BIOHAZARD~悲劇のエージェント~   作:特殊作戦群

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エージェントとなった優希のファーストミッションは南米某国の「ハヴィエ・ビルダコ」の拘束だった。案内人の待つ村へと急ぐ優希ら一行だが・・・・


静まり返った村

「・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

「・・・・・・・・・・・・」

 

俺達三人は村の中に入るが

 

「「「静かすぎる・・・・」」」

 

俺達三人の声が被った。

 

「村人は何処に行っちまったんだ?」

 

俺も言い、ホルスターからサムライエッジを取る。そんな中村の中から放送が聞こえてくる。

 

「これまでに突如として失踪した少女は60人を超えました。その数は現在も把握されておらず増加しているとの事です、地元警察並びに当局は厳重な警戒を呼びかけております」

 

放送は聞こえ

 

「・・・・・噂通りの物騒な所だな・・・・」

 

レオンさんは言った。そして歩みを進めつつ

 

「誰もいない・・・・・妙だ・・・」

 

クラウザーは一旦言葉を切り

 

「・・・・まるで戦場と同じ匂いがする・・・・」

 

その言葉に

 

「「戦場?」」

 

俺とレオンさんは言った。それに対し

 

「ああ、‘死‘そのものの匂いだ」

 

クラウザーは言った。周囲を警戒しつていると、奥から足を引きずった村人が歩いてくる。

 

「??けが人か?」

 

クラウザーは疑う様子もなく近づく、だがその時俺はなんとなく嫌な予感がした・・

 

「おい、大丈夫か?一体この村で何があったんだ?」

 

クラウザーは村人に聞くが答える様子はない。そんな時

 

「クラウザー、待て」

 

レオンさんが言い

 

「なんだ?」

 

クラウザーも言うそして

 

「様子が変だ・・・・」

 

レオンさんが村人を見つつ言った。その時、その村人はクラウザーに襲い掛かってきた。

 

「「クラウザーッ」」

 

とっさの事に俺とレオンさんはほぼ同時に反応し引き金を躊躇いもなく引く、VP70にサムライエッジから放たれた9mm弾は村人の頭に顔面に二発が着弾し、後ろに吹っ飛ぶ

 

「相変わらず、いい腕してんなユウキ」

 

「レオンさんこそ」

 

俺達が言うなか

 

「突然襲いやがって・・・・・」

 

クラウザーは射殺した村人を見ていい

 

「これがアンブレラのウィルスの力なのか?」

 

クラウザーが俺達に問い

 

「ああ、だがこれは今まで、俺やユウキが見たモノとはどこか違う気がする」

 

レオンさんは答えた。

 

「レオンさん、クラウザー後ろッ」

 

俺はいい引き金を引く。手早くゾンビを射殺し周りを見るが銃声に反応したのかあちらこちらからゾロゾロ出てくる。

 

「急ぐぞ、案内人の身が心配だ」

 

クラウザーさんと俺とレオンさんは村の奥に進む。奥にも三体ゾンビがいる。

 

「頭だッ、頭を吹っ飛ばせ」

 

クラウザーが叫ぶように言い、三人で三体片付け後ろからきたゾンビも片付ける。

 

「二人共、いい腕してるぜ」

 

クラウザーがいい

 

「サンクス」

 

俺は答えた。奥に差し掛かり倒れている死体、そのまま前に前進しようとするが三体のゾンビ、俺とレオンさんが発砲していると

 

「助けてくれっ」

 

後ろで死体がゾンビ化しクラウザーに襲いかかっていた。レオンさんが迷わず発砲しゾンビを射殺する。

 

「借りが一つできたな」

 

クラウザーはいい

 

「なに、直ぐに返してもらうさ」

 

レオンさんも言っている。奥に進み市場らしき所に出るがあたり一面死体と血の臭いでいっぱいだった。

 

「酷い・・・・」

 

俺はぼそっと言い

 

「先を急ごう」

 

クラウザーは言った。しかし四方八方からゾンビが湧いて出る、この光景に俺は8年前のラクーンの出来事が脳裏にフラッシュバックする。そして

 

「こっちだ」

 

レオンさんが突破口を見つけ最初にクラウザーが柵を登る

 

「カバーします、行って」

 

俺は距離を詰めるゾンビに冷静に頭に一発づつ9mm弾を撃ち込む。そして後ろから

 

「ユウキ、いいぞ」

 

レオンさんの声が聞こえ

 

「了解」

 

俺も柵を飛び越える。作の先で迎えてくれたのは

 

「ウェスピナー」

 

俺とレオンさんはつぶやき直ぐに銃撃し二匹の大蜘蛛を仕留める。

 

「こいつらもBOWなのか?」

 

クラウザーが言う中、背後のドアが開き

 

「チッ、大蜘蛛の次はゾンビかよ」

 

俺は毒付きながら、三体のゾンビの頭を吹っ飛ばし射殺する。射殺したゾンビの死体を見たクラウザーが

 

「見ろ、蛇の刺青だ」

 

言い俺もレオンさんも見る、クラウザーが説明する

 

「ハヴィエ率いる「聖なる蛇」とか言う私兵集団が的に残すマークらしい」

 

それを見たレオンさんは

 

「ハヴィエは一体ウィルスで何をするつもりだ・・・」

 

呟いた。俺は

 

「奴をとっ捕まえて聴きましょう」

 

答えた。先を進み、水辺の民家の中かから出てくるゾンビを倒しながら進み

 

「シっ」

 

俺は言い

 

「どうしたユウキ?」

 

レオンさんは言い

 

「何か見つけたのか?ネイビー・シールズ」

 

クラウザーさんも言う。ハンドサインで奥の建物に‘まだ人間‘が居る事を伝え、

 

こくん

 

二人共頷き、三人で内部に突入するそして

 

「クソッ、案内人だ」

 

クラウザーが駆け寄り

 

「おい、何があった?しっかりしろ」

 

クラウザーが案内人に聞くと

 

「娘が・・・・・娘が・・・・」

 

案内人はかすれそうな声で言い

 

「娘?娘が一体どうしたんだ?気をしっかり持て」

 

俺も言い

 

「あの娘が・・・・・・・・怪物を引き寄せた・・・・」

 

案内人は言う。

 

「怪物?」

 

レオンさんは言うなか案内人は続ける

 

「ハヴィエの居城から逃げてきたから助けてやったのに・・・・ゲホッ・・」

 

「ハヴィエの居城?・・・」

 

クラウザーは言い

 

「おい、その娘はどこだ? おい、しっかりしろ」

 

俺は横から近づき、脈を見るが

 

「ダメだ・・・・・死んでる・・・」

 

俺は言い

 

「ハヴィエの居城から逃げてきた・・・・・例の誘拐された女の子らと関係が?」

 

レオンは言い

 

「臓器を密売する「聖なる蛇」と失踪事件何か関連性があるのか?」

 

クラウザーが言い

 

「報告書からではこの失踪事件との関連性は立証できなかったが」

 

俺は答えた。俺達三人はここを立ち去ろうと背を向けた時背後から音が聞こえ、反射的に銃を向けるとあったはずの死体が水中に引きずり込まれて言った

 

「あれは一体何だ?!・・・死体が消えた?」

 

クラウザーは驚いたかのように言い

 

「水の中に何かが・・・・」

 

レオンさんも言った。教会までの道のりは大変だった。水中にはウィルスに感染したピラニアにそしてハンターβなど殺人生物のオンパレードだった。何とか教会に着くと

 

「♪~~~~♪~~♪」

 

「待て・・・・・何かが聞こえる・・・・・」

 

レオンさんは言い、俺達は教会の中に入る。そこでは一人の十代の少女が歌を歌っていた。しかし、よく見ると、その近くに怪物が居る

 

 

レオンさんに言われ俺はサムライエッジの照準を怪物に合わせる。しかし俺達に気づいたと言うより途中で歌を歌っていた女の子が倒れ、怪物は俺達に気付き俺達の方へと向かってくる。

 

「でかい、でかすぎる」

 

「どこを狙えばいい?」

 

「どうしたら倒せる」

 

俺達は三者三様にいい銃撃を加える。しかしどれも致命的なダメージにならず怪物は逃げていってしまう

 

「「クソッ逃げられた」」

 

俺とレオンさんが言うなか教会の中に入り倒れている女の子を前に

 

「レオン、ユウキ・・・今の化物はなんだ?・・・・あんな奴らと今まで戦ってきたのか?!」

 

クラウザーはいい

 

「どうやら、俺にはお前ら二人の過去を全て聞く必要があるようだ・・・・」

 

クラウザーは俺達を見て言うのだった・・・・




次回~ハヴィエの居城へ~を予定しています。

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