超していて、
物凄く驚かされました!Σ( ̄□ ̄|||)

 余りにも驚きすぎて椅子から転げ落ちました(笑)

 評価をしてくださった人もいてとても嬉しいです! 本当にありがとうございます!

 今回、感謝の気持ちを伝えるために、投稿予定日を早めて投稿しました。

 今回はちゃんとAqoursキャラでてきます! 前回の予想の答え合わせになりますね

 果たして皆さんの予想は当たっているでしょうか(^^;(すっとぼけ)

 今回も楽しんでいただければ幸いです。

 それではどうぞ!



比企谷兄妹は内浦の姉妹に挨拶をする。

 そう言って家の中から出てきたのは、――1人の美少女だった。

 

「うわぁ~!! お兄ちゃんお兄ちゃん! すっごく綺麗な人だよ!!」

「小町、はしたないから静かにしなさい」

 

 テンションが上がっている小町にそうは言ったものの、俺自身も少しの間、彼女に見惚れていたのは確かだった。

 

 身長は160cmぐらいだろうか。スタイルも腰回りなどが引き締まっており、モデルと言われれば納得できるほどだ。一応俺よりは低い身長だが、彼女の雰囲気的には年上だと思う。

 

 全体的に可愛らしい顔立ちをしている。それでいて、顔のパーツの一つ一つが綺麗に整えられており、総合的に見た彼女の印象は、可愛らしいというよりは凛々しさを感じさせた。

 

 切れ長の瞳の色はエメラルドの様な輝くライトグリーンで、つり目の部分がどこかツンとした印象を感じさせるものの、逆に、それが彼女の持つ、意志の強さを示しているように思える。

 

 艶やかな漆黒の黒髪を腰のあたりまで長く伸ばしており、耳の前に垂らしてある両サイドの房には白い髪留めを着けている。

 

 そして右下の口元にある小さなホクロがそこはかとなく色っぽさを出している。

 

 正に「大和撫子」、そんな姿を彼女は体現していた。

 

「……初めて見る方ですわね。うちにどの様な用事でいらっしゃったのですの?」

 

 家から出てきた彼女は、こちらを見ていぶかしげな顔をしている。――特に、俺の方を見て。その態度はまるで不審者を見るような様子だが、多分、俺の目を見てそう感じてるのだろう。ここまで来るのに挨拶してきた人全員に不審がられる自身の目につい、溜息が出てきそうになる。そんなにも俺の目は犯罪者のようにみえるのだろうか。

 正直、ここの挨拶も小町に丸投げしたいところだが、未だに出てきた美少女に我を忘れてはしゃいでいるため使い物にならない。このままだと通報されかねない――というかひとつ前の家でされかけた――ので仕方なく俺が話を進めることにした。

 

「あ、あの……ち、近くに引っ越してきた、ひきぃがひゃ……です」

 

 ……噛んだ。死にたい。……いや、しょうがないじゃん! 初対面の人と話す時って、ぼっちなら必ずと言ってもいいほど噛んじゃう時ってあるよね!? まさか、俺だけじゃないよね? そうだよね!? そうだと言ってよバーニー!

 

「……お兄ちゃん、そこで噛むなんてポイント低いよ……」

「……うるさい」

 

 小町が呆れた目をしてこちらを見てくるが、そもそもあなたが挨拶をしてくれればこんなことにはならなかったんですけどね……

 

 

「――ふふっ」

 

 

 そんな八つ当たり気味の思考をしていると、彼女は口元に手を当てて笑っていた。おおよそ、噛んだことで笑われているのだろうが、その笑い声が普段聞きなれた”嘲笑”ではないことに若干驚いた。

 今までに出会ってきた大抵の奴らは、こんな俺の事を見て笑う時にはそれはもう”楽しそう”に笑っていた。そんな奴らの笑い方は、こちらを馬鹿にしたり、見下したりするような感じのものだった。中には見ていることに苦痛を感じさせるようなものすらあった。

 だからこそ、驚いた。”それ”を長い間見続けてきたからこそ分かる。目の前にいる彼女は間違いなく、とても()()()()に笑っている。笑い方だって奴らと同じような仕草をしている。――なのにどうして、不思議と悪く感じなかった。

 

「――笑ってしまい、申し訳ありませんわ。……仲がいいのですね」

「……いえ、大丈夫です。改めて、引っ越して来た比企谷です。親御さんはいらっしゃいますでしょうか」

 

 取り敢えず、最初の警戒は無くなったようなので、目的の挨拶を済ませようと思ったのだが……

 

「申し訳ありませんが只今、母と父は出かけておりまして……」

 

 どうやら今は親はいないらしい。まあ、挨拶に来たことを伝えてもらえばそれでいいだろう。まだ挨拶する場所が残っているし、ぶっちゃけると早く帰ってのんびりしたい。

 

「分かりました。では、親御さんの方に挨拶に来たことを伝えてもらえれば。では、これで。――行くぞ、小町」

 

 これ以上この場にいてもどうしようもないので、挨拶を残して、次に行こうとした。しかし……

 

「もう、お兄ちゃん! せっかくなんだからもう少しお話ししていこうよ。こんな美人さんと話せるのなんて滅多にないよ!」

 

 余計なことを言った小町のせいで、もう少しこの場にいることになった。――小町ぃぃ。

 それにしても、小町の奴は分かっているのだろうか。先程新たに黒歴史が増えた兄を、作る原因になった相手の前にいさせるなんて、うちの妹はいつの間に俺に対してドSになったのだろうか。

 ……大体、俺みたいなぼっちが人と話す事なんてできる訳がない。できる人間はそもそもの話、ぼっちなんかしていないのだ。しかも、相手は美少女でお嬢様だぞ。俺なんかと話しても何も面白いことなんてないだろう。寧ろ、時間の無駄なまである。

 

「ふふっ、美人だなんてうれしいですわ。……わたくしは黒澤ダイヤと言いますの。浦の星女学院の3年生ですわ。よろしければ、貴女のお名前を教えてもらっても?」

「もちろんです! 私は比企谷小町って言います! 今年から中学3年生になります! あの、ダイヤさんって呼んでもいいですか?」

「ええ、もちろん構いませんわ。話し方も好きなようにして頂いて良いですわ。こちらは小町さん……と呼ばせていただきますわね。よろしくお願いしますわ」

「こちらこそ、よろしくお願いします!」

「ふふっ、小町さんは私のことを美人って言いましたけど、小町さんも可愛らしいですわよ?」

「本当ですか!? そう言ってもらえてうれしいです!」

 

 少しぼうっとしていただけなのに、気づけばあっという間に妹がお嬢様と仲良くなっていた。さすが小町。ハイブリットぼっちであるこいつにとってはこの程度のことは造作もないことなのだろう。俺とは大違いだ。というか初対面で感じたように一つ上の先輩か。年の離れた人とすらすぐに打ち解ける小町さん、まじパナイっす。

 

「そういえば、そちらの方はまだ聞いていませんね。貴方のお名前も教えてもらっても?」

「ほら、お兄ちゃんも自己紹介しないと!」

 

 できれば先程の失態もあるので遠慮しておきたかったが、小町に急かされたので仕方なく答える。

 

「…………小町の兄の、比企谷八幡……です。高校2年生です。」

「比企谷八幡さんというのですね。……黒澤ダイヤと言います。よろしくお願いしますわ」

「……ええ」

「はぁ……ゴミいちゃん、もっと気の利いた事言いなよ」

 

 うるさい、ぼっちにそんな事を求めるんじゃない。大体俺みたいな~(以下略)

 

「気にしなくても良いですわ。……えっと、どうお呼びすればいいのでしょうか?」

「……小町のことを名前で呼んでるんですから、俺の方は比企谷でいいですよ」

「そ、そうですか……では比企谷さん、とお呼びしますわ」

 

 何やら小町が盛大にため息をついている。時折、小さな声で「……ごみいちゃん」とか「……ヘタレ……」とか何か言っているのが聞こえてくるのだが、何を言っているのかさっぱり分からない。アーアー、ハチマン、キコエナイッタラ、キコエナイ。

 

「……そういえば、わたくしにも妹がおりますの。紹介いたしますわ。ルビィ! 少しこちらに出てきて」

 

 そうした若干の気まずさの中、彼女が話題を変えるかのように話を切り出した。へえ、妹がいるのか。なら、これを機に妹を持つ者同士、仲良くなれ……るわけないですよね。すみません、調子に乗りました。許して下さい…って誰に謝っているんだよ、俺。

 

「……どうしたの? おねえちゃ――――ピギィッ!!」

 

 こうして、呼び出された黒澤先輩の妹は、俺を見た瞬間、超高速で姉の背中へと隠れた。――うん、もう泣いていいよね……

 

「お兄ちゃん! いきなり女の子のこと怖がらせちゃダメでしょ!!」

「んなこと言われても俺にどうしろっていうんだよ」

 

 逸らしていた視線を、顔だけ出して隠れている彼女の方に向けてみるが――

 

「ひっ……!!」

 

 目が合った途端に、先程と同じように姉の背中の後ろに隠れてしまう。――さっきと違い、顔も隠している事には触れないでおく。

 

「申し訳ありません、私の妹は極度の人見知りでして……それに加えて、男性恐怖症でもあるので……」

 

 人見知り+男性恐怖症って……黒澤妹って今日までよく無事に過ごしてこられたな。

 

「う~ん、これはうちの兄の目のせいなので気にしなくて大丈夫ですよ」

「なんで俺が悪いみたいになってるんだよ」

「とりあえず、お兄ちゃんのことは放っておいて……ダイヤさん、妹さんの名前を聞いてもいいですか?」

 

 おい……小町、車を降りた時のやり取りといい、今のやり取りといい、こっちに来てから俺に対して当たりが強くない? 俺の気のせいじゃないよね、絶対。

 

「そうでしたわね……ほら、ルビィ、挨拶は?」

「……こ、こんにちは、く、黒澤……る、ルビィ……です」

 

 そう言って、オドオドしながらも挨拶をする黒澤妹。少しは余裕ができたのかと思いきや、俺の方を見ると「……ピギィ!」と、小さく悲鳴をあげられている。……うん、八幡、傷ついてないよ。ホント、ハチマン、ウソ、ツカナイ。

 

「えっと、こんにちは! 比企谷小町です! それにしても、すっごく可愛い人だ!」

「……あ、ありがとうございます……」

「ふふっ、ルビイは今年から高校生ですの。小町さんの先輩にあたりますわ」

 

 ……まじか。それにしては随分と幼く感じるな。小町と同級生って言っても普通に通じてしまいそうなレベルだろ。だが、彼女が黒澤ダイヤの妹だというのは良くわかる。

 

 彼女も全体的に可愛らしい顔立ちをしている。ただ、姉とは違い、愛らしさが感じられる顔立ちであり、黒澤ダイヤが大和撫子なら、妹である彼女は小悪魔といった感じだ。

 

 瞳の色は彼女の姉と同じく、輝くライトグリーンで、クリっとした、どんぐりのように丸い目が俺と小町を交互に見ている。

 

 髪の色は明るい赤で、まさにルビィの名を表しているように思える。髪を左右にゴムを使ってツインテールでまとめている様子は活発さを醸し出している。――今は全く効果が出てないが。

 

 黒澤妹の印象を一言でまとめるなら、浮かぶのは「小動物」といったところだろうか。小町と同じくらいの身長に、その小柄な体型も合わさって、より一層、その印象が強い。

 

 オドオドしている様子しか見ていないからそう思うのかもしれないが、これなら、もう少し身長が低ければ小学生でも通じるかもしれない、本人がもう少し堂々としていれば話は別だろうが。……それでも高校生もなって幼さが抜け切ってないと思ってしまうのは、これはもう、容姿的に仕方ないのかもしれない。

 

「そうなんですか! でも……う~ん、ルビィ先輩って何か合わないし、「さん」ずけは微妙だし……うん! ルビィちゃん、って呼んでもいいのかな?」

 

 ――ちょっと、小町ちゃん、何言ってんの!?

 小町がいきなりそんな発言をするものだから、背中に冷汗が流れていくのを感じる。流石に、いくら何でもそれは……

 

「う、うん。その、比企谷さんが良ければ……」

 

 いいのかよ! 本当に? え、今時の女子って先輩・後輩の枠組みとかないの? 

 

「小町でいいですよ! それと、小町の方が年下ですし、敬語とかも使わなくて大丈夫ですよー」

「じ、じゃあ、ルビィも小町ちゃんって呼ぶね。小町ちゃんも、ふ、普通に話していいよ。その方が楽だと思うから……」

「いいの?」

「う、うん……」

「やった!」

 

 うーん。年下からちゃんずけだったり、敬語も無しって普通はあまりいい気はしないと思うんだが……まあ本人が良いって言ってるのだし、俺が気にすることではないか。

 

「ルビィ、いいの?」

「うん、小町ちゃん、なんか同じ年の友達みたいに感じたし、初めて花丸ちゃん以外の人でこんなに話せたから」

「そう。ルビィがそう言うなら。……小町さん、ルビィと仲良くしてあげてくださいね」

「もちろんです! ルビィちゃん! これからよろしくね!」

「うん! 小町ちゃん!」

 

 ……小町の奴、凄いな。相手は人見知りのはずなのに、もうあんなに打ち解けられている。相変わらず、小町の距離の詰め方には驚かされるばかりだ。お前はコミュ力のお化けかよ。いっその事、精霊をデレさせるのに士道君じゃなくて小町と話させたらいいんじゃないか?――いや駄目だ。そんな危ないところに小町を行かせる訳にはいかん!

 

「ほら! お兄ちゃんもさっさとルビィちゃんに挨拶して!」

 

 というか、脳内で精霊対策について考えていたら、小町が必要のない地雷原突破を命令してきた。

 え、本気で言ってるの? 俺は地雷原に突っ込んでいく趣味はないぞ。どうして自分から進んでダメージを受けに行かなきゃならんのだ。この子、さっき目の前で見てたよね? 俺、怖がられてたじゃん。何でわざわざ兄にダメージを与えようとしてくるの?

 

「……早くしないと、お兄ちゃんの晩ご飯のおかず抜きにするからね」

 

 ちょっ! 小町さん、それは酷くないですかね!……はぁ、ったく、しゃーないな……

 

「……比企谷八幡。高校2年生だ」

「は、はぃ…………」

「…………」

「…………」

 

 …………

 

「…………」

「…………」

 

 ………………沈黙が痛い。こころなしか、黒澤妹が涙目になっている気がする。

 いや、どう繰り出そうと怯えられる未来しか見えてこないのに、一体何を話せというのか。もはや罰ゲームの域なんじゃないの? これ。

 

「――あ~もう! めんどくさいな!!」

「……っっ!」

「……ヒッ!」

 

 あ~あ、黒澤妹の奴、小町がいきなり大声を出したもんだから、それに驚いた俺に驚いて、また姉の背中に隠れてしまった。

 

「小町、もういいだろ。これ以上は相手がかわいそうだろ」

 

 主に、黒澤妹の反応によって、どんよりとした俺の目を見せられることが。

 

「はぁ~~……これだからごみいちゃんは。ルビィちゃん、うちの兄は目が腐っていて見た目は完全にアウトだけど、一応、年下には優しいから安心してね」

「う、うん……」

 

 それはフォローしてるのか? どちらかと言うと、思いっきり貶しているよね?

 小町のフォローじゃないフォローにげんなりしていると、黒澤姉の方が首をかしげていた。

 

「……あの、比企谷さんはどちらの学校へ通うのですか?」

 

 ……そういえば、聞いてなかったな。引っ越す準備で忙しかったせいか。そういう事は後で聞こうとして、今まで忘れてたな。確か、ちょろっと聞いた話だと、近くの学校に転入するって話をしていたような気がするが。

 

「あー、まだ詳しくは聞いてないんですよ。親が言うには近くの学校に転入するって話でしたけど」

「え、()()()()()()()()? ……おかしいですわね……」

 

 話を聞いた彼女は、真剣な表情で何かを考え込んでいる。何やら不穏な単語が聞こえてきたが、初対面の相手に突っ込んで聞くのは、少々ハードルが高い。聞こうかどうか迷っている内に、彼女の方で結論が出たのか、こちらの方を見てきた。

 

「まぁ、そちらのご両親にも考えがあるようですし、気にしないでおきますわ」

 

 

 ――今となっては、仮の話だが。

 

 

 ――もしも、この時点で彼女に聞いていたのならば、今とはまた違った結果になったのかもしれない。

 

 

 ――だが、この時の俺にはこの先のことが分かるはずもなく、この話をそのままにしてしまった。

 

 

 ――この時の選択を、俺自身、後悔する羽目になるのは、1時間後の出来事になる。

 

 

 こうして黒澤姉妹との交友を(小町だけが)深めていると、不意にポケットの中にあるスマホが震えた。

 取り出して確認して見ると、内容自体は別として、表示されている時間がかなり過ぎていた。

 

「小町、そろそろ次行くぞ。だいぶ時間を食ってる」

「え~、もうちょっとだけいいじゃん」

 

 まあ、小町も黒澤姉妹もだいぶ打ち解けているし、この後何もなければ小町だけ残すという選択もあるにはある。

 だがな、小町……

 

「お前、もう一件挨拶するところが残ってるの、忘れてないか?」

「…………あ」

 

 やっぱり忘れてたか……今年は受験生なのに、このままで大丈夫だろうか? お兄ちゃん、心配だよ?

 

「おしゃべりは次の休みにでもここに来て、話せばいいだろ」

「う~ん、わかった! ダイヤさん、また明日、来てもいいですか? ルビィちゃんも大丈夫?」

「えぇ、わたくしは問題ありませんわ」

「ル、ルビィも大丈夫!」

「じゃあ、また明日来ますね!」

 

 ま、新しい土地に来て、小町の交友関係がほんの少しだけ気がかりだったのだが……この様子なら、大丈夫そうだな。

 

「楽しみにしてますわ。……比企谷さんも、良ければ来てくださいね」

 

「……いえ、遠慮しておきます。来ても多分、話の邪魔になるだけだと思いますので」

 

 ほんと、女子3人の中でガールズトークをされてもこちらとしてはい心地が悪いだけだし、黒澤妹にしてみれば、まだ怖いであろう俺のことはあまり会わない方がいいだろうし。

 

「……そうですか? 別にそうは思いませんが……」

「ダイヤさん! お兄ちゃんは基本的に人と関わらないように避けたがるので、誘うなら積極的に行かないとダメですよ!」

「そ、そうなんですの? わ、わかりましたわ」

「いや、無理しなくていいですって。こんな目の腐った奴と一緒にいても楽しくないですよ? それに、俺なんかと話すより、小町と話していた方が有意義な時間になりますって」

「確かに目つきは他の人よりも少し怖いかもしれませんが……。腐ってるとは思っていませんし比企谷さんとのお話は楽しいですわよ?」

「うそ! お兄ちゃんの印象が悪くない!? あのお兄ちゃんが!?」

 

 これには俺も驚いたが、まあ、社交辞令のようなものだろう。自他共に腐ってるって認めてるしな。というか、小町の奴、今日は本当に当たりが強いな。とうとう反抗期がやってきたのかね? ついでだから是非とも、親父にもその反応をしてほしい。

 

「……とにかく、遠慮しておきます。では。……小町、先、行ってるぞ」

「あ! お兄ちゃん、ちょっと待ってよ!……それじゃあ、ダイヤさん、ルビィちゃん、また明日!」

 

 

 ――さて、だいぶ時間を食ってしまったし、次は早めに終わらせないと。

 

 だいぶ長い時間、お邪魔していた黒澤家を背にして、俺は美しい内浦の海の方へと足を進めていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――……比企谷、八幡。

 

――…………あの人。

 

 

 

 

 




 …………はい、ちゃんとAqoursが3人出てきました!

 え、名前しか出てきてない子がいるって(。´・ω・)?

 ……………………。

 …………はい! すみません! 謝りますから許してください!

 本当はちゃんと3人出して喋らすつもりだったんですが、投稿を速めたのと、文字数的に出せませんでした( ̄▽ ̄;)

 次回は出す予定だった子+もう一人の子を出すので誰が出てくるのか予想しつつ、また待っててもらえると嬉しいです。……みんなわかるよね……?

 それでは今回もお読みいただきありがとうございました!

 10日:PS.この小説のプロローグを追加しました。少ないですが読みたい方はど         うぞ。ちなみに見なくても全く問題ないです。ご自由にどうぞ。


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