スカウト
あの作戦後、俺は病院に入院となった。腕の傷が治らなければおそらくは特殊作戦軍を除隊になるだろう。だが俺から戦いを取れば何が残るだろうか?俺は思いながら悶々とした日々を過ごしていた時に死刑の宣告は下された。
「というわけだ、クラウザー君に除隊勧告通知を渡すどうするかは君自身が決めてくれ、だが我々は君の腕の傷が完治するまで待つ余裕はない、どうしても残りたいのなら後方支援系統の職種に変えるしかないだろう」
上の連中は言い俺は
「・・・・・・・ハハハ・・・ハハ」
苦笑するしかなかった。用済みか・・・・そう思いつつ腕を抑える。自分にはもう兵士としての価値がない、戦えなければもう用済み、補充は腐るほど効く。こういう時に
レオンやユウキた政府直属の連中を思い出す。そして
「こんどまた尋ねる。その時までに・・・・・・・・」
軍上層部言った時
「なるほど、アンタラがいらないって言うなら説得の手間が省けた。」
俺は背広の連中の後ろを見ると驚いた事にそこにはあの作戦以降会っていない、政府直属の情報部に勤務する捜査官、ユウキ・アルジェントがいた。
「誰かね?君は」
軍上層部は言うが彼が身分証を提示した途端
「失礼しましたッ」
まるでお偉いを見るかのような状態になった。流石に大統領直属の人間にはいかに将官の人間でも軍の高官でも何も言えまい
そんな中椅子に腰をかけ
「クラウザー、怪我の調子はどうだ?」
ユウキは聞いてくるが
「見ての通りだ、特殊作戦軍をお払い箱さ」
そんな中
「そうか、じゃぁ俺達と一緒に働かないか?」
ユウキは言い
「「????」」
病室に居る軍の連中も首をかしげているが
「率直に言おう、大統領はお前の・・・クラウザーの戦闘能力の高さを高く評価なさっている。傷が癒えるの待つ時間がない軍部と違ってうちは腐るほど余裕がある。その戦闘能力を俺達と共に活かさないか?」
ユウキの突然のスカウトに俺は驚いた、特殊作戦軍は俺の首を切ろうとしたがユウキら政府直属の情報部が俺をスカウトしに来るのは想定していなかった。
「冗談とかじゃないよな・・・」
俺が言うと
「ほら」
ユウキは俺に書面を渡す。その書面の最後には確かに大統領のサインがあった。
「俺やレオンも無論クラウザーが必要だからこうして今日来た。もうこう言う仕事は辞めたいと言うなら引き止めはしないが」
ユウキは言い
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
俺は考える。まだ俺を必要としてくれる場所がある、ならばどっちで働くかわ考えるまでもない・・・
「本当に、傷の完治まで待ってくれるんだな?」
確認すると
「当然、必要なら俺が今グラハム大統領に確認を取るが?」
もう一緒に部屋に居る軍高官や将官俺の直属の上司は空気状態だった。
「わかった。そのスカウト受ける・・・いやお前らと一緒に働かせてくれ」
俺は言うとユウキは
「ウェルカム、情報部へ」
そう言ってくれた。後に傷が完治した俺は正式に転属となり俺は情報部所属となった。俺の戦いは新しい場所で始まる・・・・
次回~ユウキの災難~を予定しています。