女性恐怖症の社畜が(精神的に)逝くストパン   作:KEY(ドS)

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~ストパン世界でヤンデレに囲まれるのに嫌気がさして神様を訴訟~


「訴訟」
「ウィッチの数を増やすぞ?」
「運がよかったな。訴訟は取り下げてやろう(震え声)」

法は神のもとに平等です。(主人公に救いがあるとは言ってない)


無邪気さとは狂気なり(ルッキーニかわいい)

今日はいい天気だ。

 

雲一つない快晴。

 

青々とした空模様。

 

鳥が羽ばたき、風が吹けば木の枝についている葉っぱが

さわさわとざわめく。

 

 

そんなに日に私は・・・・。

 

 

『ねえ?どこ行ったのー?恥ずかしがらずにでてきてよー。』

『おかしいなぁ。今日はアタシと一緒にスピードの向こう側にイく予定だったのに。』

 

 

絶賛、ウィッチたちから逃亡中だった。

 

 

感知能力のあるサーニャが警戒任務に出かけていなかったらアウトだった。

 

今は、古びていて、長く使われていない基地内の倉庫部屋に体育座りで震えながら

隠れている

 

 

『全く、目を離すとすぐにどこか行ってしまうんですから・・・。』

『やっぱり足の筋をナイフで切って、歩けないようにしたほうがいいと思う。』

『リネットちゃんもうそう思う?車いすに乗っけてあげれば

歩けなくなっても外には出せてあげられるし・・・。それもいいかも。』

 

 

こんな会話が近くを通り過ぎていくウィッチたちから聴こえてくるのだ。

 

カツ、カツ、と足音が自分の近くから聴こえてくるだけで

心臓が締め付けられたような圧迫感を体中に感じる。

 

 

なぜ、私がこんな目に、と思いつつ、心の中で神様にふぁっくと中指を立て、

これからどうした方がいいのかを必死に考える。

 

 

案その①

ここから出て、もっと安全そうな場所に移動する。

 

『あ。ミツケタ。』

『全く、ドコイッテイタノサ・・・。』

『ちょっと運動しましょう。ええ、ヨルノホウノ・・。』

 

すぐに見つかって、大変なことになる可能性が高いから却下。

 

 

案その②

ここでずっと籠城する。

 

何の解決にもならないことを知りながらも、結局現状を先延ばしにするのだった。

 

 

だが、久しぶりの一人の時間はとても安らぐものだった。

 

 

ベッドで寝ていて、気が付いたら隣にウィッチが添い寝していて、

発狂する、なんてことがなくて済むとは。

 

 

それだけでも素晴らしい価値がある。

 

 

近くの段ボールにしまってあった毛布を取り出し、

体をくるみ、目を閉じる。

 

 

いつも気絶して寝ていて、まともに眠れていなかったからか、

とてつもなく眠かった。

 

あ、これやばい。寝てしまう。

そう思い、意識を手放して寝ようとすると、何かの気配を感じた。

 

 

 

 

 

 

「おきろーーーー!!」

 

 

 

 

目の前で突然叫ばれ、体がびくぅっと反応した。

 

 

何だ、一体何が起きた、と頭が混乱する。

 

耳がグワングワン鳴っていて、痛い。

 

めまいを感じながらも、目を開けて、状況を確かめると

目の前に、見慣れた顔があった。

 

「起きた!まったく、今日は私と遊ぶ約束だったでしょー?」

 

ツインテールの、小さなウィッチ。

 

 

フランチェスカ・ルッキーニが八重歯をむき出しにした笑みを浮かべて、

そういってきた。

 

 

このあと、めちゃくちゃ絶叫した。

 

 

 

 

紆余曲折あって、なんとか落ち着いた私は、彼女の「私と一緒に遊んでくれたら、みんなにはこの場所を秘密にしてあげる。」という取引に従い、ルッキーニの機嫌取りをすることになった。

 

 

なったのだが・・・・。

 

 

「つーん。」

 

なんだかとっても機嫌が悪そうに見える。

 

私があぐらをかいているところに飛び乗ってきて、同じ毛布にくるまり、

背中を預けてきている彼女。

 

 

しかし、拗ねている。

 

 

あ、あー・・・。ルッキーニ?

 

私がそういっても、ぷい、とそっぽを向くだけで

返事をしない。

 

今までもこうしたことはあったが、最近はなかったはずだ。

 

何が原因なんだ。

 

 

頭を抱えそうになったその時、ルッキーニがぽつりと漏らした一言がはっきりと聞こえた。

 

 

 

「・・・寂しくなったら、いつでも一緒にいてくれるって言ったくせに。」

 

 

頬を膨らませて、むーっとうなる彼女。

 

シャーリーに甘えて、ホームシックに耐えていた彼女は、

父性に飢えていた。

 

そこで、女性に好かれやすいという能力を持った私と出会ってしまった

彼女は、私について回るようになった。

 

 

おんぶ、だっこ、添い寝。

 

あらゆることねだられた。

 

 

女性恐怖症ではあったが、ルッキーニはまだ子供だっただめ、

特に鳥肌がたつようなこともないし、普通に接せるだけに、

色々と優しくした。

 

 

それまでに出会ったウィッチたちが肉食過ぎたということもあったのだろうが、

無邪気で、裏がないルッキーニには精神的に大分助けられた。

 

いうなれば、この世界に唯一存在するオアシスのようなものか。

 

ルッキーニの頭に手をポンとのせ、頭をがしがしと乱暴になでる。

 

 

わるかったよ。・・・・いまは、一緒に過ごせるだろう?

 

「今だけじゃなくって、これからも!」

 

 

それは、ルッキーニの身が危ないとは言えなかった。

 

他のウィッチたちの暗闘に巻き込まれる可能性がある、などと、目の前の少女に

いうことはどうしてもできない。

 

だが、この癒しを手放したくもない。

 

もやもやとした気持ちが胸を占めはじめ、胃がむかむかする。

 

 

 

「?どうし・・・」

 

 

彼女の声を聴きながら、意識が途切れていった。

 

 

 

 

 

どういうことなの(おこ)

 

 

「精神的な葛藤によるストレスによって気絶した。で、ここに来た。」

 

わかりやすい説明をありがとう(血涙)

 

 

唯一の安らげる時間が終わってしまったことに怒りながらも、

床に体育座りしていじける。

 

 

彼女は、唯一病んでいないウィッチなのに・・・・。

 

 

私がそうつぶやくと、神様が「・・・そうだな。」

と返事をする。

 

 

早く彼女のもとに向かいたい。

 

目を覚ますために床に手をついて、頭を思いっきり振りかぶって

ぶつけるも、体が痛みになれてしまったようで、気絶できない。

 

 

「恒常機能ってやつだな。体が慣れちまったから、痛みでなかなか気を失うことが

できないんだ。」

 

 

四つん這いになって打ちひしがれる。

 

なんということだ。

 

他のウィッチたちに襲われていて、一刻も早く現世に戻らなければ

ならない状況と違い、今はルッキーニのためにはやく戻りたいのに。

 

 

がっくりと肩を落とす。

 

 

「・・・・まあいいんじゃね?あの子、なんだかんだ言って気絶している

お前のことを優しく介抱しているし。」

 

 

だったらなおさら目を覚ましたいんですけど・・・・。

 

 

罪悪感に打ちひしがれながら、自然と目が覚めるのを待ち続けるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「子供扱いされるって、デメリットもあるけど、メリットも多いんだよねー。

こんな風に、いくら体をくっつけても拒否反応がでないみたいだし。

・・・・いやー。子供みたいな容姿でよかったよ。今は信用を失いたくないから、

何もしないけど・・・。・・・あなたがいつまでたっても、何もしようとしてくれないなら・・・・」

 

 

 

ソノトキハ、シカタナイヨネ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




「ルッキーニは天使。唯一のいやし。」
「周りががっついているなか、一歩引いて、彼の信用を勝ち取っておけばいろいろと美味しいね。」
「すれ違いウケル。」


一見して無邪気そうな子が、実は一番病んでいて、計算高いとかいうシチュ

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